つみたてNISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるのはおすすめ?

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つみたてNISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるのがおすすめか気になっている人も多いでしょう。この記事では、つみたてNISA口座と特定口座の違いを踏まえたうえで、同じ銘柄を積み立てるメリット・デメリットについて解説します。

▼この記事を読んでほしい人
  • 積立NISAをはじめようと考えている人
  • 積立NISAと特定口座の併用を考えている人
  • 積立NISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるメリット・デメリットを知りたい人

内容をまとめると

  • 積立NISAは年間40万円まで、最長20年間積み立てできる
  • 積立NISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てると投資期間や投資金額の制限を気にしなくてよいメリットがある
  • 余裕資金が少ない場合は積立NISAと特定口座の併用はデメリット
  • 余裕資金が多ければ、長期積立・分散投資であるつみたてNISAと投資対象や金額に制限のない特定口座を併用することでメリットを受けられる
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つみたてNISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるのはおすすめ?メリット・デメリットを解説!


つみたてNISAは、少額からはじめられる魅力的で多くの注目を集めている制度です。

つみたてNISAの特徴
  • 年間40万円まで積み立てられる
  • 20年間運用できる、運用中に出た利益には課税されない
  • 対象商品は基準を満たした投資信託など
資産運用をするうえで、NISAだけで運用しても資産形成に役立ちます。しかし、つみたてNISAの上限枠は年間40万円までと少ないため、特定口座でも同じ銘柄を積み立てたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

ここでは、つみたてNISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるのがおすすめかというこ観点で話を進めていきます。
  1. つみたてNISA口座と特定口座の違い 
  2. つみたてNISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てるメリット・デメリット 
  3. 同じ銘柄を積み立てるのがおすすめなケース 
  4. 複数の銘柄を積み立てるのがおすすめなケース
  それでは、上記の通り順を追って解説していきましょう。

つみたてNISA口座と特定口座の違い

まず、つみたてNISA口座と特定口座の違いについて解説します。

つみたてNISA口座は非課税、年間40万円まで20年間積み立てられます。一方、特定口座は、利益に20.315%の税金がかかりますが、期間や金額、対象商品などに制限がありません。

つみたてNISA口座特定口座
税金非課税利益に対して約20%の税金がかかる
非課税期間最長20年
投資上限額年間400,000円までなし
売却時の損失損益通算できない損益通算できる
保有できる口座数1つのみいくつでも可
確定申告不要

源泉徴収あり:不要

厳選徴収なし:必要

対象商品・基準を満たした公募株式投資信託、ETF

株式、投資信託(投信)、ETF、REITなど
(投資対象に制限はない)


つみたてNISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てるメリット・デメリット

2つの口座で同じ銘柄を積み立てる場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。


▼つみたてNISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てるメリット

  • 20年経過後も投資期間の制限を気にせずに投資できる
  • 制限金額(年間40万円)を超える分は特定口座に積み立てられる
  • つみたてNISA口座への投資分から出た利益は非課税

▼つみたてNISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てるデメリット
  • 銘柄はつみたてNISAの投資対象からしか選べない
  • 特定口座の投資分から出た利益に課税(税率20.315%)される
  • 確定申告が必要な場合がある

長期間、多額の投資を継続する場合、つみたてNISA口座と特定口座で同じ銘柄を積み立てることはメリットといえます。


しかし、銘柄は、限られたつみたてNISAの投資対象からしか選べないことが主なデメリットです。


これらのメリットとデメリットをおさえた上で次のケースをみていきましょう。

同じ銘柄を積み立てるのがおすすめなケース

つみたてNISAと特定口座に同じ銘柄を積み立てるのがおすすなケースは、投資に使える余裕資金が40万円以上あって、銘柄の期待リターンが大きい時です。


利益のでる可能性が高く基準価額の上昇を期待できる同一銘柄を積み立てることで、

  • 40万円までは非課税枠を使える、売買益や分配金があればすべて受け取れる
  • 40万円を超える余裕資金は全額特定口座に積み立てられる、利益があれば税率20%を除いた残り80%を受け取れる
などの理由から、お得といえます。

例えば、70万円を以下のように2つの口座で同じ銘柄を積み立てることにより、売却益や分配金があれば両方を合算した利益を得られます。


投資できる余裕資金つみたてNISAに積み立て特定口座に積み立て
70万円40万円
(例えば、33,333円×12)
30万円


複数の銘柄を積み立てるのがおすすめなケース

次のケースでは、複数の銘柄を積立NISA口座と特定口座に積み立てるのがおすすめといえます。

  • 積立NISAの対象になっている比較的安定した銘柄とリスクのある銘柄を運用したい場合
  • 積立NISA対象の銘柄と対象外の銘柄に投資したい場合

リスクのある銘柄を特定口座で運用すれば、損失がでても損益通算や繰越控除を使って損失の影響を減らせます。


積立NISA対象外の銘柄は特定口座を利用できます。


売却等で損失があったとき、積立NISAはそもそも非課税なので損益通算や繰越控除の制度を適用できません。特定口座は損益通算や繰越控除を使えるので節税に有効です。


ただし、繰越控除を利用するためには確定申告が必要なことに注意しましょう。


節税対策説 明
損益通算株や投資信託など年間の損失と利益を相殺すること
繰越控除損益通算してもまだ売買損益がマイナスのときに翌年以降3年間、その年の利益から繰り越した損失を差し引けること


つみたてNISAと特定口座を併用して同じ銘柄に投資すべき?


ここでは、つみたてNISAと特定口座を

  • 併用すべきでないケース
  • 併用すべきケース
についてみていきます。

2つの口座は使い方によっては、より利益を期待できます。併用する場合はデメリットになる使い方があるので適宜、併用する・しないを選びましょう。

つみたてNISAと特定口座を併用すべきでないケース

積立NISA口座の投資上限額は年間40万円です。毎年の余裕資金がこの金額以上見込めない場合は非課税であるNISA口座だけに投資したほうがお得といえます。


非課税のメリットを最大限に生かして積立NISA口座だけに積み立てていったほうが有利でしょう。


余裕資金が少ない場合、積立NISAと特定口座を併用しても相場の状況を管理する手間がかかりますし、多くのリターンも望めません。


また、投資初心者なら、特定口座はリスクがあり、難易度も高いので積立NISA口座だけの運用が望ましいといえます。


積立NISAの対象商品は、金融庁の基準を満たした比較的好条件の投資信託等なので初心者にも安心です。

つみたてNISAと特定口座を併用すべきケース

毎年の余裕資金が40万円以上ある場合は、併用するのも一つの方法です。


つみたてNISAは継続的な積立投資に限定されています。相場の状況をみて投資信託だけでなく株式などの銘柄にまとめて投資する際は、特定口座を利用できるので併用すべきケースといえます。


40万円を超える余裕資金を特定口座に投資すれば利益を上乗せできる可能性があります。もし、損失が出たら損益通算等を使って節税できます。


比較的安定しているつみたてNISA対象の商品と対象外の投資信託や株式、REITなどに投資しようと考えている場合も併用すべきケースです。

つみたてNISAと特定口座を併用する際の注意点


大切な注意点として次の2つがあります。

  • 特定口座で運用中の銘柄をNISA口座へ移管できない
  • 購入する口座を間違えないようにする
その他、つみたてNISAと特定口座で損失と利益を合算して損益通算できないなどのデメリットがあることにも気をつけましょう。

例えば、つみたてNISAで30万円の損失、特定口座20万円の損失があっても、損益通算・繰越控除に使えるのは20万円だけです。

注意点①特定口座で運用中の銘柄をNISA口座へ移管できない

運用中の銘柄をどうしても該当の銘柄をNISAで保有したい場合、同じ銘柄をNISAで新たに買い直す必要があります。


買い直した後、もともと運用していた銘柄を売却すると利益があれば課税されます。間違って買っていたとしても同様に移せません。


例えば、20,000円で買った銘柄を買い直した後、30,000円で売却したとすれば利益10,000円に課税されます。このとき税額は約 2,000円です(10,000円×20%)。

注意点②購入する口座を間違えないようにする

NISA口座で購入しようとしているときに、間違えて特定口座で購入してしまうと元に戻せせません。NISA口座で同じ銘柄を買い直す必要があります。


逆に、特定口座で購入するつもりで、誤ってNISA口座で購入した場合、NISA口座から特定口座へ移せます。


ただし、移してもNISA投資可能額は元に戻りません。取得価格もNISA口座で購入したときの価格でなく、移管日の基準価格になってしまいます。


このため、NISA口座で購入したときの価格より移管日の価格が下がっていると、しばらくして売却したときの売却益に移管で下がっていた分が上乗せされたことになり課税されます。


手続きを誤ったときに戻せないのもデメリットといえますが、間違えないように注意するしかありません。

つみたてNISA口座と特定口座を併用する際、使い分けるポイント


つみたてNISA口座と特定口座を併用するときには、2つの口座を使い分けてメリットを引き出すためのポイントがあります。

  • 売買の頻度
  • 投資可能かどうか
  • 非課税投資枠内で投資可能か
  • 株主優待の条件を満たせるか
  • まとまった配当金を受け取れるか
それではポイントを一つずつみていきましょう。

ポイント①売買の頻度

つみたてNISAの非課税枠は年間40万円と決まっています。1月から5月まで20万円ずつ積み立てて非課税枠を10万円使ってしまった後、積立分10万円をすべて売却しても非課税枠は元に戻らず30万円のままです。


そもそもつみたてNISAは毎年40万円以内で少しずつ、長期にわたって利益を得ていく投資に向いています。


売買の頻度が多く、投資金額が大きい場合には、非課税枠の制限もない特定口座が向いているといえます。特定口座なら値上がりを見込んで安いときに一括で投資することも可能です。

ポイント②投資可能かどうか

つみたてNISAの投資対象は、厳選された投資信託・ETFに限られています。また、定期的な積立投資のみで、スポット投資もできません。


一方、特定口座は投信だけでなく株式も可能です。


したがって、つみたてNISA対象外の商品は特定口座を使用します。それぞれの口座で投資できる商品は以下のとおりです。


投資できる主要な商品
つみたてNISA金融庁の基準を満たした公募株式投資信託・ETF
特定口座投資信託、ETF、株式、債券、IPO(新規公開株)等


ポイント③非課税投資枠内で投資可能か

つみたてNISAは投資可能枠が制限されています。枠ぎりぎりまで積み立てを設定していると、途中で分配金が出て、その分オーバーすることがあります。

オーバーした場合の扱いは、金融機関によって異なりますが、多くの買付金融機関では特定口座や一般口座での投資となっています。

また、つみたてNISAは、定期・継続的な積立投資に限定されているので一度にまとめて投資することはできません。

ポイント④株主優待の条件を満たせるか

積立NISA口座は対象商品が投資信託・ETFなので株主優待は受けられません。一般NISA、または特定口座などであれば受けられます。


非課税制度を活用したいけれど株主優待も受けたい場合は一般NISAを利用しましょう。


株主優待には企業が定めた条件があります。条件を確認の上、受けましょう。

ポイント⑤まとまった配当金を受け取れるか

積立NISAでは分配金、 一般NISAでは株式投資した場合に配当金、投信なら分配金をそれぞれ非課税で受け取ることが可能です。

もともと分配金には課税対象の普通分配金と非課税扱いの特別分配金があります。

つみたてNISAにおいては、普通分配金、特別分配金とも非課税で受け取れます。一般NISAにおいても購入した商品の配当金は非課税で受け取れます。

特定口座とNISA口座の併用に関してよくある質問


つみたてNISAと特定口座に関してお客さまからいただきましたお問い合わせのなかで、よくある質問をまとめました。必要に応じて参考にしてください。


内 容
Q1つみたてNISAの口座から特定口座へ保有銘柄の移管は可能ですか?
Q2特定口座とNISA口座で同じ銘柄を保有している場合20年後どうなりますか?
Q3特定口座とNISA口座で同じ銘柄を保有するメリット・デメリットを教えてください

つみたてNISA、資産運用に関することはマネーキャリアにお問い合わせください。

Q1.つみたてNISAの口座から特定口座へ保有銘柄の移管は可能ですか?

可能です。ただし、移管した後、つみたてNISA口座の投資可能額はもとに戻りません。

銘柄の取引価格は、つみたてNISA口座で新規に買ったときの価格ではなく、移管したときの価格です。

移管したときの価格が、つみたてNISA口座で新規に買ったときの価格より下がっていると特定口座で売却時に下がっている分も利益として課税されるので注意が必要です。

Q2.特定口座とNISA口座で同じ銘柄を保有している場合20年後どうなりますか?

つみたてNISA分は、20年間が終わると特定口座などに非課税期間終了時の時価で特定口座に移されます。

購入価格は特定口座に移動されたときの時価になり、その後の分配金や売買益は課税扱いです。

一般NISAならば、非課税投資期間である5年経過後はロールオーバーにより翌年の非課税枠を使って保有継続可能です。一方、つみたてNISAは、そもそもロールオーバーを使えません。

Q3.特定口座とNISA口座で同じ銘柄を保有するメリット・デメリットを教えてください

特定口座とNISA口座で同じ銘柄をもつことのメリットは以下の通りです。

  • 20年経過後も投資期間の制限を気にせずに投資できる
  • 制限金額(年間400,000円)を超える分は特定口座に投資できる
  • つみたてNISA口座への投資分から出た利益は非課税

一方、特定口座とNISA口座で同じ銘柄をもつことのデメリットは以下の通りです。
  • 銘柄は積立NISAの投資対象からしか選べない
  • 特定口座への投資分からでた利益に課税(税率20.315%)される
  • 確定申告が必要な場合がある

まとめ:資産運用のことならマネーキャリアで無料相談!


この記事では、つみたてNISAと特定口座で同じ銘柄を積み立てるメリットとデメリット、2つの口座を併用するときの注意点などについて解説しました。


2つの口座に同じ銘柄を積み立てることは、長期間、多額の投資を継続する可能性があればメリットといえます。


しかし、両方の口座に投資する銘柄は、限られたつみたてNISA投資対象から選らばなければならないというデメリットもあります。


つみたてNISAの対象商品は、厳選された比較的条件の良い投資信託等です。投資初心者でもはじめられます。投信等の購入時手数料もかかりません。


とはいえ、使い方によってはデメリットもあります。不安に思うことや疑問点もあることでしょう。そこで頼りになるのがマネーキャリアです。


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つみたてNISAや資産運用のことに関してもマネーキャリアにお問い合わせください。

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