証券口座の持ち主が死亡して放置したらやばい!?デメリットも解説!

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持ってるだけになって放置していまっている株券はありませんか。もし、持ち主が死亡してしまった後、証券口座を放置したらどうなるのでしょうか。この記事では、証券口座を放置したらどうなるか、死亡後でも配当金はもらえるかや、相続の方法などをわかりやすくまとめました。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 株券を持ってるだけで放置してしまっている方
  • 死亡した故人の証券口座を相続する可能性がある方
  • 証券口座の相続にあたって手続きが不安な方  

内容をまとめると

  • 証券を放置してもすぐにペナルティはないが、口座手続きは迅速に行う
  • 証券口座を相続する際は、配当金の有無を確認しましょう
  • ネット証券は相続手続きに時間がかかるため、放置せず早めにとりかかる。
  • ネット証券の相続は、相続人も口座開設が必要となる。 知らずに放置し続けてしまうと申告漏れを引き起こす可能性がある。
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証券口座の持ち主が死亡し相続手続きを放置したら?


遺産相続手続きを放置していたとしても以下のペナルティを受けることはありません。
  • 遺産減少
  • 国に取り上げらる
その他にもペナルティを受けることはありませんが、注意点があります。

相続の手続きのうち、年金や役所で行う手続きには期限が定められているものもあります。これらの期限を過ぎて放置してしまったとしても、問題なく手続きができます。

以下の申請は期限に注意が必要です。 
  • 相続放棄
  • 相続税の申告遺産
相続手続きは死亡後放置しても特に問題はないとはいっても、いつまでも死亡した方の名義のままで、口座が凍結された状態となっては困ります。

そうなると、相続関係はさらに複雑になり、手続きにも影響してきます。
亡くなった方をきちんと弔う意味も込めて、相続手続きは放置せず適切に完了させましょう。

持ち主が死亡し銀行預金を手続きしないで放置すると凍結する


死亡後、遺産相続が開始すると放置されていた銀行預金は凍結されます。


預金の自由な入出金ができなくなりますので注意が必要です。口座が凍結される時期は、金融機関が預金者の死亡を知ったときです。


凍結された放置口座を戻すためには以下が必要です。

  • 戸籍謄本で相続人を確定させる。 
  • 相続人全員の署名と実印、印鑑証明書をもって手続き。 

仮にこれらの手続きを放置し、10年間経過してしまった場合には休眠預金となります。 


休眠預金とは、『2009年1月1日以降から10年以上、入出金のない預金等』を指します。
休眠預金になると、預金保険機構で将来の引き出しに備えた準備金として民間公益活動に活用されます。


民間公益活動にあてられるとはいっても、その全てが活用されるわけではありません。

死亡後手続きを放置して休眠預金になっても、最終的に相続手続きをおこなえば、払戻しを受けることができます。

配当金はもらえるのか?【結論:もらえる】


持ち主の他界後、相続手続きをとっていなくても、配当金は支払われます。

配当金を受け取る手順は、以下の通りです。

  1. 故人宛に配当金の通知が届く。
  2. 通知を持参し、相続人が郵便局などに持っていく。

これは正規の手続きではありません。余計なトラブルをうまないためにも、まずは故人の証券口座の相続手続きをきちんとおこなうことが先決です。


未受領配当金の相続手続きの注意点は以下です。

  • 株式の銘柄によって相続手続き先や手続き方法が異なる。
  • 被相続人が相続人の所有していた株式の名簿管理人を調べ、問い合わせる。
  • 株式名簿管理人へ、相続発生の旨を伝え指示を仰ぐ。

証券を放置し相続手続きをとっていなくても、配当金は支払われます。

しかし、相続手続きを放置し続けたままではいられません。


まずは手続きを行い、故人の残した遺産は放置せず適切に管理しましょう。

証券口座とは


証券口座とは、株式や投資信託の取引を行うための口座のことです。


証券口座の取引の流れは以下のとおりです。

  1. 証券口座を開設
  2. 証券取引に入金
  3. 出入金用の銀行口座を設定
  4. 取引開始

証券口座を開設すれば簡単に資産運用を開始することができます。


銀行口座と違う点は以下のとおりです。

  • 資産運用のための口座
  • 購入した株式を保有可能
  • 公共料金などの引き落とし口座に指定不可

口座と言っても証券口座と銀行口座は役割が違う点も抑えておきましょう。


ネット証券口座の相続手続きの流れ【7ステップ】


ネット証券口座の相続手続き
の流れは、以下のように進めていきます。

  1. ネット証券を確認。(被相続人取引のもの) 
  2. ネット証券へ死亡連絡。 
  3. 相続手続きの書類を郵送。*1
  4. 残高証明書の申請・取得。 
  5. 遺産分割協議をする。 
  6. 証券口座を開設。(相続人) 
  7. 株式の移管手続き。
*1ネット証券の相続手続きについては、通常の店舗型の証券会社と大きく異なることはありません。

ネット証券口座の開設には以下の用意が必要です。
  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本 
  • 相続人全員の戸籍謄本 
  • 相続人全員の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内)
ネット証券会社によって必要書類が異なる場合がありますので、確認しておきましょう。

ネット証券は実店舗がないため、基本的には電話やネットから全ての手続きを自力で行わなければいけません。

総合証券会社では、直接担当者と対面で相談や説明を受けることができますが、ネット証券は自力で手続きを行う必要があるので流れを把握しておくと役に立ちます。

相続人の証券口座の開設


ネット証券において相続手続きを行う場合には、相続人自身もそのネット証券の証券口座を作成する必要があります。


持ち主の他界後、相続手続きでできるのは被相続人の口座を、相続人へ「移管」するまでです。

ですので売却・換価をするのは相続人自身になります。株式売買は自分の手で行う必要があります。


株式を売却し現金で遺産を分割するという場合は、相続人の中の誰かが証券口座を作成すれば手続きが可能です。


総合証券もネット証券も手続き内容は同じですが、従来のように対面で担当を通じてでなく、自分自身で書類請求や郵送などを対応する必要があります。


そのため、パソコンの操作に慣れていない相続人の方は記入漏れなどがないかチェックを忘れずに行いましょう。

証券口座の相続手続きは放置しない方がいい!


ネット証券口座の相続手続きは、通常の対面店舗型証券会社よりも時間がかかります。


仕事が忙しいなどの理由で、相続手続きをつい放置してしまうことがあるかもしれませんが、特にネット証券口座の相続手続きは、放置せず素早く取り掛かるべきです。


手続きが主に郵送でのやり取りとなるため、戸籍謄本や印鑑証明書・遺産分割協議書などの書類が一式取られてしまうからです。


店舗がある証券会社であれば、窓口で手続きするさいに原本を持参すれば、その場で原本は返却してくれます。直接店舗で手続きができれば行ってしまった方が早いですし、他の手続きも同時進行で進めていくことができます。



ネット証券口座の相続手続きが発生したらすぐ取り掛かりましょう。

証券口座の存在を知らず放置し続けると


証券口座の存在を知らずに放置してしまうと大変危険です。


それは、相続財産から漏れてしまうリスクがあるからです。


特にネット証券の場合には、全てが個人のスマホやパソコンで取引を完結できてしまい、証書となるものがないため、持ち主の他界後、家族(相続人)が全く存在を把握していないという事態が起きる可能性があります。


もしネット証券を考慮に入れず遺産分割した場合、ネット証券に預けている株式や投資信託が相続財産に加わらず、申告漏れを引き起こす大変な事態になります。


ネットで全ての手続きを行うことができて便利な反面、家族の連携を怠れば死亡後の相続で不都合が生じてしまいます。


今後はもっと、ネット証券を利用する時代になってくるはずです。相続漏れを防ぐためにも、家族間でデジタル遺品(アカウントやパスワード情報)について話をする機会を設けたり、エンディングノートを作るなどする対策が必要です。

まとめ:相続に関する悩みならまずマネーキャリアで無料相談!

今回は、証券口座の持ち主が死亡した後相続手続きを放置したらどうなるのかについて解説してきました。


今回の記事のポイントは、

  • 証券を放置してもすぐにペナルティはないが、口座手続きは迅速に行う
  • 証券口座を相続する際は、配当金の有無を確認しましょう
  • ネット証券は相続手続きに時間がかかるため、放置せず早めにとりかかる。
  • ネット証券の相続は、相続人も口座開設が必要となる。
  • 知らずに放置し続けてしまうと申告漏れを引き起こす可能性がある。

死亡後の証券口座整理など、相続手続きはわかりにくく複雑なものも多いですよね。

少しでも不安に思ったら、気軽に聞けるマネーキャリア相談の無料相談を利用してみてください。

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