更新日:2024/06/03
50代からの新NISA | ポートフォリオや押さえるべきリスクも解説
内容をまとめると
- 50代からの新NISAへの投資は遅くはないが、効果的に運用するには、各運用金額ごとのシミュレーションを把握すべき。
- ライフイベントが変わり、第二の人生を目前ななかでもリタイア後の生活資金は残しつつ、「何を目的にして新NISAを始めるのか」など、基本的な注意点は押さえるべき。
- 一方、50代からの新NISAを始めるにしても、インターネット上の情報だけでは補いきれないことからも、マネーキャリアのようなプロのファイナンシャルプランナーへ無料で相談できるサービスを使う50代の方も増えている。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 【金額別】50代からの新NISAをポートフォリオで解説
- 毎月1万円の場合
- 毎月3万円の場合
- 毎月5万円の場合
- 毎月10万円の場合
- 50代からの新NISAは遅くない?
- 50代の新NISA口座数が増加している
- 年金・退職金の受取額が減少している
- インフレでお金が目減りする可能性があるリスクを回避できる
- 50代から新NISAを始めるメリット
- 運用期間は十分ある
- 支出が落ち着き資源を投資に回せる
- 投資の目的や目標額を設定しやすい
- 【注意!】50代から新NISAを始めるリスク
- 大きな損失をカバーしにくい
- 投資目的を曖昧にしない
- リタイア後の生活設計を明確にする
- 50代の新NISAでよくある質問Q&A
- 積立NISAを50代の人がやっている割合は?
- 新NISAとつみたてNISAの違いは何?
- 50代が今投資すべき銘柄を簡単に知る方法とは
- 新NISAの投資信託を活用した資産形成が無料で簡単にわかる:マネーキャリア
- 【50代からの新NISA】ポートフォリオや押さえるべきリスクの解説まとめ
目次
【金額別】50代からの新NISAをポートフォリオで解説
- 毎月1万円の場合
- 毎月3万円の場合
- 毎月5万円の場合
- 毎月10万円の場合
毎月1万円の場合
ここからは、55歳から新NISAを始めて毎月1万円、30年間、年回り4%で積み立てたと仮定した資産状況のシミュレーションを表で見ていきましょう。
積立金額/積立期間(年回り4%) | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月1万円 | 661,790円 | 1,466,959円 | 2,446,570円 | 3,638,417円 | 5,088,481円 | 6,852,706円 |
※参考:アセットマネジメントONE「資産運用かんたんシミュレーション
上記の表の通り、55歳から新NISAを始めて毎月1万円の少額投資だとしても、30年後には約680万円の資金が生まれます(年回り4%と仮定)。
長期投資することにより複利の力が働き、大きな資産になることが見てとれます。
また、以下の表は新NISAを利用せずに「銀行預金」で毎月1万円、30年間資産形成した際の資産状況を表しています(預金金利0.020%と仮定)。
積立金額/積立期間(年回り0.020%) | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月1万円 | 600,295円 | 1,201,191円 | 1,802,687円 | 2,404,786円 | 3,007,487円 | 3,610,790円 |
※参考:アセットマネジメントONE「資産運用かんたんシミュレーション」
上記の表の通り、銀行預金では、30年間貯金し続けたとしても、元本から1万円ほどしか利益が生まれていません。
同じ条件で新NISAを利用した場合と比較して、倍近く資産に差があることも見てとれます。銀行預金は株式のように値下がりして元本割れするリスクはありませんが、その分利益もほとんどありません。
しかし、昨今のインフレで商品やサービスの値段が上がり続けていることを踏まえると、実質的には元本割れしている状態だといえます。
そのため、ある程度のリスクは許容したうえで新NISAなどの有用な資産形成制度を活用することがお金の不安を解消する上ではおすすめです。
毎月3万円の場合
ここからは、55歳から新NISAを始めて毎月3万円、30年間、年回り4%で積み立てたと仮定した資産状況のシミュレーションを表で見ていきましょう。
積立金額/積立期間(年回り4%) | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月3万円 | 1,985,371円 | 4,400,878円 | 7,339,711円 | 10,915,252円 | 15,265,444円 | 20,558,117円 |
※参考:アセットマネジメントONE「資産運用かんたんシミュレーション」
上記の表の通り、55歳から新NISAを始めて毎月3万円投資した場合、30年後には約2000万円の資金が生まれます(年回り4%と仮定)。
積立期間が20年としても資産は1000万円を超えるため、医療費などで何かとお金がかかる75歳以上でもお金の心配は少なくなりそうです。
長期投資することにより複利の力が働き、大きな資産になることがみてとれます。
毎月5万円の場合
ここからは、55歳から新NISAを始めて毎月5万円、30年間、年回り4%で積み立てたと仮定した資産状況のシミュレーションを表で見ていきましょう。
積立金額/積立期間 (年回り4%) | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月5万円 | 3,308,951円 | 7,334,796円 | 12,232,852円 | 18,192,086円 | 25,442,406円 | 34,263,528円 |
※参考:アセットマネジメントONE「資産運用かんたんシミュレーション」
上記の表の通り、55歳から新NISAを始めて毎月5万円投資した場合、30年後には約3400万円近くの資金が生まれます(年回り4%と仮定)。
3400万円もあれば、自身のお金の不安がかなり軽減されるうえ、子どもに多くの遺産を残すことができるでしょう。
また、積立期間13年目で資産が1000万円を超えるため、60代のうちに大きな資産を確保できることも嬉しいポイントです。
長期投資することにより複利の力が働き、大きな資産になることがみてとれます。
毎月10万円の場合
以下の表は、55歳から新NISAを始めて毎月10万円、30年間、年回り4%で積み立てたと仮定した資産状況のシミュレーションです。
積立金額/積立期間(年回り4%) | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月10万円 | 6,617,902円 | 14,669,592円 | 24,465,705円 | 36,384,173円 | 50,884,812円 | 68,527,056円 |
※参考:アセットマネジメントONE「資産運用かんたんシミュレーション」
上記の表の通り、55歳から新NISAを始めて毎月10万円投資した場合、30年後には約6800万円の資金が生まれます(年回り4%と仮定)。
6800万円もあれば、お住まいの地域によっては一軒家やマンションの一括購入もできるほどの金額です。また、積立期間8年目で資産が1,000万円を超えるため、63歳時点で大きな資産を確保できることも嬉しいポイントです。
ただし、定年後に年金暮らしになり収入が大きく下がることを考えると、85歳までコンスタントに毎月10万円ずつ投資に回せる家庭は決して多くはないと考えられるため、参考程度にするのが良い可能性もあります。
積立金額は好きなタイミングで変更できるため、その時の資産状況に合わせて効率よく挑戦しましょう。投資は、自身の資産状況と相談し、無理なく挑戦することが長続きのコツです。
そこで、資産状況だけではなく、プロのファイナンシャルプランナーに無料相談できるマネーキャリアを使う50代の方も多いのです。
50代からの新NISAは遅くない?
- 50代の新NISA口座数が増加している
- 年金・退職金の受取額が減少している
- インフレでお金が目減りする可能性がある
50代の新NISA口座数が増加している
50代からの新NISAが遅くない理由の1つ目は「50代の新NISA口座数が増加している」ことです。
上のグラフの通り、50代のつみたてNISA口座数は2023年6月末から9月末にかけて16万1920口座増加しており、割合換算では「約11%の増加率」です。
また、つみたてNISA口座を持つ10代〜80歳代以上の中で、50代の割合は全体の2位という位置づけとなっており、関心の高さが見てとれます。
そのため、新NISAを50代から始めるのは遅くありません。
年金・退職金の受取額が減少している
年金の受給額
退職金の受給額
50代からの新NISAが遅くない理由の2つ目は、「年金・退職金の受取額が減少している」ことです。
グラフからも分かるように、年金・退職金の受取額はともに減少傾向にあります。そのため、退職後は年金と今までの資産で、生活していくことになります。
現役時代と比べると収入は大きく下がる一方で、医療費などで支出が増える可能性は大きく、収入を上げるか支出を下げる対策をしなければ、ジリ貧になってしまう可能性があるのです。
そのため、無理なく節制するところは節制したうえで、資産形成のために50代からでも新NISAなどの制度の活用法を模索する事が大切です。
※参考:日本年金機構「国民年金保険料の変遷」
インフレでお金が目減りする可能性があるリスクを回避できる
50代からの新NISAでも遅くない理由の3つ目は、「インフレでお金が目減りする可能性がある」ことです。
新NISAを活用することで、インフレでお金が目減りするリスクを回避できます。日本銀行は、現在の物価高がこのまま続くと、2024年度の日本の物価上昇率は3.4%に達すると発表しました。
例をあげると、もしこのまま物価上昇率が3.4%で10年間続いた場合、現在国内の銀行に預けている預金は約34%目減りすることを指します。
また、金融広報中央委員会の調査によると、2023年度の70代の貯蓄額の平均は1905万円なので、10年後の2033年度には実質的に1257万円に目減りし、648万円失うことになります。
2024年度からは公的年金の支給額2.7%引き上げも発表されましたが、物価上昇率3.4%に追いついていないのが現状です。このように今後、物価上昇が続くと、年金や現金預金の価値が目減りし、生活費が不足するリスクがあるのです。
そこで、現金を預金するだけでなく、新NISAを活用して資産を増やす工夫をし、インフレに備えることが必要となりますが、新NISAにおける外国のインデックスファンドなどへ投資していれば、円のインフレがあっても影響を受けにくいと言えます。
そこで、新NISAの制度について学び、無理のない範囲で資産運用にチャレンジすることが、今後のインフレを乗り越える鍵となります。
※参考:NHK「首都圏ナビ」
50代から新NISAを始めるメリット
- 運用期間は十分ある
- 支出が落ち着き、資源を投資に回せる
- 投資の目的や目標額を設定しやすい
運用期間は十分ある
長期運用で元本割れのリスクは減る
50代から新NISAを始めるメリットの1つ目は「運用期間は十分ある」ことです。
つみたてNISAは20年と長期運用することにより元本割れすることなく、平均して2〜8%の利益を得られます。
そして、厚生労働省の発表によると、令和4年時点での平均寿命は、男性 81.05 年、女性87.09年となっており、新NISAを50歳から始めたとしても、30年以上の運用期間が確保できます。
そのため、50代から新NISAを始めたとしても長期運用できるため、利益が得られる確率が高いです。
支出が落ち着き資源を投資に回せる
- 就職活動費:約8万円
- 結婚費用:約327万円
- 出産費用:約48万円
- 教育資金:約750万円
- 住宅購入費:約3719万円〜
- 老後の生活費:毎月約27万円~
- 介護費用:毎月約18万円~
- 教育資金(大学):約300万円
投資の目的や目標額を設定しやすい
【注意!】50代から新NISAを始めるリスク
- 大きな損失をカバーしにくい
- 投資目的を曖昧にしない
- リタイア後の生活設計を明確にする
大きな損失をカバーしにくい
投資目的を曖昧にしない
- 目先の利益に目が眩んで値上がりと同時に売却
- 株価が値下がりして含み損状態に陥った際にすぐに手放す
- 無理な投資に手を出す
リタイア後の生活設計を明確にする
50代の新NISAでよくある質問Q&A
現在50代の方は、貯蓄と聞くと定期預金や学資保険がまず頭に浮かぶ方も多いと思います。
- つみたてNISAを50代の人がやっている割合は?
- 新NISAとつみたてNISAの違いは何?
積立NISAを50代の人がやっている割合は?
Q:つみたてNISAを50代の人がやっている割合は?
A:2023年9月末時点で、全体の18.3%です。
ちなみに、つみたてNISA口座保有割合が最も多いのは40代の18.9%で、50代は2位の位置づけとなります。このことから、新NISAを50代から始めることは全く遅く無いといえます。
新NISAとつみたてNISAの違いは何?
Q:新NISAとつみたてNISAの違いは何?
A:新NISAとつみたてNISAの違いは以下の通りです。
- 非課税保有期間が延長(恒久化)
- 年間投資枠が拡大(最大360万円)
- 非課税保有限度額が新設(最大1800万円)
- 非課税保有限度額の再利用が可能(売却の翌年に非課税保有限度額が復活)
※参考:金融庁「NISAを知る」
50代が今投資すべき銘柄を簡単に知る方法とは
新NISAを50代から始めるにあたって、積み立てる投資信託の選択は重要なポイントのひとつです。
投資信託の銘柄は数多くあり、手数料や将来性などを加味し、自分に合った最適な銘柄を選択するのは難しいです。さらに、自分ひとりで判断するとなると時間がかかる上に、投資先を誤り損をしてしまうリスクもあり、最善策とは言えません。
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【50代からの新NISA】ポートフォリオや押さえるべきリスクの解説まとめ
ここまで、50代向けの新NISAポートフォリオの解説から押さえるべきリスクまで網羅的にご紹介しました。
50代では多くの人が子どもの独立や退職といったライフイベントを迎えるため、家計に余裕ができ、まとまった資金を準備しやすいのが特徴でした。
そして、各証券会社では50代に適した、中長期的に利益の出やすい銘柄が販売されています。しかしその一方で、数多くある商品の一つひとつと比較しながら、自身にとって最適な銘柄を客観的に判断することは困難です。
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2023年度の50代の平均貯蓄1,147万円をもとに計算すると、預金の目減りによって10年後には390万円を失うことを意味しています。こうしたインフレが続く現状で、老後への不安を感じ、50代からでも新NISAを始めたい、という方は増えています。
しかし、新NISAに興味はあるが、投資はリスクがありそうで怖い、第一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「50代で新NISAを始めて効果的に運用する方法や注意点」を中心に解説します。
・運用してみたいものの、50代からの新NISAは遅くないかと悩む
・50代における普段の生活で時間がないなか、老後の資産形成を早く着手しておきたい
方は本記事を参考にすると、50代でも新NISAを上手く運用できる方法がわかるほか、新NISAに関する悩みも同時に解消できる方法もわかります。