更新日:2024/01/16
【2024最新版】積立NISAの最高利回りは6.37%!銘柄別利回りランキング
積立NISAの平均年利(利回り)はどれくらいでしょうか?利率と利回りの違いや、積立NISAの投資商品を選ぶ際に必要な3つの指標(トータルリターン・分配金利回り・騰落率)や利回りランキングを詳しく解説します。
- つみたてNISAの利回りがよい銘柄を知りたい人
- 利率と利回りの違いについて理解したい人
- 投資商品の指標や選び方について知りたい人
内容をまとめると
- 利率は債券や預金によって得られる利息の収益率のことで、 利回りは投資によって得られる総合収益率のこと
- つみたてNISAには元本割れのリスクがあるが、暴落時にも解約せずに積み立てることが資産形成のカギ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 利回りとは?利率との違いも解説
- 積立NISAの1年年利(利回り)ランキング
- 1位:利回り6.73%|iFree NYダウ・インデックス
- 2位:6.27%|eMAXIS NYダウインデックス
- 3位:25.73%|iFree S&P500インデックス
- 4位:25.71% |SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
- 5位:25.58% |SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)
- 積立NISAの20年間の利益を利回り(年利)から想定シミュレーション
- 年利3%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
- 年利5%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
- 年利7%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
- 積立NISAの利回り(年利)に関する2つの注意点
- 注意点①|必ずしも資産が増えるとは限らない
- 注意点②|暴落したときに途中で解約しない
- 積立NISAの平均利回り(年利)を確認する3つの方法
- ①トータルリターン
- ②分配金利回り
- ③騰落率
- まとめ:積立NISAに関する疑問はまずマネーキャリアで無料相談!
目次
利回りとは?利率との違いも解説
利回り(年利)は「リターン」とよばれることもあります。投資金額に対して得られる収益の割合のことです。投資の実績を表します。
計算式は下記の通りです。
利回り=収益÷運用年数÷投資金額×100
投資信託の収益には下記のものが含まれます。
- 売却時に得られる譲渡損益
- 投資家へ分配・還元される分配金
一般的に、1年間に得られた収益の割合「年利回り」を利回りといいます。金融商品を購入する際には、この利回りが重要な指標となります。きちんと理解しておきましょう。
利率とは、債券や預金に使われる指標です。債券の投資金額や預貯金額(元本)に対して、毎年受け取る利息(利子)の割合のことです。
利率と利回りには下記の違いがあるので注意してください。
- 利率:債券や預金によって得られる利息(利子)の収益率
- 利回り:投資によって得られる総合収益率
積立NISAの1年年利(利回り)ランキング
積立NISAの1年年利(利回り)ランキング1位~5位は下記の通りです。(2023年2月現在、期間2022年1月〜2022年12月)
順位 | 銘柄 | 年利 |
---|---|---|
1 | iFree NYダウ・インデックス | 6.73% |
2 | eMAXIS NYダウインデックス | 6.27% |
3 | ハッピーエイジング20 | 3.74% |
4 | 大和住銀DC国内株式ファンド | 3.21% |
5 | ハッピーエイジング30 | 2.46% |
株式相場の変動が激しい1年間になりましたが、堅調に運用できているファンドも中には存在しています。
「積立NISAはS&P500一択だ!」という方もいらっしゃいますが、様々な投資信託を知って選ぶことが大切なので、それぞれについて以下で詳しく解説していきます。
1位:利回り6.73%|iFree NYダウ・インデックス
iFree NYダウ・インデックスは、米国の株式に投資をして、投資成果をダウ・ジョーンズ工業株価平均(円ベース)の動きに連動させることを目指します。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均とは、米国を代表する優良30銘柄を厳選して算出した指数で、世界中で注目されている指数です。
投資対象は株式のみになるのでリスクは高めではありますが、将来性のある企業が入っており株価上昇を期待することができるでしょう。
運用方針は下記の通りです。
- . マザーファンドへの投資を通じて、米国の株式に投資し、投資成果をダウ・ジョーンズ工業株価平均(円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。
- 原則として、ダウ・ジョーンズ工業株価平均採用の全銘柄に投資を行ないます。
- 運用の効率化をはかるため、米国株式の指数との連動をめざすETF(上場投資信託証券)を利用することがあります。
- 為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行ないません。
2位:6.27%|eMAXIS NYダウインデックス
eMAXIS NYダウインデックスは、米国のダウ・ジョーンズ工業株価平均の動きに連動する投資成果を目指します。
リスク・リターン分類としては「値上がり益追求型」になります。
購入・売却時の手数料が無料で、運用管理費用は0.66%です。同タイプの投資信託の中では割安の水準になります。
運用方針は下記の通りです。
- マザーファンドへの投資を通じて、米国の株式に実質的な投資を行い、ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
- 対象インデックスとの連動を維持するため、先物取引等を利用し株式の実質投資比率が100%を超える場合があります。
- 外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行いません。
3位:25.73%|iFree S&P500インデックス
iFree S&P500はインデックスは、米国大型株で構成するS&P500指数に連動することを目標としたインデックスファンドです。
このカテゴリに属する投資信託中でも、運用のコストが低い部類に入ります。長期の積立投資を考えている方にはおすすめのファンドです。
リスク・リターン分類としては「値上がり益追求型」になります。
iFree S&P500インデックスは、分配金が出ません。配当を再投資することによって効率よく運用できます。
運用方針は下記の通りです。
- マザーファンドへの投資を通じて、米国の株式に投資し、投資成果をS&P500指数の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。
- 運用の効率化を図るため、米国株式の指数との連動をめざすETF(上場投資信託証券)、米国株式の指数との連動をめざす株価指数先物取引を利用することがあります。
- 為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。
4位:25.71% |SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)は、米国大型株で構成するS&P500指数に連動することを目標としたインデックスファンドです。
主としてETF(上場投資信託証券)に投資し、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する投資成果をめざすファンドです。
リスク・リターン分類としては「値上がり益追求型」になります。
SBI・V・S&P500は分配金が出ません。配当を再投資することによって効率よく運用できます。
運用方針は下記の通りです。
- マザーファンドへの投資を通じて、主としてETF(上場投資信託証券)に投資し、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する投資成果をめざします。
- 「SBI・V・S&P500インデックス・マザーファンド」受益証券を主要投資対象とし、マザーファンドを通じて「バンガード・S&P500 ETF」に投資します。
- 実質組入外貨建資産については、為替ヘッジを行いません。
5位:25.58% |SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)は、米国大型株で構成するS&P500指数に連動することを目標としたインデックスファンドです。
おもに米国の取引所に上場している株式の中から、S&P500インデックスに採用されている銘柄を中心に投資します。
リスク・リターン分類としては「値上がり益追求型」になります。
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)は分配金が出ません。配当を再投資することによって効率よく運用できます。
運用方針は下記の通りです。
- マザーファンドへの投資を通じて、主として米国の取引所に上場している株式の中から、S&P500インデックスに採用されている銘柄を中心に投資し、S&P500インデックスの動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。
- 運用の効率化のため、先物取引およびオプション取引、上場投資信託等を利用することがあります。
- 実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。
積立NISAの20年間の利益を利回り(年利)から想定シミュレーション
金融庁の資産運用シミュレーションのサイトを利用すると、積立NISAの利益を簡単に試算することができます。
毎月3万円を20年間積み立てて貯金した場合、単純計算で720万円になります。下記の年利で運用した場合、どのくらいの金額になるかシミュレーションしてみました。
- 年利3%
- 年利5%
- 年利7%
それぞれの年利をめざせるファンドも紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
※参考文献:金融庁
年利3%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
年利3%で毎月3万円を20年間積み立てた場合、最終積立金額は984万9,060円になります。積立NISAで積み立てると運用益を非課税で受け取ることができます。預貯金だけよりも265万円ほど多く資産形成できます。
利回り3%の投資商品は「運用益はほしいが、安全な運用を行いたい」という方におすすめです。株式と債券の分散投資を行う場合は、年利3%~5%が妥当と考えるとよいでしょう。
積立NISA利回りランキング(2022年4月現在)を参考に年利3%台のファンドを下記に示しました。
順位 | 銘柄 | 年利 |
---|---|---|
98 | ニッセイ日本株ファンド | 3.88% |
99 | Smart-i 8資産バランス安定型 | 3.44% |
100 | コモンズ30ファンド | 3.43% |
101 | 年金積立Jグロース(つみたてJグロース) | 3.33% |
102 | ハッピーエイジング40 | 3.27% |
103 | eMAXIS最適化バランス(マイゴールキーパー) | 3.04% |
年利5%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
年利5%で毎月3万円を20年間積み立てた場合、最終積立金額は1,233万1,010円になります。預貯金だけよりも513万円ほど多く資産形成できます。
年利5%~9%は株式投資やインデックスタイプの投資信託の市場平均と同程度です。
年利5%は現実的な利回りといわれていますが、年利は上がったり下がったりを繰り返しています。目標資金額をもとに定期的に資産配分の見直しをしましょう。
積立NISA利回りランキング(2022年4月現在)を参考に年利5%台のファンドを下記に示しました。
順位 | 銘柄 | 年利 |
---|---|---|
86 | フィデリティ・欧州株・ファンド | 5.91% |
87 | 三井住友・DC年金バランス70(株式重点型) (マイパッケージ70) | 5.83% |
88 | ハッピーエイジング30 | 5.63% |
89 | eMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー) | 5.60% |
90 | DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) | 5.44% |
91 | 三井住友・DCターゲットイヤーファンド2040 (4資産タイプ) | 5.29% |
92 | ダイワ・ライフ・バランス50 | 5.15% |
年利7%|毎月3万円を20年間積み立てた場合
年利7%で毎月3万円を20年間積み立てた場合、最終積立金額は1,562万7,800円になります。預貯金だけよりも843万円ほど多く資産形成できます。
この10年間でTOPIX(東証株価指数)配当込指数は、年利10%程度のリターンが出ています。日本株の運用でも年利7%のの可能性は十分にあります。年利5%~9%は株式投資やインデックスタイプの投資信託の市場平均と同程度です。
利回りが高くなるほど、リスクが高くなる傾向があります。定期的に見直しをすることが大切です。
積立NISA利回りランキング(2022年4月現在)を参考に年利7%台のファンドを下記に示しました。
順位 | 銘柄 | 年利 |
---|---|---|
73 | 世界経済インデックスファンド | 7.97% |
74 | eMAXIS最適化バランス(マイミッドフィルダー) | 7.84% |
75 | eMAXISバランス(8資産均等型) | 7.69% |
76 | つみたてバランスファンド | 7.30% |
78 | SMT世界経済インデックス・オープン | 7.16% |
積立NISAの利回り(年利)に関する2つの注意点
注意点①|必ずしも資産が増えるとは限らない
投資全般にいえることですが、積立NISAは必ずしも資産が増えるとは限らない点に注意が必要です。
市場の環境が良いときには順調に資産が増えていきますが、逆もありえます。2008年のリーマンショックのように大暴落する可能性もあります。
積立NISAは、金融庁が推奨する資産形成の方法です。しかし、投資であるため、元本の保証はありません。投資の元本に対して評価額が下回る「元本割れ」のリスクがつねに伴います。
できるだけ元本割れを防ぐためのポイントは下記の通りです。
- 10年以上を目安に長期保有し複利効果を狙う
- 国内債券などの価格変動が小さいものを選ぶ
積立NISAは長期投資が前提の税制優遇制度です。投資商品は金融庁によって厳選されているため、比較的安全に取引できます。
過去の流れから、数年に1度は大きく下がることも考えられます。しかし、一喜一憂せずに長期的に分散投資することでリスクが軽減されます。
注意点②|暴落したときに途中で解約しない
株式や債券など、すべての投資商品には値動きがあります。 当然のこととして、上がることもあれば下がることもあります。
長期投資を目的とした「積立NISA」の場合、暴落したときに慌てて解約しないことが重要です。積立を停止することもおすすめしません。
「積立NISA]では、ドル・コスト平均法にもとづいて投資します。暴落している(値段が下がっている)ときには、同じ金額でより多くの口数を購入することができるというメリットがあります。
つまり、「暴落時こそチャンス」だと思って積立を継続することが大切です。
積立NISAでは、投資の3原則「長期・分散・積立」の条件を満たしながら、効率よく老後資金を運用できます。
暴落時にも積立の解約や停止をすることなく、一定のペースで継続しましょう。一時的に大きく下げることがあっても、長期的にはリスクを軽減しながら、大きな利益を得る可能性があります。
積立NISAの平均利回り(年利)を確認する3つの方法
積立NISAの平均利回り(年利)を確認する3つの指標は下記の通りです。
- トータルリターン
- 分配金利回り
- 騰落率
投資商品を選ぶときには、なにか1つだけの指標を見るのではなく、3つの指標を確認することが大切です。
それぞれの用語の意味を理解し、運用成績がよく、将来性のある銘柄を見極めましょう。
①トータルリターン
トータルリターンとは、「一定期間内の投資から得られる総合収益」のことです。トータルリターンには、譲渡益だけでなく再投資された分配金などが含まれます。
計算式は下記の通りです。
トータルリターン=現在の評価金額+累計受取分配金額+累計売却金額-累計買取金額
トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。
具体例を示すと、1万円で購入した投資信託を1年間運用したときの評価金額に対するトータルリターンは以下のようになります。
評価金額 | 1万2,000円 | 8,800円 |
---|---|---|
分配金 | 600円 | 1,200円 |
トータルリターン | 2,600円 | 0円 |
「分配金が高い=高い投資成果」とは限りません。 たとえ分配金額が多くても、トータルリターンで見た場合、差し引きゼロやマイナスになることもあります。ファンドの運用成果は、トータルリターンで判断しましょう。
②分配金利回り
分配金利回りとは、「年間の予想分配金を投資金額で割って求める利回り」のことです。預金や債券の利率、利回りとは全く異なる性質のものです。
計算は下記の通りです。
(年間分配金利回り=年間分配金累計÷直近月末基準価額×100(%)
具体例を示すと、1万円あたり毎月80円の分配金を出している投資信託を100万円分保有しているとします。年間の分配金額は9万6,000円です。分配金利回りは9.6%になります。
保有している投資信託 | 100万円 |
---|---|
毎年の分配金 | 9万6,000円 |
分配金利回り | 9.6% |
投資信託の基準価額は日々変動しているため、値上がりすることがあれば値下がりすることもあります。
購入時よりも基準価額が値下がりした場合には、高い分配金利回りでも、トータルリターンがマイナスになることもあります。元本が保証された上での利回りではないことを理解した上で運用しましょう。
③騰落率
騰落率とは、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年など決められた2つの時点の価格を比較して、何パーセント上昇したか(あるいは何パーセント下落したか)を表す指標のことです。
株式や投資信託が一定期間内にどれだけ値上がりや値下がりをしたかを知るために、配当や分配金を考慮した価格の変化率を計算します。
計算は下記の通りです。
月間騰落率={(月末の価格+月内の配当・分配金)-月初の価格}÷月初の価格×100 (%)
騰落率は手数料や税金を考慮していないため、実際の運用損益とは異なることに注意が必要です。
騰落率は日々の価格の変動というよりも、一定の期間における価格動向を把握するために用いられます。株式、投資信託の基準価額、保険、不動産、商品など、さまざまな分野で使われる便利な指標です。
しかし、過去の価格の変動は、将来の投資成果を保証するものではありません。騰落率だけを見て投資商品を選択することは危険です。
まとめ:積立NISAに関する疑問はまずマネーキャリアで無料相談!
積立NISAは、少額からの「長期・分散・積立投資」を支援するための制度です。年間40万円を最長20年間積み立てることができます。
運用益を非課税で受け取ることができるため、老後資金作りに適した税制優遇制度として人気があります。
積立NISAの投資商品は、金融庁によって厳選されています。手数料が安く、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・分散・積立投資に適した銘柄に限定されています。投資初心者をはじめ、幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みです。
積立NISAに関する疑問は、マネーキャリアの無料相談で解決しましょう!顧客満足度93%のマネーキャリアのFP相談は、何度でも無料です。スマホ1つで予約でき、相談もオンラインで完結します。
老後資金作りは、できるだけ早く始めることがカギとなります。時間を味方にすると、少ない負担で大きな利益を得られる可能性があるからです。
積立NISAについてお悩みの方は、マネーキャリアのFP相談をご利用ください。