資産運用はいくらから始めるのがベストなのか徹底解説|初心者必読

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資産運用はコロナショック以降、さまざまなところで注目されています。一方で資産がいくらかから始めればよいのかわからない人も多いです。この記事ではそんな人に向けて、いくらから資産運用を始めるのがよいのか、またどのような方法をで運用すればよいのか解説します。



▼この記事を読んでほしい人

  • 資産運用をこれから始めようと思っている人
  • 少額で資産運用をすることに不安を感じている人
  • 資産運用を始めるようか迷っている人
  • 資産運用をどのようにしていいかわからない人

▼この記事を読んでわかること

  • 資産運用をすべき理由
  • 資産運用は少額からでも始められる
  • おすすめの資産運用法
  • 積立投資の具体的なシミュレーション
  • 少額資産運用のメリット・デメリット
  • 多額資産運用のメリット・デメリット
  • 資産運用で迷ったときはプロに相談する選択肢もある

内容をまとめると

  • 人生設計をより確実なものにするためにも資産運用は重要
  • 資産運用の初期投資は100円でも問題ない!
  • 税制優遇制度などを活用すると、資産運用はより効率的になる
  • 資産運用を始めるかの判断基準は資産配分の割合が重要
  • 複利運用で長期的な資産は、より大きくなる
  • 少額の資産運用でも、税制優遇などのメリットがある
  • 多額の資産運用は利益が見込める一方で、リスクもある
  • 資産運用で迷ったら、マネーキャリアでお金のプロに相談がおすすめ

目次を使って気になるところから読みましょう!

資産運用をするべき3つの理由


新型コロナウイルスの流行をきっかけに、資産運用を始める人も増えています。その一方で、資産運用の必要性がよくわかっていない人もいるのではないでしょうか。


現実問題として、資産運用はどの世代であっても始めた方が良いです。その理由に、以下のものがあげられます。

  • ライフイベント対策
  • 低金利時代への対応
  • 老後資金の準備
それぞれの理由について、以下でそれぞれ解説します。

理由①ライフイベントにはお金がかかる

ライフイベントには、結婚や出産、マイホーム購入などお金のかかる局面があります。そういったときにお金が足りない状況にならないためにも、準備をすることが重要です。


特に子育てには、平均2,000万円ものお金が必要とも言われており、これほどの金額をいきなり用意するのは困難です。そのため、あらかじめ貯蓄をしておく必要があります。


資産運用は、貯蓄の一部を投資に回しておくことで、より効率的に資産を増やせるようになります。子どもが生まれる前から、資産を用意しておけば進学費用を苦労せずに賄えるようになり、将来の進路も柔軟に選択可能です。


また住宅費用も、購入しようと思えば数千万円のお金がかかります。多くの人がローンを組んで、この費用を支払うことになるでしょう。ローンであれば、毎月の費用はそれほど大きくありません。


しかし病気になってしまったときなどに備えて、仕事ができなくなり、収入が減ってもローンを支払えるだけの蓄えをしておく必要があります。また、ローンを組む際の頭金には1,000万円など、まとまったお金が必要です。


このようにライフイベントに際しては、まとまったお金を用意しなければいけません。そのときに備えて、資産運用をしておくことが重要です。

理由②低金利時代なので預けるだけではお金は増えない

現在の預金口座の金利は、定期預金であっても0.002%程度で、資産運用していくには不十分な金利しかありません。ネット銀行であっても0.1%の金利が限度のところが多く、仮に100万円を1年間預けても、1,000円の金利しかつきません。


しかし投資信託などで資産運用を行えば、1~10%と幅はあるものの、預金口座よりはるかに高い金利を得ることができます。元本保証がないため、短期ではマイナスになる可能性もあります。しかし長期的には、預金しか利用していなかったときより大きな利益を上げられる可能性が高いです。


かつては定期預金に数%の金利がついていた時代もありました。しかし現在では、ほとんど金利がつきません。だからこそ、株式投資や債券、投資信託で資産運用していくことが重要なのです。

理由③老後資金は年金だけでは不足する

かつて金融庁が「年金だけでは、老後資金が約2,000万円不足する」という主旨の発表をしたように、年金だけで生活をするのは困難な時代となっています。特に現役世代は、年金受給額が減っていくと予想されています。


老後資金が年金だけで賄えないとなると、現役であるうちから自力で賄う必要があります。そのためには資産運用の存在が重要です。


たとえば毎月5万円の積立投資を、30年間、年利3%で運用したとします。この場合、30年後に約2,900万円の資産を築くことができるのです。


このように老後に備えて、早くから資産運用することで、より大きな資金を準備できます。より大きな資産を築くには、投資する金額も重要ですが、運用する時間も重要です。

資産運用の初期投資はいくらからでも始めることができる

資産運用と聞くと、比較的裕福な人が資産の一部を使って不動産や株式に投資し、事業の一部として利益を得るイメージをするかもしれません。しかし実際には、少額で資産運用を始めることは可能です。


少額から始められる資産運用には以下のものがあります。

  • 投資信託
  • お釣りやポイント投資などの低リスク投資
それぞれ以下で解説します。

100円から投資できる商品もある

100円から投資できる商品には投資信託があります。現在では、多くの投資信託の購入単位が、「100円以上1円単位」です。そのため、大きな資産のない人でも気軽に始められます。


資産運用を始めると、元本割れのリスクなどがつきまといます。そういったリスクが不安で資産運用を始められない人もいるでしょう。しかし100円程度であれば、仮にマイナスになったとしても生活に影響はありません。


そうして、日々の評価額の動きに気持ちが慣れてきたら徐々に投資額を増やせばよいのです。資産運用初心者は、むしろ少額から投資するのがおすすめです。

お釣りやポイントを投資に回す方法もある

少額の投資をしていく方法として、買い物のお釣りやポイントを利用する方法も、初心者におすすめです。たとえば買い物をしていると、数百円程度のお釣りが出るでしょう。そうしたお金だけを投資に回せば、大きな負担はありません。


また楽天など、買い物で付与されたポイントを投資に回せる証券会社もあります。ポイントのみを資産運用に回せば、仮に大きな損失が出たとしても、生活にはまったく影響しません。


こうした方法のメリットは、日々の買い物に使うお金の一部や、付与されたポイントを継続的に資産運用に回せることです。また、少額の資金で済むので、元本割れした際のリスクも低く抑えられます。

代表的な資産運用法はいくらから投資可能かを分析

ここからは代表的な資産運用に必要な資金を分析していきます。資産運用では、どんな商品にも最低購入価格があるため、それ以上の資金が必要です。


資産運用の代表的なものに必要な資金は以下の通りとなっています。

  • 国内株式なら10万円程度(約1,000円×100株)が相場
  • 債券投資は国債なら1万円、社債なら50万円以上
  • 投資信託は100円あれば始められる
それぞれ解説します。

株式投資は10万円程度から可能

10万円あれば、株式投資は投資可能です。株価は企業の規模にある程度比例してきますので、たとえばトヨタなどの大企業であれば数十万円の資産が必要になります。しかし中小規模の上場企業であれば、株価が1,000円未満のところもあります。


ただし国内株式は、100株単位で購入する場合がほとんどです。そのため仮に株価が1,000円であっても、必要な最低資金は10万円となってしまいます。


しかし最近では、ミニ株のような1株から購入できるサービスも出てきています。また、外国株式であれば、1株単位で購入できるものが多いです。


しかし株式投資では、1つの銘柄しか購入していないと、分散投資が難しく、リスクが高くなる傾向にあります。仮に1株単位で購入するにしても、10万円程度の資金を用意して、分散投資を心がけるようにしましょう。

債券投資は国債なら1万円から可能

債券投資は、企業の債券を保有することでその利息を受け取って、利益をあげようとする投資法です。債券は個人向け国債であれば1万円から購入でき、株式投資と違って値動きのリスクがありません。


ただし個人向け国債は利率が極めて低く、ほとんど資産が増えません。リターンを重視したいのであれば、社債の方が利率は高いです。社債は各企業が発行している債券で、企業によって異なりますが、数%の利息がつくこともあります。


社債を購入する際は、個人向け国債よりも資金が多く必要です。企業によって購入単位は変わりますが、10万円や100万円単位でなければ購入できません。


社債は、多くの場合で株式と逆の値動きをします。また株式よりもリターンが低い代わりに、価格の変動が小さいです。そのため、株式市場が不況のときや、リターンを得たいけどリスクを抑えたい人に向いています。

投資信託は100円から可能

投資信託は、前述したように100円から始めることができます。商品にもよりますが、投資信託はさまざまな株式や債券などがパッケージとなっています。そのため、1つの投資信託を購入するだけでも、少額で分散投資可能です。


最低購入金額も100円以上であれば、1円単位で指定できます。そのため資産がそれほどなく、株式や債券を購入するお金がない人でも購入可能です。ただしすべての投資信託が100円から買えるわけではありません。購入前に最低金額は確認しておきましょう。


また、投資信託には買い物で貯めたポイントで購入できるものもあります。実質的に負担ゼロで購入できますので、資金の少ない初心者にはおすすめの商品です。

投資金額別おすすめの資産運用法

ここからは、実際にいくら投資に回せるかによって、どの投資法がおすすめなのかを解説します。


資産運用で重要なのは、毎月一定額を投資に回すことです。これは貯蓄の一部から行いますので、月々の収支や投資リスクに対する考え方などで投資できる金額は変わります。自分の金額に見合った投資法を選ぶようにしましょう。


投資金額別の資産運用法は以下の通りです。

100円~投資信託
つみたてNISA
5,000円~iDeCo
10,000円~クラウドファンディング
5万円~株式投資
50万円~不動産投資

それぞれ解説します。

おすすめ資産運用法①100円から投資信託

前述した通り、投資信託は100円から購入可能です。すべての商品が100円から買えるわけではありませんが、それでも十分な候補がそろっています。


投資信託のなかには世界中の株式や債券、金などに分散投資しているものもあります。資金が少なく、分散投資が難しい初心者であっても、リスクを抑えられて選びやすいです。


最初は資産の評価額が毎日変わることにストレスを感じてしまう人も多いです。そんな人は、リスクが低く、100円から購入できる投資信託で資産運用を選びましょう。

おすすめ資産運用法②100円からつみたてNISA

つみたてNISAとは、金融庁が対象としている商品を最大20年間、年間40万円まで非課税枠で購入できる制度です。つみたてNISA枠で購入した投資信託の利益は全額非課税となり、確定申告の必要もありません。


つみたてNISAで投資をすれば、非課税の分だけ通常よりも得できます。また選べる商品も、金融庁が厳選したものですので、信頼性が高いです。


投資信託を中心とした資産運用をする際は、つみたてNISAを積極的に活用してみてください。

おすすめ資産運用法③5000円からiDeCo

iDeCoは申し込むことで毎月一定額を積み立てて資産運用できます。積み立てた金額は全額が所得控除となり、60歳以降の受取金も基本的に全額非課税です。


金額の設定は最低が5,000円となっており、上限額は1号から3号の国民保険によって違います。積立金額は上限額までの間であれば、1,000円単位で上乗せすることもでき、自身の家計に合わせた投資が可能です。


ただしiDeCoは一度契約すると、途中解約がほとんどできず、運用しているお金を途中で引き出すこともできません。急に現金が必要になったときのために、ある程度予備の資金を残しておくようにしましょう。

おすすめ資産運用法④1万円からクラウドファンディング

クラウドファンディングはネット上などで資金を募って、その資金で様々な事業を展開していく形態をとっています。クラウドファンディングのなかには株式型のものもあり、事業で利益を上げれば、その一部が配当金として支払われます。


また、もしその企業が新規上場などをすれば、はじめから株式を持っていることになり、株価の値上がりによる大きなリターンが期待できます。


初期資金も運営会社によっては1万円から投資できるところもあり、不動産投資に特化したものなど、成長中の分野です。


駆け出しのベンチャー企業の将来に、少ない金額を投資して、大きなリターンを狙いたい人はクラウドファンディングに投資してみましょう。

おすすめ資産運用法⑤5万円から株式投資

株式投資のなかでも、特に株価の安い企業は500円以下の場合があります。国内株式は100株単位での購入が多いので、そういった銘柄であれば、5万円程度の資金で投資可能です。


また前述したミニ株サービスであれば、1株単位で購入できます。1株であれば、株価が数千円の中規模以上の企業であっても購入できるでしょう。また外国株式も、1株単位で購入できますので、大きな資金は必要ありません。


株式投資を中心に資産運用したい人は、株価の安い銘柄やミニ株、外国株式を検討してみてください。

おすすめ資産運用法⑥50万円から不動産投資

不動産投資は、アパートなどを購入し、そこから得られる家賃収入をねらった資産運用法です。なかには、不動産投資には数千万円規模の、大きな資金が必要になってくると考える人もいるでしょう。


しかし不動産投資には、アパートの一室のみをローンで購入する方法もあります。この場合、必要な資金は頭金のみとなり、その額は50万円程度の場合もあるのです。このように不動産投資は、少額で行えます。


不動産投資は、ほかの資産運用法と比較して施設維持などの費用がかかります。しかし家賃収入を安定的に得られれば、大きな収入も望めます。

いくらから資産運用を始めるか考える際の3つのポイント

ここまでさまざまな資産運用法、また始めるための最低資金について解説しました。しかし中には、自分の今あるお金で資産運用を始めてよいかわからない人もいるでしょう。


実際に資産運用を始めるには、以下の観点が重要です。

  • 資産を生活の資産、緊急時の資産、運用のための資産に分ける
  • 少額から、低リスクで資産運用する
  • 分散投資でリスクをさらに抑える
それぞれのポイントを、以下で解説します。

ポイント①自分の資産を3つに分ける

自分の資産を3つに分けるのは、生活を成り立たせるためにも重要です。もし資産の全額を運用に回してしまった場合、急な出費があったり、不況による評価額の目減りで生活に支障をきたしてしまう可能性があります。


このような状況をさけるためには、生活資産、緊急時のための資産、運用のための資産の3つに分けることが重要です。


たとえば生活資産は、余裕をもって生活費3か月から半年分程度を常に預金としておきます。また、何かアクシデントがあって急な出費が必要になったときのために、50万から100万円を常にストックしておき、残りを運用に回す配分が考えられるでしょう。


このように資産を分けておくことで、どんな状況にも対応できるようにしつつ、リスク管理ができます。

ポイント②初めての資産運用なら少額から始める

これから資産運用を始める人は、どんな商品に投資したらいいか、またその商品が本当に値上がりしてくれるかなど不安があるでしょう。このような不安がある一方で、長期的なライフプランを考えれば資産運用は必要です。


このような場合、まずは少額から資産運用していきましょう。たとえば、100万円を貯めた段階で、10万円だけを初期投資すれば、仮に損失が出たとしても90万円は確実に残ります。


また毎月5万円を貯蓄できるのであれば、4万円は預金としてとっておいて、1万円だけを運用に回すといった方法もあります。


このように、いきなり大きな金額で資産運用をするのではなく、まずは資産の一部を運用に回すなど、段階を踏むとリスクを抑えられます。

ポイント③分散投資を心掛ける

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは一つのカゴに卵を盛っていると、そのカゴを落としたときに全ての卵が割れてしまいますよね。


それに投資をなぞらえて、一点集中で投資していると、その投資先がダメになってしまうと、資産が大きく減ってしまいます。


このような状況を避けるためには、分散投資が重要です。分散とは、株式だけでなく債券や不動産など、さまざまな種類の資産に投資することを指します。また株式だけであっても、さまざまな国や業界に分散投資すればリスクを抑えられます。


分散投資をすれば、どこかの国や業界、企業が不況であってもほかの投資先がマイナスをカバーしてくれます。資産運用は長期的に、確実に増やしていくのが重要です。

少額で30年間積立投資した場合のシミュレーション

ここからは少額の投資をした場合のシミュレーションを解説します。ケース別にいくら貯められるのかを見ることで、目標額を具体的に決められるので、ぜひ参考にしてください。


ここで紹介するのは以下のケースです。

  • 月1000円を30年間
  • 月1万円を30年間
  • 月1万円を年利5%運用で30年間
  • 年利5%で金額を段階的に積み上げ
それぞれ以下で解説します。

月1000円を30年貯金するだけだと36万円

月1000円を30年間積み上げても36万円にしかなりません。この金額では、老後に1~2か月使っただけで、なくなってしまう金額です。


長期にわたって貯蓄をするにしても、毎月の貯蓄額が少ないと、ほとんど資産になりません。貯蓄は時間をかけることも重要ですが、ある程度の金額を貯められるようにしましょう。

月1万円を30年貯金するだけだと360万円

貯蓄額を月1万円にすれば、最終的な資産は360万円になります。しかし360万円は多くの人にとって1年分程度の資産にしかならず、老後資金とするにしても心もとない金額ですよね。


資産運用することも重要ですが、月1万円では、まだまだ貯蓄額としては足りないと言えます。

月1万円を年利5%で運用すると832万円

次に月1万円を30年間という条件は変えず、年利5%で運用した場合の金額をみます。すると金額は832万円にまで伸びます。これは発生した利息も、再投資のかたちで複利運用した金額です。


複利運用をすると、指数関数的に資産が増えていくので、運用していないときと比較して2倍以上の開きがあります。


しかし832万円という金額も、老後資金としてみれば、まだまだ心細いですよね。年利5%という数字も、これ以上を想定するのは現実的ではありません。十分な老後資金を貯めるには、さらに積立額を増やす必要があります。

段階的に積立額を引き上げれば2000万円以上

積立額を1万円から始めて、段階的に引き上げながら5%運用を続ければ、最終的には2,000万円に到達する可能性もあります。


また仮に同額を積み立てる場合、毎月2万5,000円を積み立てて、5%運用をすれば2,000万円になる計算です。


資産運用を複利で行うことで、より効率的に資産を増やせます。資産運用で老後資金に備えるためには、「できるだけ大きな金額を、複利で運用すること」を心がけてください。

少額から資産運用を始める3つのメリット

ここからは少額で資産運用を始めるメリットについて解説します。少額の資産運用は、将来の資金として貯めるには心細く感じる人もいるかもしれません。しかし一方で、初心者にとっては、少額である方が有利になる面もあります。


このようなメリットについて、以下の3点があります。

  • 初心者でも始めやすい
  • 手数料が低い
  • 税制優遇が活用できる
それぞれ解説します。

メリット①初心者でも始めやすい

少額からの資産運用は初心者に適した方法です。少額であれば、自分にあった投資法を探すためにチャレンジして、勉強できます。また失敗したとしても、生活に影響が出るほどの損失にはなりません。


これから資産運用を始める人は、わからないことも多いでしょう。そういった人は、いろいろ試す意味でも少額から始める方が、メリットが大きいことがあります。

メリット②手数料が低い

資産運用する際に気になるのは手数料です。購入時や売却時、あるいは投資信託に運用を任せていることに対する信託報酬などで手数料は発生します。商品によっては投資額に対して、数%の手数料がかかることもあり、これが負担になってしまう場合もあるのです。


しかし少額であれば、こういった手数料も比例して少なくなります。また最近では、ネット証券や投資信託で、少額投資への対応とともに手数料の引き下げ競争も起きています。このような状況から、少額投資は始めやすい環境になってきているのです。


手数料が低ければ、それだけ利益をあげるハードルも低くなります。

メリット③税制優遇が活用できる

資産運用ではiDeCoつみたてNISAといった税制優遇制度の活用も重要です。これらの制度は、投資できる限度額が決まっており、大きな資金を投じることができません。


逆に言えば、少額投資であれば、その全額を非課税で投資できます。もし分離課税の対象になると20.315%の課税が発生するため、運用による最終的な利益に大きな差ができるのです。


またこれらの制度は、投資できる商品が決まっており、どれも優良と判断された商品ばかりです。積極的に活用するようにしましょう。

少額から資産運用を始める2つのデメリット

少額から資産運用を始めることにはメリットだけでなく、デメリットもあります。少額での資産運用が安全だからと、続けていると老後資金が足りなくなるなどの問題が発生する可能性があるので、しっかり把握しましょう。


少額の資産運用のデメリットには以下の点があげられます。

  • 大きな利益を得られず、資金が貯まらない
  • 手数料が割高になる可能性がある
それぞれについて以下で解説します。

デメリット①利益を生み出しにくい

たとえば1,000万円の資産を1年間、5%で運用した場合の利益は50万円です。それに対して、同じ条件で10万円の資産を運用しても5,000円の利益しか得られません。


このように少額の試算では、利益を出しても大きな額にはならず、結婚や出産、進学といったライフイベントや老後資金に十分な金額を貯められない可能性があります。


投資は時間をかければかけるほど、利益が大きくなります。なので、ある程度資産運用に慣れてきた段階で、少しずつ金額を増やすことも検討しましょう。

デメリット②手数料が割高になる場合もある

ネット証券などでは、売却時に一定の手数料がかかります。たとえば元本1,000万円で、売却時に1,100万円の商品を売却したときに200円の手数料が発生したとします。


これに対して、元本10万円の商品を11万円で売却した場合を想定しましょう。手数料は100円です。


2つのケースとも利益は10%です。しかし手数料の割合は明らかに2つ目のケースの方が高いですよね。このように、小額投資では手数料が割高になる欠点があります。


長期運用を考えている場合、手数料の額面よりも、利益に占める手数料の割合に注目するようにしてください。

多額の資金で資産運用する2つのメリット

ここからは、多額の資金で資産運用するメリットを紹介します。最初は少額から始めたとしても、時間がたつにつれ、段階的に資金を増やしていく人も多いでしょう。ここでそのメリットをしっかり把握しましょう。


多額の資金で資産運用するメリットは以下の2点です。

  • 利益を大きな金額にできる
  • 分散投資がしやすい
それぞれ解説します。

メリット①利益が出れば大きい額になる

資産運用では、何%の利益を出すことができたかが重要です。しかし一方で、元本が少なければそれだけ利益も少なくなります。仮に10%の利益を出せたとしても、10万円の投資であれば、1万円の利益にしかなりません。


しかし投資額が100万円であれば、10万円の利益につながります。資産運用では、目標額を決めて運用していくので、資金が大きいほど利益が出たときの目標達成は早くなるのです。


資産運用では、リターンは極めて重要です。目標金額に早く達するためにも、資金は多く用意できるようにしましょう。

メリット②分散投資できる

株式では最低でも数万円の資金が必要な場合が多いです。そのため少額の資産運用では、複数の企業に投資するのは難しくなります。しかし資産が多ければ、それだけ多くの企業に分散投資可能です。


複数の企業に分散投資すれば、どこか一つの業界や企業の株価が下がっても、ほかの企業の株価が上がっていれば全体として損失を減らせます。また、配当金なども含めれば結果としてプラスになるなど、リスクヘッジがしやすいです。


分散投資は資産運用の基本ですが、資金が多い状態で行うことで、より確実なリスク管理を行えます。

多額の資金で資産運用する2つのデメリット

ここからは多額の資金で資産運用するデメリットを解説します。資産運用は資金が多くても、少なくてもデメリットがあります。その点を理解したうえで、実戦に望めるようにしましょう。


多額の資金で資産運用するデメリットは以下の2点です。

  • 損失が大きくなる
  • 分散投資の管理が難しくなる
それぞれ詳しく解説します。

デメリット①損失が出たら大きくなる

たとえば100万円以上の資金を運用していた場合、1%評価額が下がるだけで、1万円以上の損失となってしまいます。このように、割合でみた場合は同じでも、資金が大きければ値動きの金額も大きくなってしまいます。


特に資金が増えたときに経済ショックが起こると、数十万円の下落をする局面も予想されるのです。このような経済ショックは、いずれ立ち直るとわかっていても、損失額の大きさから不安になり、狼狽売りをしてしまう可能性もあります。


資金が大きくなると、利益も大きくなる分だけ、損失もかさみやすいことを念頭に運用をしましょう。

デメリット②分散投資の管理に手間がかかる

複数の銘柄に分散投資すると、その分だけ銘柄が多くなり、どの企業にどれだけ投資したか把握しにくくなってしまいます。


そうなると、自身が思い描く適切なポートフォリオを管理できなくなってしまったり、時間をとられて生活を圧迫する可能性があります。


ただしこのデメリットは軽減が可能です。投資信託であれば、一つの商品のなかにさまざまな銘柄や債券などの資産がパッケージとなっています。そのため一つの投資信託を購入するだけで、ある程度の分散投資が可能です。


ただし個別銘柄で資産運用する場合は、自身で投資先を管理する必要があるので、その点は把握しておきましょう。

資産運用をいくらから始めるべきか迷ったらプロに相談

ここまで資産運用について記事を読んでいて、自分はどれくらいの金額から始めればよいのか迷った人もいるのではないでしょうか。そのような場合は、自分で抱え込んだりせず、プロに相談するのがおすすめです。


お金のプロはFPなどの資格を持っており、ライフプラン設計や支出の見直しを手助けしてくれます。そして数ある相談先のなかでも、もっともおすすめなのがマネーキャリアです。


マネーキャリアでは、お金のプロに対して、全国どこからでもオンラインで無料相談できます。また相談回数に制限もないので、ご自身が納得いくまで疑問をぶつけることが可能です。


一般の人が自身で得られる知識には限界があります。どうしても不安がぬぐえない人は、ぜひマネーキャリアの無料相談を利用してみてください。

資産運用をいくらから始めるかについてのまとめ

ここまで資産運用について、少額から始められるか、またその際のシミュレーションやメリット・デメリットを中心に解説してきました。


現在では、資産運用は100円から始めることができます。また買い物で付与されたポイントを投資に回すことも可能です。手数料もネット証券の競争によって安くなる傾向にあり、初心者でも始めやすい環境と言えます。


資産運用で複利を積み重ねることで、小さな資産も最終的には大きくなっていきます。そのため、資産運用を始めるのであれば、できるだけ早くから始めるのがおすすめです。また資産運用に慣れてくれば、より多額の資金を投資に回す選択肢もあります。


一方で、資産運用にはデメリットもあります。手数料や、損失を出す可能性などを把握していないと、いざそういった状況に直面したときに対応できません。必ずデメリットについても、把握しておくようにしましょう。


この記事では以下のことを中心に解説してきました。

  • ライフプラン実現のためにも、少額から資産運用を始めよう
  • 資産運用なしでは、将来の資産は増えてこない
  • 資産運用には株式、投資信託、債券、不動産などがある
  • 資産運用した際の具体的なシミュレーション
  • 資産運用を少額、多額で行うメリットとデメリット
  • お金のことで迷ったらマネーキャリアへ相談してみよう
マネーキャリアではこのほかにもお金に関する役立つ記事を多数掲載しております。ぜひご覧ください。

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