国債は資産運用初心者におすすめ!仕組みや利回り・メリットを解説

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資産運用を考えている方は、「国債」という言葉を聞いたことがある方が多いと思います。ですが、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?この記事では国債の概要と仕組み、さらには国債のメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきます。



▼この記事を読んでほしい人

  • 資産運用初心者の人
  • 国債とは何か知りたい人
  • 資産運用で国債の購入を検討している人
  • 国債のメリット・デメリットを知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • 国債とは国が発行する債券のこと
  • 資産運用初心者には個人向け国債がおすすめ
  • 国債のメリットは少額から運用できて安全性が高いこと
  • 国債のデメリットは収益性が少ないこと

内容をまとめると

  • 資産運用初心者には、国債のなかでも「個人向け国債」がおすすめ
  • 個人向け国債のメリットは「少額から始められる、リスクが少ない」こと
  • 個人向け国債のデメリットは「すぐに換金できない、収益性が少ない」こと
  • 国債での資産運用に不安な方は、マネーキャリアに相談がおすすめ!
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国債の概要と仕組み


国債」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、具体的な意味を知っている人は少ないのではないでしょうか?


実は国債は、私たちに身近な金融商品です。

しかも、資産運用初心者の方でも、始めやすい商品です。


この記事では、国債についてと、資産運用で国債を購入するメリット・デメリットを解説していきます。


この章ではまず、以下の2点についてお話していきます。

  • 国債とは何か?
  • 国債にはどんな種類がある?


この記事を最後まで読んでいただければ、国債に詳しくなれますよ。

是非最後まで読んでください。

国債とは

国債とは、一言でいうと、国の発行する債券のことです。


では債権とは何でしょうか?

例えば企業が銀行から資金を借り入れた時に、発行される借用証書が発行されます。

この借用証書が、「債券」です。


債券は、発行される団体によって呼称が異なります。

国が発行する債券なので、「国債」と呼ばれています。


「国債=国の借金」

という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。


まずは国債が発行される仕組みについて解説していきます。

通常、社会保障や各種インフラ整備などには税金を充てますが、それらの財政支出を税金で賄えなくなった際に、「国債」を発行し、投資家からお金を募るというものです。


つまり、

「お金を借りる人=国」

「お金を貸す人=投資家(国債購入者)」

という構図になるので、「国債=国の借金」という捉え方が一般的です。

国債の種類

国債には、さまざまな種類があります。

ここでは個人向け国債新窓販国債(しんまどはんこくさい)と2種類を解説していきます。


国債の種類1.個人向け国債

「個人向け国債」とは、個人の方でも購入できる国債のことです。

近くの銀行や証券会社で気軽に購入できます。


個人向け国債の種類は3つです。

  • 変動金利型10年満期
  • 固定金利型5年満期
  • 固定金利型3年満期
3種類とも半年ごとに国から利子が支払われることと、最低1万円から購入可能です。
また、発行後1年経過すれば、いつでも中途換金が出来ます。

では、3種類の違いは何でしょうか?
違いを比較した表がこちらです。

変動金利型10年満期固定金利型5年満期固定金利型3年満期
満期10年5年3年
金利のタイプ変動固定固定
金利設定計算方法基準金利×0.66基準金利-0.05%基準金利-0.03%


(一部抜粋:財務省ホームページ

基準金利の計算方法は、銘柄によって異なるので、財務省ホームページ「個人向け国債についてよくある質問」をご覧ください。

3種類の違いは、金利の種類です。

固定5年、固定3年は満期まで利率が変わりません。
国債が発行された時点で、投資結果を知ることが出来ます。

一方で変動10年は、実勢金利に応じて半年ごとに利率が変わります。
そのため受け取る利率が高くなる可能性もあります。

もちろん逆に低くなる可能性もありますが、金利の下限が0.05%と決められているので、満期まで待てば、元本割れするリスクはありません。

財務省の「令和2年度国債広告の効果測定に関する調査報告書」によると、個人向け国債を購入した約74%の人が、変動10年を購入していました。

国債の種類2.新窓販国債

新窓販国債」とは、平成19年10月に開始された個人向け国債以外で購入できる国債のことです。

従来は郵便局のみでの販売でしたが、より多くの人に国債を購入してもらおうと、平成19年10月から銀行等の民間金融機関にも拡大し、「新しい窓口販売方式で発行される」ことになったことから、新窓販国債と名称がつきました。

なので、現在は近くの証券会社や銀行で購入できます。

個人向け国債が毎月1万円から購入できるのに対して、新窓販国債は5万円からの購入になります。

新窓販国債の種類は3種類です。
  • 10年固定利付国債
  • 5年固定利付国債
  • 2年固定利付国債
どのタイプも利率が固定金利で、半年ごとに国から利払いがあります。

個人向け国債は購入から1年後の売却が可能でしたが、新窓販国債はいつでも市場価格で売却できます。

いつでも売却できるのがメリットな一方で、市場価格の変動から、元本割れするリスクがあるのがデメリットです。

個人向け国債の利回りは0.05%


個人向け国債の利回りは、最低0.05%の金利が保証されています。

資産運用する上で、利回りは非常に重要です。


利回り」とは、投資金額に対する収益の割合のことを指し、年単位で計算されます。

つまり、投資金額に対するリターンの割合と考えておいていいでしょう。


利回りの計算方法はこちらです。

収益の合計÷運用年数÷投資金額×100

例を挙げて計算してみましょう。


  • 100万円の金融商品を購入
  • 保有期間2年
  • 2年後に4万円の利益が出た

計算式に当てはめると、

4万円(収益の合計)÷2年(運用年数)÷100万円(投資金額)×100=2

という結果になり、利回りは2%となります。


利回りに似た言葉で、「利率」があります。

利率とは、額面の金額に対して、受け取れる金額の「利子」の割合を指す言葉です。

「表面利率」とも呼ばれます。


利子」とは、お金の貸し借りに対して支払う、おるいは支払われる対価のことです。

「利息」とほぼ同じ意味で、いわゆる手数料と考えていいでしょう。


国債の利子の計算方法はこちらです。

額面金額×適用利率(年率%) ÷2

国債の場合は、上記の計算式の金額が、半年ごとに支払われます。


では、以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

  • 固定5年型の個人向け国債を100万円保有
  • 年利0.05%

国債の利子の計算式に当てはめます。

100万円(額面金額)×0.05%÷2=250円

つまり250円が半年ごとに支払われ、固定5年型になると、2,500円の利子が支払われることになります。

固定3年、5年は同じ金額が、変動10年の場合は半年ごとに利率も見直されるので、受け取る金額も半年ごとに異なる場合があります。

利率が変わってくると、利回りや利子も変化していきます。
資産運用で資産を増やすために、利回り・利率・利息が非常に大切なことがわかりますね。

個人向け国債で資産運用する5つのメリット


冒頭でもお話ししましたが、個人向け国債は、資産運用初心者の方におすすめの商品です。


なぜ資産運用初心者におすすめなのでしょうか。


この章では、個人向け国債で資産運用するメリットを5つ紹介していきます。

  • 元本割れのリスクが低く、安全性が高い
  • 少額から投資可能
  • 定期預金に比べて利回りがいい
  • 毎月売り出されている
  • 相続が可能 

個人向け国債のメリット①:元本割れのリスクが低い

国債は、国家から発行されている債権なので、他の金融商品に比べて安全性がかなり高いです。


例えば株式投資の場合、値動きが激しいため、常に元本割れして損失を出してしまうリスクがあります。

一方で国債は、国家が財政破綻しない限りは、満期まで保有したら元本割れすることはありません。


国債の最も大きなメリットと言えますね。

ただ、中途売却すると元本割れする可能性があるので、売却の際は気を付けましょう。

個人向け国債のメリット②:1万円から投資できる

投資というと、

「大きな金額を入れないとダメかな。」

と考える人も多いのではないでしょうか。


個人向け国債は、1万円から1万円単位での投資が可能です。


少額で投資ができて、元本割れのリスクも少ないことから、投資初心者でもハードルがそこまで高くありません。


資産運用の初心者に、国債がおすすめなのは、上記の2つの理由のためです。

個人向け国債のメリット③:定期預金よりも利回りがいい

2021年現在、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行の3大メガバンクの定期預金の金利は、年0.002%となっています。


一方個人向け国債は、最低でも0,05%が保証されています。

定期預金の金利と比較すると、差は歴然ですね。


つまり、銀行に預けるよりも、国債を購入した方が、高い利回りで資産運用ができるということです。

個人向け国債のメリット④:毎月売り出されるのでいつでも購入できる

個人向け国債は、毎月売り出されて、翌月に発行されます。


「個人向け国債を買いたい」

と思っても、数か月待たなければ買えない、ということはありません。


時期にとらわれず、欲しいと思ったタイミングで購入できると考えておいていいでしょう。


毎月国債の募集期間があることから、余剰資金があるときにいつでも気軽に始められるのも、メリットの1つです。

個人向け国債のメリット⑤:相続できる

個人向け国債は、有価証券として譲渡や相続できます。

そのため、親族向けの資産として運用することも可能です。


譲渡や相続も1万円から可能で、仮に保有者が亡くなった場合には、相続人の口座に移管できるのも、個人向け国債の特徴です。


ただ、あくまでも「個人向け」国債になるので、譲渡や相続できるのも個人間のみと有効となります。

個人向け国債で資産運用する3つのデメリット


個人向け国債には多くのメリットがあり、資産運用初心者でも始めやすいことがわかりましたね。


ただ、メリットがある反面、もちろんデメリットも存在します。


この章では、個人向け国債で資産運用するデメリットを3つ解説していきます。

  • 他の投資商品に比べて利回りが低い
  • すぐに換金ができない
  • 途中解約は元本割れのリスクがある

個人向け国債のデメリット①:他の投資に比べ利回りは良くない

元本割れのリスクが低くことがメリットの国債ですが、安全性が高い反面、利回りは投資信託などと比べると低いです。


100万円分の国債と、100万円分の投資信託を購入した場合を比較してみましょう。

2021年現在、国債の金利は0.05%です。

1年の利息は、

100万円×0,05=500円

となります。


続いて年利1%の投資信託の場合、1年の利息はこのようになります。

100万円×1%=1万円


投資の手数料等を考慮すると、年利1%での運用はあまり現実的ではないので、国債と他の金融商品の利息の差はさらに大きいものとなります。


なので、大きな収益性は期待できません。

個人向け国債のデメリット②:すぐに換金できない

個人向け国債は途中解約ができますが、解約できるのは、購入してから1年後になります。


「急な出費が必要になったから下そう。」

とはできないので気を付けましょう。


また、個人向け国債購入から1年経っていて、換金できる場合でも、手元にすぐにお金がくるわけではありません。

原則として、手続きから3営業日ほどかかります。


上記のような急な出費に備えるためにも、個人向け国債だけに限らず、資産運用する際には、余剰資金で行うようことが大切です。


万が一のために、すぐに出金できるお金も必ず用意しておきましょう。

個人向け国債のデメリット③:長期間保有しないと利益が少ない

繰り返しになりますが、個人向け国債は購入してから1年後に解約可能です。

ただし、途中解約は、得られる収益が減ってしまいます。


理由は「中途換金調整額」です。

中途換金調整額とは、個人向け国債を満期前に解約するときに発生する調整金額です。


中途換金調整額の計算方法は、こちらです。

直前2回分の利子×0.79685

満期で換金すれば取られない金額ですが、途中解約の場合、上記の金額が回収されてしまいます。

つまり、利息の一部が減ってしまうということです。


個人向け国債は、ただでさえリターンが少ないので、長期間保有して、少しでも利益を得ることをおすすめします。

個人向け国債の2つのリスク


銀行よりも金利が高く、安全性が高いと言われている個人向け国債。


資産運用初心者でも始めやすく、

「国が発行している債権だから安心!」

と思われますが、そんな個人向け国債にもリスクは存在します。


この章では、個人向け国債のリスクについて2つ解説していきます。

  • 国が破綻した場合は元本が返ってこない
  • 金利変動によるリスクがある

個人向け国債のリスク①:国が破産すると元本が返ってこない

国債は国が発行しているものなので、国が財政破綻した場合には元本が返ってきません。


国の破産のリスクは、国の信用状況によってわかります。

国の信用度は、格付投資情報センター(略称R&I)や、日本格付研究所(同JCR)などの機関によって発表されます。


この格付けランクが低くなると、国が債務不履行を起こす可能性が高くなる、という仕組みです。


個人向け国債の購入を検討している方が気になるのは、現在の日本の状況ですよね。


R&IやJCR同様に、国の信用度を格付けするアメリカの格付け会社S&Pグローバル・レーティングが、2020年6月に日本の格付け見通しを「ポジティブ」から「ステーブル(安定的)」に引下げました。


2021年現在、日本の債務残高は1,200兆円を超えています。

この数字は諸外国と比べても最も高い水準です。


日本の債務残高、いわゆる借金が高いのはなぜか、考えられる要因は3つです。

  • 高齢化による社会保障費の増加
  • 少子化による税収の減少
  • 新型コロナウイルスによる経済対策の連発

今後も日本の借金は、さらに増えていくと予想されます。
その分国債も発行されますが、購入の際には十分検討しましょう。  

個人向け国債のリスク②:金利変動により損をする可能性がある

個人向け国債には、固定金利と変動金利の2種類があります。


固定10年型の場合は変動金利になります。

市場価格は日々変化しているので、金利変動により損をする可能性があります。  


ただ、最低でも0.05%の金利が保証されていることと、市場が値上がりした場合にはもらえる利子が高くなるので、他の金融商品に比べてもメリットは大きいです。


一方、固定3年型と5年型の場合、固定金利になるので貰える金額は満期まで変わりません。

市場が値下がりしても安定している一方で、値上がりした場合でも、もらえる利子が変わらないことがデメリットです。

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リスクが低く、安全性が高いと言われる個人向け国債だからこそ、

「損をしたらどうしよう。」

と思う方も多いのではないでしょうか。


資産運用初心者の方であれば、不安はより大きいですよね。


そんな不安な時には、マネーキャリアがおすすめです。

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個人向け国債の購入方法|4つの手順で詳しく説明


個人向け国債のメリット・デメリットやリスクについて理解したうえで、

「個人向け国債を買いたい」

となった場合、何から始めていいのかわからない方も多いのではないでしょうか。


この章では個人向け国債の購入方法について、4つの手順を紹介していきます。

  1. 国債が購入できる場所を調べる
  2. 国債を購入する際に必要なものを用意する
  3. 口座を開設する
  4. 金融機関で個人向け国債の購入を申し込む

購入手順①:個人向け国債を取り扱う金融機関を調べる

国債は、近くの金融機関で気軽に購入できます。


国債を購入できる場所をまとめました。

  • 郵便局
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 信託銀行
  • 農林中央金庫
  • 農業協同組合
  • 信用組合
  • 信用金庫
  • 労働金庫

個人向け国債は店頭でももちろん、Web上からでも購入可能です。

Webで購入する場合、どの証券会社を利用するかで、買付手数料が無料になったり、特定の国債を購入することでキャッシュバックを受けられたりするなど、さまざまなキャンペーンがあります。

証券会社を選ぶ際のポイントとして、ぜひ参考にして下さい。

購入手順②:本人確認書類と印鑑を用意する

国債を購入する際には、国債専用の口座を開設する必要があります。  


口座を開設する際には、犯罪防止のために、本人確認書類や印鑑が必要になります。


本人確認書類とは、運転免許証や健康保険証、顔写真付きのマイナンバーカードなど、本人であることが確認できる書類のことです。


印鑑は金融機関の認印になります。


また、本人確認書類と印鑑は、口座開設の時だけでなく、国債の購入時にも必要になります。

事前にしっかり準備をしておきましょう。

購入手順③:口座が無い場合は開設する

初めて国際専用の口座を開設する際に、必要なものをまとめました。

  • 運転免許証・健康保険証など本人確認ができる書類
  • マイナンバー(個人番号)
  • 印鑑
上記の3つは必須ですが、開設する金融機関によっては、他に必要な物も出てくる可能性があります。

必要な物についてはあらかじめ、開設する口座の金融機関等に尋ねておくことをおすすめします。

購入手順④:金融機関で個人向け国債の購入を申し込む

口座を開設したら、いよいよ個人向け国債の購入の申し込みです。


個人向け国債の購入までの流れをまとめました。

  1. 国債の募集期間に購入の申し込みをする
  2. 翌月の15日前後に発行される

国債には募集期間があります。
この募集期間を逃してしまうと、次の募集期間を待っての購入となります。

また、個人向け国債は、購入してもすぐに発行されません。
上記の通り、翌月の15日前後に発行されるので、購入時期によってはタイムラグが生じることもあります。

募集期間をしっかり確認し、余裕を持った購入スケジュールを立てておくと安心ですね。

国債と外国債券を比較する|外国債券の特徴3つ


債権の中でも、「国債」は国の発行する債券であり、企業などが発行する債券に比べると、信用度が高いです。


では、同じ国同士、「日本」と「外国」を比較したらどうでしょうか?


この章では、外国債券についての特徴を3つ解説していきます。

  • 外国債券は国債より金利が高い
  • 外国債券は為替変動に影響される
  • 外国債券は発行国の財政によっては損失の可能性がある

外国債券の特徴①:国債より利回りが良い

そもそも外国債券とは、発行市場や発行地、通貨のいずれかが外国である債権のことを言います。


外国債券の最も大きなメリットは、国債よりも利回りが良いことです。

国債と、外国債券の利回りをまとめました。


指標10年国債年利回り
日本国債0.085%
アメリカ国債1,537%
ニュージーランド国債2.040%
ブラジル国債11.124

(参照:ブルームバーグ 2021年9月分)


表から分かる通り、日本より利回りが良い国ばかりです。

ただ、金利の高い国は、リターンが見込める一方で、リスクも高くなる傾向にあります。


外国債券を購入する際は、国の信用度(格付け)も考慮して、慎重に選びましょう。

外国債券の特徴②:為替変動の影響を受ける

外国債券を購入する上で大切なことは、為替変動を理解することです。

為替の変動は、メリットでもあり、デメリットでもあります。


例えば、1ドル100円で米ドルを購入したとしましょう。


外国債券を購入後、為替相場が1ドル110円と円安に振れた場合、ドルから円に交換することで、10円の利益を得られることになります。

このように、為替レートの変動によって得られる利益を「為替差益」と言います。


では逆に為替相場が1ドル95円の円高に振れた場合はどうなるでしょうか。

円高の場合にドルから円に交換すると、15円の損失が出ます。


このように為替レートの変動によってでた損失を「為替差損」と言います。


為替変動が外国債券にとってメリット・デメリットであるのは、収益と損失のどちらに可能性も考えられるためです。

外国債券の特徴③:発行国の財政悪化により損失を被ることがある

外国国債を発行する国の財政状況が悪化した場合、元本を割り込んだり、最悪の場合は売却すらできず、元本が返ってこない可能性もあります。


国が破綻して債務不履行になる危険性が高い国ほど、金利が高いという傾向にあります。


損失を防ぐためにも、高い利回りを優先しすぎずに、国の信用リスクを参考にすることがおすすめです。


国の信用度は、格付け会社によって決められます。


主な格付け会社として、日本では格付投資情報センターと、日本格付研究所の2社であることは、先ほど説明しましたね。

海外では、スタンダード&プアーズ、ムーディーズ、フィッチの3社です。


ここでは例として、スタンダード&プアーズの信用格付けを見ていきましょう。

信用格付けは、AAAからDまでの10段階に分類されます。


分類の基準としては、発行体の満期までの利払いと、元本の償還を履行する能力になります。


AAAに近いほど国の信用度が高く、金利は低くなり、Cは信用度は低く、金利は高くなります。

Dになると、債務不履行です。


外国債券の購入を検討する際は、参考にして下さい。

国債の資産運用に関するまとめ


この記事では、国債についてと、国債のメリット・デメリットについて解説しました。

国債は国が発行する債券のことです。
さまざまな種類がある国債ですが、資産運用初心者の方は、「個人向け国債」がおすすめです。

理由はこちらです。
  • 少額から始められる
  • 元本割れのリスクが低い
  • 定期預金よりも利回りが良い
  • 相続できる

メリットがある一方で、国債にはデメリットも存在します。
  • リターンが少ない
  • すぐに換金できない
  • 途中で解約すると元本割れすることもある

国債は安全性が高く、リスクも低いことから、損をせずに堅実に資産運用したい人におすすめの商品です。

ほけんROOMでは他にも読んでいただきたいお金に関する記事が多数掲載されています。
ぜひ読んでみてください。

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