
更新日:2023/02/07
つみたて(積立)NISAとは?わかりやすく仕組みやメリット・デメリットを解説!

「つみたてNISAとはどういう制度?」「つみたてNISAの仕組みってなに?」このような疑問をお持ちではありませんか。本記事でつみたてNISAの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説するので、把握して投資を行うようにしましょう!
- 積立NISAとは、どういう制度か、わかりやすく知りたい人
- 積立NISAとは、どのように稼げるのか、仕組みをわかりやすく知りたい人
- 積立NISAとはどんなメリット、デメリットがあるのか、わかりやすく知りたい人
内容をまとめると
- 積立NISAとは、運用益が非課税・少額で積立可能・資産分散や時間分散でリスクを抑えられる・いつでも解約可能などのメリットをもつ投資方法
- 積立NISAとは、元本保証がない・成果が出るまで時間がかかる・投資可能な投資信託が少なめなどのデメリットがある投資方法
- 積立NISAとは国が制定した少額投資非課税制度。わかりやすく言うと100円の積立から始められ、得られた利益に税金がかからない投資方法
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目次を使って気になるところから読みましょう!
つみたてNISAとは
積立NISA(つみたてNISA)とは、日本国内に住む18歳以上の人なら誰でもできる少額投資非課税制度です。
わかりやすく言い換えると、少ない積立額から始められ、投資で出た利益が非課税になる資産運用の一つの方法です。
積立投資から得られた分配金や譲渡益などの利益に対しては課税されません。通常の投資では、利益に20.315%課税されるのでお得な制度といえます。
現行制度では、年間投資額の上限が40万円、始めてから最長20年間利用できます。つまり、2023年に始めると2042年末まで積み立て可能で、累計800万円まで投資可能です。
投資対象商品は、販売手数料ゼロ(ノーロード)などの金融庁が定める要件を満たす条件のよい銘柄に限られています。
この記事では、積立NISAとは、どのようなメリット・デメリットがあるか、どんな人がおすすめかなどもわかりやすく説明していますので、始める際の参考にできます。
つみたてNISAの仕組み
積立NISAとはどのような仕組みになっているのでしょうか。制度のポイントは次のようになっています。
- 対象者: 日本国内に住む18歳以上の人
- 年間投資上限額: 40万円
- 非課税期間: 最長20年間
- 対象商品: 金融庁が定める一定の条件を満たす投資信託、ETF
- 買付方法: 積立
- 運用を始めるときの販売手数料がないこと
- 運用中に支払う信託報酬が一定額以下
- 毎月分配型でないこと
- 信託契約期間無期限または20年以上のもの
つみたてNISAのメリット5つ

積立NISAとはどのような特徴があるでしょうか。証券会社や銀行などで取り扱っており、初心者でも比較的安全に運用できるといわれています。
- 運用益が非課税
- 少額で積立できる
- 資産分散でリスクを抑える
- 時間分散でリスクを抑える
- いつでも解約できる
メリット①運用益が非課税
メリット②少額で積立できる
- 累計積立額: 24万円
- 運用収益: 17万円
- 最終総額(累計積立額+運用収益): 41万円
メリット③資産分散でリスクを抑える
メリット④時間分散でリスクを抑える
メリット⑤いつでも解約できる
つみたてNISAのデメリット3つ

積立NISAとはメリットだけでなく、デメリットもある投資方法です。ここでは、特に気をつけなければならない次の3つのデメリットについて、わかりやすく説明します。
- 元本保証がない
- 成果が出るまで時間がかかる
- 投資可能な投資信託が少なめ
デメリット①元本保証がない
積立NISAは、元本保証がありません。積立NISAの対象商品は、長期分散投資に適したものとはいえ、元本割れのリスクがないとはいえません。
長期間積み立てを継続することで、ドルコスト平均法によりリスクを下げられるといわれています。
気になる人は、少額の積立額から始めて、運用状況を見ながら少しずつ増やしていくのも一つの方法です。
デメリット②成果が出るまで時間がかかる
わかりやすくまとめると、以下の通りです。
毎月1万円ずつ1年間積立 | 毎月1万円ずつ10年間積立 | |
---|---|---|
累計積立額 | 12万円 | 120万円 |
運用収益 | 3,900円 | 53万円 |
最終総額 | 12万3,900円 | 173万円 |
上記例は、毎月1万円ずつ積み立てて、分配金を再投資したケースですが、1年間運用と10年の長期運用を比べると10年間運用のほうが桁違いに稼げます。
積立NISAとは長期間運用してこそ稼げる投資方法といえます。
デメリット③投資可能な投資信託が少なめ
積立NISAの対象商品は、販売手数料ゼロなどいくつかの要件を満たした銘柄で、金融機関から届け出のあったもの約200種類に限定されています。
一般社団法人投資信託協会によると、公募投信のファンド本数が約6,000本あるのに対して積立NISA対象はごく僅かといえます。
対象には、インデックスファンド、アクティブファンド、バランスファンドが含まれています。
インデックスファンドは国内外の株式市場などに連動した成績を目指しているので値動きがわかりやすく、投資経験の少ない人に向いているといわれています。
アクティブファンドは、指数以上の成績を目指しています。高めの手数料が特徴です。
バランスファンドは債券などを組み込んでおり比較的リスクが少ないといわれています。
つみたてNISAがおすすめな人
積立NISAとは長期投資に向いている投資方法です。将来、積み立てたお金を使う目的にもよりますが、10年以上積立を継続できる人に向いているといえます。
わかりやすく例えると、定年退職年齢が65歳の人であれば55歳までに始められるならおすすめでしょう。
子どもの教育資金が目的であれば、高校や大学入学までに10年程度以上ある人におすすめといえます。
特に目的はなく、余裕資金として積立NISAを利用するのであれば、年齢制限はありません。
つみたてNISAとNISAどっちがいい?
現行NISAにはつみたてNISAと一般NISAがあり、どちらか一方しか利用できません。2つの違いをわかりやすく示すと次のようになっています。
つみたてNISA | 一般NISA | |
---|---|---|
非課税期間 | 20年 | 5年 |
年間投資上限額 | 40万円 | 120万円 |
累計非課税投資上限額 | 800万円 | 600万円 |
対象商品 | 要件を満たした投資信託・ETF | 株式・投資信託・ETF・REIT |
投資方法 | 積立 | 一括・積立 |
引き出し | いつでも可 | いつでも可 |
つみたてNISAと一般NISAは、どちらも譲渡益や分配金・配当益などに課税されない点は同じです。
一般NISAは、国内外の株式への投資も可能であり、まとめて一括で投資することもできます。また、投資信託の種類にも制限がありません。
投資にかける時間がなく長期間にわたってコツコツと貯めていきたい人はつみたてNISAが向いているといえます。
一方、株式投資もしようと考えていて、投資にかける時間的余裕のある人は一般NISA向きでしょう。
つみたてNISAの始め方
つみたてNISAを始める手順をわかりやすく説明しましょう。以下の手順で進めます。
- つみたてNISA口座を開設する金融機関を決める
- 必要書類を提出し、口座を開設する
- 投資信託の銘柄を選ぶ
- 積立金額や積立頻度を決めて設定する
- 目論見書と設定内容を確認して積立を始める
よくある質問
つみたてNISAに関してよくある質問をまとめました。始める際の参考にしてください。
質問
積立NISAは、どんな人ができますか。
回答
日本にお住まいで、口座を開設する年の1月1日現在18歳以上であれば誰でもできます。ただし、1人1口座と決まっているので、すでにNISA口座のある人は追加で開設できません。
質問
積立NISAとは、どんな仕組みですか。
回答
毎月、毎日など一定の頻度で対象の投資信託を買い、積み立てていく投資方法です。投資分から出る分配金や売却益などに課税されません。
質問
積立NISAで購入した投資信託の分配金は非課税ですか。
回答
投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金があります。普通分配金は運用収益なので非課税です。
特別分配金は元本払戻金ともいい、そもそも課税対象外です。
まとめ:つみたてNISAとは国が制定した少額投資非課税制度のこと

この記事では、積立NISAとは何か、仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説しました。
つみたてNISAは「運用益が非課税」「少額から積立可能」「資産分散や時間分散によりリスクを抑えられる」などのメリットがある少額投資非課税制度です。
一方、元本保証がなく、成果が出るまで時間がかかることや投資可能な商品が少なめなどのデメリットもあります。
つみたてNISAは、分配金再投資を選択すれば福利効果と非課税効果で元本が膨らんでいくことを期待できます。長期運用に適した投資方法といえます。
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