10万からの資産運用で大きく増やす方法を解説【初心者必見】

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10万円から資産運用を始めることはできるでしょうか。以前はお金持ちのものという印象が強かった資産運用も、最近は少額でも資産運用しやすくなっています。ここでは、10万円程度またはそれ未満で資産運用を考える人のために、様々な方法を解説します。



▼この記事を読んでほしい人

  • 資産運用を少額から始めようと考えている人
  • 資産運用初心者
  • 少額でどんな資産運用ができるのか知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • 最小単位で100円から資産運用はできる
  • 少額ならつみたてNISAでの投資信託買付がおすすめ
  • 10万円を100万円にするには工夫が必要

内容をまとめると

  • 10万円未満で資産運用をしているのは9.2%
  • 10万円未満でも株式、投資信託、ETFなど様々な資産運用ができる
  • 毎月1万円の資産運用なら株式投資より投資信託
  • 1万円以下でも始められる資産運用がある
  • マネーキャリアなら資産運用に関するFP相談が何度でも無料!
  • マネーキャリアなら、スマホ1台で予約からオンライン相談まで可能!

資産運用していて保有資産10万円未満の人は9.2%


資産運用はお金持ちがやるもの、という思い込みを持っている人はいませんか?


証券投資に関する全国調査(平成30年|日本証券業協会)によると、資産運用をしている人の40%程度が300万円以上の金融商品を保有しており、保有額10万円未満の人は9.2%しかいません。


たしかに、資産運用は資産が多いほうが有利であり、少額の運用で大きな利益を生み出すことは難しいです。


それでも、10万円あれば手が届く資産運用は数多くあります。

本記事では、

  • 10万円以内でできるおすすめの資産運用6つ
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 1万円以下で始められる資産運用
  • 10万円から得られる利益のシミュレーション
など、少額での資産運用を中心に解説していきます。

10万円以内でできるおすすめ資産運用法を紹介

10万円以内でできるおすすめの資産運用は、6つあります。

  • おすすめ①株式投資
  • おすすめ②仮想通貨投資
  • おすすめ③投資信託
  • おすすめ④ETF
  • おすすめ⑤ロボアドバイザー
  • おすすめ⑥FX

おすすめ①株式投資

以前はまとまった資金が必要と言われていた株式投資も、現在は1株単位で購入できるようになったためおすすめです。


株式とは、企業が広く出資を募るためのもので、始まりは1602年のオランダ東インド会社までさかのぼります。

以前は株券という紙が発行されていました。


投資家(出資者)は、会社の収益から見返り(会社の成長による価値向上や配当)を受け取る代わりに、会社が倒産した場合は出資金の全てを失います。


株式は、お金の貸し借りとは根本的に異なり、会社と投資家双方にメリットが生まれる仕組みです。

  • 株式による出資金は借金にならないため、会社は決まった期日に返さなくていい
  • 投資家は、会社の成長次第で債券や預金よりはるかに高いリターンを得られる
メリットがあるからこそ、400年以上株式会社は広まり続け、現在ではアメリカを中心に無数の株式会社が存在します。

たとえ10万円だったとしても、会社の株式を1株でも買えば立派な出資者です。

ただし、日本株の売買は原則100株単位です。
1株単位での売買を可能にしている証券会社でも、手数料が割高になる会社が多くなっています。

そんな中でも、手数料が安く済む証券会社は下記3社です。
  • マネックス証券
  • SBIネオモバイル証券
  • LINE証券
特に、買付手数料を無料化したマネックス証券と、毎月50万円までの買い付けなら実質月20円の定額(200円分はTポイント還元)で売買できるSBIネオモバイル証券はおすすめです。

おすすめ②仮想通貨投資

数々の億り人を生んだとも言われる仮想通貨。

価値の裏付けがない新しい分野ですが、大きな利益が期待できる投資でもあります。


仮想通貨は、ブロックチェーンという暗号化技術を用いた、中央銀行などの管理者がいない通貨です。元々は通貨同士の両替コストなどを軽減させる目的で作られましたが、完全に投資対象になっています。


仮想通貨として有名なのはビットコインですが、仮想通貨の種類は2000以上です。

ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインとも呼ばれます。

おすすめ③投資信託

株式や債券などの商品を複数組み合わせたセット商品を、投資の世界では投資信託と呼んでいます。


いくら少額投資で分散ができると言っても、個人ができる分散は5銘柄~20銘柄程度が限界です。これ以上の銘柄数を個人で管理するのは煩雑な上に、分散させるだけの資金が足りません。


この問題を解決するのが投資信託であり、ファンドマネージャーが投資家から広く資金を集め、60銘柄~100銘柄程度に分散投資してくれます。


個人で株式や債券を買うのに比べ、倒産や経営悪化などのリスクがより軽減されます。

おすすめ④ETF

ETFは、Expert Traded Fundsの略称で、上場投資信託と呼ばれます。

株式市場に上場されている投資信託、と覚えておけばいいです。


上場していない投資信託は1日に1回しか値段がつきません。

すなわち、リアルタイムで買えません。


ETFなら、株式市場に上場しているのでリアルタイムでの売買が可能です。

企業の株式を売買しているのと同じ感覚で売買できます。


米国ETFが投資先として人気がありますが、日本にもETFは複数存在します。

おすすめ⑤ロボアドバイザー

「自分に合った投資が分からない!」という人にピッタリなのがロボアドバイザーです。


簡単な質問に答えるだけで、おすすめのポートフォリオを選定してくれます。

ロボアドバイザーは、大きくわけると下記2種類です。

  • 投資一任型:アドバイス通りに買い付けをするだけで全て自動でやってくれる
  • アドバイス型:あくまでポートフォリオのアドバイスのみ
どこまで主体的に投資したいかによって、どちらを選ぶかは検討しましょう。

おすすめ⑥FX

FXという名前は聞いたことがある人が多いと思います。

正式にはForeign Exchange、外国為替証拠金取引と呼ばれています。


端的に言えば、ドル/円など2カ国の通貨を取引することです。

FXで取引する2カ国の通貨を通貨ペアと呼び、様々な組み合わせがあります。


日本の投資家がよく取引している通貨ペアは下記の通りです。

  • ユーロ/ドル
  • ドル/円
  • ユーロ/円
  • 豪ドル/円
  • トルコリラ/円
  • 南アフリカランド/円
FXから得られる収益は、為替差益とスワップポイントの2種類があり、どちらを重視するかによって選ぶ通貨ペアも変わります。

また、FXは簡単にレバレッジ(自己資金以上の売買をすること)が可能で、日本のFX取扱業者なら25倍までレバレッジをかけられます。

当然リスクは高くなりますが、少ない資金で大きな利益を生み出すことも可能です。

10万円から始める資産運用法それぞれのメリット


10万円から始める資産運用6つのそれぞれのメリットをご紹介します。

  • メリット①株式投資
  • メリット②仮想通貨投資
  • メリット③投資信託
  • メリット④ETF
  • メリット⑤ロボアドバイザー
  • メリット⑥FX

株式投資のメリット

株式投資のメリットは、下記の通りです。

  • 伝統的な投資手法としてきちんと法整備されており、公平に取引できる
  • 投資目的に応じて様々な投資手法を選びやすい
株式は、債券と並んで伝統的な金融資産の一つです。
400年の間に起きた問題点が蓄積されているため、一部の投資家だけが不正な利益を得ることのないように規制と管理が行き届いています。

インサイダー取引や相場操縦など、株式投資に関する違法行為は厳罰化されたため、わざわざリスクを犯して不正な取引をする人は激減しました。

少額の個人投資家でも公平に取引できます。

また、株式投資は投資目的に応じて投資手法を自由に選びやすいです。
大きくわけて、下記4つの手法を選べます。
  • キャピタルゲイン(値上がり益)狙いの短期投資
  • キャピタルゲイン(値上がり益)狙いの中長期投資
  • インカムゲイン(配当収益)狙いの中長期投資
  • 優待狙いの中長期投資
短期狙いの人、中長期狙いの人どちらでも株式投資は相性がいいです。

仮想通貨投資のメリット

仮想通貨のメリットは、下記の通りです。

  • 値動きが大きいため、短期で大きな利益を狙える
  • 1通貨未満(0.01ビットコインなど)でも取引できる
  • 将来的には決済通貨として様々な場面で使える可能性もある
仮想通貨は極めてハイリスクですが、短期で大きな利益が狙えます。
仮に2021年の初頭にビットコインを購入しておけば、現在(2021年11月)6倍程度になっています。

10万円の投資でも60万円です。

ビットコインは現在700万円以上になっていますが、0.01ビットコインでも取引できますので7万円で足ります。少額でも仮想通貨投資は可能です。

また、現在NFT(非代替性トークン)の取引が活発になっており、NFTの決済通貨として主にイーサリアムという仮想通貨が使われています。

将来的には、様々な場面で決済通貨として機能するかもしれません。

投資信託のメリット

投資信託のメリットは、下記の通りです。

  • 手間なく分散投資できる
  • 最小100円単位からの投資が可能で、お小遣い程度の金額から投資できる
  • 投資利益が年間40万円×20年分非課税になるつみたてNISAで購入できる
投資信託は、見た目は1つの商品だったとしても、実際には多数の銘柄に分散投資しています。つまり、1つの投資信託を買うだけで簡単に分散投資できます。

また、つみたてNISAという制度が強力です。
これは国が設けた制度で、1人1口座しか開設できない制約がありますが、最大800万円分の投資信託から生まれる投資収益が非課税になります。

本来、100万円の利益が出たら約20万円課税されます。
つみたてNISAなら0円です。

ETFのメリット

ETFのメリットは、下記の通りです。

  • 投資信託と比べて信託報酬(手数料)が安い
  • 米国の優秀なETFに投資できる
日本にもETFはありますが米国と比べて投資されている額が少なく、あまり効率的な運用はできていません。

米国の運用会社は、700兆を運用する世界最大の運用会社が提供するETFなど、優秀で定評のあるものが多数あります。

最近は投資信託の信託報酬も安くなりましたが、それでもETFには及びません。
例えば、S&P500に投資する投資信託とETFでは、下記の通り差があります。
  • 投資信託:年0.0968%(eMAXIS Slim米国株式)
  • ETF:年0.03%(VOO)
投資信託には隠れコストもあるため、実際の経費は年0.15%程度かかっています。
隠れコストも考慮すれば、ETFの経費は投資信託の5分の1です。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーのメリットは、下記の通りです。

  • 何もかもおまかせできる
  • スマホから簡単に投資できる
最近は投資信託やETFもスマホから投資しやすくなりましたが、ロボアドバイザーの手軽さには及びません。

また、投資信託やETFは商品を選ぶ手間がかかりますが、ロボアドバイザーなら銘柄選定もお任せです。

FXのメリット

FXのメリットは、下記の通りです。

  • レバレッジの倍率を簡単に調整できる
  • 少額で大きな利益を得られる
  • 通貨ペアによってはスワップポイントが毎日得られる
FXはリスクが高いイメージが強いですが、レバレッジの倍率を1倍にすれば外貨預金と同程度のリスクで運用できます。

もちろん、レバレッジを10倍以上にして大きな利益を狙う取引も可能です。

スワップポイントは、高金利通貨/低金利通貨の買いであれば毎日受け取れます。
日本円は低金利通貨なので、ユーロ以外の通貨ペアならもらえます。

ただし、売る場合は逆にスワップポイントを毎日払うことになるので注意しましょう。

10万円から始める資産運用法それぞれのデメリット

10万円から始める資産運用6つのそれぞれのデメリットをご紹介します。

  • デメリット①株式投資 
  • デメリット②仮想通貨投資 
  • デメリット③投資信託 
  • デメリット④ETF 
  • デメリット⑤ロボアドバイザー 
  • デメリット⑥FX

株式投資のデメリット

株式投資のデメリットは、下記の通りです。

  • 10万円程度では得られる利益が限られる
  • 金額的にほとんど100株単位で買えないため、リアルタイムでは買えない
日本株の場合、100株単位以外はリアルタイム売買ができません。
昼休み中(11:30~12:30)や引け後(15:00以降)に売買するため、思い通りの値段で買えないことも多いです。

初心者は株式投資でレバレッジはかけられず、仮想通貨のように短期で大きな変動は望めないので、10万円で得られる利益は限られます。

中には数ヶ月以内で倍以上の株価になることもありますが、仮に10万円が倍になっても20万円です。
何より、3700社の中から短期的に急上昇する株を当てるのは至難の業。

簡単に当てられるなら、投資家の大半は億万長者になっています。

仮想通貨投資のデメリット

仮想通貨のデメリットは、下記の通りです。

  • ハッキングによる流出リスクがある
  • 利確すると雑所得扱いになり、最高税率は55%仮想通貨以外は20.315%
数年前までは、仮想通貨の流出が度々問題になりました。
現在は規制が強化され、日本の仮想通貨取引所ではリスクはかなり軽減されたと言えます。

それでも絶対はありませんし、仮にハッキングされても原則として自己責任です。

また、仮想通貨を利確した際の税金も問題になります。
会社員や公務員は、年間20万円以上の雑所得がある場合は確定申告が必要で、仮想通貨も確定申告の対象です。

他のほとんどの投資では申告不要制度がありますが、仮想通貨とFXにはありません。
また、FXは確定申告が必要とはいえ税率は20.315%と決められています。

仮想通貨は、日本の税制上金融投資と異なる扱いを受けているため、最高税率が55%になってしまいます。
仮想通貨で大きな利益を得た場合、納税額も多額になるので要注意です。

なお、意図的に確定申告しなかった場合は脱税とみなされて追徴課税を受けるので、くれぐれも隠すことなどないようにしてください。

仮想通貨の取引は取引所のデータに全て残っているので、ごまかしようがありません。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリットは、下記の通りです。

  • 信託報酬(手数料)が高すぎるボッタクリ投信がある
  • 仮に運用が下手な投資信託を買ってしまったら修正が効かない
  • 分散されているので大きな利益は望みにくい
日本では、いまだに信託報酬や買付手数料が高すぎる投資信託が存在します。
信託報酬で年1.8%、買付手数料3.3%という投資信託もあります。

信託報酬や手数料が高い投信が全て問題だと言っているわけではありません。
ただ、手数料が高いにも関わらず、手数料がはるかに安い投資信託にリターンでボロ負けしているような投資信託は、ボッタクリと言うしかありません。

投資初心者は、下記のような投資信託から選びましょう。
  • 買付手数料無料信託報酬は最大でも0.5%程度
  • ネット証券で買える
これだけ守れば、少なくともボッタクリ投信を買ってしまうことだけは避けられます。

投資信託は正しく選べば手堅く資産を増やせる商品ですが、他の投資と比べてリターンは大きくありません。一攫千金を狙いたい人には合わないです。

ETFのデメリット

ETFのデメリットは、ほぼ投資信託のデメリットと変わりません。

ただし、米国ETFを購入する場合は税制面のデメリットがある点は注意が必要です。


米国ETFは、少なからず配当金が支払われます。米国は日本と異なり、年4回払いが一般的です。


本来、日本なら20.315%の課税がされるだけで済みますが、米国ETFの配当金は、米国で10%課税されて、更に日本で20.315%課税されてしまいます。

これを二重課税と言います。


二重課税は取り戻すことが出来ますが、確定申告をしなければいけません。

一度覚えれば簡単ですが、毎年わずかなお金のために確定申告をするのは手間ですし、時間的コストもかかります。


「たかだか数百円のために確定申告したくない!」と思う人は米国ETFをやらない方がいいでしょう。

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーのデメリットは、下記の通りです。

  • 手数料が高め(年1%程度)
  • おまかせなので融通が効かない
  • 何年やっても投資経験にならない
ロボアドバイザーは、全ておまかせしている状態です。
相場状況が変化しても、最初に設定された割合通り投資されてしまいます。

プロに任せる投資信託やETFは、状況が悪くなった商品だけを売れますが、ロボアドバイザーの場合はできません。ロボアドバイザーでは、機動的な資産運用は難しいです。

また、全ておまかせになる分手数料も高めで、何年やっても投資の経験にはなりません。
将来まとまった資産ができた際に、「ロボアドバイザーで投資していたから大丈夫!」と思って他の投資に手を出すと、思わぬ失敗をすることがあります。

FXのデメリット

FXのデメリットは、下記の通りです。

  • 高レバレッジ取引は少しの為替変動で大損するリスクがある
  • 強制ロスカットがある
  • まれに証拠金がマイナスになることがある
FXは、レバレッジの倍率によって大きくリスクが変動します。
1倍なら少なくとも証拠金がマイナスになることはありませんが、10万円で取引できる通貨量が限られるため、大きな利益は望めません。

大きな利益を狙って高レバレッジ取引(10倍~25倍)をすれば、為替変動により証拠金(口座に入れた資金)を全て失うことにもなりかねません。

たとえば、ドル/円でレバレッジ25倍の取引をすると、想定と3円逆に動いただけでロスカットです。3円程度なら、数週間~1ヶ月程度で動きます。

リターンとリスクは比例することを忘れないでください。

また、ロスカットを過信してはいけません。
過去にスイスフラン・ショックが起こった際、FXでレバレッジ取引をしていた多数の投資家が同時にロスカットされたため、タイミングによって多額の借金(証拠金のマイナス)を背負うことになりました。

一部の投資家が文句を言っていましたが、FX口座開設時にロスカットが確実ではない旨は記載されています。
まさしく、無知が招いた借金です。

1万円以下で始める資産運用

1万円以下でも始められる資産運用を3つ紹介します。

  • ①ポイント投資
  • ②投資信託
  • ③米国株

1万円以下の資産運用①ポイント投資

ポイント投資なら、元手が0円でもポイントさえあれば投資できます。

下記のような人にはおすすめです。

  • 手元に余裕資金が全くない
  • 使っていないポイントがある
  • どうしても現金を減らしたくない
Tポイントと楽天ポイントはポイント投資がしやすいです。
  • Tポイント:SBIネオモバイル証券で日本株やFXへ投資
  • 楽天ポイント:楽天証券で日本株や投資信託へ投資
所有ポイントが少なすぎると投資対象も限られますが、最低100ポイントあれば投資信託は買えます。

1万円以下の資産運用②投資信託

投資信託は、最低100円単位からの買付が可能です。

銀行や店舗型証券会社では1万円単位しか対応していない場合もありますので、可能な限りネット証券で買いましょう。


ネット証券で買える投資信託の大半は、買付手数料は無料です。

割高な手数料で損することもありません。

1万円以下の資産運用③米国株

米国株は、日本株と異なる点が多いです。

  • 1株単位で購入できる(日本株は100株)
  • ストップ高・ストップ安がない(日本株はある)
  • GAFAMなどのメガベンチャー企業が多数存在する(日本株はほとんどない)
これから投資を考える場合、同じ株式投資でも米国株の方が将来性はあると思います。
もちろん、日本株で長期的に成長できる会社は存在するのですが、初心者が簡単に探せるほど甘くありません。

米国株なら、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)など、将来性が期待できる企業が多数あります。
このような企業を1株単位で買えますし、証券会社によっては1000円単位で買える米国株もあります。

毎月1万円の資産運用なら株式投資より投資信託

様々な投資手法をご紹介しましたが、毎月1万円程度の投資金額なら投資信託が無難です。

理由は下記の通りです。

  • つみたてNISAが使える
  • 1万円では1株単位でも買えない株が多い
  • 2021年現在の相場なら、投資信託でもそこそこのリターンが見込める
やはりつみたてNISAを使わない手はないでしょう。
利益に対する税率20.315%は、少額ならそこまで影響しませんが、将来的に資金が増えればどんどん影響が大きくなります。

また、投資信託でも十分なリターンが出ています。
たとえば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、月次レポート(2021年10月29日現在)で直近1年間のリターンを公表しており、そのリターンは驚愕の52.7%です。

1年前に10万円投資したら15万2700円になっています。

これ以上のリターンを個別株投資で出せた投資家は、恐らく半分もいません。
初心者ならほぼいないでしょう。

3万円で作る資産運用ポートフォリオの事例

ここで、月3万円投資すると仮定して資産運用ポートフォリオを紹介します。

  • ポートフォリオ①インデックスファンド100%からスタート
  • ポートフォリオ②なじみやすい米国株で構成
  • ポートフォリオ③米国ETFで値動きの勉強から始める

ポートフォリオ①インデックスファンド100%からスタート

最もわかりやすいのは、インデックス投資信託1本で済ますポートフォリオです。

全世界の株式に投資する投資信託なら、世界経済の成長に連動して資産も増えていきます。


eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめです。



ポートフォリオ②なじみやすい米国株で構成

日本人でも知っているような、なじみのある米国株でポートフォリオを組んでもよいでしょう。

たとえば、下記のように3銘柄程度にわけて投資します。

  • Apple(AAPL)
  • P&G(PG)
  • コカ・コーラ(KO)
銘柄は様々ありますので、自分の好みでアレンジしてみましょう。

ポートフォリオ③米国ETFで値動きの勉強から始める

米国ETFに投資する方法もあります。

米国の代表的なETFは下記の通りです。

  • VOO(S&P500に連動)
  • QQQ(NASDAQに連動)
これ以外にも債券ETFや高配当ETFがありますが、まずはオーソドックスなものから投資してみましょう。
1万円では金額的に厳しいですが、3万円程度あれば買えます。

10万円以下で買える株主優待銘柄で資産運用する際の注目点

個人投資家に人気がある投資に、株主優待が挙げられます。

株主優待は日本独自の制度で、配当以外に下記のようなものを投資家へ配ります。

  • 自社商品券・割引券
  • 食事券
  • クオカード
  • カタログギフト
  • 自社商品
株主優待は、配当と異なり株数に比例していないことが多いです。
そのため、海外投資家からは非常に評判の悪い制度です。

最近は、株主優待の改悪や廃止も徐々に増えています。
株主優待投資を行う際の注意点は下記2点です。
  • ①配当を出しているか
  • ②優待は使いやすいか

注目点①配当を出しているか

配当が0円で、優待のみ出し続けている企業は注意が必要です。

既に赤字に転落しているなど、業績が悪い会社がほとんどです。


にも関わらず優待を出し続けているのは、個人投資家が一斉に売らないようにつなぎとめていると思われます。

このような企業は、業績が回復しない限り優待はだんだんと改悪されていくでしょう。


実際に、外食チェーンの株主優待は軒並み改悪されています。

今株価が安いからといって安易に飛びつくと、優待の改悪で株価が暴落し、思わぬ損失を招く危険もあります。

注目点②優待は使いやすいか

優待が使いやすいかどうかも要チェックです。

使えるお店が近くになければ意味がありませんし、モノをもらっても使わなければ意味がありません。


また、株主優待には長期保有のみの制度もあります。

会社により様々ですが、1年以上を目安に優待を増やしたり、1年以上の投資家だけに優待を渡したりします。


株主優待を調べれば必ず載っていますが、下の方に注意書きで記載されていることが多いため、見逃さないようにしましょう。

10万円の資産運用で出る利益をシミュレーション

10万円の資産運用で出る年間利益をシミュレーションしてみましょう。

  • シミュレーション①利回り0.01%
  • シミュレーション②利回り0.05%
  • シミュレーション③利回り1%
  • シミュレーション④利回り3%

シミュレーション①利回り0.01%

普通預金で運用した場合を想定しています。

ただし、2021年11月現在、大手銀行の普通預金金利は0.001%。


0.01%は、ネット銀行でようやく達成できる利回りです。

10万円投資した場合の利益は税引前でも10円にしかなりません。


税引後は約8円です。


シミュレーション②利回り0.05%

個人向け国債で運用した場合を想定しています。

現在は最低利率の0.05%です。


10万円投資した場合の利益は、税引前50円です。

こちらも税金が引かれますので、税引後は約40円になります。

シミュレーション③利回り1%

投資信託などで運用し、かなり低い利回りにとどまった場合を想定しています。


10万円投資した場合の税引前利益は1000円になります。

税引後は約800円です。

シミュレーション④利回り3%

投資信託などで運用し、安定的な利回りだった場合を想定しています。  


10万円投資した場合の税引前利益は3000円になります。

税引後は約2400円です。

10万円から資産運用する際に利用すべき制度

10万円の資産運用では、節税などの制度による影響は小さいですが、将来的に増えていくことも考えて、利用すべき制度を紹介します。

  • ①つみたてNISA
  • ②iDeCo

制度①つみたてNISA

つみたてNISAは、国が用意した少額積み立て投資の優遇制度です。

年間40万円までの投資信託積み立て×20年分、合計800万円までの投資信託から得られた利益が非課税になります。


20年経過後も、続けて投資し続けることが可能です。

続けて投資した場合も、20年間で含み益となった分は非課税です。


また、つみたてNISAは金融庁の厳正なる選定で、下記のようなボッタクリ投信は除かれています。

  • 手数料や信託報酬がやたらと高い投信
  • 毎月分配型の投信

また、レバレッジ型投信など長期保有に適さないものも除かれています。

そのため、初心者でも安心して利用できる制度です。

制度②iDeCo

iDeCoは、個人型確定拠出年金の略称で、国が用意した私的年金制度です。

自営業者、会社員、公務員、専業主婦(夫)により限度額が月1.2万円~6.8万円と異なります。


iDeCoの特徴は下記の通りです。

  • 掛金が全額所得控除になる
  • 60歳まで原則解約不可(障害になった場合や死亡した場合は引き出せる)
  • 受取時も控除が使える(退職控除or公的年金等控除
  • 運用益は非課税
  • つみたてNISAと異なり口座管理手数料がかかる
iDeCoは、資金拘束が長く口座管理手数料がかかる代わりに税金面で優遇されています。
収入のない人はメリットが半減してしまいますが、会社員、公務員、安定した収入のある自営業者ならおすすめです。

資産運用で10万円を100万円にする方法

資産運用で10万円を100万円にすることも不可能ではありません。

実際に10万円を100万円にしている人がとっている方法を紹介します。

  • ①節約上手である
  • ②高利回りの投資を選択している

方法①節約上手になる

資産運用で増やしている人は、実は節約上手です。

そもそも、投資資金として10万円は十分ではありません。


資産運用では含み損を抱える場面もあるので、余裕資金をある程度確保しておかなければ冷静に運用できません。


そのために、節約は必須です。

  • 格安SIM
  • 料金の安い電力会社・ガス会社への契約変更
  • 保険の見直し
  • 家賃の安い場所への住み替え
上記のような固定費を削減すれば、月3万円程度の節約は難しくありません。
手間も1回限りなので、できるものは積極的に実行していきましょう。

方法②高利回りの投資を選択する

高利回りの投資で資産運用をしなければ、10万円が100万円まで増えるわけがありません。リスクは承知の上で、株式などに投資しています。


実際に、2021年初頭に10万円ビットコインを買えば、11月現在の評価額はおよそ60万円です。株式でも、10倍は難しくても2倍程度の上昇なら複数社見受けられます。


このように、リスクを恐れずに儲けられそうな商品に投資することで100万円に到達できます。

10万円からの資産運用でリスクを減らすための考え方

10万円からの資産運用でリスクを軽減するための考え方も紹介します。

  • 資産の分散
  • 時間の分散
  • 地域の分散
  • 長期投資

資産の分散

複数資産へ分散しておくことで、リスクを軽減できます。

最も単純な分散方法は、資産全体の半分だけを株に投資し、残り半分は預金にしておくことです。


株が暴落した際は、残していた預金の一部を株式の購入に充てれば、将来的に株価が回復した時に利益が得られます。

時間の分散

購入、売却のタイミングを分散させることによる軽減方法もあります。

つみたてNISAは、まさしく時間の分散を推奨している制度です。


20年以上投資すれば、よほどひどい商品を選ばない限り利益が出る可能性は高いです。

それでも、大金を投資した直後に暴落するリスクがないとは言えません。


そのようなリスクは、毎月分散して購入することで軽減できます。

これをドルコスト平均法と呼びます。

地域の分散

海外に投資することで地域分散し、リスクを軽減する方法もあります。

特に、私たちは日本人なので、日本以外の国へ投資することでリスク分散できます。


むしろ、投資に関しては日本以外をメインにした方がよいでしょう。

日本で働く以上、私たちは日本経済の影響を受けてしまうからです。


給料が上がらない状況では、中長期的に見て株価が上がるとは思えません。

日本は、個別の企業で投資する魅力があったとしても、全体としては投資不適格です。


先進国ならアメリカ、新興国ならインドなど、有望な国は数多くあります。

長期投資

長期投資によるリスク軽減もできます。

短期投資にありがちな、突発的な事象による暴落を低減できます。


リーマンショック級の急落も、アメリカは5年以内で復活し、その後コロナショックまで上昇しました。

日本も時間はかかりましたが、現在の日経平均株価はリーマンショック前をはるかに上回っています。


長期投資にとって、短期的な暴落はノイズ程度のものになります。

10万円から資産運用する場合の注意点

10万円から資産運用する場合の注意点についてもお伝えします。

  • ①リスクを理解する
  • ②生活資金を投じない
  • ③甘い話には乗らない

注意点①リスクを理解する

リスクを正しく理解しましょう。

仮想通貨や株は、上昇局面では大きく資産が増えますが、下落局面では容赦なく急落します。


高いリターンは、高いリスクの裏返しです。

例外はありません。

注意点②生活資金を投じない

投資の原則は、余剰資金で行うことです。

生活資金を投じてはいけません。


生活資金で投資をすると、含み損を抱えた際に冷静な判断ができなくなります。

また、急にお金が必要になったら売却するしかありません。


これでは、資産を増やすことができなくなってしまいます。

注意点③甘い話には乗らない

投資の世界に甘い話はありません。

高リターンで低リスクなんてありえません。


そのような商品は、下記のように疑ってかかってください。

  • そもそも詐欺商品ではないか?(ポンジ・スキーム)
  • 高リターンの理由は?
  • 本当に低リスクか?(意図的に隠している場合もある)

10万円からの資産運用をプロの助言で成功させよう

10万円の資産運用で分からないことがあるなら、迷わずプロに相談すべきです。

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資産運用はもちろん、下記相談も受けています。

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10万円から資産運用する方法や課題についてのまとめ

本記事では、10万円からの資産運用について解説しました。

  • 10万円からできる投資手法6つ
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 1万円からできる投資3つ
  • 投資信託がおすすめできる理由
  • 資産運用の注意点
少額での資産運用を中心に解説しましたが、資産運用の基本は金額が増えても変わりません。
リスクとリターンは比例します。

あなたがどれくらいのリスクを許容できるかよく考え、過度なリスクを取らないように堅実に資産運用していきましょう。

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