更新日:2022/03/31
老後資金は保険で備えるべき?知っておきたい生命保険の必要性
老後資金を準備するときに、生命保険も必要なのか気になる方もいらっしゃると思います。老後資金としてお金を準備するだけでなく、医療保障や死亡保障も準備しておくことが重要です。なぜ老後資金として生命保険が必要なのか、理由などをご紹介していきます。
内容をまとめると
- 老後資金の備えとして生命保険に加入する必要性は高い
- 老後は病気・死亡のリスクが上がり、治療費などをの負担を考えると生命保険が必要
- 生命保険を選ぶ際には、老後の生活費・年金額・公的制度の保障範囲を把握することが重要
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 老後資金の備えとして生命保険に加入すべき3つの理由
- 理由①:老後が近づくにつれて病気や死亡のリスクは高まる
- 理由②:金銭面を理由に満足のいく治療を受けられない可能性がある
- 理由③:せっかく貯めた老後資金を取り崩す可能性がある
- 老後資金に備えて生命保険を選ぶときの3つのポイント
- ポイント①:老後の生活費はどのくらいかかるか把握する
- ポイント②:老後に受け取れる年金額を把握する
- ポイント③:公的医療保険や公的介護保険の保障範囲を知る
- 老後資金に備えるなら知っておきたい生命保険の基礎知識
- 生命保険の種類
- 生命保険の目的
- 老後資金の備えとして個人年金保険は有効?メリットとデメリット
- 個人年金保険は貯蓄型の保険
- 個人年金保険のメリット
- 個人年金保険のデメリット
- まとめ:老後資金に安心して備えるなら生命保険の重要性が高い
目次
老後資金の備えとして生命保険に加入すべき3つの理由
老後資金の準備を考えると、その金額ばかり気にしてしまう方もいらっしゃると思います。いくら貯めておけば大丈夫、など確かに金額も重要ですが、備えとして生命保険を活用することも忘れてはいけません。
保険は必要ないと考えるかもしれませんが、必要性の高い理由がいくつかあります。
- 老後が近づくにつれて病気や死亡のリスクは高まる
- 金銭面を理由に満足のいく治療を受けられない可能性がある
- せっかく貯めた老後資金を取り崩す可能性がある
などです。
せっかく準備した老後資金も場合によっては足りなくなってしまう事が考えられます。不足なく貯めた状態であっても、万一のことが起こってしまうとどうなるかは分かりません。
それぞれの理由について考えていきましょう。
理由①:老後が近づくにつれて病気や死亡のリスクは高まる
老後資金として生命保険に加入するべき理由の一つ目が、老後に近づくにつれて病気や死亡のリスクが高まることが挙げられます。
参考までに、人口10万人に対する年齢別の入院数を見ていきましょう。
年齢 | 入院数 |
---|---|
50~54歳 | 552 |
55~59歳 | 758 |
60~64歳 | 997 |
65~69歳 | 1,305 |
70~74歳 | 1,712 |
75~79歳 | 2,448 |
80~84歳 | 3,633 |
85~89歳 | 5,326 |
90歳以上 | 7,815 |
65歳以上の高齢になると、病気などで入院をする可能性が高くなることが分かります。また、高齢になると病気などでの死亡率も高くなっていきます。死亡原因1位となるがんの累積死亡率を見ていきます。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
50歳 | 0.502% | 0.663% |
60歳 | 1.794% | 1.799% |
70歳 | 6.082% | 4.101% |
80歳 | 14.245% | 8.160% |
生涯 | 24.517% | 15.197% |
病気や死亡の可能性が高くなるからこそ、医療保険や死亡保険での備えが重要になる年齢です。
理由②:金銭面を理由に満足のいく治療を受けられない可能性がある
老後資金として生命保険での備えが必要な理由の2つ目が、金銭的な理由で満足な治療が受けられなくなる可能性があることです。
生命保険に何も加入していない状態で病気の治療を行った場合、治療費をカバーできるものは公的医療保険のみです。確かに負担割合が低いため、通常の治療ならば特に問題なく終了することが考えられます。
しかし、病気の種類や状況によっては通常の治療があまり効果がなく、先進医療が希望となる可能性もあります。
しかし、この先進医療はとても高額です。さらに公的医療保険も適用外となるため、高額療養費制度の活用もできません。かかった費用が全額自己負担となってしまいます。
高額な治療費を払えずに治療を断念してしまう可能性があることから、医療保険などで準備をしておくことは重要です。
理由③:せっかく貯めた老後資金を取り崩す可能性がある
老後資金として生命保険を利用するべき理由の3つ目が、せっかく貯めた老後資金を取り崩す可能性があることです。
高齢になると病気への罹患率は上がります。ちょっとしたケガや病気ならば問題ないかもしれませんが、入院が必要な大きな病気になった際には治療費は高額になることが予想できます。
さらに先ほどご紹介したように、公的医療保険が適用されない先進医療などの選択をする可能性も否定できません。
このような万一の事態が生命保険未加入の状態で発生した場合には、老後の生活のためにためておいた貯蓄を取り崩さなくてはいけなくなってしまいます。
せっかく貯めた老後資金が万一のことで無くなってしまうと、その後の生活が心配です。医療保険などの生命保険でしっかりと準備しておくようにしましょう。
老後資金に備えて生命保険を選ぶときの3つのポイント
老後資金の備えとして生命保険の必要性が高いことはお分かりいただけたと思います。しかし、どのような生命保険で備えておくべきなのか、選ぶ際のポイントが分からない方が多いかもしれません。
生命保険を選ぶ際のポイントとしては、
- 老後の生活費がどれくらいかかるのか把握する
- 老後に受け取れる年金額を把握する
- 公的医療保険や公的介護保険の保障範囲を知る
などが挙げられます。
老後資金の備えとして利用することを考えると、医療保険や個人年金保険をイメージする方は多いと思います。イメージ通りの保険は必要なのか、これらのポイントを踏まえて考えていきましょう。
ポイント①:老後の生活費はどのくらいかかるか把握する
ポイントの一つ目は老後の生活費がどれくらいかかるか把握することです。
老後資金を計算するためにも重要なポイントになります。
老後の生活費はそれぞれどのような生活をするのかによってかかる金額が変わります。参考までに65歳以上の無職世帯の平均額を見てみましょう。
消費支出 | 非消費支出 | |
---|---|---|
夫婦 | 224,390円 | 31,160円 |
単身 | 133,146円 | 11,541円 |
消費支出と非消費支出を合わせると、
- 夫婦:255,550円
- 単身:144,687円
の支出が毎月ある計算になります。
これに老後期間をかけることで必要な老後資金の額を計算することが可能です。
ただしこの金額は平均となっているため、余裕を持った生活をしたい場合などは必要額が大幅に増えてしまう事になります。老後になってから不足が生じることが分かっても意味がないため、事前にしっかりと生活費を計算しておくことが重要です。
ポイント②:老後に受け取れる年金額を把握する
2つ目のポイントは、老後に受け取れる年金額を把握することです。
支出が分かっても収入が分からなければ正確な老後資金の必要額を計算することはできません。そのためにも年金額を把握しておくことが重要です。
平均年金受給額は以下のようになっています。
社会保障給付額 | |
---|---|
夫婦 | 219,976円 |
単身 | 121,942円 |
意外と多いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、平均生活費と比較すると少ない金額になっています。自分の場合にはいくら不足が生じるのかを計算しておきましょう。
なかには平均額をそのまま自分に当てはめてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分の年金額が平均に達していなかった場合、準備した老後資金では足りなくなってしまいます。このことからも分かるように、自分の金額を把握しておくことが重要です。
特に自営業の方は受け取れる金額が少なくなるため、しっかりと自分の年金額を把握し老後の不足額を計算することをおすすめします。
ポイント③:公的医療保険や公的介護保険の保障範囲を知る
ポイントの3つ目は、公的医療保険や公的介護保険の保障範囲を知ることです。
医療費の負担割合を見てみましょう。
年齢 | 医療費負担割合 |
---|---|
69歳以下 | 3割 |
70~74歳 | 2割 |
75歳以上 | 1割 |
また、介護を受ける場合には、通常の在宅介護であれば公的介護保険で負担額が1割で済みます。しかし、介護施設に入居する場合には、その住居費や食事代などは対象外となることに注意が必要です。
公的制度で保障される部分に対して備えておく必要性は高くありません。しかし対象外となるものが分かっているのであれば、それに対して自分で準備しておくことが重要です。
老後資金に備えるなら知っておきたい生命保険の基礎知識
老後資金の備えとして生命保険が活用できることはお分かりいただけたと思います。保険を検討している方も多いと思いますが、どのような種類があるのかを理解しておかないと上手に備えることができません。
どの様な種類を準備しておくのが効果的なのか、種類や目的を明確にしておくことで、自分に合った保険を選ぶことができるようになります。
ここでは、
- 生命保険の種類
- 生命保険の目的
についてご紹介していきます。
生命保険の種類
生命保険には多くの種類があります。老後の備えとして利用するべき種類を知るためにも、どのような種類があるのかを把握しておかなくてはいけません。
生命保険の種類を大まかに分けると以下のようになります。
保障の種類 | 保険 | 特徴 |
---|---|---|
死亡保障 | 定期死亡保険 終身死亡保険 収入保障保険 | 被保険者の死亡・高度障害時を保障 |
病気保障 | 医療保険(終身・定期) 介護保険 がん保険(終身・定期) 就業不能保険 所得補償保険 | 病気やケガでの治療費を保障 |
貯蓄型 | 個人年金保険 学資保険 養老保険 | 貯蓄を目的として保険 |
運用 | 外貨建て保険 変額保険 | 運用を目的とした保険 |
- 死亡保障
- 病気保障
万一の際に家族にお金を遺すことができるのが死亡保障です。自分に万一のことがあっても遺された家族が困らないよう、備えをしておきましょう。また、終身型で保険料の払込を定年前にしておけば、老後は保険料無しで保障を続けることも可能です。保険料の支払いが心配な場合に合は、このような方法も検討してみましょう。
老後になると病気への罹患率が高くなることから、病気保障も重要です。治療費に老後資金を削ってしまうと、不足が生じる可能性が高くなってしまいます。このようなことを避けるためにも保険で準備しておくことをおすすめします。
生命保険の目的
老後の備えとして生命保険を利用することは重要ですが、給付金などの金額をいくらに設定するべきか悩む方も多いかもしれません。
金額などで悩む場合には、まず生命保険の目的について考えてみましょう。
民間の生命保険は公的保険で保障されない部分をカバーするためのものです。
なかには2重に保障を受けられればお得なのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、公的保険でカバーされている部分の保障も手厚くしてしまうと保険料は高額になってしまいます。
公的保険ではカバーされない費用を計算し、それをカバーできる程度の生命保険へ加入することがポイントです。
公的保険でカバーされる範囲が分からない、それ以外にかかる費用をイメージできない、という方も多いと思います。このような場合にはマネーキャリアのFP相談を利用することがおすすめです。
お金と保険のプロに無料で相談できるマネーキャリアを活用して、老後の備えとしての生命保険を選びましょう。
老後資金の備えとして個人年金保険は有効?メリットとデメリット
老後資金を準備するための生命保険として、個人年金保険をイメージする方は多いと思います。
確かに老後資金の準備には適当な保険と言えますが、利用する際にはメリット・デメリットなどの確認が必要です。
以下では、
- 個人年金保険は貯蓄型の保険
- 個人年金保険のメリット
- 個人年金保険のデメリット
についてご紹介します。
老後資金を貯めるための保険として活用を検討している方も多いと思いますが、わざわざ保険を利用しなくても貯める方法はいくつかあります。どうしても利用したい場合にはデメリットなどに納得してから利用を始めるようにしてください。
個人年金保険は貯蓄型の保険
個人年金保険は貯蓄型の保険の一種です。
保険料として支払ったお金を保険会社が運用し、設定した年齢になると年金として給付が受けられる仕組みです。
老後には公的年金を受け取ることができますが、足りない可能性は高くなります。不足分を準備した個人年金保険でカバーすることで、老後資金を補う保険です。
受取方法としては
- 一括
- 年金形式
などが選べ選べます。受取期間も
- 一定期間
- 生涯
などがあるため、自分にあったものを選ぶことが可能です。
なかには支払った金額よりも受け取れる金額が多くなる商品もあります。
老後資金を準備する方法として問題なさそうに感じます。しかし、デメリットもあるためしっかりと確認してから利用を検討するようにしてください。
個人年金保険のメリット
個人年金保険のメリットは、
- 強制的に貯蓄できる
- 予定利率が高ければ大きく増える可能性がある
- 契約内容によっては保険料控除が受けられる
などが挙げられます。
個人年金保険の保険料は口座から引き落としされるため、貯蓄が苦手な方でも強制的に貯蓄ができます。
予定利率が高い商品ならば、支払った保険料よりも大きく増える可能性があることもメリットの一つです。
生命保険料控除の中の個人年金保険料控除が受けられる可能性もあります。様々な条件をクリアする必要がありますが、控除が受けられることは大きなメリットです。ただし、iDeCoで受けられる節税効果よりは低いため、より多くの節税効果が得たい方はiDeCoの利用がおすすめです。
個人年金保険のデメリット
個人年金保険のデメリットとしては、
- 途中解約は元本割れの可能性がある
- インフレリスクに対処できない
- 保険会社が破綻した場合には元本割れをする
- 利率が低い割にはリスクが高い
などが挙げられます。
個人年金保険で保険料払込途中に死亡してしまった場合には、支払った保険料相当額が戻ってきますが、途中解約の場合には違ってきます。払い込んだ金額よりも少なくなることが一般的です。
予定利率が最初に決まってしまうため、インフレリスクには対処できません。
保険会社が破綻する可能性もあります。この場合には預金などと違い元本保証がないため、元本割れを起こしてしまいます。
このようなデメリットがあり、個人年金保険は利率の割にはリスクが高い方法です。老後資金を準備する方法として他にもiDeCoなどを検討することをおすすめします。
まとめ:老後資金に安心して備えるなら生命保険の重要性が高い
いかがでしたか?ここでは老後資金の備えとしての生命保険についてご紹介しました。
老後資金を準備しておけば安心と感じる方は多いと思います。しかし、老後は病気になる可能性などが高くなるため、医療保険などの生命保険を活用することがおすすめです。金銭的な理由で治療が受けられなくなることを避けるためにも、老後資金として生命保険を活用してください。
どのような保険が良いのか分からない場合、マネーキャリアのFP相談で自分に合った保険を探すことがおすすめです。何度でも無料でプロに相談できるため、しっかりと自分に合ったものを探すことができます。
ほけんROOMでは他にも保険やお金に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
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