更新日:2023/02/14
投資信託とNISAの違いとは?メリットやデメリット、選び方を解説
「投資信託とNISAの違いって何?」「投資信託とNISAのことがよく分からない」このような疑問はありませんか。制度内容が複雑な点もありいまいち分からない方向けに本記事で投資信託とNISAの違いやメリット・デメリットを解説していきます。
内容をまとめると
- 投資信託は金融商品のひとつで、NISAは国の制度のこと
- 投資信託は投資のプロが運用すること、少額から投資可能なこと、分散投資でリスクを抑えるという特徴がある
- NISAは運用益が非課税となること、非課税の上限額があるという特徴をもつ
- NISA口座で投資信託を始める場合は、NISA口座を開設してから投資信託を選択し積立金額を設定する
- 投資信託のファンド選びは運用コストや運用実績を確認することが重要
目次を使って気になるところから読みましょう!
投資信託とNISAの違いを解説
投資信託とNISAの違いはなんだろうと疑問に思う方も多いかもしれません。
投資信託は金融商品の名称で、NISAは制度の名称です。
投資信託を運用するのに、必ずしもNISAを使う必要はありません。一般口座や特定口座で運用することも可能です。
それぞれの口座の違いについては以下を参考にしてください。
運用する口座 | NISA口座 | つみたてNISA口座 | 一般口座・特定口座 |
---|---|---|---|
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 | 0歳以上 (親権者の同意が必要) |
投資可能期間 | 2014年~2023年 (2024年から新制度開始) | 2018~2024年 | 期限制限なし |
非課税枠期間 | 5年間 (ロールオーバー可能) | 20年間 | なし |
非課税投資額 | 年間120万円 累計600万円 | 年間40万円 累計800万円 | なし |
投資対象 | 株式 株式投資信託 不動産投資信託(REIT) | 金融庁の要件を満たした 株式投資信託 | 一般特定口座で 購入できる公募投資信託 |
投資方法 | 積立投資 スポット投資 | 積立投資のみ | 積立投資 スポット投資 |
投資信託とは金融商品の1つ
金融商品にはさまざまなものがあり、投資信託はそのうちの1つです。他の金融商品の種類としては、預金や株式、公債や社債、保険などがあげられます。
つみたてNISAとは非課税制度のこと
つみたてNISAとは、国の制度の1つです。長期の資産運用を支援する目的で金融庁により作られた非課税制度です。
通常、投資で得た利益には税金が発生します。しかしつみたてNISA制度を利用することでこの税金を非課税にすることが可能です。
しかし、非課税となる投資額に制限があったり、期間が定められていたりと違いがあるため、よく確認しておく必要があります。
また、つみたてNISAと間違いやすいものに、一般NISAと呼ばれるものもあります。こちらはつみたてNISAよりも先にできた非課税制度で、非課税の期間や対象となる金額に違いがあるので注意しましょう。
NISA制度を利用して資産運用した場合、運用で得た利益に対する税金が発生しない、という点が大きな特徴です。
投資信託の特徴3つ
では、投資信託とはどのような金融商品でしょうか。主な特徴は以下の3つです。
- 投資のプロが運用する
- 少額から投資可能
- 分散投資でリスクを抑える
特徴①投資のプロが運用する
投資信託の特徴は、投資のプロが資産運用してくれるという点です。プロの判断で投資を行うので、知識が少ない人でも利益を得やすくなります。
一般的な投資の場合、どの商品をいくら買うのか、売買のタイミングなどは自分で判断しなければなりません。これは知識がないと難しいことです。選択によっては、資産を大きく減らしてしまうリスクもあります。
投資信託であれば運用は専門家が行います。知識の豊富なプロに運用を任せることで、大きな損失を出す可能性を減らすことができます。
どこに投資したらいいのかわからない、忙しくて市場のチェックをする時間がない、という人でも、投資信託をすることで資産を増やすことができます。
特徴②少額から投資可能
投資信託は少額から運用を始められるのも大きな特徴です。投資に回せるお金が少ないという人でも資産運用をすることができます。
株を購入するにはまとまった資金が必要です。会社によって違いますが、数十万単位での取引となることもあります。
しかし投資信託であれば数千円から運用することが可能です。いきなり大きな金額で投資を始めるのは怖いという人でも、少額からなら取り組みやすいでしょう。
また、積立型で運用する場合は毎月投資をしていくこととなります。この時も、少額であれば続けやすいと考えられます。
特徴③分散投資でリスクを抑える
投資信託では分散投資をおこないます。分散投資には、複数の商品に分けて運用する方法(資産分散)と、購入時期を分ける方法(時間分散)があります。
資産分散の場合、いくつかの商品を組み合わせて運用します。国内や海外の株式や債券など値動きが異なる商品に資産を分けておくことで、利益や損失を安定させる効果が期待できます。
時間分散とは、継続的に買い続けること購入単価の平均化をはかるというものです。
分散投資をすることで元本割れとなるリスクをおさえることができます。
投資信託のメリット
あらためて、投資信託のメリットをまとめてみましょう。
- 少額から始められる
- 年齢制限はない
- 個人投資では購入しづらい商品に投資できる
- 資産分散により、リスクヘッジができる
- 途中で引き出すことも可能
- 損益通算や繰越控除ができる
投資信託のデメリット
メリットが多いと感じる投資信託ですが、もちろんデメリットもあります。
投資信託のデメリットとしてあげられる点をまとめました。
- すぐに利益がでないこと
- 保有している間は手数料がかかること
- 元本保証ではない
- 利益が出た場合、利益に対して税金が発生する
NISAの特徴2つ
次に、NISAの特徴について紹介します。NISAの主な特徴は以下の2つです。
- 運用益が非課税
- 非課税の上限額がある
特徴①運用益が非課税
NISA口座を使って運用した場合、利益には税金がかかりません。
通常の口座での運用の場合、利益には20.315%の税金がかかります。例えば10万円の運用益がでた場合、2万円ほど税金が発生することになります。
非課税となる期間は決められており、積み立てNISAと一般NISAでは期間が違います。
- 一般NISA…5年間非課税
- つみたてNISA…20年間非課税
特徴②非課税の上限額がある
一般NISAとつみたてNISAでは、非課税の金額に違いがあります。
- 一般NISA…年間120万円
- つみたてNISA…年間40万円
NISAのメリット
NISAのメリットは以下の点があげられます。
一般NISAの場合
- スポット投資ができる
- 年間120万円の投資が非課税となる
- つみたてNISAに比べて選択できる商品が多い
- 少額から運用をはじめることができる
- 非課税となる期間は20年
- 金融庁指定の商品から選択できる
NISAのデメリット
NISAのデメリットは以下のようなものです。
一般NISAの場合
- つみたてNISAに比べると知識が必要
- 非課税期間はロールオーバーしても最長10年まで
- 損益通算や繰越控除はできない
- 一般NISAより買える商品が少ない
- すぐに利益が出ない
- 損益通算や繰越控除はできない
投資信託の選び方
まず、資産運用をする時には目的と目標を設定しておくことをおすすめします。
なんのために、いくらお金が必要なのかということを明確にしておくことで、どの投資信託を選択すれば目的を達成できそうか、という見当をつけやすくなるからです。
投資信託を選ぶときは
- 運用実績があるか
- 運用コストはどのくらいか
NISAの始め方
NISAを始めるには準備が必要です。
- NISA口座をひらく
- 運用する投資信託を選ぶ
- 積立金額を決める
まとめ:投資信託は金融商品の1つでNISAは非課税制度のこと
投資信託とNISAの違いについて紹介しましたが、いかがでしたか。
投資信託は金融商品で、NISAは制度の名前です。NISAという制度を活用することで、投資信託の運用益が非課税となるのです。投資信託そのものはNISAを利用しなくても運用することができます。
NISAについてもっと知りたい、投資信託の選び方のアドバイスが欲しいという人は専門家に相談してみることをおすすめします。
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