更新日:2024/04/11
三井住友銀行の投資信託・つみたてNISAの評判・口コミは?
三井住友銀行の投資信託やつみたてNISAの評判・口コミにはどのようなものがあるでしょうか。大手ネット証券との比較や、三井住友銀行で取り扱われている投資信託のトータルリターンなど、様々なデータを表にまとめ詳しく解説しました。
- つみたてNISAに興味がある人
- つみたてNISAとは何か知りたい人
- 三井住友銀行での投資信託を購入するメリット・デメリットを知りたい人
目次を使って気になるところから読みましょう!
つみたてNISAとは、少額投資非課税制度のうちの1つで、積立で投資信託や株式などを購入する場合に利用できる非課税制度です。
通常であれば運用で得た利益に対して税金が20.315%かかるところが、つみたてNISAを利用すれば非課税となります。
「つみたてNISA」という商品を購入するわけではなく、つみたてNISAの制度を利用して投資信託を購入するという点に注意しましょう。
三井住友銀行の投資信託・つみたてNISAのメリット
つみたてNISAを利用できる
三井住友信託の投資信託を積立で購入する場合、つみたてNISAを利用すると税制優遇を受けながら投信積立をすることができます。
つみたてNISAを利用しない場合、運用によって利益が出た場合には、出た利益に対して20.315%の税金が引かれます。
しかし、つみたてNISAを利用すれば、非課税で運用できるため引かれる税金は0%となります。
また、つみたてNISA対象ファンドの場合、購入時にかかる手数料が無料であることも大きなメリットです。
つみたてNISAが利用できるのは、投信積立の購入金額のうち年間40万円までで、最長20年間となっています。
投信積立による資産運用を考えている方は、まずはつみたてNISAを利用して始めると良いでしょう。
つみたてNISAの選択肢が少ないので初心者でも迷いにくい
三井住友銀行で購入できるつみたてNISA対象のファンドは全6種類です。
投信積立や資産運用について初心者の方は、ファンドごとの違いを理解するのが一苦労です。
したがって選べるファンドが多すぎると、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。
三井住友銀行のつみたてNISA対象ファンドは6種類と選択肢が多すぎないので、投資初心者の方でも選びやすくおすすめです。
三井住友銀行の投資信託・つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAで選べる投資信託が7種類しかない
三井住友銀行が取り扱っているつみたてNISA対象のファンドが6種類であることは、デメリットとも言えます。
2022年1月23日までは3種類のみでしたが、2022年1月24日からは新たに3種類が加わり、つみたてNISA対象ファンドは全6種類となりました。
そもそもつみたてNISAの対象となるファンドは、金融庁への届出が必要です。金融庁が公表したリストによると、日本国内で届出されているつみたてNISA対象ファンドは全部で213商品です。
(参照:つみたてNISAの対象商品 - 金融庁)
三井住友銀行は、その213商品のうちの6商品のみを取り扱っているということになります。
他の証券会社と比較すると、以下のようになります。
金融機関名 | つみたてNISA対象ファンドの取扱件数 |
---|---|
三井住友銀行 | 6件 |
SBI証券 | 179件 |
楽天証券 | 181件 |
上記の表の通り、三井住友銀行でのつみたてNISA対象ファンドの選択肢は、他の証券会社に比べ圧倒的に少ないことが分かります。
三井住友銀行で取り扱っている6商品の信託報酬について、以下の表にまとめました。
商品名 | 信託報酬(税込)/年 |
---|---|
ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド | 0.6378%以内 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.176% |
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド | 0.275% |
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 0.0968% |
SMBC・DCインデックスファンド(日経225) | 0.154% |
SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ) | 0.1023% |
(参照:つみたてNISAを保有いただいている方へ:三井住友銀行)
SBI証券の取り扱っているつみたてNISA対象ファンドの中には、信託報酬が年0.0938%程度であるSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)という商品があります。
(参照:銘柄検索・取扱一覧|投資信託・外貨建MMF|SBI証券)
上記の表の中で最も信託報酬が高いブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド(0.6378%だった場合)と比較すると、およそ6.8倍もの差があります。
仮に100万円投資した場合の年間の信託報酬は、以下のようになります。
商品名 | 信託報酬額/年 |
---|---|
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500) | 938円 |
ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド | 6,378円 |
このように見ると、信託報酬の差がいかに大きいかがよく分かります。
例に挙げた商品以外にも信託報酬が安いファンドはいくつかありますので、気になる方はチェックしてみてください。
投資信託も商品数が少ない
三井住友銀行で取り扱っている投資信託自体の数も、他の証券会社と比べるとかなり少ないです。
取扱投資信託の数を比較したものが、以下の表です。
金融機関名 | 取扱数 |
---|---|
三井住友銀行 | 195件 |
SBI証券 | 2,688件 |
楽天証券 | 2,665件 |
上記の表の通り、投資信託の商品全体としても、三井住友銀行の取扱数は少ないというのが分かります。
選択肢が少ないということは、国内で販売されている全ての投資信託の中で「一番運用成績が良い商品」や「一番信託報酬が低い商品」などは、取り扱いがないから選べない可能性があります。
やはり運用する商品をしっかりと吟味したい場合には、取扱数が少ないというのはデメリットであると言えます。
投資信託以外に投資することができない
一般的に銀行で投資できる運用商品は投資信託に限られており、株や債券などには投資できません。
つみたてNISAでの運用を続けていき、投資のことがわかってくると、「株や債券などでも運用してみたい!」と思うこともあるでしょう。
その場合に銀行の証券口座では投資できないので、新たに別の証券会社などで証券口座を開設する必要があります。
先のことを考えて口座開設の手間をかけたくない人には、銀行での投資は向かない可能性があります。
投資信託の購入手数料が高い
投資信託を購入する際にかかる購入時手数料は、三井住友銀行よりもSBI証券などネット証券の方が安いです。
以下の3つの投資信託において、三井住友銀行とSBI証券で購入時手数料を比較しました。
三井住友銀行 | SBI証券 | |
---|---|---|
インベスコ 世界厳選株式オープン <為替ヘッジなし>(毎月決算型) | 1億円未満:3.30%(税込) 1億円以上5億円未満:1.65%(税込) 5億円以上10億円未満:0.825%(税込) 10億円以上:0.55%(税込) | なし |
グローバルAIファンド | 1億円未満 3.30% 1億円以上5億円未満 1.65% 5億円以上10億円未満0.825% 10億円以上 0.55% | なし |
ダブル・ブレイン・コア(スタンダード) | 1億円未満 3.30%(税込) 1億円以上5億円未満 1.65%(税込) 5億円以上10億円未満 0.825%(税込) 10億円以上 0.55%(税込) | なし |
(参照:投資信託をお探しの方:三井住友銀行、銘柄検索・取扱一覧|投資信託・外貨建MMF|SBI証券)
上記の表の通り、SBI証券では購入時手数料がかかりません。
銀行の場合、購入時の商品選びのサポートや購入後のアフターフォローなどを加味して購入時手数料が設定されていますが、ネット証券の場合はそれがないので無料となっています。
三井住友銀行の投資信託・つみたてNISAがおすすめな人
三井住友銀行で投資信託やつみたてNISAをするのがおすすめであるのは、以下の条件に当てはまる人です。
- 三井住友銀行の口座を持っている人
- 新しく証券会社の口座を開設するのが面倒なので、投資信託の信託報酬や手数料はそこそこ安ければ良いという人
しかし反対に、以下のような人にはおすすめできません。
- 信託報酬、購入手数料ができる限り安い方がいいと思っている人
上記のような人は、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券がおすすめです。
「投資信託の信託報酬や手数料はそこそこ安ければ良い」という考えの人であっても、大手ネット証券会社の方が取り扱っている商品数が多いので、より安い手数料の商品を選ぶことができるかもしれません。
やはり手数料の安さを追求するのであれば、取扱商品数が多い大手ネット証券がおすすめです。
三井住友銀行で購入できる投資信託のトータルリターンおすすめランキング
以下の表は、三井住友銀行で取り扱っている投資信託の直近3年間の収益率(トータルリターン)の1位から10位までをまとめたものです。
商品名 | トータルリターン | |
---|---|---|
1位 | グローバルAIファンド | +85.30% |
2位 | ブラックロック天然資源株ファンド | +77.83% |
3位 | DWS新資源テクノロジー・ファンド<グローバル・シフト> | +74.38% |
4位 | ブラックロック・ゴールド・ファンド | +69.17% |
5位 | フィデリティ・米国優良株・ファンド | +67.76% |
6位 | グローバル好配当株オープン | +62.59% |
7位 | HSBCインド・インフラ株式オープン | +61.88% |
8位 | 三井住友・米国ハイクオリティ株式ファンド(為替ヘッジなし) | +60.49% |
9位 | モビリティ・イノベーション・ファンド | +59.23% |
10位 | ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファン ド<ロイヤル・マイル> | +59.17% |
まとめ:三井住友銀行の投資信託・つみたてNISAの評判・口コミ
ここまで、三井住友銀行の投資信託の評判・口コミや、大手ネット証券と比較してメリット・デメリットを解説してきました。
三井住友銀行は取り扱っている投資信託の数は少ないものの、直近3年間のトータルリターンが高い商品がしっかりと取り揃えられています。
手数料を安く抑えたいという方や、たくさんの商品の中から厳選して運用したいという方には、SBI証券などの大手ネット証券がおすすめです。