つみたてNISAの金額変更のデメリットは?いつでも変更可能?

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つみたてNISAの金額変更のデメリットがあるのはご存じですか?投資金額を変えると利益減少や損失を招くデメリットが発生することもあるので注意しましょう。本記事で金額変更のデメリットやタイミングを解説していきます。

▼この記事を読んでほしい人
  • つみたてNISAの積立金額を変更しようか考えている人
  • いまの積立金額でいいか不安な人
  • つみたてNISAの非課税枠を使い切りたい人

▼この記事を読んでわかること
  • つみたてNISAにおける金額変更のデメリット
  • 金額を変更すべきタイミング
  • 金額変更に便利な金融機関

つみたてNISAの金額変更のデメリットは?途中で減額をするとどうなる?


つみたてNISAを運用中に金額変更をするうえで考えられるデメリットは以下の3つです。

  1. ドル・コスト平均法が機能しにくくなる
  2. 途中で減額すると運用益が小さくなる可能性がある
  3. 資産運用上ではタイミング次第で損失が大きくなる
つみたてNISAの制度上のデメリットはありませんが、金額変更をする場合はその特性を理解しておくほうがよいでしょう。

それではひとつずつ解説していきます。

デメリット①ドル・コスト平均法が機能しにくくなる

何度も金額変更をしてしまうと、つみたてNISAの強みであるドル・コスト平均法が崩れてしまうデメリットがあります。


ドル・コスト平均法とは、商品を購入する量ではなく金額を固定することで長期的な買いつけをローリスクにできる仕組みです。


一定額を購入しつづけることで「高いときは少なく、安いときは多く買う」を自動化でき、次のような効果が期待できます。

  • 購入単価の平均値を抑える
  • 価格変動の影響を受けづらくする

つまり、日々のアップダウンを気にせず長期投資が可能なのです。


ドル・コスト平均法を有効的に使うには、積立金額をできる限り一定にすることです。もし途中で金額変更をするのであれば、何度もコロコロと変えないように注意してください。

デメリット②途中で減額をすると運用益が小さくなる可能性がある

積立を途中で減額すると、その後の運用益が下がってしまうのもデメリットのひとつです。


元本が多いほど運用益の増加が期待できるので、積み立てる資金が減るとそれだけ見込める利益も減るのです。


ためしに、月30,000円から10,000円に減額したとして、利回り3%の場合のシミュレーションを見てみましょう。

月30,000円月10,000円
元本
7,200,000円2,400,000円
合計積立金額
9,849,060円3,283,020円
20年間の運用益2,649,060円883,020円

2万円減額すると、20年の積み立てで約176万円も差が出てしまいました。


もし減額したとしても、のちに資金に余裕ができた場合は再度増額することでこのデメリットを軽減できます。

デメリット③資産運用上ではタイミング次第で損失が大きくなる

つみたてNISAの金額変更により損失が出るパターンは、増額したあとで相場が下落してしまったときです。

どちらも損失は出るのですが、変更しなかったときと比べて目減りが大きくなってしまいます。


また直接的な損失ではありませんが、積立金を減額したあとに相場が上昇した場合も、もらえるはずだった運用益は減ってしまいます。


つまり金額変更をしたその場の値動きによって、損失発生の可能性があるということです。


株価相場はいつ変わるのか誰にもわからないので、対策が非常に難しいです。


このようなデメリットがあることから、意味もなく積立金額を変更をするのはやめておきましょう。

原則つみたてNISAはいつでも金額変更ができる


つみたてNISAは金額変更や積み立ての一時停止がいつでもできます。


変更可能な金額幅や反映日時は金融機関でそれぞれ変わりますが、つみたてNISAの上限である月33,333円までの間であれば自由に変更が可能です。


回数制限もなく、変更費用が引かれるなどのデメリットもありません


ネット上で積立金額を設定しなおせる金融機関を利用すると、直接店頭へ出向かなくても思い立ったときに変更できるので便利です。


減額や一時停止をした結果、つみたてNISAの年限度額40万円を余らせてしまっても、来年以降に補填することはできないので注意しましょう。

つみたてNISAで金額変更がおすすめできないケース


2022年8月現在では円安が進み、それに準じて日本株の価格も上がってきています。

『株価 値上がり 円安ドル高進み 輸出関連の銘柄などに買い注文│NHK NEWS WEB』

  

たとえばこのようなニュースを見て投資額を変えたくなるかもしれませんが、状況にあわせて金額を変更しようとするのは危険です。


売り買いのタイミングは投資のプロでも当てるのが難しく、知識のない初心者が手を出してもなかなかうまくいきません。


無理をして高い利益を狙わなくても、積立投資を長期間つづければ資産が増える可能性は大いにあります。


つみたてNISAを利用する初心者の方は、むやみに金額変更せず定額投資をつづけるほうが重要です。

つみたてNISAで金額変更を検討しても良いケース


つみたてNISAで金額変更をするとドル・コスト平均法が崩れてしまうデメリットがあります。


しかし、どんなときでも絶対に金額を変えないほうがよいわけではないです。


金額変更をするかどうか吟味するべきケースは、次のようなものがあげられます。

  • 毎日相場が気になって金額を変更したい場合
  • 収入の増加により余剰資金がある場合

毎日相場が気になって金額を変更したい場合

つみたてNISAを始めてから元割れしないか不安な方は、積立の金額変更を考慮したほうがいいでしょう。


「こんなに投資にお金を回して大丈夫かな」「不安で毎日相場を見てしまう」といった場合、リスクを取りすぎてしまっているかもしれません。


つみたてNISAは最大20年の間、同じ額の積立を想定してつくられています。そうすることで投資の損失というデメリットを極力排除するためです。


しかし相場が気になって仕方がない状態のまま何十年も続けるのは辛いと思います。


精神面で不安定だと、少し損をしただけで積立をやめてしまう可能性も高いです。


その際は無理をせず、不安にならない程度まで積立額を下げることを検討してみてください。

収入の増加により余剰資金がある場合

収入が上がり投資に使える資金に余裕が出たときも、つみたてNISAの積立増額を検討するべきでしょう。


収入が多ければ、投資にかけられるリスクの許容度も増えるからです。


たとえば月収15万円のときと60万円のときとでは、毎月3万円を同額積み立てた場合の負荷は違います。

月収15万円月収60万円
3万円積み立て後12万円57万円
積立金額の割合20%5%

積立金の5%であれば、たとえ全てなくなったとしても収入でカバーするのは簡単です。


余剰資金があれば心にも余裕が生まれるので、さらにリスクを取りやすくなります。そのときは積立金額を増やすいいタイミングだと言えるでしょう。


どの程度リスクを取ればいいか不安な方は、プロの専門家に相談するのも手です。

つみたてNISAの金額変更のタイミング


デメリットを念頭においたとして、それでも金額変更をすべきタイミングはあります。

それは以下の3パターンです。

  1. 家計の状況が変わったとき
  2. 積立投資の値下がりが続きそうなとき
  3. つみたてNISAの非課税額を使い切りたいとき
つみたてNISAでは金額変更時の手数料や回数制限といった制度上のデメリットはないので、この3つのどれかに当てはまった場合は思い切って投資額を変えてもいいかもしれません。

タイミング①家計の状況が変わったとき

長期積立をしていると、出産や戸建ての購入、予期せぬ事故などで予算が足りなくなってしまうこともあると思います。


投資が生活を圧迫している場合は、家計が安定するまでの間、毎月の積立金を減額するべきです


つみたてNISAは未来への投資ですが、今現在の時点で生活できなくなっては元も子もありません。生活に不安を持った状態で投資をしていては支障をきたす恐れがあります。


生活資金が足りないときや急にお金が必要になったとき、大きな買い物をしたときなどは無理せず積立の金額変更をしましょう。


また上記で述べたように、収入の増加などで余剰資金がある場合も途中での増額をおすすめします。

タイミング②積立投資の値下がりが続きそうなとき

投資先の商品が値下がりを続けているときは、増額を考えてもいいかもしれません。


定額積立は積立金を変えないことで高値掴みを回避し、安値のときに多く買えるようにするドル・コスト平均法をモデルにした投資方法です。


つまり安値のときにさらに多く買えば、儲けが増えることになります。値下がりは運用上では損失が出ている状態ですが、チャンスにもなるわけです。


しかしいつ値戻しするかはプロでも見分けがつかず、下手に金額を変えて損失が増える可能性もデメリットとして常につきまといます。


長期間にわたる投資では金額をぶらさないほうが安定して利益を出せるので、よほど確信があるとき以外はそのままのほうが無難です。

タイミング③つみたてNISAの非課税枠を使い切りたいとき

つみたてNISAで使える非課税枠は毎年40万円分で、月の上限は33,333円です。


年の途中から始めた方や途中で減額や停止をした方は、その年の非課税分をあまらせることになります。


あまった非課税枠を次の年に繰り越すことはできません


資金に余裕があって枠を使い切りたいときは、積立金額を変更しましょう。


月々の支払い上限に達していても、ボーナス設定などで上乗せすることができます。ボーナス設定についてはこの先で解説しているのでご覧ください。


もちろんデメリットの項目でも説明したように、ドル・コスト平均法を十分に活用したい場合は金額を極力変えずに毎月の積立で非課税枠を使い切ったほうがいいでしょう。

つみたてNISAの金額変更の注意点


つみたてNISAで積立金額を変更する際は、近い将来使うつもりの資金を投資に回さないように注意しましょう。


無理に増額した結果、途中で頓挫し積立を解約する事態になれば、元本割れの確率はさらに上がります。


金融庁が算出した『国内外の株式・債券に積立・分散投資した場合の収益率(実績)』では、100万円を5年にわけて投資すると元本割れの出現頻度は20%前後、100万円を20年にわけて投資すると0%と出ています。


投資にはリスクがあり確実に安全というわけではありませんが、長期投資をしたほうがデメリットが少ないことを覚えておきましょう。


先に資金を使う予定まできちんと管理し計算しておくことが重要です

つみたてNISAの金額変更で非課税枠ぎりぎりまで使い切る方法


つみたてNISA内の月限度額で計算すると、マックスで1年積み立てても399,996円と端数が出てしまいます。

また、年の途中からつみたてNISAをスタートした場合も、40万円ぎりぎりまで満たすことはできません。

では、つみたてNISAで年限度額ぴったりまで積み立てることはできないのでしょうか。


実は以下の設定を利用すると非課税枠いっぱいまで使うことができます

  1. 増額設定をする
  2. ボーナス設定をする

方法①増額設定をする

増額設定とは、設定した年内に限り通常の積立額を増やすことができるシステムです。


増額分はつみたてNISA内で設定された月限度額をこえ、年限度額分の40万円まで自由に積み立てられます。


増額できる回数は金融機関おのおので違い、楽天証券なら毎月、松井証券なら2ヶ月までです。


年の途中で始めた場合など、投資枠が余っていて1年だけ増額したい人向けの制度ですが、うまく使えば積立上限ぎりぎりの40万円を埋める目的で利用できます。


たとえば毎月の払い込みを3万円にして、9月から5千円ずつ増額するとぴったり使い切れるでしょう。


ただし、限度額33,333円のままでも端数は1年で4円、20年の積立でも80円ほどなので、それほど神経質になる必要はありません。

方法②ボーナス設定をする

ボーナス設定も通常の限度をこえて増額できる設定です。


増額設定との違いは、設定した年以降も継続される点があげられます。


名前の通り、ボーナスがもらえることを見越してその月の積立金額を上げるために用意されたものです。そのため、こちらは年に2ヶ月のみ増額が可能です。


ボーナス設定でも増額設定と同様に、非課税枠ぎりぎりを埋めるために利用できます。


また、金融機関によっては月の上限が33,000円までしか設定できないところもありますが、その場合もボーナス設定を利用することで限界まで満たすことが可能です。


毎月33,000円の積立だと、年に4,000円の差が出てしまいます。


長期積立でこの差は大きいので、ぜひボーナス設定を使ってみましょう。

金額変更を行いやすい証券会社


積立上限の不足分を埋めるのに便利な金額変更ですが、より便利な機能が用意されている証券会社をあげていきましょう。

今回は以下の3社をピックアップしました。

  1. SBI証券「NISA枠ぎりぎり注文」「課税枠シフト注文」
  2. マネックス証券「NISA非課税投資枠使い切り設定」
  3. 楽天証券「増額設定」
システムも詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

①SBI証券「NISA枠ぎりぎり注文」「課税枠シフト注文」

SBI証券で用意されているNISA枠ぎりぎり注文は、ボーナス月コース(ボーナス設定)を利用するときに便利です。


設定額がつみたてNISAの非課税枠を超えてしまったとき、自動的に余った部分の注文をキャンセルしてくれるので、枠ぎりぎりまで積立ができます。


その余剰分を通常の投資に回したい場合は課税枠シフト注文を設定しておきましょう。


注意点として、ボーナス月コース利用分はクレジットカード決済に対応してないので、2~0.5%のポイントがもらえないデメリットがあります。また、投資可能枠が10円未満の場合は発注されません。


つみたてNISAの限度額を超えて定額積立をしたい方には、金額を入れておくだけで自動的に振り分けてくれるため、この2つは非常に有効な設定でしょう。

②マネックス証券「NISA非課税投資枠使い切り設定」

マネックス証券が提供するNISA非課税投資枠使い切り設定も、月々の投資額が限度をこえてしまった際に、ぎりぎりまで積み立ててくれる制度です。


積立額よりも非課税枠が少なかった場合、マネックス証券では商品の買い付けが丸ごとキャンセルされます。


しかしこの設定を使えば枠ぎりぎりまで購入され、余りのみキャンセルさせる仕組みです。


ただしこちらは自動積立のみ有効となっているため、限度額をこえて金額を設定しても受けつけられません。


分配金が発生する商品を選び限度額を圧迫する可能性がある場合の保険として利用してください。


つみたてNISAの限度額を埋める目的で使用するのであれば、ボーナス月設定を利用しましょう。

③楽天証券「増額設定」

他社のボーナス設定では年に2度しか限度額を超えた増額ができませんが、楽天証券の増額設定3ヶ月以上の設定が可能です。


非課税枠分をすべて同額で埋めることができるので、ボーナス設定で起こる月々の積立の差を消すことができ、ドル・コスト平均法の恩恵を受けやすくなるメリットがあります。


また、増額の設定は翌年には引き継がれないので、設定を直し忘れることもありません。


デメリットは、SBI証券と同様に増額設定分のクレジットカード払いができないため、1%(商品によっては0.2%)のポイントが付与されない点です。


楽天証券の増額設定は特につみたてNISAを始めたての方におすすめのシステムと言えるでしょう。

まとめ:つみたてNISAの相談はマネーキャリアへ


つみたてNISAの金額変更をする場合のデメリットは、定額積立の恩恵であるドル・コスト平均法が崩れる恐れがあること、タイミング次第では損失が出てしまう可能性があることがあげられます。


それでも、収支の状況が変わったり、非課税額があまっていたりするときには、利用するべきでしょう。


つみたてNISAの制度内でのデメリットは存在しないので、積立投資が原因で生活に影響が出ている場合は途中で減額したほうが安心です。


積立額が現在のままで大丈夫か、資金に余裕ができたがいくら増額すべきかなど、不安や疑問を解消したいときマネーキャリアのプロにご相談ください。

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