更新日:2022/03/29
100万円の資産運用術!心構えからおすすめの投資先まで徹底解説!
「100万円で資産運用したいけど、どこに投資していいかわからないし、損したくない。」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?この記事では、100万円での資産運用で悩まれている方に対して、おすすめの投資先や、運用する際の注意点について解説していきます。
内容をまとめると
- 余剰資金で100万円あれば、資産運用すべき!
- 投資先の選び方のポイントは、「投資金額、運用期間、リスクとリターンのバランス」の3つ
- 投資初心者が100万円で資産運用するなら、「投資信託、ETF、株式投資」がおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 100万円あったら資産運用すべき理由
- 理由①元本保証があっても預金で損をする可能性がある
- 理由②100万円があれば運用しやすい
- 理由③運用は早めに始めた方がよい
- 100万円を運用する前に確認すること
- 本当に運用してよい100万円か
- 長期的な運用を想定しているか
- 投資先の選び方
- 投資する金額
- 運用期間
- リスクとリターンのバランス
- おすすめの投資先3選
- おすすめ①投資信託
- おすすめ②ETF(上場投資信託)
- おすすめ③株式投資
- 資産運用時に活用すべき制度
- NISA(少額投資非課税制度)
- つみたてNISA
- iDeco(個人型確定拠出年金)
- 100万円の資産運用で避けるべき投資先3選
- ①FX(外国為替証拠金取引)
- ②仮想通貨
- ③外貨建て保険などの投資性の高い保険
- 100万円で資産運用をする時の注意点
- 投資先を分散させる
- 短期で利益を求めない
- 損が出た場合を想定しておく
- 次につなげる100万円投資のコツ
- 少額商品で実践を積んで投資に慣れる
- 資産運用について勉強をする
- 資産運用の方法は千差万別!迷ったらプロに相談!
- まとめ:余裕資産100万円を運用して資産をふやそう!
目次
100万円あったら資産運用すべき理由
手元に100万円があった場合、どうしますか?
この章では100万円あったら資産運用すべき理由について解説していきます。
- 預金だと損をしてしまうこともある
- 運用しやすい金額が100万円
- 早めの運用がポイント
理由①元本保証があっても預金で損をする可能性がある
繰り返しになりますが、現金はノーリスクではありません。
理由は2つあります。
- 銀行が超低金利であること
- インフレによって物価が上昇した場合
現在は「超低金利時代」と言われており、メガバンクの普通預金金利は0.001%となっています。
「貯金していてもなかなか貯まりにくいな。」
と感じるのは、この金利のためです。
さらに、現金の価値は一定のものと思いがちですが、実は変動しています。
例を挙げましょう。
あるホテルの宿泊料金が1泊2万円だとします。
100万円あれば、50泊できる計算になりますよね。
ところがホテルの宿泊料金が1泊2,5000円に値上がりしたらどうなりますか?
同じ100万円で、先ほどの半分の25泊しかできなくなります。
つまり、時間の経過とともに25%(20泊分)の現金の価値が下がっているという仕組みです。
上記のようにモノやサービスの値段が上昇する現象を「インフレーション(インフレ)」と呼びます。
経済が正常に推移していれば緩やかなインフレになり、1年あたりの影響はそこまで大きくありません。
しかし、長期的なスパンで見ていくと、影響は大きくなります。
以上から、資産を現金で残しておくことは、ノーリスクで安心なように見えますが、決してノーリスクではないということを覚えておきましょう。
理由②100万円があれば運用しやすい
上記のようにインフレの影響で資産価値の下落を避けるために、インフレ率以上の利回りで資産運用をおすすめします。
100万円あれば、投資先の選択肢も広がります。
100万円で行う投資先の候補の代表例は、こちらです。
- 債権
- 投資信託
- 株式
- 上場投資信託(ETF)
理由③運用は早めに始めた方がよい
資産運用を早めに始めた方が良い理由はこちらです。
- 複利効果がある
- 失敗しても時間がある
- 単利:投資元本だけに利息が付く
- 複利:投資元本と元本についた利息に新たな利息が付く
100万円を運用する前に確認すること
「今100万円あるから資産運用しよう」
と安易に考えるのは危険です。
一概に100万円が手元にあれば、資産運用できるとも限りません。
運用しようとしている100万円がどのような資金か確認しておきましょう。
100万円を資産運用する前に確認しておきたいことは、2つです。
- 運用してもいい100万円か
- 長期の運用を考えているか
本当に運用してよい100万円か
投資を始める際に大切なことは、当面使用する予定のない「余剰資金」で投資するということです。
例えば貯金額が100万円で、全額投資に回してしまった場合、万が一の出費があった時はどこから捻出しますか?
投資は銀行とは違って、すぐにお金を引き出せるわけではありません。
また、元本割れのリスクもあります。
つまり日常生活を送るうえで余ったお金を、資産運用していくようにしていきましょう。
目安としては、最低でも6か月分の生活費を貯めてから、資産運用を始めたいところです。
長期的な運用を想定しているか
「投資は我慢」
という言葉があるように、投資は長期的な運用をすると、資産を増やせる可能性が上がります。
100万円を元本とした場合のシミュレーションをしてみましょう。
年利は5%とします。
先ほど、利息は2種類あるとお話をしました。
- 単利:元本のみに利息がつく
- 複利:元本に利息をつけて新たな元本と出来る
投資先の選び方
100万円あれば、投資先もたくさんあります。
選べる選択肢があるからこそ自分に合った投資先を見つけて、効率よく資産を増やしていきましょう。
この章では投資先の選び方について、3つのポイントを解説していきます。
- 投資する金額はいくらにするか?
- 運用期間はどれくらいにするか?
- リスクとリターンのバランスはどうするか?
投資する金額
投資する金額は、購入する金融商品によって異なります。
ここでは金融商品別の最低投資額をまとめました。
最低投資額とは、資産運用を始める際に必要な金額のことです。
- 株式:数万円
- 債権:1万円
- 投資信託:数百円~数千円
運用期間
「どのくらいの期間資産運用できるのか」
「いつまでに収益が欲しいのか」
運用期間も投資先を選ぶのに大切なポイントです。
なぜなら金融商品によって特徴が異なるです。
例えば、
「5年後のマイホーム購入のため、600万円貯めたい」
と言った場合、長期での運用がメリットである投資信託や株式はあまりおすすめできません。
数年後使うことが決定しているため、収益性に加えて、安全性も考慮した個人向け国債などがおすすめになります。
このように金融商品によってメリット・デメリットが違うので、投資をする前に運用期間や目標金額を決めることが大切です。
リスクとリターンのバランス
100万円があれば投資先を分散できるため、一部リスクが高いものにも挑戦してみるのもおすすめです。
ここではリスクとリターンのバランスについて、3つのタイプを解説していきます。
- ローリスク・ローリターンのタイプ
- ミドルリスク・ミドルリターンのタイプ
- ハイリスク・ハイリターンのタイプ
- 定期預金
- 保険
- 国債や債券
- 投資信託
- 株式投資
- 不動産投資
おすすめの投資先3選
繰り返しになりますが、100万円あれば、選べる投資先はたくさんあります。
- 投資信託
- ETF
- 株式投資
おすすめ①投資信託
投資信託は、投資初心者に最もおすすめしたい商品です。
その理由は、投資信託のメリット3つにあります。
- 投資のプロが運用してくれる
- 少額から始められる
- 商品が多様多種
おすすめ②ETF(上場投資信託)
ETFとはExchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」といい、投資信託の一種です。
ETFが「上場投資信託」と呼ばれる理由は、証券取引所に上場している商品が対象だからです。
ETFのメリットはこちら。
- 保有コストが安い
- 取引所にてリアルタイムで売買できる
- 手軽に少額投資と分散投資ができる
おすすめ③株式投資
株の値上がりで大きなリターンが得られる可能性がある株式投資のメリットは、なんといっても「配当金や株主優待があること」でしょう。
そもそも株式投資の仕組みは、株式会社が発行する「株式」を購入し、株式を購入した会社により多くの利益を生み出してもらうことで、利益の数%である配当金を狙うことです。
そして、株式を購入すると、株主優待の恩恵を受けられます。
株式優待とは、企業が株主に対してのプレゼントのことです。
例として、自社サービスの商品や割引券などがあります。
2021年11月現在で、株主優待を行っている企業は1,500社以上あります。
ただし、会社がうまくいかなければ、当然配当金の収益は見込めません。
社会情勢などを踏まえて、成長しそうな会社を見定める力が必要です。
資産運用時に活用すべき制度
投資で得た利益には税金がかかることを知っていますか?
税率はなんと、20.315%もかかります。
例えば10万円の儲けが出た場合、2万円は税金で納める形になります。
かなり大きな金額ですよね。
しかし、ある制度を利用すれば、この20.315%が非課税になります。
資産運用時に活用すべき制度の3つをまとめました。
- NISA
- つみたてNISA
- iDeCo
NISA(少額投資非課税制度)
NISAとは一定の期間、投資信託や株などの利益や配当金が非課税になる、個人投資家のための税制優遇制度のことです。
NISAを活用することで通常株式や投資信託などの運用で得た利益にかかる約20%の税金が非課税となります。
NISAの1年間の非課税枠は120万円、非課税期間は最長5年間で、最大600万円の投資額が非課税になります。
5年保有したあとは、3つの選択肢から選びます。
- 売却する
- 5年後に与えられるNISA口座枠に移す
- 特定口座または一般口座に払い出し継続保有する
つみたてNISA
つみたてNISAは、中長期的に投資を考えている人向けの税制優遇制度です。
もちろんNISA同様、運用によって得た利益に対して税金がかかりません。
つみたてNISAの商品は金融庁が判断した投資商品のみ取り扱っているので、投資初心者でも安心して投資できます。
つみたてNISAの年間の非課税枠は40万円と、NISAにくらべて少なめですが、非課税期間は20年間と長いです。
最大800万円の投資額が非課税になります。
ただし、NISAと併用はできないので気をつけましょう。
iDeco(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、公的年金以外に、自分自身で老後資金を貯める私的年金制度のことです。
iDeCoも、NISAとつみたてNISA同様、運用益が非課税です。
また、iDeCoを利用すると、毎月一定の金額を積み立てていくことになりますが、積み立てた金額は全額所得控除の対象となります。
その結果、課税所得の減少につながることも、iDeCoの大きなメリットです。
さらに、iDeCo受け取りの際にも、控除の恩恵が受けられます。
つまりiDeCoの積み立て時、利益が出たとき、受けとる時の3段階でメリットがあるということですね。
ただし、原則60歳になるまで引き出せないため、急な出費のための十分な資金を確保しておきましょう。
100万円の資産運用で避けるべき投資先3選
100万円でおすすめの投資先を紹介してきましたが、逆に100万円の資産運用で避けるべき投資先もあります。
場合によっては、100万円以上のマイナスが発生すしてかなり損してしまうことも。
この章では100万円の資産運用で避けるべき投資先3つを紹介していきます。
- FX(外国為替証拠金取引)
- 仮想通貨
- 外貨建て保険などの投資性の高い保険
①FX(外国為替証拠金取引)
FXとは外国為替取引のことです。
世界中には様々な通貨が存在しますよね。
例えばアメリカに行った場合に使用する通貨は、米ドルになります。
アメリカでお金を使う場合には、料金所などで日本円を米ドルに交換する必要があります。
この通貨同士を交換することが外国為替取引です。
FXは為替レートの差で利益を得られます。
ニュースで
「現在は1ドル100円です。」
というような話を耳にしたことがあると思います。
その時のドルの価値を表したものが、「為替レート」です。
この為替レートは日々変化していきます。
例えばアメリカで円をドルに両替した時の為替レートが、1ドル100円だったとしましょう。
そして日本に帰国した際に、ドルを円に両替した時の為替レートは1ドル105円だった場合どうなるでしょうか?
すでに100円で買ったはずのドルを、5円高い105円で売ることができ、利益を得るという仕組みです。
FXの魅力として、口座に預けた資金の最大25倍もの取引が可能なレバレッジという仕組みがあります。
高い利益が期待できる一方で、リスクも大きく、為替レートの動向も常に見張っていなければなりません。
そのため100万円の資産運用でFXは、リスクが高すぎるので、あまりおすすめしません。
②仮想通貨
仮想通貨とは、インターネット上で取引される通貨のことです。
暗号資産とも呼ばれており、代表的な仮想通貨にはビットコインやイーサリアムが挙げられます。
仮想通貨は値動きが大きい分、大きな利益を得られる可能性がある一方で、価値が下落すると損失も大きくなります。
また、仮想通貨の保有にはリスクが伴います。
ネット上の取引になるので、ハッキングなどの危険性があり、最悪の場合は資産を失ってしまうことも。
初心者ではリスクが高いので、おすすめできません。
③外貨建て保険などの投資性の高い保険
外貨建て保険とは、保険金額や保険料、解約返戻金を全て外貨で運用します。
全て外貨で運用するため、外貨建て保険は為替の影響を受けるため、メリットにもデメリットにもなります。
例えば、米ドル建て終身保険の保険料184ドルを毎月支払う場合、為替の影響を比較してみましょう。
1ドル120円の場合、以下のようになりました。
184ドル×120円=22,080円
(参照:マニュライフ生命 こだわり外貨終身 30歳男性 保険金額10万ドル 払込期間60歳 2020年10月設計)
一方1ドル80円の場合は、このような結果になりました。
184ドル×80円=14,720円
(参照:マニュライフ生命 こだわり外貨終身 30歳男性 保険金額10万ドル 払込期間60歳 2020年10月設計)
同じ保険内容でも払い込み金額に差が出ることがわかります。
また、保険の受け取り時にも、為替の影響によっては同様の差が出ることがあります。
上記のように、外貨建て保険が為替の影響を受けることで、メリットにもデメリットにもなる理由は、外国為替相場によって為替差益が出る可能性があるからです。
元本割れのリスクも大いにあるので、初心者で100万円での資産運用にはおすすめしません。
100万円で資産運用をする時の注意点
手元に100万円の資金あれば、いろいろな資産運用が可能になります。
だからこそ運用をする前に注意点を抑えてから、資産運用に踏み切りしょう。
資産運用で後悔しないために、ここでは100万円で資産運用するときの注意点3つを解説していきます。
- 投資先を分散させること
- 短期で利益を求めないこと
- 損が出た場合を考えておくこと
投資先を分散させる
100万円全てを1つの金融商品や銘柄のみに投資してしまうのは、値下がりしてしまった場合に、かなりリスクが高くなります。
1つの金融商品や銘柄の値下がりリスクを避けるため、必ず分散投資を行いましょう。
分散投資とは、複数の商品や銘柄に分けて投資することです。
分散投資によって、1つが値下がりしても、他でカバーできるメリットがあります。
複数の商品や銘柄に分散させて投資することで、リスクを回避し、安定した運用を目指せるという仕組みです。
短期で利益を求めない
資産運用は、長期で運用をするだけでもリスクを抑えることができます。
リスクが抑えられて、複利効果が期待できるためです。
金融商品の多くは常に価格が変動しています。
そのため、1~2年の程の短期投資だと、値動きも激しいことから、リスクが大きくなりがちです。
ただし、保有期間が長ければ、価格が再び上がることも期待できます。
5年~10年保有しているとなるとリターンも安定してきて、受けられる複利効果も大きくなります。
「投資は我慢」
という言葉があるほどです。
特に初心者は短期で利益を求めず、長い目で見ていきましょう。
損が出た場合を想定しておく
どんなにローリスク・ローリターンな金融商品でも、失敗しない可能性はありません。
もし損失が出た場合のこともしっかり想定しておくことが大切です。
損失が出た場合、2つの対処法があります。
- 投資金額を見直す
- 運用先を組み合わせる
次につなげる100万円投資のコツ
100万円を上手に増やしていくには、とにかく実践して学ぶことが大切です。
資産運用は比較的長期間にわたることが多いので、誰でも一度は失敗することがあるでしょう。
ただ、たとえ失敗したとしても、経験となり糧となり、次に繋がります。
この章では100万円を上手に増やしていくポイントを2つ解説していきます。
- 少額からできる「積み立て投資」で投資に慣れる
- 自分で資産運用について勉強する
少額商品で実践を積んで投資に慣れる
投資を始めたばかりだと、わからないことも多く、戸惑うこともあるでしょう。
まずはいきなり100万円を投資するのではなく、少額から始めてみることをおすすめします。
実際に取引を行いながらの方が、学びやすいからです。
少額から始められる商品として、NISAやつみたてNISAなどの投資信託があります。
慣れてきたら株式投資にチャレンジするなど、徐々に高い利益を見込める商品で実践を踏み、賢く資産運用していきましょう。
資産運用について勉強をする
投資商品には、投資信託や株式投資、債券、FXなどたくさんの商品があります。
どの商品を選べばいいのかわからない、と悩む方も多いのではないでしょうか。
どんな投資方法でも、知識があればよりよい資産運用が可能です。
自分でも本やYouTube、またはプロのアドバイスなどを受けて、日々資産運用について勉強していきましょう。
知識は最大の味方になりますよ。
資産運用の方法は千差万別!迷ったらプロに相談!
資産運用の方法はさまざまです。
100万円など運用する金額が大きいほど、損した時のリスクを考えてしまい、どの運用方法が良いのか決められない方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、お金のプロである、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのがおすすめです。
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まとめ:余裕資産100万円を運用して資産をふやそう!
100万円あれば、投資先の幅も広がることから、資産アップも十分狙えるでしょう。
おすすめの投資先はこちらでした。
- 投資信託
- 株式投資
- ETF
ただ、急な出費に備えるため貯金全額を投資に使うのではなく、余剰資金で資産運用をすることも大切です。
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