更新日:2021/11/11
短期の資産運用がおすすめな人とは?注意点や投資手法も解説
投資の話で必ず話題になるのが、短期での資産運用です。株、FX、仮想通貨などで短期的に資産を大きく増やした人もいます。確かに短期での資産運用には魅力もありますが、相応のリスクもあります。ここでは、短期での資産運用のメリットや注意点、投資手法を解説します。
内容をまとめると
- 短期での資産運用は、最初の元手を使って繰り返し投資できる
- 短期での資産運用は思わぬ損失を被ることもある
- 資産運用は、リスク・リターンのバランスが重要
- 資産運用に関する相談は、何度でも無料なマネーキャリアのFP相談がおすすめ!
- 忙しい人でもスマホひとつで、LINEで予約できる!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 短期資産運用と中長期資産運用の違い
- 短期で資産運用する3つのメリット
- メリット①:保有リスクを持ち越すことがない
- メリット②:最初の元手を使って繰り返し投資できる
- メリット③:短期的な損失を取り戻しやすい
- 短期で資産運用する2つのデメリット
- デメリット①:相場や価格変動を常にチェックする必要がある
- デメリット②:トータルの取引手数料は高くなる可能性がある
- 短期で資産運用するのがおすすめな人
- ハイリターンを求める人
- 積極的に資産運用したい人
- 資産運用に慣れている人
- 短期で資産運用したい人におすすめの商品3選
- おすすめ①:仮想通貨
- おすすめ②:FX
- おすすめ③:株式投資
- 短期投資の代表的な2つの投資手法
- 短期投資手法①:デイトレード
- 短期投資手法②:スイングトレード
- 短期で資産運用する場合の5つの注意点
- 注意点①:収益にブレが生じやすいため高いリスクをともなう
- 注意点②:元本割れで損失が出る可能性もある
- 注意点③:長期運用と違って複利効果を得られない
- 注意点④:時間的コストがかかり本業に影響を及ぼす可能性がある
- 注意点⑤:資産運用経験のない初心者は失敗する可能性が高い
- 自分に合った資産運用を選ぶための6つのポイント
- ポイント①:リスクとリターンのバランスを考慮する
- ポイント②:運用期間(短期・中期・長期)を決める
- ポイント③:資産運用に費やせる時間を把握する
- ポイント④:資産運用に回すお金を決める
- ポイント⑤:トータルの運用コストを確認する
- ポイント⑥:自分で運用するかプロに運用を任せるか決める
- 短期の資産運用で失敗を避けるにはお金のプロに相談
- 資産運用を短期で行うメリットや注意点に関するまとめ
目次
短期資産運用と中長期資産運用の違い
投資には、期間によって手法や考え方が異なることは知っていますか?
証券会社によっては、口座開設時に投資期間について聞かれることがあります。
一般的に短期・中期・長期の3つに分けられており、期間の目安は下記の通りです。
- 短期:投資期間半年以内(最短で即日)
- 中期:投資期間1~3年程度
- 長期:投資期間5年以上
- 短期投資:キャピタルゲイン(売却益)のみ
- 中長期投資:キャピタルゲインとインカムゲイン(配当収益)
- メリット・デメリット
- おすすめできる人
- おすすめ商品
- 投資手法
短期で資産運用する3つのメリット
短期で資産運用するメリットは、3つあります。
いずれも長期での資産運用にはないものです。
- メリット①:保有リスクを持ち越すことがない
- メリット②:最初の元手を使って繰り返し投資できる
- メリット③:短期的な損失を取り戻しやすい
メリット①:保有リスクを持ち越すことがない
資産運用は金融商品を買うことによって行うため、保有する限り様々なリスクを負います。
主なリスクは下記の通りです。
- 価格変動リスク
- 信用リスク(企業の不祥事、国の債務超過など)
- 為替リスク(海外に投資する場合)
- 地政学的リスク(戦争など)
- 流動性リスク(売買する人が少ない場合)
メリット②:最初の元手を使って繰り返し投資できる
短期投資は、最初に投資した元手を使って何度も繰り返し投資できます。
中長期投資と比べて、少額で利益が出やすいです。
例えば、100万円で短期投資、中長期投資を比較してみましょう。
なお、利益に対する税率は20%として計算します。
- 短期:3ヶ月で3%上がって売り、利益分含めて再投資
- 中長期:1年間保有し、買値から7%上昇して売却
- 短期:109万9511円
- 中長期:105万6000円(非課税口座なら107万円)
メリット③:短期的な損失を取り戻しやすい
短期投資は、中長期投資と比べて損失が限定されやすくなります。
上がる金融商品なら利益が最大化しやすい中長期投資ですが、下がる金融商品を買ってしまうと売るに売れなくなります。
ひどいものだと、1年で10分の1になってしまったベンチャー企業の株があるくらいです。
このような話をすると、「中長期でベンチャーなんて投資するわけがない!」という意見もありそうなので、もう少し身近な企業を出しましょう。
ソフトバンクグループの株です。
2021年3月に10,695円の最高値を記録しましたが、2021年11月現在6000円前後に低迷しています。40%以上の急落です。
短期投資なら、5%~10%下がった時点で損切りしていたでしょう。
中長期投資だと、なかなかその判断はできません。
仮にソフトバンクを1万円で100株、100万円で買って今まで持ち続ければ、60万円になってしまいます。待てば戻るかもしれませんが、少なくとも3ヶ月~半年はかかるでしょう。
一方、短期投資で10%マイナスで損切りしておけば、90万円を使って再チャレンジできます。
元の100万円に戻すためには12%上昇する必要がありますが、それでもソフトバンクが戻るのを待つよりは可能性があるのではないでしょうか。
短期で資産運用する2つのデメリット
短期での資産運用には、デメリットもあります。
ここでは2つ紹介します。
- デメリット①:相場や価格変動を常にチェックする必要がある
- デメリット②:トータルの取引手数料は高くなる可能性がある
デメリット①:相場や価格変動を常にチェックする必要がある
投資を始める人で、今働いている会社等の組織を辞めて、いきなり専業投資家になる人はほぼいません。
ほとんどの投資家が、会社員や公務員等と兼業しています。
つまり、仕事中はほとんど相場をチェックできないのです。
短期投資では、相場や価格変動を常にチェックする必要がある投資手法です。
夜間や休日でもできる投資ならともかく、平日日中しか取引できない日本株は、会社員や公務員が短期投資することは難しくなります。
仮に夜間や休日に短期投資をするとしても、常に相場をチェックする時間的コストがかかります。
デメリット②:トータルの取引手数料は高くなる可能性がある
取引コストも、短期投資では問題になります。
主な取引コストは下記の通りです。
- 取引手数料
- 儲かった場合の譲渡益税(所得税15.315%、住民税5%の合計20.315%)
短期で資産運用するのがおすすめな人
短期投資のメリット・デメリットを考慮して、短期での資産運用をおすすめできる人を解説します。
下記3つのどれかに当てはまる人は、おすすめできます。
- ハイリターンを求める人
- 積極的に資産運用したい人
- 資産運用に慣れている人
ハイリターンを求める人
積極的に資産運用したい人
積極的に資産運用していきたい人も短期での運用がおすすめです。
中長期投資は、仮に取引をするとしても年に1回程度。
インデックス投信の積み立てなら、一度設定したあとは半永久的に放置です。
中長期投資は、どちらかといえば消極的な資産運用といえます。
一方、短期投資はやることが多いです。
- 毎日値動きをチェック
- 利益確定や損切り
- 次の金融商品探し
資産運用に慣れている人
短期投資をする人は、資産運用に慣れていないといけません。
これはおすすめできるかどうかというより、短期投資をする上での最低条件といえます。
短期投資は、様々な知識や分析力が必要です。
- ファンダメンタルズ分析(企業業績や経済指標に基づく分析)
- テクニカル分析(ローソク足や移動平均線など値動きに基づく分析)
- 利確や損切りの適切なタイミング
短期で資産運用したい人におすすめの商品3選
短期で資産運用したい場合、どの金融商品がよいでしょうか。
おすすめは下記3つです。
- おすすめ①:仮想通貨
- おすすめ②:FX
- おすすめ③:株式投資
おすすめ①:仮想通貨
今年大きく上昇した仮想通貨。
既に高値圏にありますが、将来的にはビットコインが1億円になると予想している人もいるので、まだまだ上がる可能性はあります。
仮想通貨の正式名称は暗号資産です。
インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、資金決済に関する法律(資金決済法)の第二条5において、次の性質をもつものと定義されています。
- 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
- 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
理論的には銀行等の第三者を介さずに取引することが可能ですが、2021年現在の日本においては、仮想通貨の取引は原則として取引所を介して行われています。
仮想通貨のメリットは、下記の通りです。
- 自国通貨の価値が低い新興国で人気があり、上昇する可能性が見込める
- ビットコインについては発行枚数に制限があり、需要増加が価格の上昇につながりやすい
- NFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)など、仮想通貨を用いた新たな取引が生まれている
- 休日や深夜でも取引できる
あまり知られていませんが、円やドルなどの法定通貨と異なりビットコインの枚数は有限です。
中には、「法定通貨よりよっぽど信用できる」と主張する人もいます。
そんな仮想通貨にもデメリットはあります。
- 現状は投資対象にすぎず、イーロン・マスク(テスラ創業者)などの要人発言で価格が乱高下する
- 何百種類もの仮想通貨が存在し、草コインと揶揄されるような知名度や時価総額の低いものが多数あり度々大暴落が起きる
- 草コインはもちろんのこと、ビットコインですら1日で10%~20%の暴落があり得る
- 法的整備が追いついておらず、日本では仮想通貨の利益が雑所得扱い(最高税率55%)になっているなど問題が残っている
金融商品として未熟でハイリスクな面はありますが、ハイリターン狙いの短期投資ならおすすめです。
おすすめ②:FX
短期投資といえばFX、とイメージする人もいるでしょう。
FXはForeign Exchange(外国為替証拠金取引)の略です。
証拠金取引とは、一般的にはレバレッジと言われます。
証拠金をFX取り扱い業者に預け、自己資金以上の取引を行います。
短期投資では、このレバレッジ(倍率)を引き上げることで大きな利益を挙げる例が多いです。
FXでは、最低限下記4つを選択・設定して取引します。
- 通貨ペア(ドル/円、ユーロ/ドルなど)
- レバレッジ(1倍~25倍)
- 取引数量(一般的には1万通貨単位)
- 売り・買い
- 少額でも大きな取引を行い利益を得られるチャンスがある
- 比較的簡単に売りから取引できる
- ドル/円などの主要通貨ペアなら手数料(スプレッド)が極めて安い
- 金利差によるスワップポイントが受け取れる場合がある(逆に払う場合もある)
- 平日夜間でも取引できる
- ロスカットは万能ではなく、借金を背負ってしまう場合もある
- 要人発言によって為替が急変動する上に、予測が難しい
- 時差の関係で、日本時間の深夜はアメリカの日中となり変動が大きくなりがち
- 一度ロスカットされると取引が強制決済されるため、追加資金を入れない限り持ち続けることが出来ない
- リスクを抑えてレバレッジを下げると、短期で大きな利益を出すのは難しくなる
おすすめ③:株式投資
株式投資は、短期~中長期まで様々な投資方針を持った投資家が集まっています。
大きく分けて、取引は2種類あります。
- 現物取引:レバレッジのできない取引で、買いからしか取引できない
- 信用取引:最大3倍のレバレッジができる取引で、一部銘柄は売りから取引できる
信用取引は、株式投資経験がないと開設できません。
なお、仮に経験があって信用取引口座を開設しても、信用取引ならではのルールが多いためFXほど気軽には取引できないようになっています。
少なくとも、下記用語が理解できる、または自分で調べられる気力のある人以外は信用取引をやらない方がいいです。
- 貸借銘柄・貸借融資銘柄
- 増担保規制
- 逆日歩
- 委託保証金率・委託保証金維持率
- 制度信用期日
現物取引でも十分なリターンが見込めるため、無理に信用取引をする必要もないと思います。
株式投資のメリットは下記の通りです。
- 銘柄によっては1週間~数ヶ月で倍以上になることもある
- 日本株、外国株問わず少額から取引できる銘柄が存在する
- 先進国株式ならルールが厳格で、ルール違反により信用を失う銘柄は少ない
- 銘柄数が多いので、投資家から放置されている過度に割安な銘柄がある
- 取引数の少ない銘柄は、一部の大株主により価格操作される
- 誰もが知る有名企業の中には、5%の利益を取ることすら難しいものもある
- 例は少ないとはいえ、突然不祥事が起き大暴落することがある
- 日本株は平日日中(9:00~11:30、12:30~15:00)しか取引できない
- 外国株投資の場合、該当国の税金と日本の税金で二重課税される(取り戻すには確定申告必須)
特に日本株は、海外投資家の売買に翻弄されてばかりです。
個人投資家が短期投資で勝つには、海外投資家の波にうまく乗るしかありません。
小型のベンチャー企業でも海外投資家があからさまに買い集めている銘柄があり、規模の大小問わず必ず出てきます。
仮想通貨やFXと比べてもクセが強いので、初心者は特に翻弄されやすいです。
ただ、日本株でも急成長中の企業や過度な割安放置の銘柄を探す気力があるなら、思わぬ利益を出せるかもしれません。
短期投資の代表的な2つの投資手法
短期投資の投資手法についてもご紹介します。
下記2つです。
- 短期投資手法①:デイトレード
- 短期投資手法②:スイングトレード
短期投資手法①:デイトレード
一般的にも有名なデイトレード。
デイトレーダーは、デイトレードをする投資家のことです。
名前の通りですが、その日中に売買して持ち越さない投資手法です。
デイトレーダーが有名になった当初は日本株でしたが、現在はFXでデイトレードを行う人が増えています。
デイトレードのメリットは下記の通りです。
- 持っている時間が短いため、意図しない情報による暴落リスクを回避できる
- 毎日資金を動かせるので資金効率が良い
- FXや株の信用取引なら値下がり局面でも利益を出せる
短期間で資金を増やしていきたいなら、資金効率の良いデイトレードが最適です。
一方、デメリットもあります。
- 自然と値動きの大きい取引を日々繰り返すことになるため、大損することもある
- 取引中は常に相場を見る必要があり、会社員や公務員には難しい
- 意図しない方向へ動いた時に迅速な対応が必要になる
機動的な損切りや切り替えが必要な投資手法です。
言うのは簡単ですが実行するのは難しく、実際にデイトレーダーで生計を立てている人が少ない理由でもあります。
なお、手数料面でのデメリットについては、手数料競争によりほぼ無料に等しい値段まで下落したため、そこまで気にする必要はありません。
短期投資手法②:スイングトレード
数日~数週間をメドに取引する手法をスイングトレードと言います。
デイトレードと同じ短期投資ですが、多少は期間が長くなります。
スイングトレードのメリットは下記の通りです。
- 会社員や公務員などでも副業で投資できる
- 取引時間外に発表される会社の決算を狙った投資ができる
- デイトレードと比べて相場の確認は少なく済む
- 取引時間外に発表される情報に左右されやすい
- 「もう少し待てば上がるかも」という欲に惑わされる
短期で資産運用する場合の5つの注意点
短期で資産運用する場合の注意点についてお伝えします。
特に投資経験が浅い人は、絶対に確認してください。
- 注意点①:収益にブレが生じやすいため高いリスクをともなう
- 注意点②:元本割れで損失が出る可能性もある
- 注意点③:長期運用と違って複利効果を得られない
- 注意点④:時間的コストがかかり本業に影響を及ぼす可能性がある
- 注意点⑤:資産運用経験のない初心者は失敗する可能性が高い
注意点①:収益にブレが生じやすいため高いリスクをともなう
短期での資産運用は、収益のブレが生じやすいです。
理由は下記2点です。
- そもそもリスクの高い金融商品で取引している
- 変動しやすいタイミングで取引している
注意点②:元本割れで損失が出る可能性もある
元本割れで損失が出る可能性もあります。
これは、短期的な変動を狙う以上避けられません。
特にデイトレードの場合、「5%上がったら利確、3%下がったら損切り」などある程度明確なルールを設けて売買します。
ルール通りに売買すると、3%下がって損切りした直後に上がり、「結果的には持っていた方が良かった!」という場面が何度もあります。
それでも、ルール通りに売買していかなければいつか塩漬けになるので、どこかで損切りするしかないです。
勝率は人によって異なりますが、60%程度出せれば良い方です。
40%は損切りで、一時的に損失を確定させることになります。
注意点③:長期運用と違って複利効果を得られない
短期投資は、中長期投資と異なり複利効果が得られません。
複利効果とは、運用で得た収益をふたたび投資することです。
例えば、100万円の資金で年利5%で投資をした場合、下記のように2年目は1年目で増えた投資収益が加わるため、年間収益がどんどん増えていきます。
- 1年目の収益:5万円
- 2年目の収益:5万2500円
- 投資した会社の株が増配して配当収益が増えた
- 分配金を出さない投資信託で、配当などで増えた資金を自動的に再投資して収益が増えた
注意点④:時間的コストがかかり本業に影響を及ぼす可能性がある
時間的コストによる本業への影響も要注意です。
短期投資では、必然的にデイトレードやスイングトレードを行います。
恐らく会社員でデイトレードをする人はいませんが、スイングトレードなら十分あり得るでしょう。
スイングトレードでも、やはり取引中は値動きが気になって仕方ないです。
- 大事な会議
- 大事な商談
注意点⑤:資産運用経験のない初心者は失敗する可能性が高い
短期投資は、初心者が負けやすい投資です。
投資の世界は、参加した時点でプロも初心者も同じ土俵に立たされます。
差があるのは経験、銘柄の選球眼、資金量のみ。
初心者は百戦錬磨の投資家から見ればカモでしかありません。
また、百戦錬磨の投資家でも資金量が圧倒的な機関投資家から見ればカモです。
資金量の差はどうしようもないので、個人投資家は経験と選球眼で対抗するしかありません。
ただ、短期投資では銘柄の選球眼による投資成果の影響は大きくないため、経験のみで対抗することになります。
ビギナーズラックはあるかもしれませんが、どこかで必ず損切りしなければいけない場面がきます。
「まだ上がるかもしれない…」
「損切りは嫌だ!」
自分に合った資産運用を選ぶための6つのポイント
ここまで短期投資を中心に紹介しましたが、投資期間に正解はありません。
短期でも中期でも長期でも、勝つ人が勝ち、負ける人が負けます。
「そんなことは素人でも言えるよ!」
と言われそうなので、皆さんに合った資産運用を選ぶためのポイントを6つ紹介します。
自分の現状に当てはめて考えてみましょう。
- ポイント①:リスクとリターンのバランスを考慮する
- ポイント②:運用期間(短期・中期・長期)を決める
- ポイント③:資産運用に費やせる時間を把握する
- ポイント④:資産運用に回すお金を決める
- ポイント⑤:トータルの運用コストを確認する
- ポイント⑥:自分で運用するかプロに運用を任せるか決める
ポイント①:リスクとリターンのバランスを考慮する
ローリスク・ハイリターンな投資が一番いいのですが、それは無理です。
必ずリスク・リターンは比例します。
預金にほとんど利子がつかないのは、皆さんがリスクを取っていないからです。
株式、仮想通貨、FXが儲かるのは、それ相応のリスクを取ったからです。
世の中にうまい話はあっても、無名のあなたには絶対来ません。
仮に来たとすれば、それ相応のリスクがあるか、詐欺かのどちらかです。
あなたはどれくらいのリスクが取れるでしょうか。
少なくとも、今回紹介した短期投資をする場合はハイリスクを許容する必要があります。
1日で10%以上のマイナスを許容しなければいけません。
そこまでのリスクが取れない人は、ミドルリスク・ミドルリターンを目指すことになります。比較的安定した株やインデックス投信による運用が現実的です。
「どうしても変動には耐えられない!」という人は預金や債券などのローリスク運用しかありません。
ポイント②:運用期間(短期・中期・長期)を決める
運用期間も決めてください。
ここが曖昧だと、本来短期投資のつもりだったのに中長期投資という名の塩漬けになってしまったりするので、特に短期投資を考える人は気をつけましょう。
もう一度、短期・中期・長期について下記の通りまとめます。
- 短期:投資期間半年以内(最短で即日)
- 中期:投資期間1~3年程度
- 長期:投資期間5年以上
ポイント③:資産運用に費やせる時間を把握する
資産運用にかけられる時間も考慮しなければいけません。
特に短期投資の場合、資産運用にかける時間は多くなります。
副業として短期投資をする場合は、本業に影響が出ないように下記ルールを設けてください。
- あらかじめ相場を確認する時間を決める(通勤時間や昼休みなど)
- 決めた時間以外は見ない
- リアルタイムで確認しなければいけない投資はしない
- どうしても気になる人は夜間だけ投資するなど、本業時間中は取引しない
短期投資の場合、勉強時間も考えれば1日2時間~3時間は必要です。
確保出来ない場合は、中長期投資を検討しましょう。
中長期投資なら、一度買えばほぼ放置してても問題ない金融商品もあります。
ポイント④:資産運用に回すお金を決める
資産運用に回すお金も、あらかじめ決めておきましょう。
人は、儲かっているときに気が大きくなってしまいます。
明確な統計はありませんが、大きな資金を投じたときに限って大損します。
最大資金量を定め、その金額以上の投資をしないように気をつけてください。
ポイント⑤:トータルの運用コストを確認する
資産運用では、様々なコストがかかります。
- 口座管理手数料(iDeCoは有料)
- 売買手数料(ネット取引なら極めて低コスト)
- 入出金手数料(仮想通貨の取引所では有料の場合あり)
- 信託報酬(投資信託により年0.1%~1.8%前後まで差がある)
ポイント⑥:自分で運用するかプロに運用を任せるか決める
自分で運用するか、プロに任せるかも決めておいたほうがよいです。
短期投資なら自分で運用するしかありません。
中長期投資の場合は、どちらか選べます。
- 自分で銘柄などを選んで投資する
- 投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)などに任せる
短期の資産運用で失敗を避けるにはお金のプロに相談
短期での資産運用は、どうしても失敗しやすくなります。
取引の回数が増えれば増えるほど、損切りの回数も増えていくからです。
短期投資で大事な資金を失う前に、無料でお金のプロに相談してみましょう。
マネーキャリアのFP(ファイナンシャルプランナー)なら、資産運用を含めたお金の相談全てに対応しています。
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- 家計管理・家計改善
- 保険相談
資産運用を短期で行うメリットや注意点に関するまとめ
ここまで短期での資産運用について解説しました。
- 投資期間による違い
- メリット・デメリット
- 注意点
- 自分に合った資産運用の選び方
▼この記事を読んでわかること