更新日:2023/02/14
【証券会社別】つみたてNISAの4円問題とは?非課税枠を使い切る方法を解説!
・つみたてNISAの非課税枠を有効活用したい
・つみたてNISAで非課税枠が4円余るのを何とかしたい
内容をまとめると
- つみたてNISAの非課税枠を必ずしも使いきる必要はない
- つみたてNISAの増額をする際は9月以降にし設定は前月の12日までに行う
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- 年間積立額を40万円ピッタリにしたい方
- 増額設定方法を知りたい方
- つみたてNISAの知識を増やしたい方
目次を使って気になるところから読みましょう!
- つみたてNISAの4円問題とは?
- 月平均33,333円積み立てると、年間限度上限額まで4円余ってしまう問題
- そもそも上限額40万円を使い切る必要はあるの?
- 投資資金は多い方が非課税メリットも多くなる
- 必ずしも枠を使い切らなくてもよい
- 【難易度別】4円を無駄にしない方法は?3つの証券会社を例に解説!
- 方法①【簡単】楽天証券(口座引き落とし):ネットから増額設定
- 方法②【普通】楽天証券(楽天カード決済):証券口座引き落としを利用
- 方法③【普通】SBI証券:ボーナス月コースを利用
- 方法④【難】松井証券:月ごとに積立額の解除・再設定を繰り返す
- 4円増額設定するときの注意点2つ
- 注意点①増額設定ができるのは、9月以降の月のみ
- 注意点②増額設定は、前月の12日までに行う
- 【参考】年の途中から非課税枠を使い切るコツ2つ
- コツ①楽天証券やSBI証券のボーナス設定を利用する
- コツ②12月頭までには申し込みを済ませる
- まとめ:つみたてNISAの正しい活用方法の相談はマネーキャリアへ!
目次
つみたてNISAの4円問題とは?
- 非課税枠を使い切る必要性
- 4円余る問題をどうすべきか
- 証券会社別の増額設定方法
- 年度の途中からの増額設定方法
月平均33,333円積み立てると、年間限度上限額まで4円余ってしまう問題
つみたてNISAでは年間40万円まで投資信託をつみたてで購入することができます。
そして、この40万円までの投資で得られた利益を最長で20年間まで非課税にすることができます。
通常積立投資は利益や分配金に20.315%の税が課されます。しかしつみたてNISAの場合は年間40万円までは非課税になるため、通常の投資よりも利益を得ることができます。
ほとんどの方がこの最大の40万円を毎月分割して払っています。
40万円を12か月に分割して払うと
400,000÷12=33,333.333.....
となり小数点以下の端数分である0.333円が切り捨てられます。そのため毎月33,333円を積み立てている方が多いです。
毎月33,333円を積み立てるとすると1年間で39,9996円になり4円が余ることになります。
333,333×12=399,996 4円余る
このように4円余る問題は、年間積立上限額の40万円を12か月で割り切れないため起こってしまうのです。
そもそも上限額40万円を使い切る必要はあるの?
毎月無理のない金額で積み立てをすることをおすすめします。
40万円を余ることなく使い切らないといけない気がしますが、全くそのようなことはありません。
余裕のある方はせっかくなので40万円使い切ろうと一括での購入を考えるかもしれませんが、毎月コツコツとドルコスト平均法で積み立てるのがよいです。
投資資金は多い方が非課税メリットも多くなる
つみたてNISAは少額からの投資が可能です。
しかし投資資金は多いほど非課税のメリットも多くなります。
ここまでつみたてNISAの上限について説明してきました。というのもお金を増やすということを考えた場合にはできるだけ多くの資金を投資した方が良いからです。
さらに、本来は利益に対して約20%の課税がされるところをつみたてNISAの場合は税金が課税されません。
他の投資で同じ期間、同じ商品を積み立てて利益が出た場合でも、つみたてNISAへの投資金額が多いほど課税されないになる額も増えるということになります。
下記は毎月1000円、5000円、1万円で投資した場合の非課税金額の合計例です。
- 月に1000円で20年、年利4%で投資する場合:25,754円
- 月に5000円で20年、年利4%で投資する場合:12,8771円
- 月に1万円で20年、年利4%で投資する場合:25,7542円
必ずしも枠を使い切らなくてもよい
しかし、投資資金は大きい方が良いと言われて資金を出せる人はごく一部かと思います。
実際には収入面や、子供が小さくお金がかかるなど様々な状況があり、投資にお金を回すのは簡単なことではありません。
また、預貯金がない状態で投資を始めることもおすすめはできません。
預貯金が無い状態ではじめ、もし投資で損をしてしまった場合、精神的にも大きな負担となります。そのため、まずはお金を貯めるとよいです。
また、つみたてNISAを一括で40万円使う場合はドルコスト平均法のメリットが受けられなくなります。
ドルコスト平均法とは価格が変動する金融商品を一定の金額で、さらに時間を分散し定期的に買い続ける方法です。
ドルコスト平均法の特徴は、毎月一定額の投資することで買付金額を平均化できるというメリットがあります。
一括での購入より少ないリスクで買うことができるため、多くの人が毎月積み立てで購入しています。
つみたてNISAで大切なのは継続です。
初めから満額で始める必要はなく、1000円など少額でもよいので無理のない金額で始めると継続もでき将来の安心にもつながります。
【難易度別】4円を無駄にしない方法は?3つの証券会社を例に解説!
ではどうしたらつみたてNISAで4円を余ることなく使い切れるのでしょうか?
今回は難易度が低い順に
- 楽天証券(口座引き落とし):ネットから増額設定する
- 楽天証券(楽天カード決済):証券口座引き落としを利用する
- SBI証券:ボーナス月コースを利用する
方法①【簡単】楽天証券(口座引き落とし):ネットから増額設定
- 入力回数がより少なくなる
- 楽天カードクレジット決済での積立設定が簡単になる
方法②【普通】楽天証券(楽天カード決済):証券口座引き落としを利用
楽天証券(楽天カード決済)の場合を解説します。
2022年の改定で、2つの注意点があります。
- 楽天カード決済時の増額設定は証券口座での引き落とし限定
- 証券口座引き落としは100円から
- 8月までは通常通り33,333円で設定
- 9月から33,233円をクレジットカード払い+残りの101円を証券口座引き落とし
方法③【普通】SBI証券:ボーナス月コースを利用
SBI証券のボーナス月コースについて解説します。
SBI証券ではつみたてNISA枠を使い切るための設定として、ボーナス月設定があります。
ボーナス月設定とは、余った非課税枠を全て使い切ることができる機能です。
ファンドごとに年に2回まで指定でき、つみたてNISAだけでなく積立投信でも利用できます。
またSBI証券にはNISA枠ぎりぎり注文設定があります。
つみたてNISAの再投資する設定や、ボーナス月コースを設定した場合には年度の途中でつみたてNISA投資可能枠を超えた買い付けが発生する場合があります。
通常なら投資可能枠を超える場合は、指定注文金額の全てが無効になってしまいます。
しかしNISA枠ぎりぎり注文設定をすると、投資可能枠に収まる金額に調整されてから注文されるので、4円余ることなく投資可能額を使い切りたい場合におすすめです。
なお、クレジットカード積立ではボーナス月設定、ぎりぎり注文設定はできません。
ご注意ください。
方法④【難】松井証券:月ごとに積立額の解除・再設定を繰り返す
次に松井証券で余ることなくつみたてNISA枠を使い切る方法を、2つの例をもとに説明します。
これらの方法は少し複雑ですがつみたてNISAを松井証券で行っている方はぜひご覧ください。
1つ目は、7月からつみたてNISAを開始し、年度中に投資枠を余ることなく使い切るために月に66666円の積立をする場合の設定方法です。
- つみたて日を毎月5日に設定し、33,333円の積立をする
- 6日以降に積立を解除し、新たに毎月15日に設定しなおして33333円の積立をする
- 16日以降、翌月の5日までにつみたて設定を解除し、再度つみたて日を毎月5日に設定する
- 12月まで上記の設定を繰り返す
2つ目は、満額分の40万円を余ることなく使い切りたい場合の設定方法です。
- 1月初旬につみたて日10日で400円分の積立をする
- 1月11日以降に積立を解除し、つみたて日を15日にして33,300円の積立をする
- 12月まで、月33,300円×12か月(399,600円)の積立を続ける
4円増額設定するときの注意点2つ
これまでつみたてNISAで4円分の増額をする方法について解説してきました。
ここからは増額設定の際の注意点について解説します。
1つ目の注意点として、増額設定ができるのは、9月以降のみという点です。
2つ目は前月の12日までに行う点です。
これらを注意して設定いただけたらと思います。
注意点①増額設定ができるのは、9月以降の月のみ
1つ目の注意点として増額設定ができるのは、9月分以降のみということがあげられます。
基本的に、増額設定をすると毎月増額されます。そのため9月より前に増額設定をすると、4円より多く設定してしまうことになり非課税枠を超えてしまいます。
そのため9月以降に設定をおこなえば12月までの4か月で1円ずつ増額すると余ることなく4円ちょうどを使い切ることができます。
しかし、仮に8月に設定を行った場合、12月までで5円分の増額を行うことになり40万円を超えてしまいます。
40万円を超えてしまった分は課税対象となるため注意しましょう。
また必ずしも9月分から設定を行う必要はありません。
- 11月、12月で2円ずつ増額をする
- 10月、11月で1円ずつ増額をし、12月に2円の増額をする
- 12月に4円増額する
などやり方は様々です。
注意点としては、9月分より前に増額設定を行わないことです。
年度の途中で設定を行うことで忘れてしまいがちですが、ぜひ覚えておくようにしてみてください。
注意点②増額設定は、前月の12日までに行う
2つ目の注意点は、増額設定は、前月の12日までに行う点です。
楽天証券のつみたてNISAは、毎月12日までの設定が翌月1日、もしくは8日に反映されます。
9月から増額設定を開始したい場合は8月12日までに設定を完了させる必要があるということです。
設定期限を過ぎてしまわないよう、余裕をもって増額設定すると良いです。
【参考】年の途中から非課税枠を使い切るコツ2つ
つみたてNISAの年間上限は40万円ですが、年度の初めから開始できる人は少ないですよね。
また月の積立上限額は33,333円と決まっているため、11月に開始した場合には11月分と12月の2か月間で66,666円しか使うことが出来ません。
そのため約33万円分の非課税枠が使わずに残ってしまうことになります。
残念なことに、残った非課税枠は来年に持ち越すことができません。
来年度に持ち越すことは出来ませんが、年の途中で使い切るコツを説明します。
コツ①楽天証券やSBI証券のボーナス設定を利用する
まず、楽天証券やSBI証券のボーナス設定を利用する方法です。
ボーナス設定とは、年に2回適当な日に設定し、上限額の33,333円を超えて増額積み立てできるサービスです。
この機能を使えば、年の途中で開始しても非課税分を余ることなく使うことができます。
ただ、その場合はつみたてNISAのメリットである分散投資によるリスクを抑えた運用のメリットが少なくなってしまいます。
どうしても非課税枠を使い切りたい方にはおすすめの方法です。
コツ②12月頭までには申し込みを済ませる
非課税枠を余ることなく使うために楽な方法は、1月から積立を開始することです。
そのためには12月の頭までにはつみたてNISAの申し込みを済ませておく必要があります。
現在はネット証券で口座を開設される方が多いかと思います。
ネット証券の口座開設から取引開始までの日数は、最短で翌日、長くて一週間程度かかります。
大体2~3週間ほどあればどのネット証券も口座を開設することが出来ます。
1月からの積立開始に間に合わせるためにも、余裕をもって12月頭までには申し込みを済ませておくと良いです。
まとめ:つみたてNISAの正しい活用方法の相談はマネーキャリアへ!
今回はつみたてNISAで非課税枠を使い切る方法について解説しました。
自分で情報を集めても、正しい知識なのか自分に合っている方法なのか、見極めるのは大変ですよね。
そのような場合はFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することも良い方法です。
マネーキャリアではつみたてNISAのより専門的な知識、活用法をプロのFPが無料で解決します。
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