更新日:2023/12/19
一般NISA・積立NISAはデメリットしかない?専門家が正しく解説!
一般NISA・積立NISAはデメリットしかないといわれることがありますが、実際なぜそういわれてしまうのでしょうか。そもそもNISAとは、一般NISA・積立NISAのメリット・デメリットを解説し、どんな場面でデメリットしかなくなるのかについて紹介します。
- NISAとはどんなものか知らない方
- NISAを始めたいけど後悔したくない方
- デメリットしかないといわれるNISAに対して不安な方
内容をまとめると
- 積立NISA・NISAは元本割れリスクがデメリットの1つ!
- 元本割れリスクは全ての資産運用のデメリットでもある!
- ライフプランによって一般NISAとつみたてNISAは使い分けよう
- 老後資金の用意はiDeCoも検討しましょう!
- 積立NISA・NISAのお悩みならマネーキャリアで無料相談!
- 何度でも積立NISA・NISAについて無料相談ができる!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- NISAにはデメリットしかないからやらないほうがいい?
- NISAで利益が出なかった場合デメリットしかないといわれる理由
- デメリットしかないといわれる理由① 損益通算ができない
- デメリットしかないといわれる理由② 繰越控除ができない
- デメリットしかないといわれる理由③ 元本保証でないため元本割れの可能性がある
- NISAとは投資運用益の非課税制度
- 一般NISAとは「少額からの投資を行うための非課税制度」
- 積立NISAとは「長期・分散・積立投資に適した非課税投資制度」
- 押さえておくべき一般NISAのメリット
- 運用益の非課税
- 選定された商品
- いつでも引き出し可能
- 押さえておくべき一般NISAのデメリット
- 上限金額がある
- 非課税期間が5年間
- 損益通算・繰越控除ができない
- 一般NISAと積立NISAは併用不可
- 押さえておくべき積立NISAのメリット
- 運用益の非課税
- 金融庁の選定した商品
- 少額投資・自動積立
- 押さえておくべき積立NISAのデメリット
- 上限金額がある
- 非課税期間が20年間
- 損益通算・繰越控除ができない
- 一般NISAと積立NISAは併用不可
- 商品が少ない
- 一般NISAに向いている人の特徴
- 積立NISAに向いている人の特徴
- 一般NISAにおいて5年の非課税期間が終了したときの選択肢
- 選択肢① 課税口座へ移管する
- 選択肢② ロールオーバーする
- NISAを始めるならiDeCoの検討も一緒に考えよう!
- iDeCoのメリット
- iDeCoのデメリット
- 一般NISA・積立NISAにおすすめの金融機関
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
- マネックス証券
- まとめ:NISAで悩みがあるならまずはマネーキャリアで無料相談!
目次
NISAにはデメリットしかないからやらないほうがいい?
「NISAにはデメリットしかないからやらないほうがいい」という記事を読んだことがある方もいるかもしれませんが、結論から言うと、デメリットしかないということはありません。
NISAには、NISAを利用する口座での手数料無料や運用益に対する非課税など様々なメリットも存在しているため、デメリットしかないわけではないのです。
ではなぜ、NISAはやめといたほうがいい、NISAにはデメリットしかないという情報が出回ってしまうのでしょうか?その要因として、もしNISAで行った投資で利益が出なかった場合であると、デメリットでしかないということが挙げられます。
NISAを行うからには、しっかりと利益を出しメリットを享受したいと思います。利益が出なかった場合のデメリットと、NISAをどのように行っていくかについて、以下で詳しく解説していきます。
NISAで利益が出なかった場合デメリットしかないといわれる理由
なぜNISAはデメリットしかないといわれるのでしょうか。その要因である、NISAで利益が出なかった場合デメリットしかないといわれる理由について詳しく解説していきます。
理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 理由① 損益通算ができない
- 理由② 繰越控除ができない
- 理由③ 元本保証でないため元本割れの可能性がある
デメリットしかないといわれる理由① 損益通算ができない
デメリットしかないといわれる理由② 繰越控除ができない
デメリットしかないといわれる理由③ 元本保証でないため元本割れの可能性がある
デメリットしかないといわれる3つ目の理由は、元本保証でないため元本割れの可能性があることです。
元本割れとは、当初に購入した金融商品が、現在当初に購入した価値を下回ることです。
例えば、2000年に金融商品を10万円で買ったが、2020年ではその金融商品の価格が5万円になってしまったという場合です。
NISAは元本割れの可能性がありますが、投資期間を長くすればするほど、損をする可能性が減るといわれています。
NISAとは投資運用益の非課税制度
NISAは国が資産形成しやすいように2014年から設置した「少額投資非課税制度」のことです。
イギリスのISA(Individual Savings Account)を参考に導入され、NIPPONの頭文字「N」をとってNISAと名付けられました。
NISAの最大の特徴は、購入した上場株式や株式投資信託などの売却益や配当金などが非課税となり運用益をそのまま利益にできることです。
NISAには一般NISAと積立NISAの2種類あり、それぞれ異なる特徴があります
一般NISAとは「少額からの投資を行うための非課税制度」
積立NISAとは「長期・分散・積立投資に適した非課税投資制度」
押さえておくべき一般NISAのメリット
NISAの中でも一般NISAを選ぶうえで、押さえておくべき一般NISAの利点・欠点が存在します。
一般NISAは投資可能な資金が大きく高い利益に期待できる代わりに、投資のタイミングや商品によっては逆に大きな損害を招いてしまうこともあるため、基本的に投資経験がある方向けの制度となっています。
この利点・欠点を知っておかなければNISAを始めた後にデメリットしかないという事態もあり得ます。
失敗してからやめとけばよかったと後悔しないように、一般NISAの利点・欠点を事前に確認し、自分が投資を行う上で一般NISAがあっているかどうか確認しましょう。
一般NISAのメリットは大きく分けて3つあります。
- 運用益の非課税
- 商品数が多い
- いつでも引き出し可能
運用益の非課税
運用益の非課税とは、一般的に商品を購入し利益が出た際には利益に対して税金が課されますが、その分の税金が非課税になるという制度です。
選定された商品
将来性や安全性も考慮されており、怪しい投資などがないことから誰でも安心して投資を行うことが可能です。
いつでも引き出し可能
結婚や旅行などのライフイベントを見据えて投資することも多いため、資金が必要になった際に引き出せるという魅力があります。
押さえておくべき一般NISAのデメリット
上限金額がある
また、その年に使わなかった非課税金額分を次の年に繰り越すこともできないため、1年のうちに2年分合わせて240万円利用するといったことはできません。
非課税期間が5年間
損益通算・繰越控除ができない
一般NISAと積立NISAは併用不可
押さえておくべき積立NISAのメリット
一般NISAに利点や欠点があるように、積立NISAにも押さえておくべき利点・欠点が存在します。
積立NISAは、投資のタイミングが決まっていて少ない掛金から利用できるため、まとまった資金がない人や投資経験が少ない方でも利用できますが、その分上限額も低く商品も少ないです。
積立NISAを行う方はNISAを利用する方の中でも多く、投資経験がない方にもおすすめな投資方法であるため、利点と欠点をしっかり確認しましょう。
積立NISAのメリットは大きく分けて3つあります。
- 運用益の非課税
- 金融庁の選定した商品
- 少額投資・自動積立
運用益の非課税
一般NISAと同じように、積立NISAにも運用益の非課税が適用されます。積立NISAでは期間が長い分、掛金や利益が一般NISAよりも少ないため、税金によって利益が減少することを防ぐことができます。
金融庁の選定した商品
長期・分散投資に対応しているため、ある程度低いリスクで資金を運用することができます。
少額投資・自動積立
また、一度投資を始めてしまえば口座への自動積立も可能なため、自分で運用する自信がない方でも利用できます。
押さえておくべき積立NISAのデメリット
上限金額がある
積立NISAの上限金額は1年間で40万円です。月計算で33,333円となり、基本的に定期的な積立であるため上限を超すことはありません。こちらも次の年に非課税金額分を繰り越すことはできません。
非課税期間が20年間
損益通算・繰越控除ができない
一般NISAと積立NISAは併用不可
商品が少ない
自分が投資したい商品がある場合は、その商品を取り扱っているかどうかを事前に確認する必要があります。
一般NISAに向いている人の特徴
一般NISAに向いている方の特徴は以下のとおりです。
- ある程度預貯金がある人
- まとまったお金で一括投資したい人
- 収入があり、安定している人
- すぐ利益を出したい人
積立NISAに向いている人の特徴
積立NISAに向いている方の特徴は以下のとおりです。
- 投資初心者(勉強は必要)
- 20代~50代の将来の年金が少ない人
- 収入の少ない人
・資産をコツコツ積み立てたい人 - とりあえず貯蓄したい人
一般NISAにおいて5年の非課税期間が終了したときの選択肢
一般NISAにおいて5年の非課税期間が終了したときの選択肢として、投資商品を売却する以外に2つのパターンがあります。
- 選択肢①課税口座へ移管する
- 選択肢②ロールオーバーする
それぞれに利点や欠点があり、選ぶものによってはデメリットしかない場合もあるため、自分がどちらを選んだほうが良いのかをこの2つのパターンを考慮して考えましょう。
選択肢① 課税口座へ移管する
選択肢② ロールオーバーする
非課税期間が終了した時の1つ目の選択肢は、ロールオーバーすることです。
NISAを始めるならiDeCoの検討も一緒に考えよう!
NISAを始めるのであれば、iDeCoの検討も一緒に考えましょう。
iDeCoとは、老後資金を用意するための個人年金制度です。日本では少子高齢化に伴い今後年金に頼っていくことができるかどうかも怪しく、「老後資金2000万円問題」も注目されています。
NISAを始めるのであれば、自分のライフプランに合わせてiDeCoを行うか両方を同時に行うかも検討することで最適な資金計画を立てることが可能です。
では、iDeCoにメリット・デメリットを確認して、そんな方におすすめか解説していきます。
※参考文献:iDeCo公式
iDeCoのメリット
iDeCoのメリットは税制優遇に関する以下の3点です。
- 60歳以降まで引き出し不可
- 途中解約不可
- 手数料がかかる
掛金の所得控除とは、iDeCoで支払う掛け金分の税金がかからない制度です。
例えば、iDeCoで毎年24万円を積み立てる場合であれば、自身の所得から24万円を差し引いて税金を計算することになるため、iDeCoに積み立てた金額分が所得控除の対象になるのです。
所得税が10%、住民税が10%の場合、合計で48,000円が節税対象となるため、iDeCoに年間24万円積み立てるだけで年間48,000円の節税となるのです。
運用益の非課税とは、NISAと同じように資金を運用することで出た利益に対して税金がかからなくなるというものです。
iDeCoではNISAのように非課税期間がなく、利用している間はずっと税金が免除されることになります。
受取時の控除とは、iDeCoの資金を受け取る際に一括と分割で利用する控除が違います。
一括で受け取る際には「退職所得控除」、分割で受け取る際には「公的年金等控除」で受け取れるため、資金の受取の際にも税制優遇にを受けることができます。
※参考文献: iDeCo公式
iDeCoのデメリット
iDeCoのデメリットは以下の3点です。
- 60歳以降まで引き出し不可
- 途中解約不可
- 手数料がかかる
60歳以降まで引き出し不可とは、iDeCoで積み立てた資金は60歳以降になるまで原則引き出すことができないということです。
iDeCoはあくまで老後資金を用意するための制度であるため、途中で引き出すことはできません。
途中解約不可とは、iDeCoは開始すると途中で解約することができないということです。
引き出し不可と同じく、老後資金のための制度であるため、iDeCoが払えないという場合でも休止もしくは掛金の変更を行うことになります。
手数料がかかるとは、iDeCoでは口座開設や商品購入、管理・運用、受取などに対して様々な手数料がかかります。
掛金や利益があまりに少ないと手数料負けすることもあるため注意しましょう。
また、積み立てる回数やが多いほど購入時の手数料も増えるため、毎月掛け金を支払うよりも毎年まとめて支払うことで手数料を減らすといった工夫を行うことも重要です。
iDeCoについて解説しましたが、年金だけでは老後が心配、自分で資金を準備したいという方には、iDeCoがおすすめとなります。
※参考文献:iDeCo公式
一般NISA・積立NISAにおすすめの金融機関
いざNISAを始めたいという方は、どの金融機関で口座をつくればいいのか悩む方も多いかと思います。そこで、一般NISA・積立NISAにおすすめの金融機関を紹介します。
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
購入手数料 | 無料 | 無料 |
銘柄数 | 178本 | 181本 |
IPO | 122社 | 74社 |
外国株式 | 9ヶ国 | 6ヶ国 |
米国銘柄数 | 4200本 | 3966本 |
ポイントサービス | 月間保有残高に応じて 0.02~0.25%のポイントが貯まる | 月末時点残高が 初めて基準に達した場合 10~500ポイント貯まる |
松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|
購入手数料 | 無料 | 無料 |
銘柄数 | 173本 | 152本 |
IPO | 56社 | 65社 |
外国株式 | なし | 2ヶ国 |
米国銘柄数 | なし | 4297本 |
ポイントサービス | 信託報酬の一部 (最大0.85%)を キャッシュバック | 月間保有残高に応じて 最大0.08%のポイントが貯まる |
ここまで4社を比較して紹介しましたが、この中でおすすめな証券会社はSBI証券と楽天証券です。やはり業界最大手のこの2社はサポートも充実しており信頼性も高いです。投資経験の少ない方から豊富な方まで万人におすすめできるのがこの2社となります。
SBI証券
SBI証券は、NISA口座での購入手数料が無料であり、証券会社の中では銘柄数が第2位の178本と多くの商品を抱えています。
また、今後の成長性が高く利益に期待できるIPO(新規公開株)は証券会社の中で第1位の122社と、利益を求めるのであればSBI証券のIPOの多さは魅力的です。
外国株式の国の多さは証券会社の中で第1位であり、さらにポイントサービスでは、TポイントやPontaポイントといった複数のポイントに対応しています。
※参考文献:SBI証券
楽天証券
楽天証券は、NISA口座での購入手数料が無料であり、銘柄数は181本と第1位の商品数を誇ります。
また、IPOは74社と証券会社の中でも多い部類であり、多くの商品を活かした幅広い選択肢を取れることが魅力です。
外国株式はSBI証券に続いて第2位の国数であり、ポイントサービスでは、楽天経済圏で利用される楽天ポイントと連携することができるため、投資や積み立てを行いながらポイントも同時に貯めることが可能です。
※参考文献:楽天証券
松井証券
松井証券は、NISA口座での購入手数料が無料であり、銘柄数173社とこちらも多くの商品を揃えています。
IPOは56社と少なめですが、松井証券は投資初心者に対するサポートが充実しているため、投資経験のない方にはおすすめの口座となります。
ただし、松井証券では外国株式の取引は行えないため注意しましょう。
※参考文献:松井証券
マネックス証券
マネックス証券は、NISA口座での購入手数料が無料であり、銘柄数も多いといえるほどにそろっています。
マネックス証券の強みは何といっても米国株であり、米国銘柄数は証券会社の中でも第1位の多さとなっています。
また、マネックス証券では米国株の積立制度も独自に行っており、米国株に対して投資したいという方には強くおすすめできる証券会社となります。
※参考文献:マネックス証券
まとめ:NISAで悩みがあるならまずはマネーキャリアで無料相談!
ここまで、NISAを始めるのは本当にデメリットしかないのか、一般NISA・積立NISAそれぞれの利点や欠点について解説しました。
NISAはデメリットしかないわけではなく、どのように利用するかが重要です。もちろんデメリットも存在しますが、回避する方法を知っておけばメリットがデメリットを上回ることも大いにあります。
しかし中には、「自分1人でNISAを行うことで失敗してしまうかも」、「誰か気軽に相談できる人が欲しい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、マネーキャリアでの無料相談です。マネーキャリアでは、お金の専門家に気軽に何度でも相談することができ、自分に合ったNISAの利用方法を一緒に考えてくれます。
NISAに限らず家計や資産運用などお金の悩みはマネーキャリアで相談しましょう!