更新日:2022/03/11
500万円のおすすめ資産運用方法!株?投資信託?元本保証付きが安心?
貯金500万円を運用・投資するならどんな方法が良いのか気になる方も多いでしょう。今回、500万円のおすすめ資産運用を解説します。元本保証のついた国債や定期預金、投資信託や株などリスクやニーズに合わせて紹介します。自分に合う運用方法で貯蓄を増やしましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 500万円のおすすめ運用方法!500万を増やすなら株?投資?
- リスク別資産運用方法
- 500万円のおすすめ資産運用方法①:定期預金
- 定期預金での資産運用がおすすめな人
- 定期預金での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法②:個人向け国債
- 国債での資産運用がおすすめな人
- 国債での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法③:外貨預金
- 外貨預金での資産運用がおすすめな人
- 外貨預金での資産運用がおすすできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法④:投資信託
- 投資信託での資産運用がおすすめな人
- 投資信託での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法⑤:変額保険・外貨建て保険
- 変額保険・外貨建て保険での資産運用がおすすめな人
- 変額保険・外貨建て保険での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法⑥:株式投資
- 株式投資での資産運用がおすすめな人
- 株式投資での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法⑦:ETF・REIT(不動産投資)
- ETF・REIT(不動産投資)での資産運用がおすすめな人
- ETF・REIT(不動産投資)での資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法⑧:FX
- FXでの資産運用がおすすめな人
- FXの資産運用がおすすめできない人
- 500万円のおすすめ資産運用方法⑨:先物取引
- 先物取引での資産運用がおすすめな人
- 先物取引での示唆運用がおすすめできない人
- 資産運用で500万円増やす際のシミュレーション!
- 500万円を資産運用する上でのおすすめポートフォリオ
- ローリスクローリターンなポートフォリオ
- ハイリスクハイリターンなポートフォリオ
- 500万円を運用する上での注意点
- インフレリスクに注意して資産運用する
- リスク分散のため、必ず分散投資する
- 運用先は自分でもリサーチする
- 資産運用番外編:純金積立・太陽光発電・ヘッジファンド
- 資産運用はFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すべき
- 参考:資産運用でよく出てくる単利と複利とは?
- まとめ:500万円のおすすめ資産運用方法
目次
500万円のおすすめ運用方法!500万を増やすなら株?投資?
超低金利の現在、貯金が500万円あったら資産運用してみようと多くの人が思うのではないでしょうか?
ただ、いざ投資をしようと思ってもどのように運用を始めたら良いか迷ってしまいますよね。
そこでここでは貯金500万円を運用するために
- リスク別の運用法とメリットデメリット
- 利率によってどれだけ増えるかのシミュレーション
- おすすめのポートフォリオ
- 運用をする上での注意点
- 資産運用の強い味方FPの活用方法
以上の点を詳しく解説します。
この記事を読んでいただければ資産運用について知識が増え、自分に合った運用方法が分かるようになりますので最後までご覧ください。
リスク別資産運用方法
資産運用にはリスクの低いものから高いものまでさまざまな種類があります。
目的や期間に応じてどれくらいリスクを取って良いかよく考えて資産運用方法を選びましょう。
ここではリスクの低い順に9種類の運用方法を紹介します。
リスク | 運用方法 |
---|---|
リスクが低い | 定期預金 |
個人向け国債 | |
外貨預金 | |
投資信託 | |
変額保険・外貨建て保険 | |
株式投資 | |
ETF・REIT(不動産投資) | |
FX | |
リスクが高い | 先物取引 |
そして、上記の運用方法の
- 概要
- メリット
- デメリット
- 元本保証はあるか
- 平均でどれくらい増えるのか
- 運用先
について詳しく紹介します。
500万円あったらさまざまな商品を検討できるので、運用商品を探す際の参考にしてくださいね。
500万円のおすすめ資産運用方法①:定期預金
定期預金はあらかじめ期間が定められた預金のことです。最も短い期間で1か月。それ以降2か月、6ヵ月、1年、3年、10年などさまざまな期間の設定があり、自分で決めるタイプのものもあります。期間によって利息も変わります。
【メリット】
- 普通預金より金利が高い
- 手数料がかからない
- 金融機関が破綻しても保護される
メリットはとにかく安全なことです。元本保証があるので預けた時よりも減ることはありませんし、金融機関が破綻しても1000万円までは元本と金利が保護されます。
【デメリット】
- 利息は高くない
- 満期前に引き出すためには解約の手続きがいる
残念ながら利息はあまり高くありません。メガバンクだと年利0.002%程度です。(2021年1月現在)
少しでも増やしたいなら比較的金利の高いネット銀行を利用しましょう。
【元本保証】
あり
【どれくらい増えるか】
500万円を定期預金で運用すると(金利0.002%で計算)
期間 | 運用後 |
---|---|
1年 | 5000100円 |
5年 | 5000500円 |
【運用先】
銀行
定期預金での資産運用がおすすめな人
定期預金での資産運用をおすすめできる人は次のような人です。
- リスクを取るのが嫌な人
- 銀行で運用したい人
- 手続きは簡単に済ませたい人
定期預金は元本保証されるので、大切なお金を減らすことはありません。そこで、リスクを取りたくない人に特におすすめです。
日本には証券会社に口座を持っていない人も多くいます。わざわざ証券会社に口座を作る手続きが面倒だという人いるでしょう。定期預金なら銀行の窓口でもネット銀行でも比較的簡単に始めることができます。
また、資産運用方法をまだ決めていない人が一時的に定期預金を利用するという方法もあります。
普通預金に預けておくより金利が良いので安全に少しでもお金を増やしたい人は定期預金を活用すると良いでしょう。
定期預金での資産運用がおすすめできない人
- 短期間で効率よくお金を増やしたい人
- 途中で解約する可能性がある人
ネットのあおぞら銀行BANK支店では1年の定期預金で0.2%(2021年1月現在)と比較的金利が高く設定されています。
できれば定期預金で運用したいと考えるなら金利の高いネット銀行やネット支店を利用しましょう。
途中で解約をする場合は手続きが必要になります。元本は保証されますが金利もあまりつかなくなるので途中で解約する可能性のある人もあまりおすすめできません。
500万円のおすすめ資産運用方法②:個人向け国債
国債とは国が発行している債権(お金を借りるための有価証券)のことです。個人向け国債は国が個人に借金をしていると考えればよいでしょう。
【メリット】
- 国が破綻しない限り安全
- 少額(1万円)から始められる
- 預金よりも利息が高い
1万円から始められるので時期ずらしたり変動金利・固定金利を取り交ぜて購入したりすることもできます。
【デメリット】
- 1年は売りに出せない
- 満期前に換金すると利息がほとんどつかないこともある
- 購入期間が決まっている
いつでも購入できるわけではなく、募集期間が決まっています。スケジュールをチェックして購入しましょう。
【元本保証】
あり
財務省のHPに元本割れなしと記載されています。ただし、民間の金融機関の中には「元本割れとなるリスクがあります」と記載されていることもあります。
国が破綻しない限りという条件が付きますが、元本は保証されると考えて良いでしょう。
【平均でどれくらい増えるか】
500万円を0.05%(金利の下限)で運用すると
期間 | 運用後 |
---|---|
1年 | 500.2万円 |
5年 | 501.3万円 |
【運用先】
国
国債での資産運用がおすすめな人
国債での資産運用がおすすめな人は次のような人です。
- 安全に運用したい
- 信頼できる運用先を選びたい
- 少しでも利率が高い方が良い
国債の運用先は国なので何と言っても安心感は抜群でしょう。貯金代わりに利用する人も多いです。
もちろん日本が破綻する可能性は0ではありませんが、そんな事態になった時には現金の価値もとんでもなく下がってしまうでしょう。
国債には0.05%の下限金利が定められていますのでこれ以上低い金利になることとはありません。
低いようにも思えますが、メガバンクの普通預金の金利が軒並み0.001%(2021年1月現在)であることを考えると、預金するよりはかなり高い利率で運用できると言えます。
国債での資産運用がおすすめできない人
次に国債をおすすめできない人を紹介します。
- 短期間でお金を増やしたい人
- 1年以内に換金する可能性のある人
- 窓口での手続きが面倒な人
金利はあまり高いとは言えないので短期間で大きくお金を増やすことは難しいでしょう。
少しでも高い金利を望むなら地方自治体が発行する地方債もあります。国債より金利が高い傾向にあるのでそちらを検討するのも良いですが、やはり大きくは増やせません。
満期は3年・5年・10年など選ぶことができますが、いずれにしても1年は換金ができません。近いうちにお金が必要になる可能性がある人にはおすすめできません。
一部の銀行ではネットでも手続きができますが、窓口で手続きをする必要がある銀行も多いです。そのような場合はネット証券を利用すると全ての手続きがネット上でできます。
500万円のおすすめ資産運用方法③:外貨預金
外貨預金とは「アメリカドル」や「ユーロ」、「カナダドル」「南アフリカランド」など他国の通貨を購入することです。
【メリット】
- 円よりも金利が良い
- 為替差益も狙える
- 銀行で購入できる
これまで説明してきたように日本円はとても金利が低いので金利が比較的高いとされている定期預金をしても利息はわずかです。
それに比べると例えばアメリカドルの1年の定期預金金利は0.5%(2021年1月現在)と日本と比べて高水準になっています。
【デメリット】
- リスクがある
- 手数料が高い
- 利益には税金がかかる
外貨を購入し円に戻す際には為替の影響を受けます。
例えば1ドル=100円の時にドルを購入したとします。円に戻す時に為替が動いていると次のようになります。
1ドル95円:5円損
1ドル105円:5円得
為替によっては損をする可能性があるということです。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
500万円を米ドルで運用すると
期間 | 運用後 |
---|---|
1年 | 502.5万円 |
5年 | 515.2万円 |
(1年定期金利0.5%、5年定期0.6%で算出。手数料と税金は考慮していません。円に戻す際に為替の影響を受けます。)
【運用先】
銀行
外貨預金での資産運用がおすすめな人
外貨預金での資産運用がおすすめな人は次のような人です。
- 少しでも高い金利で増やしたい人
- 銀行で手続きしたい人
- 海外に行く機会が多い人
日本円より外貨の方が金利が高い傾向があるので、少しでも高い金利で運用したい人に向いている運用方法です。
また、証券会社に口座がない場合でも銀行の窓口やネット銀行で手続きができるので銀行で手続きしたい人にもおすすめです。
為替の動きによって損することがありますが、それは日本円に戻す場合であって外貨のまま引き出せば為替差益は発生しません。
海外に行く機会が多く外貨を利用するのであれば為替差益による損害を回避できます。ただし、全ての銀行・すべての通貨が外貨の引き出しができるわけではないので事前にリサーチしておきましょう。
外貨預金での資産運用がおすすできない人
次に外貨預金をおすすめできない人を紹介します。
- リスクを取りたくない人
- 手数料を払いたくない人
- 海外に行く機会がない人
南アフリカランドの金利は3.50%(2020年12月)と低金利の日本から見たらすぐに飛びつきたくなるような高金利です。一時は10%を超えることもありました。
しかし、為替の値動きが激しく金利が一瞬で吹っ飛ぶほどランドが安くなり損をしてしまうこともあります。
外貨は金利は高くても為替によって大きな損をすることもあるので、リスクを取りたくない人にはおすすめできません。
また、為替が一定だったとしても円→外貨・外貨→円にする際にそれぞれ手数料がかかります。金利が高くても手数料を取られて損をしてしまう可能性もあります。
海外に行く機会があれば外貨で受け取り、為替のリスクや手数料を軽減することができますが、行く機会がない人にはあまりおすすめできません。
500万円のおすすめ資産運用方法④:投資信託
投資信託とは投資をしたい人から集めたお金を運用のプロに任せて運用してもらう投資方法です。運用の専門家は株や債券など複数の金融商品をバランスよく運用します。
【メリット】
- 投資をプロに任せられる
- 少額から始められる
- 分散投資ができる
株式投資にはさまざまな知識が必要で日々勉強をしなければなりません。しかし、投資信託なら運用を専門家に任せることが可能です。
株を購入するにはまとまったお金が必要ですが、投資信託ならサービスによっては1000円からと少額から始めることができるのもうれしいですね。
【デメリット】
- 手数料や信託報酬がかかる
- リスクがある
プロに運用を任せるので、その分手数料が取られます。また、専門家が運用するからといって必ずプラスになるわけではなく場合によっては元本割れする可能性もあります。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
500万円分の国内債券の投資信託を運用すると(1年の利回り0.5%、5年の利回り1.5%で算出)
期間 | 運用後 |
---|---|
1年 | 502.5万円 |
5年 | 507.5万円 |
(手数料・税金は考慮していません。利回りは保証されるわけではありません。)
【運用先】
信託会社
投資信託での資産運用がおすすめな人
投資信託での資産運用がおすすめな人を紹介します。
- 投資をする時間があまりとれない人
- ある程度のリターンを期待したい人
金融商品には株や債券・不動産・先物取引などさまざまな種類があります。取引をするためにはそれぞれ時間をかけて情報を集める必要がありますが、忙しいサラリーマンだと難しいですよね。
そういった人におすすめなのが投資信託です。プロがあなたに代わって投資をしてくれます。個人では投資が難しいマイナーな国への投資もできますよ。
普通預金や国債などのリターンでは物足りないという人にも選び方によってはある程度のリターンが期待できるためおすすめできます。
投資信託での資産運用がおすすめできない人
次におすすめできない人を紹介します。
- リスクを取りたくない人
- 手数料を払いたくない人
投資信託は元本が保証されていないのでリスクはあります。500万円を運用して5年後に400万円になる可能性も十分あります。
ただし、少ない額を毎月積み立てるドルコスト平均法を使うとリスクを低く抑えることができます。
また、投資信託には
- 販売手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 解約時手数料
などさまざまなお金がかかります。
手数料で利益がほとんど出なかったということがないように手数料の少ない会社や商品を選びましょう。
最近ではノーロードと言われる販売手数料がかからないタイプの投資信託が人気を集めています。
500万円のおすすめ資産運用方法⑤:変額保険・外貨建て保険
変額保険は生命保険の一種ですが、積立金が運用されその時の運用実績によって支払われる保険金額が変わります。
外貨建て保険は加入者から預かったお金を外貨で運用します。
【メリット】
- 運用成績によっては通常の保険より利率が良い
- 満期金が保障されている
現在、通常の保険では貯蓄性の高い学資保険などでも大きく増やすことは難しいとされています。
しかし、変額保険や外貨建て保険であれば運用や為替によっては大きく増える可能性があります。
もちろん解約のタイミングによっては元本割れの可能性もありますが、終身保険の場合死亡した時の保険金額は保証されているので安心します。
【デメリット】
- 短期で解約すると大きく損をする可能性がある
- 保険会社破綻のリスクがある
低解約返戻金の商品などは短期で解約すると支払金額よりもかなり少ない額しか返ってきません。
保険商品は銀行で購入したとしても預金保護の対象外です。全額が保障される可能性は低いです。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
運用方法・為替の変動により大きく異なる
【運用先】
保険会社
変額保険・外貨建て保険での資産運用がおすすめな人
変額保険・外貨建て保険で資産運用がおすすめなのは次のような人です。
- 保障を確保しながらお金を増やしたい人
- 長い期間運用できる人
- インフレに備えたい人
運用実績があまり良くなくても保険なので終身保険であれば死亡した時には規定の保険金が支払われます。運用実績が良ければ途中で解約をすることもできるので保険と貯蓄のいいとこ取りをしたい人におすすめです。
運用実績が出るのはいつかは分かりませんし、最悪実績が出ない可能性もありますので長い期間(商品によって死亡・満期になるまで)運用できる人は上手に活用できるでしょう。
また、現金について回るインフレリスクに対応したいという人にもおすすめです。
変額保険・外貨建て保険での資産運用がおすすめできない人
- 短い期間で解約する可能性がある人
- 自分の必要なタイミングで解約したい人
- 保険は必要ない人
保険なのですぐに解約をすると運用実績が出ていても支払額よりも少ない額しか返ってこない可能性があります。
外貨建て保険を学資保険の代わりにすることもできますが、ちょうど学費が必要な時に円高が進んでいると解約することで損をしてしまいます。
「学資が必要な時に運用実績が上がっていれば受け取る」くらいのつもりでいて、学資は他でも確保しておいた方が良いでしょう。
保険商品なので、保険にかかるコストが引かれて保険金が支払われます。保険が必要でない人には割高なのでおすすめできません。
500万円のおすすめ資産運用方法⑥:株式投資
株式投資とは企業が発行する株式を購入し、値上がりした時に売却することで差額や配当金を受け取る投資方法です。
【メリット】
- 運用によっては大きく増やせる
- 一部の株には株主優待がある
- 売却益と配当益を狙える
- 多くの株の中から自分で選ぶことができる
大きく増やせる可能があるのが株式投資の魅力です。オンライン英会話教室で知られるレアジョブは2019年の1年間で株価が12倍になりました。
100万円買っていたら1200万円になるということです。夢がありますね。
誰もが知っている大企業の株から知る人ぞ知る優良企業など、数多くの中から自分で選ぶことができるのもメリットの一つです。
【デメリット】
- リスクが高い
- 知識や勉強が必要
- ある程度の資金が必要
バブル崩壊やリーマンショックの際には株価が大きく下がり、多くの人が財産を失いました。リスクが高いということは忘れてはいけません。
株はどの株をいつ買うかということがとても大切です。そのために普段からニュースをチェックする時間などが必要です。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
運用方法により大きく異なる
【運用先】
証券会社
株式投資での資産運用がおすすめな人
株式投資での資産運用がおすすめな人を紹介します。
- 大きく増やしたい人
- 経済やニュースに興味のある人
- 好きな銘柄に投資し株式優待を得たい人
株価はその企業の業績や社会の動きに合わせて変わってきます。そういったことに関心があり情報をキャッチするのが得意な人におすすめです。
また、株式を購入することでその企業を応援することもできます。
全ての銘柄ではありませんが株主優待という特典もあります。その企業の商品や非売品のグッズ・金券など魅力的な優待を用意している企業もありますので楽しみながら投資をしたい人もぜひチャレンジしてみましょう。
ただし、株価が下がってしまっては意味がありませんので銘柄選びは慎重に行いましょう。
株式投資での資産運用がおすすめできない人
- リスクを取りたくない人
- 資金が少ない人
- 楽をして儲けたい人
株式投資とリスクは切り離せません。企業が倒産してしまえば株価は0円になってしまう可能性もあります。そういったリスクを取りたくない人は株式投資はやめておきましょう。
株は基本100株から購入することができます。1株1000円だとしても購入する時は100株単位になるので10万円用意しないといけません。資金が少ない人には向かない投資方法と言えます。
ただし、一部の証券会社ではミニ株というシステムがあり、1株や10株単位で株が購入できます。どうしても少額で株を始めたい場合はミニ株を利用するのもいいでしょう。
株は何十倍、場合によっては何百倍に増える可能性があるので、「楽して儲けられる」というイメージを持っている人もいるかもしれませんがそれは違います。
株は買うのも難しいですが売るタイミングも大変難しく、うまく運用するためには日々の日本や世界の情勢をしっかり勉強することが欠かせません。
簡単に儲けられると思っている人はやらない方がいいでしょう。
500万円のおすすめ資産運用方法⑦:ETF・REIT(不動産投資)
ETFは上場された投資信託のことで、日経平均株価やTOPIXなど特定の指数に連動しています。REITは投資対象を不動産に限定した投資信託です。
【メリット】
- 値上がりすれば利益が見込める
- 少額から購入できる
- コストが安い
ETFもREITも値上がりすれば大きな利益が見込めます。たとえばREITではリーマンショックで不動産価格が暴落した時に購入した人はその後、大きな値上がりを経験することができました。
信託報酬や売買手数料などがかかりますが、一般的な投資信託に比べると安いです。
【デメリット】
- 価格の変動リスクがある
- 災害リスクがある
値上がりすれば利益を得ることができますが、逆に値下がりしてしまうと損をする可能性もあります。
REITであれば不動産不況や自然災害による建物の損壊の影響を強く受けます。日本は自然災害の多い国なので注意が必要です。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるか】
運用方法により大きく異なる
【運用先】
信託会社
ETF・REIT(不動産投資)での資産運用がおすすめな人
- 資金は少ないが不動産投資に興味がある人
- 分散投資がしたい人
- 大きく増やしたい人
不動産投資に関心があってもいざ投資物件を買おうとすると、何千万という資金や専門的な知識が必要です。
REITであれば少額からの投資が可能な上、オフィス特化・ホテル特化・住居特化など好きな分野に投資をすることができます。プロが運用をするので安心感もあります。
どちらも少額から投資が可能なので、複数の不動産や国内の株式・海外の株式などさまざまな分野に分散投資ができます。
預金などに比べて大きく増やせる可能性があるので、リターンを期待して投資をしたい人におすすめです。
ETF・REIT(不動産投資)での資産運用がおすすめできない人
- リスクを取りたくない人
- 証券会社に口座がない人
- 多くの種類から選びたい人
不況や災害があった際には大きく値下がりする可能性があります。元本割れをしてしまうのが嫌な人にはおすすめできません。
購入するには証券会社に口座を持っている必要があります。投資信託と違い銀行で購入できないので注意しましょう。証券会社に口座を作るのが面倒だという人には向きません。
ただし、現在はネットで証券会社の口座開設から取引までできるので、この機会に証券会社に口座を開設するのも良いでしょう。
株式や投資信託に比べると種類は少ないです。
500万円のおすすめ資産運用方法⑧:FX
FXとは証拠金で行う外国為替取引です。実際に預けたお金の最大25倍の金額の取引ができます。
【メリット】
- 少額で始めることができる
- 大きな利益を狙うことができる
- 24時間取引ができる
- 円安でも円高でも始められる
FXはレバレッジを利かせることができる証拠金で行うため、少額から始めることができます。
例えば1ドル=100円として(手数料は考えません)、通常100米ドル欲しい場合は
100円×100米ドル=10000円
となり10000円を用意しなければいけませんが、
FXで10倍のレバレッジを利かせると
10000円÷10=1000円
となり1000円で100米ドル買うことができます。
【デメリット】
- リスクがかなり大きい
- 売る場合は毎日スワップ(金利差)が引かれる
預けたお金の数倍の取引ができるため、大きく利益を出すことができますが大損をする可能性もあります。
値動きが激しいので場合によっては寝ている間に資金が0になることもあります。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
運用方法によって大きく異なる
【運用先】
証券会社
FXでの資産運用がおすすめな人
FXでの資産運用がおすすめな人を紹介します。
- 短期間で大きくお金を増やしたい人
- 取引をすぐに始めたい人
為替は動きが激しいため、レバレッジを利かせれば少額でも大きな利益を出すことができます。
1ドル=100円とすると最低4万円で米ドルを1万通貨購入することができます。1円動くと1万円の利益です。
2019年は1年間で約8円の為替の動きがあったことから考えても上手に取引ができれば大きく儲けることができることがお分かりいただけるでしょう。
また、為替は24時間・365日動いている上、売りから始めても利益を出せます。仕事が休みの日でも円安でも円高でも取引可能なので、すぐに取引を始めたい人にもおすすめです。
FXの資産運用がおすすめできない人
次にFXがおすすめできない人を紹介します。
- リスク管理ができない人
- 為替が気になってしまう人
FXはハイリスクハイリターンな投資方法です。しっかりリスクを管理できれば大きく増やすことができますが、無理をするとあっという間に財産を失ってしまいます。
自分で投資のルールを作りそれを守るということができない人はFXには向きませんのでやめておきましょう。
また、為替は24時間動き続けます。1日中FXのことが気になってしまうようでは日常生活に支障をきたしてしまいます。
慣れるまでは1000通貨と少ない金額でも取引ができる取引会社を利用するのもいいでしょう。
500万円のおすすめ資産運用方法⑨:先物取引
先物取引とは将来の売買の約束をする取引方法です。実際に取引が行われた際の差額で利益を出します。
【メリット】
- 大きなリターンが狙える
- 相場が上がる時も下がるときも利益を出せる
- 少額の資金で始められる
ガソリンやゴム・金など値動きが大きなものを対象にすると、短期間で大きな利益を得ることができます。
価格が上がると予想した場合は買いを入れることができますし、下がると予想した場合は売ることもできます。相場の上下にかかわらず利益を得るチャンスがあります。
【デメリット】
- 大きな損失を被ることがある
- 取引期間が決められている
証拠金取引のため少額で大きな取引ができますが、予想と違う値動きをした場合は追加で証拠金を納めなければならないケースもあります。
取引期間が定められているので、損をしていても期限が来てしまえば取引を終了しなければなりません。
【元本保証】
なし
【平均でどれくらい増えるのか】
運用方法によって異なる
【運用先】
商品取引所
先物取引での資産運用がおすすめな人
先物取引での資産運用がおすすめな人を紹介します。
- 大きなリターンが欲しい人
- 少額の資金で始めたい人
- 利益の機会を逃したくない人
資金が少なくてもレバレッジをかけることで大きな取引ができ、値動きが激しい商品を取引すれば大きな利益を得ることができます。
例えば100万円の「金」を取引するとしたら、現物を購入する場合は100万円用意する必要があるうえ、盗難などのリスクもあります。
先物取引なら代金の30~40分の1の価格で取引が可能なので資金が少ない人でもおすすめできる投資方法と言えます。
株の場合は安く買って高く売るのがセオリーで、株価が高い時には信用取引という特別な方法以外では手が出せません。
先物取引なら高くても安くても取引できるので利益を得るチャンスがより多く欲しい人におすすめです。
先物取引での示唆運用がおすすめできない人
次に先物取引がおすすめできない人を紹介します。
- 高いリスクは取りたくない人
- 知識や経験が少ない人
株式投資なら倒産しない限り株価が0になることはありませんが、先物取引では値動きによってはすべてのお金を失う可能性があります。
予想が当たった時の利益も大きいですが、予想と逆の動きをした時には大損をしてしまうハイリスクハイリターンな投資方法であることは忘れてはいけません。
少なくとも投資の初心者にはおすすめできないので、これから投資を始めようという人は他の投資方法で経験を積んでからチャレンジしましょう。
資産運用で500万円増やす際のシミュレーション!
ここまでリスクの低いものから高いものまで9種類の投資方法を紹介してきました。
さまざまな投資方法の中で気になる運用方法はありましたでしょうか?
リスクが低いのは嬉しいことですが、大きく増やすことは難しいですしインフレの対応はできません。
リスクが高い運用方法は大きく増やすチャンスがありますが、逆に財産をすべて失う可能性もあります。
財産を守りつつ増やすためには各投資方法のリスクや特性をよく知ったうえで自分の投資スタイルや目的にあった商品を選びましょう。
選ぶ際にはどれくらい増えるのか?ということはとても大切です。
500万円を投資したらどれくらい増えるのかを利率を変えてシミュレーションしてみましたので参考にして下さい。
【500万円を運用】
利率 | 5年 | 10年 |
---|---|---|
1% | 5,255,050円 | 5,523,111円 |
3% | 5,796,370円 | 6,719,582円 |
5% | 6,381,408円 | 8,144,473円 |
10% | 8,052,550円 | 12,968,712円 |
(500万円をそれぞれの利率で1年複利で運用した場合。)
500万円を資産運用する上でのおすすめポートフォリオ
通常資産運用する際にはいくつかの投資方法を組み合わせて行います。その組み合わせのことを「ポートフォリオ」と呼びます。
500万円を運用する際にも目的に合わせていくつかの投資先に分散すると良いでしょう。
そこでここでは次のような2つの例を紹介します。
- ローリスクローリターンな組みあわせ
- ハイリスクハイリターンな組みあわせ
ローリスクローリターンなポートフォリオ
【年金運用の組みあわせ】
投資先 | 割合 |
---|---|
国内の債券 | 35% |
国内の株式 | 25% |
海外の株式 | 25% |
海外の債券 | 15% |
私たちの年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人の組みあわせです。国内の債権の割合が高いです。
【為替リスクを避ける組みあわせ】
投資先 | 割合 |
---|---|
国内の債券 | 50% |
国内の株式 | 25% |
国内REIT | 25% |
為替のリスクを取りたくない場合は国内のREITを組み入れるのもおすすめです。
さらにローリスクを求める場合は国内の債権の割合を増やすといいでしょう。
ハイリスクハイリターンなポートフォリオ
国内よりも海外、海外でも先進国よりも新興国の商品を組み入れると大きな利益が狙えます。
【積極的にリターンを取りに行く組み合わせ】
投資先 | 割合 |
---|---|
国内の債券 | 10% |
国内の株式 | 40% |
海外の債券 | 10% |
海外の株式 | 40% |
国内・海外ともに株式の割合を高めて大きな利益を狙っています。
【バランスよく分散投資したポートフォリオ】
投資先 | 割合 |
---|---|
国内の債券 | 20% |
国内の株式 | 10% |
国内のREIT | 30% |
海外の株式 | 30% |
海外のREIT | 10% |
海外への投資は債権ではなくREITを組み入れたことで分散しつつもハイリターンを狙います。
さらにハイリターンを狙う場合は国内の債券の割合を減らしたり、新興国の株式を組み込んだりするといいでしょう。
500万円を運用する上での注意点
500万円の資金をどう運用すれば良いか迷いますよね。
ある程度まとまった金額なので大きく増やすこともできますがやり方次第では全てのお金を失ってしまう可能性もあります。
そこで、ここでは運用する上での3つ注意点を紹介します
- インフレリスクに注意する
- リスク分散のために分散投資をする
- 運用先は自分でもリサーチする
以上のポイントを押さえてしっかりと運用していきましょう。
インフレリスクに注意して資産運用する
実は元本保証がある普通預金にもリスクがあることを知っていますか?
それはインフレリスクと呼ばれるものです。
インフレでは物の値段が上がることで相対的にお金の価値が下がってしまいます。世界経済は緩やかにインフレをしていますし日本政府もそれを目指しています。
インフレで5%物価が上がったら、これまで10000円で買えていたものが10500円出さなければ買えなくなります。要するに10000円の価値が下がってしまったということです。
10000円を普通預金に預けてもメガバンクの金利は0.001%なのでほとんど増えません。投資をしないとインフレの際に大事な資金がどんどん目減りしてしまうということになります。
あまりにも利率が低い運用方法にはインフレリスクがあることを覚えておきましょう。
リスク分散のため、必ず分散投資する
投資するなら知っておきたい「すべての卵を同じかごに入れるな」という言葉があります。
卵はお金、かごは投資方法を指します。全ての財産を一つの投資方法につぎ込んでしまうと万が一の時にすべての財産を失ってしまう(卵が割れてしまう)ということ戒めるための言葉です。
リスクを避けるために財産をいくつかの投資方法に振り分けることが大事です。
例えば株式と債券に分散する方法があります。
- 景気が良い時:株価が上がる
- 景気が悪い時;債権価格が上がる
このようにどんな局面でも資産を増やすチャンスが作れます。
他にも地域を分散する、購入する時期を分散するといった方法もあります。
運用先は自分でもリサーチする
まとまったお金があると証券会社や銀行の窓口で金融商品をすすめられることがあります。
話を聞くことは問題ありませんが、全ての話を鵜呑みにしてそのまま契約してしまうのはあまり良くありません。
基本的に金融機関がすすめてくる商品は手数料が高く金融機関が儲かるものなので、本当に自分が必要としている商品なのか自分でもリサーチしましょう。
同じような商品でコストが安いものが見つかるかもしれませんよ。
資産運用番外編:純金積立・太陽光発電・ヘッジファンド
これまで紹介してきたもの以外に番外編として3つの運用方法を紹介します。
500万円でできることの一つの選択肢として参考にしてくださいね。
【純金積立】
不況に強い商品として人気があるのが「金」です。太古の昔から金の価値はずっと認められてきました。
ただし、金の価値は上がり続けるわけではないので、価値が0になるリスクがあまりない安全な資産として貯金代わりにポートフォリオの一部に組み込むのが良いでしょう。
【太陽光発電】
自然エネルギーの必要性が高まる中、注目される投資方法です。自宅や自分の土地にソーラーシステムを設置して売電することで利益を得ることができます。
自宅や土地がない場合は太陽光発電投資ファンドに出資するという方法もあります。
【ヘッジファンド】
ヘッジファンドとはリスクを避けるためにあらゆるものを投資対象とした金融商品で投資のプロがその時に応じた投資方法を駆使して利益をあげます。
投資家から集めた資金をプロが運用するという意味では投資信託と似ていますが、投資信託が誰でも購入できるのに対して、ヘッジファンドは限られた人しか購入できません。
購入価格が数百万円~数千万円からと高額なことや流動性が低いといったデメリットもあります。
資産運用はFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すべき
FPとは金融商品から税金・年金など幅広いお金の知識を持ち、相談者のをサポートしてくれるまさにお金のプロです。
参考:資産運用でよく出てくる単利と複利とは?
資産運用について調べているとよく単利や複利という言葉が出てきますが、その違いを知っていますか?
この2つの言葉には次のような違いがあります。
- 単利:元本にだけ利息が付く
- 複利:利息が元本に組み込まれ利息が付く
具体的には500万円を5%で運用すると単利の場合
500万円×5%=25万円
となり毎年5万円の利息が付きます。
複利の場合、1年目は
500万円×5%=25万円
と単利のケースと同じですが、2年目は利息の25万円が元本に組み込まれるため次のようになります。
525万円×5%=26万2500円
上記の条件で20年運用した場合を表にまとめました。
単利 | 複利 | |
---|---|---|
1年後 | 5,250,000 | 5,250,000 |
5年後 | 6,250,000 | 6,381,408 |
10年後 | 7,500,000 | 8,144,473 |
20年後 | 10,000,000 | 13,266,489 |
300万円以上の差がつくことがお分かりいただけると思います。
まとめ:500万円のおすすめ資産運用方法
ここまで500万円を増やすためのおすすめ資産運用方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは
- リスク別にさまざまな運用方法がある
- リスクや目的にあったポートフォリオを作成することが大切
- 運用する上での注意点はインフレリスク・分散投資・リサーチ
- お金のプロであるFPに相談することも効果的
でした。
投資は怖いというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、インフレリスクを抱える現代においては投資をすることで大切なお金を守ることができます。
500万でできることはたくさんあります。自分ではどうしたら良いか分からないという時はFPに相談しましょう。無料で相談できるマネーキャリア相談がおすすめですよ。