
更新日:2023/01/29
NISAとつみたてNISAはどっちが得なの?50代ではもう遅い?

老後資金などを貯めるためにiDeCoや積立NISAの活用を考える方は多いです。50代ではもう遅いのではないか、どっちが得なのかの疑問が多くなります。ここでは50代ではNISAや積立NISA、iDeCoはどっちが得なのかなどをご紹介します。
- iDeCoなどの利用もう遅いのではと感じている50代の人
- 2種類のNISAはどっちが得なのかそれぞれの特徴を知りたい人
- 50代からの資産運用は何を選ぶべきなのか知りたい人
内容をまとめると
- NISAなどでの資産運用を開始するのは50代でも遅くない
- 利用目的が大きく違い、NISA(少額投資非課税制度)は自由、iDeCo(個人型確定拠出年金)は年金
- 50代から始める場合には、積立NISAとiDeCoの併用がお得
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目次を使って気になるところから読みましょう!
50代でもNISA・iDeCoはまだ遅くない
50代ともなると老後まであと10年となるため、老後資金の貯まり具合が気になり始める年齢です。
安心して資産運用を行う方法として
- NISA
- iDeCo
の利用を検討し始める方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、50代という年齢から運用期間が短いことに不安を持ち、利用に踏み切れない方もいらっしゃると思います。
50歳から始めれば10年あります。十分な期間があるため、しっかりと老後資金を貯めておくことが可能です。
また、一般NISAでは5年間、積立NISAでは20年間非課税での運用が可能です。一般NISAはもちろん老後までに間に合いますし、積立NISAでも最大まで運用期間を活用しても70歳です。まだまだ元気な可能性が高い年齢と言えるため、50代からのiDeCoやNISAは遅くないと言えます。
50代ではどっちが得なのか考えていきましょう。
【基礎知識】NISA・iDeCoとは
NISAやiDeCoはどっちが得なのかを考える前に、どのような制度なのかをしっかりと理解しておきましょう。
それぞれの正式名称は以下のようになっています。
- NISA:少額投資非課税制度
- iDeCo:個人型確定拠出年金
NISAは投資を行って利益が出た際、その利益が課税されなくなる制度です。年間で利用できる金額が決まっていますが、お得に資産運用を行えるため、投資初心者でも安心して利用することができます。利用目的は自由です。
iDeCoは老後資金を自分で貯めておくために作られた制度で、NISA同様運用益を非課税にすることが可能です。さらに掛け金が全額所得控除の対象になるなどの税制優遇措置を受けられます。利用目的は将来の年金です。
50代から老後資金を準備する方法としては、老後資金を準備するために作られた制度であるiDeCoの方が合っていると感じるかもしれません。しかし、どっちが得かどうかはそれぞれの特徴を知ってから判断することをおすすめします。
以下では、
- 一般NISA
- 新NISA
- 積立NISA
- iDeCo
についてご紹介します。
一般NISA
一般NISAの特徴は以下のようになっています。
特徴 | |
---|---|
非課税期間 | 5年間 |
年間非課税枠 | 120万円 |
投資可能商品 | 上場株式 ETF 公募株式投資など |
買付方法 | 通常の買付 積立投資 |
- 買付方法を選択できる
- 年間の非課税枠は120万円で大きい
- 5年後にロールオーバーが可能
- 投資対象となる商品数が多い
積立NISAでは買付方法の選択ができないため、選択できることはメリットに挙げられます。また、投資対象となる商品が多いことも特徴です。積立NISAにはない商品を選びたい場合には一般NISAを選択します。
デメリット
- 非課税期間が5年と短い
- 投資商品が多く選ぶのが手間
非課税枠が多いことはメリットですが、期間が短いことを考えると合計金額が少ないことがデメリットです。どっちか得かを上限額のみで考えると、上限が800万円となる積立NISAの方がお得です。商品数が多い事自体はメリットにもなりますが、初心者からするとどれを選べばよいか分からず、選ぶことを手間に感じてしまいます。
新NISA
一般NISAは2024年から新NISAに変わります。制度内容が変わるため、注意しておきましょう。
特徴 | |
---|---|
非課税期間 | 5年間 |
年間非課税枠 | 2階部分:102万円 1階部分:20万円 |
投資可能商品(2階部分) | 上場株式 ETF 公募株式投資など |
投資可能商品(1階部分) | 金融庁の基準をクリアした商品 |
買付方法 | 通常の買付(2階部分のみ) 積立投資 |
メリット・デメリットについては今までと変わりません。積立NISAで選べない商品に投資を行いたい場合には、新NISAを利用することになります。
積立ではなく通常の投資を行いたいと考えていても、積立投資を行ってからでないと上場株式などへの投資ができないことに注意しましょう。すでに一般NISAなどでの投資経験がある方以外は積立投資と併用しなくてはいけない仕組みです。
つみたてNISA
積立NISAの特徴は以下のようになります。
特徴 | |
---|---|
非課税期間 | 20年 |
年間非課税枠 | 40万円 |
投資可能商品 | 金融庁の基準をクリアした商品 |
買付方法 | 積立投資 |
- 非課税期間が20年と長い
- 投資可能商品が金融庁の基準をクリアしたもの限定
- 自動買付のため手間がかからない
iDeCo
iDeCoの特徴は以下のようになります。
特徴 | |
---|---|
非課税期間 | 最大40年間 |
年間掛け金 | 自営業:81.6万円 専業主婦:27.6万円 公務員:14.4万円 会社員(企業年金なし):27.6万円 |
運用商品 | 証券会社が選定した投資信託など |
買付方法 | 積立投資 |
50代は一般NISAとつみたてNISAどっちがおすすめ?
一般NISAと積立NISA、どっちが得なのか悩む方は多いと思います。特に50代は老後までの年数がそこまで長くないため、不安を感じる方は多いかもしれません。
50代で始める場合には積立NISAの利用がおすすめです。
50代から始める場合には、
- 「長期・積立・分散」を意識する
- 投資信託で着実に運用する
事がポイントです。
「長期・積立・分散」を意識して投資を行うことは、リスクを抑えることに役立ちます。長期で積み立てを行うことで収益のばらつきを抑えられます。1つの商品に集中して投資を行うと、リターンが大きくなる可能性もありますがリスクも高くなってしまいます。リスクを低くするために行うのが分散投資です。
また、運用をプロに任せる投資信託で着実に運用することも大きなポイントです。50代は老後までの期間が長いとはいえ、リスクを冒して資金が減ってしまうと立て直しができない年齢です。低リスクで行える投資信託を利用することをおすすめします。
どっちが得かだけで判断せず、リスクも考慮して考えるようにしましょう。
50代はiDeCoとNISAの併用がおすすめ
iDeCoとNISA、どっちが得かを調べて片方だけの利用を考えている方も多いかもしれません。しかし、50代からは2つを併用することがおすすめです。
一般NISAと積立NISAでは積立NISAがおすすめということはご紹介しました。これにiDeCoをプラスして準備しておきましょう。
どちらか片方だけでも良いのでは、と考えるかもしれません。確かにiDeCoだけでも老後資金を貯めること自体は問題なくできます。しかし、万一のことも考えておくことも必要です。
iDeCoのみを利用し、60歳前にまとまったお金が必要になってしまった場合、対応できない可能性があります。
一方積立NISAならば引き出しに年齢制限がないため、自由に利用することが可能です。
積立NISAでいつでも引き出せる資金を準備しつつ、iDeCoで老後のためのお金を準備しておくことがおすすめです。
一般NISAとつみたてNISAの切り替え方法
一般NISAと積立NISAはどちらかひとつしか利用することができません。2つ同時に利用することはできませんが、年に1度切り替えを行うことは可能です。どっちが得か悩む場合には、一度両方を経験してみるのも一つの手段です。
同じ金融機関で切り替えることはもちろん、他の金融機関にすることもできるため、証券会社ごとの特徴などを見ながら自分に合ったものを探すようにしましょう。
以下では、
- 同じ金融機関で切り替える場合
- 金融機関を変えて切り替える場合
について解説します。どっちが得か自分で判断するためにも、切り替える方法をしっておきましょう。
同じ金融機関で切り替える場合
同じ金融機関で切り替える手順は以下のようになっています。
- 金融機関に連絡して区分変更の書類を送ってもらう
- 必要事項を記入して送付する
- 金融機関での処理が終われば手続き完了
まずは金融機関に切り替えを行いたいことを伝えます。区分変更の書類が送付されるので、届くのを待ちましょう。
書類に必要事項を記入し送付することでこちらの手続き自体は完了です。あとは金融機関で処理が行われるのを待ちます。
ネット証券の場合にはオンライン上で完結することもあります。
どっちが得とは言えませんが、切り替える場合には同じ金融機関で行った方が手間はかかりません。
金融機関を変えて切り替える場合
次に金融機関を変えて切り替える場合をご紹介します。
- 利用中の金融機関から金融商品取引業者等変更届出書を受け取る
- 必要事項を記入し返送、非課税口座廃止通知書を受け取る
- 切り替え先の金融機関から非課税口座開設届出書を受け取る
- 必要事項を記入し、②で受け取った非課税口座廃止通知書と共に送付する
必要書類が多く戸惑ってしまう方も多くいそうですが、ポイントは廃止からの開設です。
最初に口座を閉めることを連絡し、まずは利用中の口座を閉める手続きをおこないます。
次に別の口座開設の手続きですが、この際に必要になるのが廃止後に送られてくる通知書の提出です。
順番通りに行えば簡単にできるので、落ち着いてそれぞれの手続きをおこないましょう。
NISAを始めるのにおすすめのネット証券会社
NISAとiDeCo、どっちが得なのかではなく、50代では併用することがおすすめです。併用するためには両方をまとめて口座開設が可能な証券会社を探すと手間が省けます。さらにオンラインで申し込めれば素早く資産運用を開始できるため、ネット証券がおすすめです。
おすすめのネット証券会社は、
- SBI証券
- 楽天証券
です。
それぞれの特徴を見て、自分にとってどっちが得なのかをしっかりと見極めるようにしましょう。
SBI証券
iDeCoとNISA、どっちが得か悩む方におすすめなネット証券1つ目は、SBI証券です。
特徴 | |
---|---|
積立NISA商品取扱数 | 177本(2022年2月時点) |
iDeCo商品取扱数 | 83本(2021年3月時点) |
NISA口座開設料・投資信託売買手数料 | 無料 |
iDeCo管理手数料 | 無料 |
ニーズに合わせた積み立てを行いたい方におすすめのネット証券です。
楽天証券
iDeCoとNISA、どっちが得か悩む方におすすめなネット証券2つ目は楽天証券です。
特徴は以下のようになっています。
特徴 | |
---|---|
積立NISA商品取扱数 | 181本(2022年4月時点) |
iDeCo商品取扱数 | 32本(2022年4月時点) |
積立NISA口座開設料・管理料・売買手数料 | 無料 |
iDeCo管理手数料 | 無料 |
楽天証券ならば楽天カードのクレジットカード払いを選択することで、積立金額分のポイントを貯めていくことも可能です。
iDeCoやNISA、どっちが得か悩む場合には、ご紹介したどちらの口座も開設できるネット証券の利用を検討してみましょう。
NISAについて不安ならファイナンシャルプランナーに相談
50代からNISAやiDeCoを利用することに不安残る方も多いと思います。NISAとiDeCoどっちが得なのか、積立NISAと一般NISAではどっちが得なのか、悩むポイントは多いかもしれません。
50代からNISAなどを利用することに不安を感じる場合には、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談することがおすすめです。
FPに相談することで、50代からでも問題なく利用できることや、どっちが得なのかなどのアドバイスを受けることができます。
しかし、FPに相談する場所が分からない方もいらっしゃると思います。相談先で悩む方は、まずはマネーキャリアの無料FP相談を活用してください。お金の専門家であるFPに何度でも無料で相談ができます。