独身男性に必要な老後資金はいくら?お得な貯蓄の増やし方を紹介

独身男性の老後資金には、いくら準備をしておくと良いのでしょうか?ともすれば悲惨な老後をイメージされる独身男性ですが、十分な生活費を準備しておけば安心です。楽しいセカンドライフを過ごすための老後資金の必要額と貯蓄方法についてお伝えします。

独身男性が必要な老後資金の必要額と貯蓄方法を紹介

独身で老後を迎える男性の人数は、年々増加傾向にあります。


働いている時は自分のことにお金を使えて、優雅な生活ができる独身男性。


しかし、仕事をリタイアした後の生活を考えると、どの程度のお金が必要なのか不安になることもあるかもしれません。


「ある程度貯金をしておかなければ…」とは思いつつも、貯蓄方法や必要な貯蓄額が分からず、日々の仕事に追われて後回しになっていませんか?


老後資金の不安は、生活費と収入のバランス、貯蓄設計を考えることで解決します。


そこで、この記事では、独身男性の老後資金について、

  • 老後資金の必要額
  • 生活費シミュレーション
  • 老後資金の貯蓄方法
  • 老後を豊かに過ごすための注意点

以上のことを中心に説明します。


この記事を読んでいただけたら、老後資金の準備の仕方が分かります。


ぜひ最後までご覧ください。


独身男性に必要な老後資金の必要額はいくら?

独身男性の老後資金の必要額は、受給する年金が厚生年金国民年金かで大きく違います。


まず、厚生年金を受給できる場合から見てみましょう。


厚生労働省の平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、65歳以降の男性の平均的な厚生年金受給額は、174,535円です。


厚生年金に加入している場合は、退職金と年金で生活は維持できそうです。


高い生活レベルを維持したい場合は、不足する分を貯めておきましょう。


また、住まいが賃貸だと、年金だけでは老後資金が不足する可能性があります。


老後資金を計画的に準備しておく必要があるのは、厚生年金に加入していないケースです。


自営業で国民年金の場合、受給額は満額でも65,008円(2019年)です。


平均は55,000円なので、月約12万円の赤字となります。


リタイア後が25年あるとすれば、老後資金として3,600万円必要という計算に。


国民年金加入の場合は、しっかりと老後資金の準備をしておきたいです。

独身男性の老後の生活費とその内訳

独身男性の老後のライフスタイルには、どのようなイメージがありますか?


老後も悠々自適に生活できるイメージでしょうか?


どのような生活ができるかは、生活費にどれくらいのお金が必要かを知ることで見えてきます。


ここでは、

  • 独身男性の老後の生活費
  • 生活費シミュレーション

をお伝えします。

独身男性の老後の生活費の内訳

独身男性の老後資金を考える際は、自分にとって必要な生活費をシミュレーションしてみることが大切です。


単身世帯の平均的な生活費は162,833円です。


こちらの金額について内訳をご紹介します、ご自身の生活に置き換えて考えてみましょう。

項目金額
食料44.067円
住居22,646円
光熱・水道11,849円
家具・家事用品4,835円
被服及び履物5,627円
保健医療7,231円
交通・通信21,619円
教養娯楽19,674円
その他の消費支出25,285円
合計162,833

(参考:総務省家計調査報告


ポイントは家賃と食費。



この統計では、80%以上が持ち家の人となっています。



賃貸に住んでいるなら、家賃分がプラスで必要です。 


この表では、住居が約2万円として合計16万円という計算ですから、仮に家賃が7万円かかっているなら5万円多く21万円が必要ということになります。

 

また、外食が多いか自炊をするか、趣味はどの程度お金が必要かに、生活費の差が生じやすいところでしょう。

他には、食費や教養・娯楽のお金はどうでしょうか?


ゆとりをもって生活したいなら、20万円ほどみておきたいと感じる方も多いかもしれません。


厚生年金の平均受給額は、約17万円。


3万円不足と考えるなら、25年分で900万円貯金が欲しいところです。


国民年金の場合は、受給額が6万円と仮定して14万円の不足。

14万円×12ヶ月×25年=4,200万円

4,200万円が老後資金として必要額と計算できます。

独身男性の老後資金の貯蓄方法

老後資金を生活費ギリギリで考えるより、できるだけ多く貯蓄しておくと、余裕をもって楽しく自由な老後生活を送れるでしょう。


「長期の旅行に行きたい」「趣味に打ち込みたい」など、仕事をもっているとなかなか実現しなかったことでも、時間に縛られることなく思う存分楽しむことができる定年後のセカンドライフ。


生活費としての公的年金とは別に、自由に使える老後資金を構築しておきたいと考えるなら、他の方法で年金を増やす方法を検討してみると良いでしょう。


ここでは、年金の増やし方について、

  • iDeCo
  • 個人年金保険
  • 国民年金の増額

の3つの方法をご紹介します。

独身男性の老後資金の貯め方①:税制優遇が魅力的なiDeCoの活用

老後資金の貯め方のひとつめは、iDeCoの活用です。


iDeCoは、自分で作る年金。


自分で投資運用することで運用益を得られるため、資産を増やすことができます。


また、税制優遇が魅力的で、

  • 掛け金が全額所得控除される
  • 運用によって得られた利益が非課税
  • 受け取り時も公的年金等控除や退職所得控除の優遇がある

など、節税効果があります。

独身男性の老後資金の貯め方②:個人年金保険への加入

個人年金保険への加入も老後資金の有効な貯め方です。


万が一の時の保障が付いた生命保険のため、独身男性には必要ないように感じる人もいるかもしれません。


しかし、普通に貯金するより利率が良く、税制上も個人年金保険料控除が受けられるので、資金作りに向いている商品です。


受け取り方には、期間を決めて年金として受け取る方法や終身で受け取る方法などいくつかありますが、終身年金にすると保険料が高くなります。

独身男性の老後資金の貯め方③:国民年金の増額

国民年金の場合は、私的年金の前に、国民年金の増額を検討してみましょう。


国民年金は、生きている間ずっと受け取れる公的年金のため、生活費の土台となります。


厚生年金と比較して、受給額が安いため、少しでも額を増やす工夫をすることで老後の生活が安定するでしょう。


国民年金の増額方法には、

  • 任意加入
  • 付加年金、国民年金基金
  • 繰り下げ受給

という3つの方法がおすすめです。


任意加入

国民年金には、一定の条件の元、任意加入という救済措置があります。


「未納期間が長い場合に受給資格を満たすために延長するケース」と、「受取額を満額に近づけるために延長するケース」があります。


過去の加入期間に漏れがあった人が利用する制度です。


また、免除期間がある場合は、10年前まで遡って納付することができます。


免除期間があると受給額が減るので、余裕があるときに支払っておきましょう。


「付加年金」「国民年金基金」

付加年金と国民年金基金は、基本の国民年金に追加で加入できる年金です。厚生年金ほどではありませんが、年金受給額を増やすことができます。


付加年金は、月の掛け金が400円と負担が少なく加入しやすいですが、年金受給額は年間96,000円。


月8,000円のプラスをどう考えるかは人によるところでしょう。


一生涯受け取れることや、途中解約や再開など自由が大きい点が魅力です。


国民年金基金は、掛け金は自分で選べるので、年金額を大きく増やしたい人に向いています。


ただし、加入すると途中で脱退ができないため、収入が不安定な人は加入しづらいかもしれません。


付加年金と国民年金基金は、どちらか一方に決める必要があります。


繰り下げ受給

年金受取年齢を繰り下げることで、将来の年金額を増やすことができます。


年金を受給できる年齢になっても働ける余力がある時に使える手段です。

独身男性の老後資金の貯め方④:NISA・つみたてNISAの活用

悲惨な老後生活にならないために独身男性の老後生活の注意点

独身男性といえば、悠々自適なイメージの一方、一歩間違うとサポートしてくれる妻や子供もいないため、悲惨な生活になってしまう人も少なからずいます。


今は元気でも、老後生活には思いもよらないことが起こるかもしれません。


老後の生活を楽しく過ごすための注意点として、

  • 人とのつながり
  • 老後破産

という2点を確認していきます。

退職後も人とのつながりを維持する

退職後、人との関わりが一気になくなるのは、仕事を生きがいにしていた独身男性にありがちです。


体力も若くない老後の生活では、困った時に助けあえる人との関係は大切なもの。


会社で気の合う友人を大切にすることと同様に、会社以外でも趣味仲間を見つけたり、近所づきあいをしたりなど、人との関係は築いておきたいです。


地域のボランティアに参加するのも良いでしょう。

老後破産には要注意!

独身男性の老後生活で気を付けるべきポイントに、老後破産があります。


年金受給額に生活費が足りないケースは想像がつくと思いますが、実は、経済的に有利そうに見える場合でも、老後破産のリスクが潜んでいることがあります。


例えば、

  • 住宅ローンが終わっていない
  • 高収入だったのに貯金がない

というケースです。


年金で収入が減っているにも関わらず、現役時代から生活レベルを落とせないことに原因があります。


他にも、時間が出来たことでお金に糸目をつけず旅行三昧など贅沢を始めてしまうことも老後破産の原因に。


豊かな老後を過ごすためには、ゆとりのある資金を構築しておくことが大切です。

まとめ:独身男性が豊かな老後を送るために

独身男性の老後資金について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 独身男性の平均生活費は、162,833円。
  • 厚生年金か国民年金か、持ち家か賃貸かによって必要な貯蓄額は違う。
  • 老後資金の貯蓄方法には、iDeCoや個人年金保険、国民年金の増額がある。
  • 独身男性は、退職後も人とのつながりを大切にすると安心。
  • 老後破産しないよう生活を維持できる資産を作っておこう!

でした。


つい後回しにしたくなる老後のお金ですが、独身男性は、工夫次第で豊かな老後を送ることができますから、今のうちに一度、老後資金について考えてみてください。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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