更新日:2022/04/25
老後資金が1億円でも不足する人とは?老後も安心して生活する方法
老後資金が1億円以上ある人は安心して老後を送ることができるのでしょうか?1億円の老後資金がある場合どのような生活を送ることができるのかシュミレーションをし、このような資金があっても足りなくなるのはどのようなことが問題かを解説していきます。
内容をまとめると
- 老後資金が1億円以上あると一般的な家庭より20万円近く生活費に余裕がある
- 無計画にお金を使ったり、保険に未加入であったりする場合、1億円以上あっても老後資金が不足する可能性がある
- 1億円という多額の老後資金があるとしても、家計管理は必須
- 家計管理やお金にまつわる不安はマネーキャリアでFPに無料相談がおすすめ!
- マネーキャリアは全国どこからでもオンライン相談可能
- 顧客満足度93%だから安心の実績
- まずはネットで簡単予約してみませんか?
目次を使って気になるところから読みましょう!
老後資金が1億円あるとどんな生活が送れるのかシミュレーション
2019年に「老後資金2000万円」のニュースが話題となり、老後には2000万円ほど蓄えがないと生活が厳しいということが問題となりました。
この2000万円という資金は日常生活にかかる費用から算出されています。
それではこの2000万円の5倍にあたる1億円という額ではどのような老後生活を送ることができるのでしょうか。実際にシミュレーションをしてみます。
支出費目 | 平均的な夫婦の支出 | 余裕がある夫婦の支出 |
---|---|---|
食料費 | 6万6000円 | 9万円 |
住居費 | 1万2000円 | 1万2000円 |
水道光熱費 | 1万8000円 | 1万8000円 |
消耗品費 | 1万円 | 1万円 |
被服用品等 | 5000円 | 1万5000円 |
保険医療費 | 1万5000円 | 3万円 |
交通・通信費 | 2万6000円 | 2万6000円 |
教養娯楽費 | 2万3000円 | 5万円 |
交際費 | 3万円 | 5万円 |
その他費用 | 5万5000円 | 15万円 |
合計 | 26万円 | 45万1000円 |
食費や住居費や水道光熱費などは総務省の2019年家計調査報告(家計収支編)のデータより平均的な費用を当てはめています。
このように平均的な家庭の支出と比較しても、20万円近く支出が多くても問題ないため、かなり余裕を持った生活を送ることが可能です。
しかし、1億円という十分な資金があっても無計画な支出が多くなったり、イレギュラーが起きたりした場合、老後資金が不足することもあるのです。
老後資金が1億円あっても足りない可能性がある?起こり得る3つのケース
老後資金が1億円あっても足りない場合とはどういったケースなのでしょうか。
- 家計管理ができておらず、支出が多すぎる
- 現役時代の支出より生活水準が高い
- 想定外の事態に遭遇してしまう
ケース①:家計管理を怠っていた
1億円~1億5000万円ほどの老後資金を収入や資産運用で貯蓄できた人は、現役時代は一般的な収入よりも高収入な人も多いと思います。
こういった人は平均より高水準の生活を送っていた、という人も少なくないはずです。
そのため、老後も生活水準を落とさずに高水準な生活を続け、家計管理もしていない状態となると、どれほどお金があっても足りないという事態になりかねないのです。
たとえ1億円という大きな老後資金を形成できたとしても、家計管理を怠り、無計画な支出を続けるとお金も「息切れ」を起こす可能性があります。
家計管理が不安ならマネーキャリアのオンラインFP相談もあります。
無料で老後資金についてや、家計管理について相談することができますので、ぜひ活用してみてください。
ケース②:老後は現役時代よりはるかに豊かな生活を望んだ
ケース①の場合は「現役時代と変わらない高水準の生活」の例でしたが、「現役時代よりももっと豊かな老後生活」を望むとどうでしょうか。
現役時代は「仕事」という時間があったのに対し、老後生活は仕事がない分「自分の好きなこと」に時間をあてることができます。
例えば趣味に時間を費やしたり、新たに習い事を始めたり、お友達と買い物や旅行に行くこともあると思います。
しかし気づかないうちに生活が贅沢になりすぎてしまい「趣味」や「娯楽教養」「交際費」に思いのほか支出の割合が多くなっていた、ということがあります。
また、他の人よりも豊かな生活を送れているんだ、と見栄をはるように高いものを買ったり、娯楽にお金をかけたりしてしまうと、1億円という老後資金があっても足りなくなるという可能性があるのです。
ケース③:生命保険に未加入の状態で万が一のことが起きた
日常の支出以外ではイレギュラーに起こる事態でもお金を多く支出することがあります。
例えば事故にあったり、病気にかかったりして高額治療を受けなければならない、といった事態に陥った場合に民間の生命保険に加入していないとなると、治療にかかる治療費は全て自己負担しなければなりません。
健康保険が効かない治療となった場合はさらに多くの治療費がかかることになります。
また、万が一死亡してしまう事態になってしまった場合も、死亡保険金が出ないことに加え葬儀費用も老後資金から抽出する必要があります。
大きな資金を形成できていたとしても「もしも」の事態のために生命保険に加入して多額の出費に備えておくことは大切です。
準備をしていて備え過ぎていたということにはならないはずです。
自身に必要な保険がどのようなものかわからない、と不安な方はマネーキャリアでどの保険が適切か無料相談することもできます。ぜひ活用してみてください。
老後資金が1億円あっても心配?老後を安心して迎える3つの方法
- 生活の支出計画を立てる
- 収入や年金の収入を把握する
- 収入と支出の管理を行う
方法①:老後の支出計画を立てる
老後資金2000万円でも1億円でも変わらずにやってほしいことのひとつが「老後の支出計画を立てる」ことです。
資金が足りなくなるケースの話でも、無計画に支出をすることはお金の「息切れ」を起こすとお伝えしたとおり、支出の計画を立てることは必要不可欠です。
永久にお金を増やすことができる不労所得などがない限りは、どのような額の資金でも「有限」です。
月々の食費には◯万円、固定費には必ず◯万円必要、家のリフォームが必要になったときのために800万円〜1000万円は確保しなければならない、など想像できるイレギュラー費用も大まかに計算しておくと資金に余裕を持つことができます。
方法②:老後の収入を把握する
定年を迎え、給与収入がなくなったあとはほかにどのような収入があるかを把握することが大切です。
基本的に国民年金は国民全員が積み立てをしているので、老後に支給がはじまります。
その他では会社に勤めている人は厚生年金や、私的年金のiDeCoなどに加入している人は国民年金に加えてこれらの年金も支給されます。
また、国民年金と厚生年金は、定年後も就労することによって長く積み立てができたり、受給を遅らせたりすることが可能です。
年金の受給を遅らせるとその分積み立て額が多くなり、のちの受給額を多くすることができます。
このように年金だけでも人によって加入期間や積み立て額が異なるため、実際に支給されるときはいくらになるのかを計算して把握しておく必要があります。
方法③:家計管理を徹底する
「支出計画を立てる」ことと「収入を把握する」ことが大切であるとお伝えしましたが、要するに「家計管理を行う」ことが重要となるのです。
特に老後は現役時代のように「昇給して収入が増える」といったことがないため、毎月の収入と支出の管理が大切になります。
普段から家計管理に慣れていなければ、老後になって急に家計管理することは難しいと思います。
そのため現役時代から家計管理をし、老後でも家計管理を徹底できるよう備えておきましょう。
参考:老後資金が1億円以上ある富裕層は老後不安が少なめ
老後資金が1億円~1億5000万円ある人は富裕層の部類といえます。一般的な老後資金を持っている人と1億円以上の老後資金がある人では老後に対する不安が変わってきます。
老後の不安 | 老後資産 1億円未満の人 | 老後資産 1億円以上の人 |
---|---|---|
1位 | お金 | 認知症 |
2位 | 健康 | 自分自身の介護 |
3位 | 認知症 | 健康 |
参考:メットライフ生命「老後を変える全国47都道府県大調査」
老後資金1億円未満の人の多くが「お金」に不安を感じると答えるなかで、1億円以上老後資金を持つ富裕層は「認知症」の不安が最も大きいと回答しました。次に「自分自身の介護」「健康」と続く回答でした。
回答を見てもわかるように一般的な老後資金を持つ人と十分な資金を持つ富裕層では老後に感じている不安の順位が異なります。
つまり、1億円以上の資金を持っている人はお金が不足するかもしれないという不安はほとんどなく、老後を迎えることができるといえます。
まとめ:老後資金が1億円~1億5000万円あっても安泰とは限らない
いかがでしたでしょうか。老後資金が1億円~1億5000万円の場合、老後の生活は安泰かどうかについて解説しました。
「1億円あれば老後、絶対に困ることはないか?」という質問となると、それはどのような老後を送りたいか、どんな支出をしていくことを想定しているのか、などで左右されるため、絶対ないとは言い切れません。
大切なポイントは
- 無計画にお金を使わないこと
- 1億円以上あっても収入と支出の家計管理を行うこと
- 不測の事態に備えた資金管理を行うこと
▼この記事を読んでほしい人