資産形成したい全ての人が読むべき本はこれ!【初心者必読】

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資産形成をスムーズに進めるためには、正しい情報が網羅されている本を読むことが大切です。初心者から経験者まで効果的に学ぶことができます。今回は、資産形成したい人が読むべき本について、家計管理・節約・投資商品別にご紹介します。



▼この記事を読んでほしい人

  • これから資産形成を始めたい人
  • 本質的な知識を学びたい人
  • 資産形成を成功させたいと思う人

▼この記事を読んでわかること

  • 貯蓄・投資・資産形成・資産運用の意味
  • 資産形成を始めるために本を読むのがおすすめな理由
  • 資産形成を学ぶためのおすすめ本

内容をまとめると

  • 資産形成は貯蓄と投資の2本立て
  • きちんとした知識を体系的に学ぶためには本が最適
  • 資産形成を学ぶためのおすすめ本18冊
  • 資産形成について相談したいならマネーキャリアの無料FP相談がおすすめ
  • マネーキャリアならスマホ1台で簡単に予約できる

資産形成の本を読む前に:資産形成とは貯蓄と投資の2本立て


20代、30代の若い世代を中心に、資産形成に対する意識が高まっています。

ネット証券が年々便利になるだけでなく、コロナをきっかけとした株高や将来不安も後押ししています。


こういった層を狙って、様々な資産形成に関する本が出版され、飛ぶように売れています。


確かに本を読むのは大切です。

後述しますが、有益な本も多数あります。


しかし、大半の人は資産形成について誤解したままです。

お金を貯めることそっちのけで投資ばかり考えているからです。


ここでは、資産形成の本を紹介する前に、資産形成の基本中の基本をお伝えします。

資産形成とは「貯蓄」と「投資」の2つがあって初めて成立するものです。


貯蓄と投資については、下記の通り解説します。

  • 貯蓄は収入の一部を貯めていくこと
  • 投資は貯めたお金を働かせてさらに増やすこと

貯蓄は収入の一部を貯めていくこと

貯蓄とは、収入の一部を貯めていくことです。


貯める、という言葉からすぐに貯金を思い浮かべた人がほとんどだと思いますが、貯蓄は貯金に限りません。

  • 貯金:銀行預金またはタンス貯金などの現金を貯めていくこと
  • 貯蓄:金融資産を貯めていくこと
資産形成を行うためには貯金では足りず、金融資産も含めた貯蓄が必要です。

また、「毎月の支出から残った金額を貯蓄しよう」という考え方では、まとまった貯蓄は難しくなります。

毎月の支出から計画的に一定額を貯蓄に回し、貯蓄分を引いた残りの金額でやりくりすることを意識しましょう。

投資は貯めたお金を働かせてさらに増やすこと

投資とは、貯めたお金を働かせて増やすことです。

投資には、大きく分けて下記のようなものがあります。

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • 投資信託
  • その他(仮想通貨、ゴールドなど)
日本は30年以上収入が上がらない時代が続いたため、貯めるだけで資産形成ができる時代は終わりました。

これから資産形成をする人は、投資も積極的に行いましょう。
ただし、あくまで貯蓄ができているのが前提です。

資産形成の本を読む前に:資産形成と資産運用の違いとは

資産形成と初めて聞いた人は、「資産運用とは何が違うの?」という疑問もあると思います。


結論から言うと、全く違う意味です。

今後、資産形成を効率よく進めるために両者の違いはしっかり理解しましょう。

  • 資産形成とはゼロから貯えを作っていくこと
  • 資産運用は貯えを投資に回して成長させること

資産形成とはゼロから貯えを作っていくこと

資産形成は、全く資産がない状態から貯えを作っていくことを言います。

つまり、資産運用の前段階です。


目安としては、金融資産1,000万円程度までは資産形成の段階になります。


日本の単身世帯での平均金融資産は653万円しかなく、大半のひとり暮らし世帯は1000万円未満です。(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」2020年参照)


本記事を読んでいる人の大半が、資産形成の段階であり、資産運用の段階にはありません。


資産形成段階では、運用と労働収入に関して以下の法則が成り立ちます。


運用による資産の増加<労働収入による資産の増加


運用に意味がないと言っているわけではありません。


ただ、100万円を年利5%で運用してもたったの5万円。

1000万円でようやく50万円です。


年50万円と聞けば「すごい!」となるでしょうが、5万円ではただのお小遣いで終わってしまいます。


資産形成期は、運用に過度な期待を持つと逆に資産形成から遠ざかります。

真面目にコツコツと貯めていきましょう。

資産運用は貯えを投資に回して成長させること

資産運用は、資産形成期で築いた資産を投資に回して増やしていくことを言います。

資産1000万円を超えた段階で、徐々に資産運用の考え方が必要になります。


資産運用と言っても、やり方は様々です。

  • インデックスファンドでの運用
  • 成長企業への集中投資などハイリターン狙いの運用
  • リスクを抑えた債券中心の運用
  • 定期的な権利収入を狙った高配当株や不動産での運用
それぞれ資産運用をするための目的が違うため、手段も異なります。

「◯◯が正解、××は間違い」
などと簡単に片付けられる話ではありません。

自分に合った資産運用を極めていくのもいいですし、複数の運用手法に分散してもいいです。

資産形成のために本を読むべき理由


資産形成や資産運用について、概要はご理解いただけましたでしょうか。

ここまでは概要にすぎないので、詳しく学び、身につけ、実行するのが本題です。


現在、資産形成に関する情報はネット上に溢れていますが、まずは本を最低1冊、できれば2~3冊読みましょう。


もちろん、必要な情報を適切に読み取れる人なら、ネットでも問題ありません。

しかし、下記のような人には難しいです。

  • 現在の資産が100万円未満
  • 資産運用や資産形成なんて考えたこともない
  • 家計管理ができていない(昨月の支出額が分からない)
  • 投資経験が全くない
初めて資産形成を学ぶ人こそ、本を読んで学ぶのがおすすめです。
その理由を2つお伝えします。
  • 理由①資産形成にはきちんとした知識が必要
  • 理由②資産形成には信頼できる情報の裏付けが重要

理由①資産形成にはきちんとした知識が必要

資産形成には正しい知識が必要で、それが体系的に学べるのは本しかないからです。


WebやYouTube動画でも、正しい知識がないわけではありません。

ただ、読みやすく、見やすくするために断片的な情報になっています。

そうでなければ、読んでもらえないし見てもらえないからです。


断片的な情報だけで理解し実行できるなら構いませんが、全くの事前知識がない人だと、そもそも理解できなかったり、間違った理解をしてしまいます。


間違った理解では、間違った考え方で資産形成を始めてしまい、うまくいかなくなる可能性もあるでしょう。


本なら、自分のレベルにあった1冊を読めば、体系的に学べます。

時間やお金がかかりますが、その分理解しやすいです。

理由②資産形成には信頼できる情報の裏付けが重要

また、本だからこそ信頼できる情報が載せられるという理由もあります。

Web上の情報は、正しいものと間違ったもの、玉石混交です。


中には、有名ブロガーやYouTuberの情報が、平気で間違っていることすらあります。

本と違って簡単に削除、非公開化できるため、情報発信に対する責任感が薄い人も多いです。


本は、著者や編集者などが明記されるだけでなく、いい加減な内容を出したから即回収、というわけにもいきません。

有名な人が出版する例が多いので、著者自身の名誉も傷つきます。


それだけの責任感を持って出版しているため、いい加減なことは書けません。


また、本はWebページと異なり、Amazonレビューなどの低評価が目立ちやすいです。

多少の荒らしがあるとはいえ、あまりにも低評価な本が1冊でも出てしまうと次作の売上に響きます。


以上の点から、本は信頼できる情報を載せないと著者に不利益が生ずるからこそ、資産形成をしっかり学ぶなら本が最適だと言えます。

初心者が資産形成するためのおすすめ本5選


初心者が資産形成をするためにおすすめの本を5冊紹介します。

  • おすすめ本①誰も教えてくれないお金の話
  • おすすめ本②難しい事はわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • おすすめ本③新版 知らないと損するお金の学校
  • おすすめ本④なぜサラリーマンは年収1000万円でもお金持ちになれないのか?
  • おすすめ本⑤世界一受けたいお金の授業

おすすめ本①誰も教えてくれないお金の話

夫婦で年収400万円と決して裕福ではない世帯の漫画家うだひろえさんが、お金に対してゼロから向き合っていく姿をマンガ形式で描いた本です。


資産形成に関して知識がない人がやりそうな間違った行為を紹介し、正しい方向へ導いてくれます。


例えば、節約や貯蓄に関する間違った行為として以下2つが挙げられています。

  • 電気の無駄使いを控えたり、食費を削ったりと変動費から節約する
  • 収入から支出を引いて、余った分を貯蓄する
いずれも、満足できる効果は見込めません。
変動費の節約はストレスが溜まりますし、余った分を貯蓄する考え方では貯蓄額に目標がないためほとんど貯まりません。


固定費の節約と先取り貯蓄こそが、資産形成の近道です。

この他にも、支出額の多い住宅や保険に対する日本人の間違った認識を正してくれます。


1冊の本で数百万~1000万円以上ムダなお金を払わずに済む可能性もある本です。

おすすめ本②難しい事はわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

本のタイトル通り、お金のことをほとんど知らない素人同然の編集者大橋さんが、お金のプロである著者山崎さんに教えてもらいながら知識をつけていく本です。


日本国債という超低リスクな運用から、インデックスファンドNISAiDeCo等の制度概要まで網羅しています。 


「日本は借金大国って聞くけど日本国債って大丈夫なの?」

「大事な資産をネット証券に預けて問題ないの?」


など、初心者が疑問・不安に思うことに対して、丁寧に回答しています。

対話形式で書かれているので、長い文章が苦手でも読みやすいです。


編集者が投資に関して詳しくないからこそ、初心者でも分かりやすく読み進められる本になっています。

おすすめ本③新版 知らないと損するお金の学校

TVでも有名な池上彰さんが著者となっている、お金の基本的な仕組みを学べる本です。 

  • お金の成り立ち 
  • 金利 
  • 株式会社 
  • 税金 

など、資産形成を進めるために絶対必要な基礎知識を網羅しています。

ニュース解説を得意とする著者だからこその切り口で、お金、金利、株式会社について初心者でも分かりやすく解説しています。


仮想通貨や税金に対する考え方が極端だという批判もありますが、基本的な知識を手っ取り早く学ぶ一冊としては有効です。 

おすすめ本④なぜサラリーマンは年収1000万円でもお金持ちになれないのか?

 年収を問わず、サラリーマンや公務員全員に読んでほしい一冊です。 

  • お金に対するマインドセット 
  • 会社の利用方法 
  • 正しい節約方法 
  • 副業 
  • 投資 

など、これまで当たり前に会社で仕事をしてきた人には衝撃を受ける内容が盛り込まれています。 


給料と手取りの差額が生まれる、源泉徴収という仕組みも解説されています。 

余談ですが、源泉徴収と年末調整という仕組みで会社員や公務員の確定申告を不要にしている国は日本だけです。 

納税意識を希薄にする仕組みも述べられています。 


「会社でずっと働くことがなんとなく不安」 

「収入が増えても生活が豊かにならない」
  


など、お金等で悩んでいる会社員、公務員におすすめの一冊です。 

おすすめ本⑤世界一受けたいお金の授業

投資というより、お金に対する考え方や使い方を正す教科書です。 


お金を使っていいもの、使わない方がいいものの線引が明確で、投資経験者でも「なるほど!」と思うような内容が盛り込まれています。 


家計簿に対する考え方も分かりやすいだけでなく、本質をとらえています。 


「頑張っても豊かにならない」 

「贅沢してないのに貯金がない」 


などといった問題を解決するきっかけにもなるでしょう。


この本を読めば、お金に対する価値観が180度変わります。

特に、親世代が50代~60代の昭和的価値観の中で育ってしまった人は、お金に対する正しい価値観を身につけられるのでおすすめです。

資産形成を家計管理から始めたい人向けの本2選


資産形成を家計管理から始めたい人向けの本を2冊紹介します。

  • おすすめ本①私の財産告白
  • おすすめ本②楽しく、貯まる「づんの家計簿」書きたくなるお金ノート

おすすめ本①私の財産告白

本多静六さん(1866年〜1952年)の本です。 

年代としてはかなり古いため、金利の部分など現代に全くそぐわない部分はありますが、現在でも「月給4分の1天引き貯金」などで有名な名著です。 


誰でも財産を築く方法が嫌味なく書かれているだけでなく、

  • 何のために財産形成するのか 
  • 難しいのはお金をきれいに使うこと 

など、お金を通して人生を考えさせられる内容になっています。

 

貧農から巨万の富を築き、定年後は全財産を寄付する、まさしく本に書いてあるとおりの潔い人生を送っていたからこそ書ける、人生哲学とも言える本です。 

おすすめ本②楽しく、貯まる「づんの家計簿」書きたくなるお金ノート

家計簿が続かなかった人におすすめの本です。 

Instagramでカラフルでわかりやすい家計簿として有名なづんさんが、その記載方法を本にまとめています。 


楽しくできる上に、 

  • 専用の家計簿ノートを必要としない 
  • 月の途中からでも始められる 

この2点が魅力です。

少々内容は細かいので、自分に合わせてカスタマイズするとよいでしょう。 


家計簿は面倒くさいと感じてやっていない人が多いですが、家計簿がなければ支出の改善点もわからず、振り返りもできません。


資産形成を進める上で、家計簿は不可欠です。 

決してノートで書かなければいけない、ということはありませんが、家計簿を作る上でポイントになる部分も記載されているので、これから家計簿を作ろうと考える人にはおすすめです。 

資産形成を節約から進めていきたい人向けの本2選


資産形成を節約から進めていきたい人向けの本を2冊紹介します。

将来的にセミリタイアFIRE(経済的自由を達成した上での早期退職)を目指す人にもおすすめです。

  • おすすめ本①年収90万円で東京ハッピーライフ
  • おすすめ本②年収100万円の豊かな節約生活術

おすすめ本①年収90万円で東京ハッピーライフ

著者大原扁理さん自身の生活スタイルを本にしたものです。 

今でこそFIREやセミリタイアがネット上で有名になりましたが、大原さんは話題になる前からセミリタイアを実行しており、まさにパイオニアです。 


日々の生活費で必要な衣食住を徹底的に削減し、働く日数も週2日にしています。 

大半の人には「この生活の何が幸せなの?」と疑問に感じる内容ですが、大原さんは独自の価値観を持っています。 

  • 実感を大切にする 
  • 夢や目標はないとダメなのか 
  • 心と体のチューニング  

 など、固定観念に縛られている私達とは一線を画す考え方です。 

「とにかく今の仕事から逃げたい」

「何のために生きてるのか分からない」 


となっている人に、一つの生き方を提唱してくれます。 

おすすめ本②年収100万円の豊かな節約生活術

年100万円の不動産収入で暮らす著者の本です。 

基本的な価値観や方向性は「年収90万円で東京ハッピーライフ」と似ていますが、親から譲り受けた不動産の収入で経済的自由を達成した点については、再現性は乏しいです。 


ただ、現在の年収100万円での生活を実現させるため、固定費以外の生活費を月3万円以内に絞っている生活スタイルは参考になります。 

食費は1日500円、月1万5000円ですが、料理の写真はそんな節約を思わせない出来栄えです。


友人が多く家に招いて食事会を何度も開いており、本人も幸せそうです。

「お金で幸せは買えない」という当たり前のことを体現しています。


単なる節約本としても参考になりますし、将来的にセミリタイアを志向する人にとっては、セミリタイアした後どうするか考えさせられる一冊になるでしょう。

資産形成をマンガで簡単に学びたい人向けの本3選

「本を読むのがニガテ!」という人。

資産形成をマンガで簡単に学べる3冊をご紹介します。

  • おすすめマンガ①インベスターZ
  • おすすめマンガ②株主はじめました
  • おすすめマンガ③実話コミックエッセイ 不幸にならない投資法 月1万円からできる人生を変えるお金の育て方

おすすめマンガ①インベスターZ

名作なだけでなく、資産形成も学べるマンガです。

主人公財前孝史が、とある高校で投資部の6人目のメンバーに選ばれた所から物語が始まります。


「金は人なり 人は金なり」という言葉に始まり、お金の成り立ちや歴史が詳しく、わかりやすく学べます。


金や銀を鋳造した硬貨ができ、硬貨との交換証明書が流通し、証明書がやがて紙幣として流通していく過程も描かれています。

投資の利食いや損切りに対する考え方、心理学などマンガとは思えないほど深い内容が盛り込まれており、初心者だけでなく投資経験者でも大変勉強になるマンガです。


大手の漫画喫茶なら必ず置いてありますので、一度時間を作って全巻読んでみてください。

おすすめマンガ②株主はじめました

インベスターZと比べて、より初心者に寄り添った内容になっているマンガです。

  • 株についての概要説明
  • ネット証券での口座開設方法
  • 配当や優待
  • NISA

など、株式投資で必要な基礎知識が網羅されています。

インベスターZの方が内容自体は詳しいですが、初心者には難しい内容も含まれます。


資産形成は日本人の大半が接したことがない分野なので、初心者向けのマンガの方が読みやすいかもしれません。

ただし、内容としては薄めです。

おすすめマンガ③実話コミックエッセイ 不幸にならない投資法 月1万円からできる人生を変えるお金の育て方

長期投資向けのマンガです。

投資信託で毎月積み立てる形で資産形成を進める方法をマンガで解説しています。


「月1万円から人生を変える」は大げさとはいえ、毎月コツコツ積み立てることによって資産形成ができる点を分かりやすくマンガに描いています。


実際に、金融庁のつみたてシミュレーションで計算すると、毎月5万円を積み立てて年利5%で運用すれば20年で2000万円以上です。

少額の積み立ては侮れません。


コツコツ積み立てて資産形成をすることの重要性をわかりやすく学べる本です。

投資で資産形成したい人向けの商品別おすすめ本3選

資産形成ができていて、投資で資産形成したい人向けにおすすめの本を4冊紹介します。

  • おすすめ本①株式投資:めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
  • おすすめ本②投資信託:お金は寝かせて増やしなさい
  • おすすめ本③NISA:NISAを始めるなら つみたてNISAはこの8本から選びなさい
  • おすすめ本④FX:一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門

おすすめ本①株式投資:めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版

発行が2013年で最新の情報ではありませんが、株の基礎知識が網羅されている本です。

ZAiは投資系のサイトや雑誌でも有名で、分かりやすく株について解説されています。

  • PER,PBRなどの指標の意味
  • テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析
  • 売買板

など、株式投資を始める上でなくてはならない知識がこの1冊で学べます。

中身は図解が多く、適度にメリハリが効いているので飽きずに読める一冊です。


ただし、下記注意点は理解した上で読んでください。

  • あくまで入門書であり、この本で勝てるほど株は甘くない
  • 2013年当時と現在では株価や経済状況が違いすぎる
  • PERやPBRが低い銘柄を投資する手法は分かりやすいが危険も伴う
本書では述べられていませんが、「PERやPBRが割安だから買い」という短絡的な買い方はもう通用しません。

PERとPBRについて簡単に解説します。
  • PER(株価収益率):1株当たり純利益の何倍の株価がついているか
  • PBR(株価純資産倍率):1株当たり純資産の何倍の株価がついているか
現在の日経平均のPERは13~14倍、PBRは1.3倍前後です。
単純に見ると、上記PER、PBRより値が小さい銘柄は過小評価されているとみなして買いたくなります。

これは頭でっかちになっている個人投資家が陥る罠で、こんな投資手法で勝てるなら誰でもお金持ちになれます。

PERやPBRは、あくまで今期の予想数値にすぎず、来期以降の業績で変わってしまうものです。
来期以降も好業績が見込めるなら、むしろPERやPBRが高くても買いですし、業績が悪くなる見通しならPERやPBRが低くても買ってはいけません。

本書に限らず、多くの入門書に欠けている視点ですので、これから株式投資を積極的に行う予定の人は覚えておいてください。

おすすめ本②投資信託:お金は寝かせて増やしなさい

インデックス投信を勧める本です。

寝かせて、というのは長期保有で、現在投資の王道とも言われる2つの手法を解説しています。

  • 手数料(信託報酬)が安いインデックス投信
  • ドルコスト平均法で毎月一定額を積み立てる
投資信託にはアクティブ投信とインデックス投信があり、下記のような違いがあります。
  • アクティブ投信:指数(日経平均株価等)を上回る成果を目指す
  • インデックス投信:指数に連動した成果を目指す
一見、アクティブ投信の方が良さそうに見えますが、長期的に安定した成果を出しているのはインデックス投信です。
また、日本株ではなく米国株のインデックス投信の方が高い成果を出しており、指数によって成果も変わります。

アクティブ投信は、例外的に一部の投資信託が好成績を維持していますが、実際に勝てるアクティブ投信を選ぶのは簡単ではありません。

本書は、初心者が最高か最悪かのギャンブル的な選択を迫られるアクティブ投信より、長期で持っていれば安定した成果が見込めるインデックス投信を買うべきという、至極まっとうな主張を展開しています。

ドルコスト平均法については、現状お金がない人でもできるもので、毎月一定額を給与から天引きして投資信託を買い続ける投資手法です。

コロナが蔓延する前の2020年1月から米国のインデックス投信を定額積み立てしている人は、既に年利換算で20%以上の含み益が出ています。

本書は、一言でまとめれば「インデックス投信を長期保有しておけばいい」で済んでしまうので、ある程度知識がある人には物足りない内容です。

初めてインデックス投信について学びたい人におすすめです。

おすすめ本③NISA:NISAを始めるなら つみたてNISAはこの8本から選びなさい

セゾン投信の創業者が著者となっている、つみたてNISAで買える投資信託を解説する本です。


著者の経歴を見ると、どうしても自社商品を勧める本なのかなと斜に構えてしまいますが、比較的中立的に投資信託を学べます。


日本では投資信託が4000本以上ある上に、つみたてNISAで買える投資信託に絞っても200本近くあります。


「多すぎて選べない!」という悩みを抱える人もいるでしょう。

本書で8本に絞ってくれています。この8本から選んでも大きな問題はありません。


2021年10月現在、つみたてNISAで購入できる投資信託は全て含み益になっています。

運用利益の大小はありますが、途中で損切りしなければ損している人はいません。


ただし、本書には下記問題もあるので、その点は理解した上で読んでください。

  • セゾン投信が出している投資信託が2本含まれており、少々偏っている
  • 手数料の高いアクティブ投信が含まれている
  • 他社で実績のあるインデックス投信が8本の中に含まれていない

おすすめ本④FX:一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門

入門…だけど本格派、と表紙に書いてある通り、FXのほぼ全てが一冊に凝縮されています。 


下手な入門書や怪しいサイトにある「少額でも始められる!」「〇〇で儲けられる!」

等の浮ついた表現は一切なく、リスクやリターンが適切に分かりやすく解説されています。 

 

ファンダメンタルズテクニカル分析に対する解説も、分かりやすいのにめちゃくちゃ詳しいです。ぜひとも読んでほしいので詳細は省きますが、投資経験者なら必ず参考にする指標やテクニカルをほぼ全て網羅しています。 


終盤には実際に稼いでいる投資家の例も7名載せており、成功体験だけでなく失敗談や心構えも載せてあるので参考になります。

FXをやりたい人はもちろん、FX以外の投資をメインに考えている人にもおすすめです。  

資産形成をもっと詳しく知りたい人向けのベストセラー3選

資産形成をもっと詳しく知りたい人向けに、ベストセラーになった本を3冊紹介します。

  • ベストセラー①ウォール街のランダムウォーカー
  • ベストセラー②賢明なる投資家
  • ベストセラー③金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

ベストセラー①ウォール街のランダムウォーカー

500ページ以上の大作ですが、インデックス運用について深く理解できる名著です。


「目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、銘柄を選んでも、専門家が注意深く選んだ銘柄とさほど変わらぬ運用成果を上げられる」


という話は本書を読んだことがない投資家でも知っているくらいで、投資に対する基本的な考え方をデータや実績に基づいて解説しています。


読むのに根気は要りますが、内容が深く読み応えのある一冊です。

インデックス運用を前向きに検討したい人だけでなく、アクティブ運用を中心に考えたい人にも参考になります。

ベストセラー②賢明なる投資家

投資の神様、ウォーレンバフェットの師とも言われるベンジャミングレアムの著作です。

「この本を読まずしてバリュー株投資を名乗るな」と言われるほどで、バリュー株投資の神髄が学べる名作です。


バリュー株投資とは、市場に対して本来の価値より割安で放置されている銘柄に投資する投資手法と言われています。

投資手法としては単純に見えますが、実際は「会社の本来の価値」を算出するのが難しいです。


そのため、本書はどちらかといえば経験者向けの内容になっています。

アメリカ市場をある程度把握して、株式投資に接したことがあると、より理解が深まります。

ベストセラー③金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

超有名なベストセラー本です。マルチの勧誘によく使われていますが本の中身は至極まともです。 


著者の実の父(貧乏父さん)と著者の友人の父(金持ち父さん)の比較から、どうすればお金持ちになれるのかを分かりやすく教えてくれます。 


「お金持ちは資産を買い、貧乏人は負債を買う」など、衝撃を受ける考え方が多数記載されています。 

お金持ちになりたい人も、そうでない人も、これまでのお金に対する価値観を根底から覆してくれる本です。 


日本は特にお金に対する教育を受けていないため、一度読んでマネーリテラシーを高めておくと将来必ず役に立ちます。 


ただし、株式投資を極端に批判し、不動産投資を極端に推奨している点だけは考えもので、具体的な投資手法は参考程度にしてください。 

参考:資産形成の情報源には新聞も有用

資産形成の情報源は、本だけではありません。

最近は読んでいる人が減っていますが、新聞も有用です。


特に有用なのは日経新聞で、経済や投資に関する内容に特化した新聞になっています。

  • 昨日決算が出た会社の概要
  • 昨日の株価
  • 経済界で流行っている言葉や考え方
など、全ての投資家に参考になる内容がほぼ毎日出ます。
日経新聞は長らく経済をメインで扱っているため、プロの取材班が企業から最新の情報を仕入れてくれます。

日経新聞は購読すると料金が高いので、無料で読める楽天証券の日経テレコンを利用しましょう。少し紙面より読みにくいですが、ざっくりと読むには十分です。

新聞に取り上げられる会社は、皆さんが知っている大企業ばかりではありません。
ベンチャー企業や中小企業でも新聞に載ることがありますので、様々な会社や分野の勉強にもなります。

資産形成を本格的に始めるならプロの助言が有効!

本や新聞で知識や情報を仕入れても、中々資産形成の第一歩を踏み出せない人もいるでしょう。特に、投資に関しては不安もあると思います。


そんなときは、お金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談しましょう。


マネーキャリアのFPは、ネットでも対面でもLINEで予約が取れて、日本全国対応可能です。

提携しているFPも相談経験が豊富で、的確なアドバイスが期待できます。


FPは、保険や投資商品を売るだけの営業マンではなく、お金のプロとして以下の相談も受け付けています。

  • 家計改善
  • ライフプランの策定・助言
マネーキャリアなら、FPへの相談は何度でも無料です。

資産形成のために読むべき本についてのまとめ

本記事では、資産形成やそれに関する本について、

  • 本を読む前に:貯蓄、資産形成、資産運用の意味
  • 本を読むべき理由
  • 資産形成が学べるおすすめ本の紹介
  • 資産形成が学べるおすすめマンガの紹介
など、資産形成に関して詳しく解説しました。
活字離れが問題になっている時代なので、本を読むことに苦手意識を持つ人は必ずいるでしょう。

ですが、初めて本格的に学ぶ分野に関しては、本が最も有効です。
  • 情報が網羅されている
  • 著者が責任持って執筆しているので、間違った情報が極めて少ない
  • 特定投資商品への過度な誘導(アフィリエイト)がない
上記3点のメリットは、Webにはないものです。
本を買うことで、「しっかり勉強しよう!」という気持ちも入ります。

本でしっかり資産形成を学び、あなたに合う、正しい資産形成をスタートさせましょう。

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