資産運用で1億円を作って守る方法を解説|富裕層の共通点も紹介

資産運用で1億円を作って守る方法を解説|富裕層の共通点も紹介-サムネイル画像

富裕層のボーダーラインとされている1億円。自分には縁がないと思っていませんか?実は、誰でも1億円を貯められるチャンスがあります。この記事では資産運用で1億円を達成する方法と、1億円の資産を守りながら増やしていく方法を紹介していきます。



▼この記事を読んでほしい人

  • 資産運用で1億円貯めたい人
  • 資産運用で1億円をさらに増やしたい人
  • 1億円という大きな金額で資産運用する際の注意点を知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • 資産運用で1億円貯めるための条件
  • 1億円からさらに増やすための資産運用の方法
  • 1億円で運用する際の注意点

内容をまとめると

  • 資産運用で1億円貯めるには、「お金が貯まる家計を作る・長期投資をする・税制など各種制度を活用する」の3点が大切
  • 1億円での資産運用におすすめなのが、「株式投資・不動産投資・ヘッジファンド・ソーシャルレンディング・アパート経営」の5つ
  • 1億円を利用して資産運用をする場合、資産を増やすことを考えつつも、資産を守ることも重要
  • 1億円という大金での資産運用に不安はつきもの。そんな時はマネーキャリアに相談してみよう!
  • マネーキャリアは顧客満足度93%!今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、納得いくまで何度でもご相談ください。

20年間で1億円貯めるのに必要な毎月の資産運用額


「宝くじで1億円あったら…」など、お金持ちの金額として考えられている1億円。


実際1億円貯めるには、毎月どれくらい資産運用していけばいいのでしょうか?


仮に20年で1億円貯めるという目標を立てた場合、毎月の積み立て金額を年利3%、5%、7%で比較した表がこちらです。

年利毎月の積み立て金額
3%30万5,000円
5%24万4,000円
7%19万2,000円

(参照:金融庁 資産運用シミュレーション


年利3%の場合、手取り月収が100万円以上の高収入でないと厳しいので、現実的ではありません。


しかし、年利5%や7%の場合、年利3%と比べて6万円以上低いです。

共働き世帯でどちらも高収入な場合、あるいはどちらか一方の収入のみで生活できていて、もう一方の収入を運用資金に回すなどすると、1億円貯めるのも不可能ではありません。


また、目標期間20年を25年や30年に伸ばした場合、月々の負担は減っていきます。

つまり、早くから資産運用を開始することで、1億円貯めるのも夢ではないということです。

資産運用で1億円作った人たちの事例


一般的な収入で、かつ利回りの低い定期預金だけでは、1億円を達成するのは難しいでしょう。


ですが、前の章で述べたように、資産運用でなら1億円を作ることは可能です。


この章では、資産運用で1億円作った人たちの事例について、3つまとめました。

  • 株式投資で1億円を作った人の事例
  • 不動産投資で1億円を作った人の事例
  • 米国株投資などで1億円を作った人の事例

事例①株式投資で1億円

株式投資が好きで、投資キャリアも長い、Aさん(50代前半)の事例です。


Aさんが株主投資で1億円達成できた秘訣はこちらです。

  • ライフプランを作成し、必要に応じて見直しをしてきたこと
  • 自分が詳しい銘柄を売買していたこと


Aさんが株主投資で1億円達成できた理由1.ライフプランを作成し、必要に応じて見直しをしてきたこと

資産運用を始めるうえで、ライフプランは非常に大切です。


ライフプランの作り方については、「シミュレーションでわかる資産形成のポイント|おすすめも紹介」をご覧ください。


Aさんが株主投資で1億円達成できた理由2.自分が詳しい銘柄を売買していたこと

Aさんは、1つの銘柄のみで売買を繰り返していたと言います。


購入した銘柄は世間一般にはあまり知られていませんが、長い期間業績成長を続けている銘柄でした。


この判断が吉と出て、5,000万円ほどの利益を得たのです。


Aさんは上場企業の役員をしていましたが、定年前に退職し、退職金2,000万円をもらいました。

退職金の半分は債権に投資し、残りはまたその銘柄に投資したと言います。


作成したライフプランから、そろそろ老後を視野に入れた資産運用を始めると話したAさん。

Aさんの資産を大きく占める「1銘柄」の割合を減らし、債券などの安定資産に移行させようと計画しているそうです。

事例②不動産投資で1億円

続いて不動産投資で1億円を造ったBさん(50代後半)の事例です。


Bさんが不動産投資で1億円達成できた理由はこちらです。

  • 不動産投資について独学で勉強していたこと
  • 安値で買って高値で売れたこと

Bさんが不動産投資で1億円達成できた理由1.不動産投資について独学で勉強していたこと

不動産投資は不動産業者並みの専門知識が必要だと言われています。

さらに管理の手間がかかるなど、投資の中では効率が悪く、成功することが難しいとされています。
しかし、Bさんはしっかり景気の動向を把握し、「安値で買って高値で売る」という理想の形で投資できたのです。

Bさんが不動産投資で1億円達成できた理由2.安値で買って高値で売れたこと

Bさんは40代のころ、リーマン・ショック後で不動産が底値だったタイミングで、都心に自宅用マンションを5,000万円で購入します。
自宅マンションを担保に、さらに他にも複数の投資用マンションを購入しました。

その後アベノミクスで経済が回復し、東京オリンピックの開催が決まると、不動産価格は一気に上昇。自宅マンションが1億円になっただけでなく、投資用不動産も5割以上上昇したとのことです。

このタイミングをBさんは逃しませんでした。
Bさんが不動産投資を成功できた要因は、投資のタイミングはもちろん、それだけの資金もしっかり準備していたことも挙げられるでしょう。

事例③米国株投資などで1億円

最後に、米国株投資などで1億円を作ったCさん夫妻(50代前半)の事例です。

夫婦ともに投資をしており、夫は米国株に投資、妻は国内株に投資しています。


リーマン・ショック後の安値のころから本格的に買い始め、現在の保有銘柄数は50銘柄以上となっているそうです。


Cさん夫婦が米国株投資などで1億円達成できた理由は、「株を保有し続ける」スタイルです。

国内株に投資している妻は、含み損の銘柄はもちろん、含み益の銘柄も「売らない」スタイルのこと。


つまり銘柄を売買せず、一度買った株をずっと長期保有し続けている状態です。


売らない理由は、リスクを避けるために銘柄を買いあさった結果、売買のタイミングがわからなくなってしまったそうです。


しかしその結果、分散投資によって利益を出せています

老後に備えて、少しずつ株を売却し、利益確定するつもりだと言います。


また、株式投資は譲渡益に約20%の税金がかかります。

損益通算の仕組みを上手に利用して、節税しながら整理していくことも大切ですね。

資産運用で1億円を達成するための3つの条件


さまざまな投資方法で、資産1億円を達成した人たちの事例を見てきました。


では、資産運用で1億円を達成した人たちは、どんなことに気を付けていたのでしょうか。


この章では、資産運用で1億円を達成するための3つの条件を解説していきます。

  • 収入に見合った支出で、しっかりお金を貯めている
  • 投資を長期継続する
  • 税制など各種制度を上手に活用する

条件①お金が貯まる家計を作っている

資産1億円を達成費した人たちの共通点は、お金を貯める環境がしっかり整っていることです。

例えば、臨時ボーナスが入った場合、

「パーッと使っちゃおう!」

となったりしませんか?


資産1億円を達成した人たちは、無駄使いをせず、貯蓄に回しています。

もちろんケチになる必要はありませんが、無駄な出費は控えるべきでしょう。


コツコツ貯めていくことで、新たな投資の元手を作ることができ、株式投資すれば、配当収入を増やせる可能性が上がります。


つまり、給料が増えても派手な生活をせず、コツコツと貯蓄を増やしていくことは、1億円達成の重要な条件の一つと言えますね。

条件②目先の利益を追わず投資を長期継続する

株式投資や不動産投資をしていると、どうしても値上がりのタイミングで売ってしまい、利益を確定したくなります。


もちろん値上がったタイミングで、頻繁に売買を繰り返す投資方法もありますが、リスクがかなり高いです。


さらに、資産1億円達成した人たちの4人に1人が、投資の「長期運用」を行っています。

株や投資信託の銘柄を増やすことはあっても、目先の値動きで売ってしまうことはないそうです。


つまり、長期投資が資産1億円への秘訣と言っても良いでしょう。

条件③税制など各種制度を活用する

投資には販売手数料や信託報酬、さらには利益が出たときには約20%の税金がかかってくるなど、出ていくお金も多いです。


投資を行う上で大切なことは、投資の税制や制度を把握して、少しでも多くの利益を確保することです。


例えば株式投資の場合、損益通算の仕組みを上手に使うことで、節税できます。


損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺することです。

つまり、赤字分を黒字の所得から差し引くことで利益を確定し、その分税金を減らすことが出来るという仕組みです。


株式投資の他にも、以下の3つの投資は税金が非課税になります。

  • NISA
  • つみたてNISA
  • iDeCo

制度を知っているのと知らないのでは、雲泥の差が出ますね。
税制など各種制度を上手に活用していきましょう。

資産運用で1億円作れる人の3つの共通点


前の章で1億円を達成した3つの事例の人たちを紹介しましたが、3人にはある共通点があります。

どの人たちも、「普通の会社員」であることです。


自分で稼いだお金を投資に使って、資産1億円を達成しています。

つまり、誰でも1億円を達成できるチャンスがあるということです。


この章では、資産運用で1億円作れる人の3つの共通点について解説していきます。

  • プランを持っている
  • 失敗しないプロセスを持っている
  • ポリシーを立てている

共通点①プランを持っている

お金を着実に増やせる人たちは、資産運用プランがあります。


資産運用のプランとは、決して難しいものではありません。


「今の資産を〇年後に□□□万円にしたい。」

「そのために△%の収益率が必要。」

などシンプルな数字の計画でOKです。


目標がないと、

「増やせるだけ増やそう!」

とした結果貪欲になりすぎて失敗したり、

「損したくないな…。」

と漠然とした不安に駆られて、お金を動かせなくなったりします。


頭脳明晰である必要は、一切ありません。

プランを立てて、実行することが大切です。

共通点②失敗しないプロセスを持っている

お金を増やせる安定感を知っている人は、失敗しない投資のプロセスを持っています。


投資のプロセスとは、以下の投資の過程のことを言います。

  1. 目標を設定する
  2. 目標に向けた計画を立てる
  3. 計画実行のための情報を集める
  4. 計画を慎重に実行する
  5. 結果を検証する
  6. 計画の見直しをする

お金を貯められる人は、このプロセスを意識して、繰り返しています。
お金を貯められたプロセスをしっかり実行できたため、次も実績のあるプロセスでいい結果を出せる、ということです。

逆にプロセスを持たずに商品探しや銘柄捜しに奔走する人は、たまたま儲けることができても、それを繰り返すことができません。
なぜならプロセスを持たなかったために、成功した理由がわからないからです。

プロセスの大切さがわかりますね。

共通点③ポリシーを立てている

お金を増やせる人たちの共通点は、しっかりとしたポリシーを持ってることです。

ポリシーとは、投資の方針のことです。


例えば、以下のような考えのことを指します。

  • 現物資産のみ投資する
  • 集中投資はしない
  • 短期での売買はせず、長期での運用をする

つまり、投資をする上での行動規範ですね。

自分のポリシーがしっかりしていると、つまらない儲け話に乗ることも、一見おいしそうな詐欺話に騙されることもありません。
逆にポリシーを持っていないと、リターンの大きさにつられて、リスクの高い投資にはまってしまいます。

自分に合った投資方法によって、ポリシーは変わってきます。
まずは、自分に合った投資方法を見つけましょう。

資産運用で1億円貯めればFIREできるか検証してみた


現在「FIRE」という生き方が注目されています。

FIREとは、定年を待たずに早期に仕事を引退して、ゆっくり暮らしていくことです。


もちろん退職後の生活費が必要になってきますが、FIREするのに必要な金額が1億円と言われています。


果たして1億円貯めれば本当にFIREできるのについて、以下の3つを解説していきます。

  • FIREの基本ルールは25年分の年収確保と年4%の運用する
  • FIREは目標年齢設定に応じて難易度が変わる
  • 日本型FIREでは公的年金を組み込む

①FIREの基本ルールは25年分の年収確保と年4%の運用

そもそもFIREはアメリカ発の考え方です。


基本的に若いうちからしっかり稼いで投資し、資産運用で資産を増やす、という考えには、日本においても変わりありません。


FIREするための基本ルールは2つあります。

  • 年間支出の25年分の年収確保
  • 4%ルール
それぞれ見ていきます。

FIREするための基本ルール1.25年分の年収確保

仮に年間支出が400万円の場合、

400万円×25年分=1億円

となります。
もちろん年間支出が上がっていくほど、多くの金額を確保する必要があります。

FIREするための基本ルール2.4%ルール

4%ルールとは、毎年4%で運用するということです。

つまり、25年分の年間支出を貯めてから毎年4%で運用すれば、1年分を消費しても運用でまかなえることから、資産を減らすことなく生活できるという計算になります。

例えば、年間支出が400万円の場合、25年分は1億円でしたね。
1億円を年利4%で運用すると、リターンは400万円です。
したがって、毎年400万円使ったとしても、1億円は減らないという仕組みです。

要するに、FIREの資産を減らさないためには、年間支出を4%以内に収める必要があります。

②FIREは目標年齢設定に応じて難易度が変わる

FIREは、目標年齢設定に応じて難易度が変わってきます。


例えば、FIREする目標年齢を40歳とした場合のシミュレーションをしてみましょう。

年間支出が400万円で、25年分の1億円を目標金額として、積み立て期間は20年とします。


シミュレーションの結果、毎月の積み立て金額は、30万3,500円となりました。

(参照:金融広報中央委員会 ホームページ)


かなり高額なので、あまり現実的な金額とは言えませんね。


つまり、1億円貯めるには、積み立て期間が20年では、運用期間が短すぎるということがわかります。


そこで、FIREする目標年齢を50歳、60歳と延ばしていくと、運用期間が長く取れることから、月々の負担もぐっと軽くなります。


自分の資産状況に合わせて、無理のない範囲でFIREできる年齢設定をしましょう。

③日本型FIREでは公的年金を組み込む

上記はアメリカでの理論です。

基本はそのまま参考にし、修正を加えたのが「日本版FIRE」となります。


日本版FIREとしての考え方は3つあります。


  • 40歳でのFIREにこだわらない
  • 一定の範囲で資産の取り崩しを認める
  • 日本の公的年金を考慮する

まずは40歳など、早期過ぎるリタイアにこだわる必要はないということ。
無理なく50歳代、60歳代でのリタイア設定をすることで、FIREに近づけます。

続いて、一定の範囲で資産の取り崩しを認めることです。

アメリカのFIRE理論では、資産1億円をずっと持ち続けていく、というものです。

一方日本では、1億円をずっと持ち続けるという考えではありません。
例えば65歳の段階で、必要と言われている「老後の2,000万円」と少々残っていれば、資産の取り崩しも認めようという考えです。

そして最後に、日本の公的年金を考慮することです。
つまり老後に終身での定期収入、いわゆる「年金」があることを踏まえた収支計画を立てることです。

年金による収入を加味するだけで、1億円貯める必要はなくなります。
貯める金額も少なめに設定できるので、FIREへの実現性も高まります。

貯蓄1億円で30年資産運用した場合のシミュレーション


ここまで1億円を「貯める」お話をしてきました。

この章では、貯めた1億円を使って、30年間資産運用した場合のシミュレーションをしていきます。


年利1%で運用した場合のシミュレーション結果はこちらです。

元本運用益合計
(元本+運用益)
0年目1億円0円1億円
30年目1億円34,784,892円
134,784,892円

(参照:野村証券 マネーシュミレーター みらい電卓)

年利がたった1%でも、3,000万円以上の収益を出すことができました。


では年利10%で運用すると、どうなるのでしょうか?

シミュレーション結果はこちらです。

元本運用益合計(元本+運用益)
0年目1億円0円1億円
30年目1億円1,644,940,227円1,744,940,227円


年利10%の場合だと、運用益が元本を上回る結果になりました。


シミュレーション結果から分かるように、資産運用を行う上で大切なことは、「長期運用によって、複利効果を得ること」です。


複利効果とは、元本と利息の合計を基に複利運用することで、運用で得た利益を引き出す単純運用よりも、利益が増える効果のことです。


例えば、元本100万円を運用し、1年後に5万円の利息が出たとしましょう。

2年後にはこの利息分5万円を元本に加算、つまり105万円として運用可能です。


長期にわたって運用していくほど、複利効果の恩恵を大きく受けることができます。

さらに元本割れのリスクも軽減されるので、資産を守ることにもつながります。

1億円からさらに増やすための資産運用で考慮すべき基本


1億円貯めたあと、さらに資産を増やしたい、となった場合も、資産運用が必要になりますよね。


ただ、1億円という大金での資産運用となると、資産を増やすことはもちろん、資産を守ることも考慮しなくてはなりません。


この章では、大切な資産を守りながらも、1億円からさらに資産を増やすために大切な「投資の基本」を4つ解説していきます。

  • ポートフォリオの重要性を認識する
  • インフレに備える
  • 分散投資を基本とする
  • 景気変動の影響を受けにくい資産を選ぶ

基本①ポートフォリオの重要性を認識する

ポートフォリオとは、金融資産の組み合わせのことです。


例えば、金融商品には、以下のようなさまざまな商品があります。

  • 株式
  • 投資信託
  • 国債や債券
  • FX
  • 仮想通貨

上記の金融商品を組み合わせて、どの商品にどれだけ投資していくのかを表したものが、ポートフォリオです。

資産運用では、ポートフォリオが重要と言われています。
なぜなら、適切なポートフォリオを組むことによって、何か想定外のことがあっても、資産全体が危険になるリスクを避けられるためです。

資産運用の金額が1億円ともなると、何かあった場合の損失も大きいことから、ポートフォリオがより重要になってきます。

基本②インフレに備える

現金は価値が変わらない、と思っている方は多いのではないでしょうか。

実は、現金の価値も変動しているのです。


例えば、あるホテルの宿泊料金が1泊2万円だとします。

100万円あれば、50泊できる計算になりますよね。


では、ホテルの宿泊料金が1泊2,5000円に値上がりしたらどうなるでしょうか?

同じ100万円でも、先ほどの半分の25泊しかできなくなります。


つまり、25%の現金の価値が下がっているということです。

上記のようにモノやサービスの値段が上昇する現象を「インフレーション(インフレ)」と呼びます。


インフレが進行すると物価が上昇することから、手持ちの1億円の相対的価値が下がってしまいます。


手持ちの1億円の価値も、資産運用を活用することで、しっかりと守ることができます。


インフレに備えるためにも、資産運用が重要です。

基本③分散投資を基本とする

分散投資は、リスク管理の基本です。


投資の世界の有名な言葉として、「卵をひとつのかごに盛るな」という言葉があります。


「かご」を落としてしまったらす全ての卵が割れてしまいます。

でも全ての卵が割れるのを防ぐために、卵を複数のかごに盛っておけば、全ての卵が割れることはありませんよね。


つまり、全ての卵を割らないようにリスクを管理せよ、ということです。


どの投資にも分散投資はリスクを回避する上で基本的なことですが、1億円の資産運用となると、金額の大きさから、別の意味も持ってきます。


例えば、1億円の現金を使って1社の株を買ったとした場合、どうなるでしょうか?

その会社の株価にかなりの影響が出ることは、避けられませんよね。


健全に資産運用していくためにも、分散投資を考えていきましょう。

基本④景気変動の影響を受けにくい資産を選ぶ

繰り返しになりますが、1億円の資産運用は、運用益を出すことはもちろん、資産を守ることも大切です。


資産を守るという点で、リスクになるのが、「景気変動」です。

景気によって影響を受ける商品を選んでしまうと、好景気にはリターンが望めるものの、リスクが高すぎます。


1億円で資産運用を行う上での条件は、2つです。

  • 景気に左右されない商品を選ぶこと
  • 景気に関係なく増えていく商品を選ぶこと


つまり、一時的な値上がり益よりも、安定した定期収入を狙っていくことがポイントになります。

1億円からさらに増やすためにおすすめの資産運用法5選


1億円の資産運用となると、一般的な資産運用とは異なり、かなりの選択肢があります。


繰り返しになりますが、1億円の資産運用では、資産を増やすことも考えつつ、資産を守ることも必要になってきます。


この章では、1億円からさらに増やすためにおすすめの資産運用方法を5つ紹介していきます。

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • ヘッジファンド
  • ソーシャルレンディング
  • アパート経営

資産運用法①株式投資

株式投資は、株式会社が発行する「株式」を購入し、株式を購入した会社により多くの利益を生み出してもらうことで、配当金などの利益を狙うことです。


株式投資のメリット・デメリットをまとめました。


まず、株式投資のメリットはこちらです。

  • 株主優待がある
  • 経営に参加できる
  • 配当金や売却益がある

株式投資のメリットはなんといっても、株主優待です。


株式優待とは、企業から株主に対してのプレゼントのことです。

例として、自社サービスの商品や割引券などがあります。


続いて、株式投資のデメリットはこちらです。

  • 元本保証がない
  • 売買が成立しないこともある
株を購入した会社がうまくいかなければ、当然配当金の収益は見込めません。
元本保証がないため、最悪の場合、投資した資金全てを失う可能性もあります。

社会情勢などを踏まえて、成長しそうな会社を見定める力が必要です。

資産運用法②不動産投資

不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入して運用し、家賃収入や売却益を得る投資方法です。

言い換えると「大家になる」ということですね。


不動産投資のメリットはこちら。

  • 安定した収入につながる
  • インフレに強い
  • 保険代わりになる
  • 節税効果がある
不動産投資を行うことで、継続的に家賃収入が入るだけでなく、団体信用生命保険を活用することで生命保険代わりの効果を得ることも可能です。

さらに不動産は現預金と異なり、インフレに伴って価値も上昇します。

現物資産である不動産は、資産としての価値が下がりにくいことや、インフレに応じて物価が上昇すれば、家賃も徐々に上昇する傾向にあるためです。

一方、不動産投資のデメリットはこちらです。
  • 空室・修繕・滞納のリスク
  • 流動性が低い
不動産投資は、マンションやアパートなどに入居者が入っていれば、安定的な収入が見込めますが、入居者がいない場合は、もちろん家賃収入が入ってきません。

さらには、エレベーターや配管など物件の修繕のリスク、入居者の家賃滞納リスクの可能性もあります。

また、常に取引があり、積極的に売買が成立する株式投資に比べて、不動産取引は売却しようとしても、すぐに売れるとは限りません。

物件の状態や立地が、成功のカギとなってきます。

資産運用法③ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、ファンドマネージャーが投資家からお金を集めて株式や債券へ投資します。

一見すると投資信託と同じように思えますが、広く一般的に公募されるのが投資信託なのに対して、ヘッジファンドは大口の投資家や富裕層に向けた私募ファンドになります。


要するに、「お金持ちが購入できる投資信託のようなもの」ですね。

では、ヘッジファンドのメリット・デメリットをみていきましょう。


まず、ヘッジファンドのメリットはこちら。

  • お金のプロが運用してくれる
  • さまざまな運用方法でリスクが減らせる
  • 通常の投資信託よりも利回りが高い傾向にある
ヘッジファンドの最大のメリットは、お金のプロが運用してくれることです。

より専門的な知識を持って運用してくれることから、まとまった資産を持っていても、どのように運用していいか分からない、運用に時間をかけたくないという人におすすめです。

一方、ヘッジファンドのデメリットはこちら。
  • 運用の実態がわかりづらい
  • ヘッジファンドが破綻する恐れも
ヘッジファンドは株や投資信託のように広く売買されているものではありません。

そのためいざ売りたいと思っても、すぐに現金化できません。
さらに解約できる時期が決まっているので、換金性は低いです。

また、ヘッジファンドは利益を追求するために、レバレッジを掛けた投資を行います。

レバレッジとは、自己資本を担保に他人資本を借りることで利益率を高める投資方法です。
うまくいけば大きなリターンが得られる一方で、投資元本を大きく割り込む恐れもあります。

最悪の場合、ヘッジファンドそのものが破綻に追い込まれる恐れもあります。

資産運用法④ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、お金を融資してほしい企業や人と、お金を融資して利息でお金を増やしたい投資家を、ネット上で結びつけるサービスのことです。


言い換えると、「融資型のクラウドファンディング」ですね。


例えば、個人投資家がソーシャルレンディングサービスに投資し、ソーシャルレンディングサービスはそのお金を企業に15%の金利で融資するとしましょう。

そのうち、5%をソーシャルレンディングサービス会社が取得すると、個人投資家は10%もの利益が得られるという仕組みです。


このようにソーシャルレンディングは、個人からお金を集めるという仕組みにより成り立っています。


ソーシャルレンディングのメリット・デメリットをまとめました。

まず、メリットから見ていきましょう。


  • 高い利回りが期待できる
  • 手間がかからない
ソーシャルレンディングは、年5~10%の表面利回りを付けているものが多いです。
ただ、リターンが大きい分、リスクも大きいことを意識しておきましょう。

さらに、ソーシャルレンディングは一度運用が始まると、期間満了となり償還を迎えるまで特にすることはありません。

株式投資などと違い、日々の値動きを頻繁にチェックする等の手間がかからないので、日中働いている方にも行いやすい投資方法です。

続いて、ソーシャルレンディングのデメリットはこちらです。

  • 元本保証がない
  • 途中解約ができない

ソーシャルレンディングは、元本が保証された金融商品ではありません。


お金を貸した企業が業績悪化等によって返済が遅れてしまう、あるいは返済できないといった事態が生じた場合、損失が出てしまう可能性があります。


そして、ソーシャルレンディングは、原則として運用期間中に解約することができません。

「どれくらいの運用期間のものに投資をするか」ということを慎重に考えてから、投資案件を決めましょう。

資産運用法⑤アパート経営

アパート経営とは、所有するアパートの部屋を賃貸し、その入居者から家賃等をもらう不動産事業のことです。

アパート経営のメリット・デメリットは、不動産投資に似ています。


アパート経営のメリットはこちらです。

  • 安定した収入
  • 保険代わりになる
  • インフレに強い
健全に経営が出来ていれば、毎月安定した家賃収入を得ることができます。
経済変動にも強いことから、インフレ対策にもなり、「資産を守る」という点において有効です。

続いて、アパート経営のデメリットはこちらです。
  • 空室・修繕・滞納のリスク
  • 資産価値の下落
  • 災害リスク
アパート経営で最も心配なのが、「空室」のリスクです。
空室があると、収入の減少につながり、長期間に渡れば、影響は深刻です。

さらに、アパートも実物資産である以上、地震や火事でアパート自体が滅失するリスクが存在します。
アパート自体がなくなってしまうので、大きな損失が発生してしまいます。

貯蓄1億円で資産運用する際の3つの注意点


1億円で資産運用することは、一般的な資産運用とは異なってきます。

理由は、「資産を増やすこと」だけではなく、「資産を守ること」も考える必要があるからです。


この章では、貯蓄1億円で資産運用する際の3つの注意点について解説していきます。

  • 資産を守ることを心掛ける
  • 怪しい投資話や勧誘に気を付ける
  • 超ハイリスク商品に手を出さない

注意点①資産を守ることを心掛ける

1億円という大金を運用する際には、リスクを抑えた堅実な運用をおすすめします。

理由は、運用額が大きくなると、万が一運用で損失が出た場合に損失額も大きくなるからです。


例えば、1億円で資産運用していて、運用銘柄が10%下落した場合、

1億円×10%=1,000万円

となり、かなりの損失になります。

高いリターンも期待できますが、資産を減らしてしまうリスクもまた高いです。


1憶円を運用する場合は、資産を「増やす」ことよりも「減らさない」ことを意識することが大切です。

注意点②怪しい投資話や勧誘に気を付ける

1億円など資産額が多い人は、銀行や証券会社などの営業マンのターゲット顧客になっています。


なぜなら、営業マンは自身のノルマを達成することを最優先に考えています。

残念ながら、必ずしも投資家のことを考えた商品を紹介してくれるとは限らないのです。


どんなにリスクの低い金融商品でも、100%儲かる商品はありません。


「必ず儲かる」、「元本保証」といった甘い言葉を持ちかけて勧誘する営業マン、あるいは金融詐欺などには気を付けましょう。

注意点③超ハイリスク商品に手を出さない

FXや仮想通貨売買といったギャンブル性の高い投資商品は、高いリターンを期待できる一方で、大きく資産を失うリスクも存在しています。


秒単位で変動する価格に一喜一憂するというのは、1億円での資産運用でもそうですが、資産運用自体としても適切ではありません。


FXや仮想通貨などのマネーゲームは、あくまでも余剰資金の範囲で、文字どおりゲーム感覚で取り組むのが良いでしょう。


繰り返しになりますが、1億円の資産運用は、資産を増やすことよりも、減らさないことに重点を置くべきです。


超ハイリスク商品に手を出さず、コツコツと安定した運用を心掛けましょう。

1億円の資産を減らさないための資産運用の3つの鉄則


資産運用をしていると、利益を出せた時に、
「また大きなひと山を当てられるかも!」
と欲が出ます。

その結果失敗して、損失を出してしまう場合もあります。

特に1億円という大金を資産運用するとなると、運用金額の大きさから、損失額も大きくなるので、資産を減らしたくないですよね。


この章では、1億円の資産を減らさないための資産運用の鉄則として、以下の3つを解説していきます

  • 資産運用は点ではなく線で考える
  • 投資判断は数字を見て判断する
  • ぶれないスタンスを持つ

鉄則①資産運用は点ではなく線で考える

資産運用で言う「点」とは、現在や、ある投資判断をする瞬間など、資産運用中のある短い局面を意味しています。

一方「線」とは、点という毎日が、将来に向けてずっと続いている時間軸のことを表しています。


資産運用は点ではなく線で考えるというのは、その時々の状況のみで判断するのではなく、将来を見据えた判断するべきだという意味です。


外貨建て債権を例に見ていきましょう。

信用リスクが高まって価格が下落した場合、「点」で考えると、

「今は買わないでおこう」

となりますよね。


一方「線」で考えた場合は、

「破綻リスクが小さいと考えられる、良い会社の債券を購入しておこう」

などとなります。


つまり、目先の利益だけを見れば、価格が下落しているので投資しませんが、将来を見据えて、市場価格下落後の回復期に有望な投資先は何かを考えているということです。


資産運用において、常にベストなタイミングを見極めるのは不可能ですが、先を見据えて行動することが大切です。

鉄則②投資判断は数字を見て決める

「木を見て森を見ず」という言葉があります。

小さいことにとらわれて、全体を見通さないことの例えですが、投資において避けるべき事柄と言われています。


株式投資を例にみていきましょう。

株価は日々刻一刻と変化していきます。


今の水準が高いか低いかは、後になってみないとわかりません。

1か月間高値が続いて、勢いに乗って株を増やしても、半年後見れば安くなってしまい、損をしてしまった、なんてケースもあります。


つまり、フィーリングや勘、一過性の価格の「木」だけで判断するのではなく、過去や現在の企業業績の数字、さらには将来の実態経済の「森」を見て、判断することが大切です。

鉄則③ぶれないスタンスを持つ

資産運用には、良い時もあれば悪い時も必ず訪れます。

なぜなら、市場の動向は、常に変動指しているからです。


資産を減らさない運用のポイントは、資産運用の状態が悪い時でも、目標に向けたスタンスから逸脱するような、投資はしないということです。


株式投資において、株価が割高に感じるケースがあるとします。

ここで安易に

「売ってしまおう!」

とするのではなく、その状態がある程度解消される、つまり株価が下落するか実体経済が回復するまで、慎重に判断します。


目先の値動きに右往左往することなく、ぶれないスタンスを持って資産運用していくためにも、目標を決めた資産運用を心掛けましょう。

1億円の資産運用はプロの助言で失敗を防ごう


1億円を資産運用しようとなると、金額の大きさから、

「損したらどうしよう…。」

など、不安にもなりますよね。


そんな不安を、お金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

マネーキャリアなら、3,000人のFPと提携しています。


資産運用の不安や悩みの解消はもちろん、一人一人に資産運用方法を提案します。


顧客満足度は驚異の93%

納得いくまで何度でも相談可能で、しかも無料です。


今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、気軽にご相談ください。

1億円の資産運用についてのまとめ

この記事では資産運用で1億円貯める方法と、1億円からの資産運用について解説しました。

まず資産運用で1億円を達成するための条件は3つでした。


  • お金を貯める環境がしっかり整っていること
  • 目先の利益だけを見ずに、長期投資をすること
  • 利用できる制度を使って節税すること

どんな人でも1億円を作るチャンスがあります。

自分に合った目標、プランを作り、実行していきましょう。


そして、実際に1億円貯まった後の資産運用で大切なことは、増やしていくことよりも、資産を守ることを第一に考えていくことです。

理由は、金額の大きさゆえに、損失した場合の額も大きいからです。


1億円での資産運用は、年利1%でもいいので、堅実な運用を心掛けましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでいただきたいお金に関する記事を多数掲載しています。

是非見てください。

ランキング