新NISAの積立額を変更するには?デメリットや金額変更のタイミングも解説

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「新NISAで毎月積立するのがむずかしくなってきた」「お金が浮いたのでさらに積立額を増やしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

積立額を変更する方法を解説します。実は減額するデメリットがあることをご存じですか?この記事ではデメリットの対処法についても解説します。

▼新NISAで積立額を減額するデメリット
  • 複利効果の恩恵が少なくなる可能性がある
  • 将来の運用益が少なくなる可能性がある

▼積立額を変更する方法
  1. 取引サイトを開き「投資信託」の項目を開く
  2. 「積立額変更」を選択し、変更したい金額を入力する
  3. 入力送信をして積立額変更が完了

新NISAの積立額減額をする際のデメリットが、自分の運用益にどう影響するのか知りたい方向けの「マネーキャリア」にお問い合わせください。

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新NISAの積立金額変更をするデメリットは?

▼新NISAの積立金額変更をするデメリットは?

減額した場合

デメリット①複利効果が薄れてしまう

複利効果とは、運用で得た収益をふたたび投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。


金融庁のシミュレーションを利用し、「毎月5万円を利回り3%で20間投資する場合」と「毎月10万円を利回り3%で20年間投資する場合」を比較したとき、複利効果による利益の差は、以下の通りになりました。

投資額総利益複利効果による利益(運用益)
5万円1,641万円441万円
7万円2,298万円618万円

複利効果は長期的な運用によって大きな効果を発揮するため、減額してしまうと再投資分の分配金も減るため、複利効果の恩恵を受けにくくなる可能性があります。


※出典文献:金融庁


デメリット②運用益が少なくなる可能性がある

投資額が減額するとそれに比例して運用益が少なくなる傾向があります。


たとえば、上記の金融庁の資産運用シュミレーションを参考にすると、月の投資額は2万円しか差がないにもかかわらず、20年後の運用益は177万円もの差がついています。

増額した場合

新NISAの積立額を増額した場合のデメリットとして、価格が下落すると損失が大きくなる可能性があります。


投資額(元本)が100万円と200万円の場合、下落した価格を50万円として損失額にどれくらいの差があるのか比較してみます。


投資額(元本)下落した価格損失額
100万円50万円50万円
200万円50万円100万円

元本100万円で価格が下落して50万円になったとき、50万円の損失額で済みますが、元本200万円に増額すると、100万円の損失額が出てしまいます


投資には常に価格変動リスクが伴います。新NISAは長く運用すればするほど運用益は高くなると言われていますが、積立額を増額する際は、価格変動リスクがあることを心に留めておく必要があります。

新NISAの積立金額を減額したいときの対処法

新NISAの積立金額を減額したい場合、対処法として下記の2つがあります。

取引を停止する前に減額してみる

新NISAの積立金額を減額したいときの対処法として、取引を停止する前に減額してみることをおすすめします。取引を停止してしまえば、投資を中断することになるためです。


たとえば、毎月5万円投資しているとすれば、毎月2万円や3万円などというように減額できるか検討しましょう。減額すれば複利の効果は下がりますが、取引を停止すれば投資額が0になるため複利の恩恵は受けられません。毎月の投資額を減額したとしても投資は続けているため、複利の恩恵を受けられます。


取引停止は減額より手続きが煩雑になるため、その点においてもまずは、どれだけ減額すれば投資を続けられるか検討することが必要です。

売却はあまりおすすめできない

新NISAの積立金額を減額したいときの対処法として、売却はあまりおすすめできません。売却してしまえば、これまで積み立ててきた運用益がストップしてしまうからです。また非課税枠においても損する可能性があります。


新NISAの年間非課税枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万となっています。たとえば、300万円を売却してしまえば、1年間で利用できる非課税枠は残り60万円となってしまいます。翌年になれば年間非課税枠はリセットされますが、新NISAの最大のメリットを潰してしまうことになりかねません。


売却することはデメリットが多く、おすすめする対処法ではありません。売却以外の他の方法で対処できないか検討しましょう。

新NISAの積立額を変更する方法 

楽天証券で新NISAの金額変更をする場合

▼5ステップでできる!楽天証券で新NISAの金額変更をする方法

  1. 楽天証券のPCサイトにログイン後、「投資信託」→「積立設定」を開きます。
  2. 積立設定一覧画面の中から、変更したい積立設定を選び「変更」をクリックします。
  3. 設定の訂正画面の「積立金額」を選択して、金額を変更します。
  4. 「内容確認へ」をクリックし、変更内容が正しいか確認します。
  5. 取引暗証番号を入力して、「設定する」をクリックすれば金額を変更できます。
※出典:楽天証券

SBI証券で新NISAの金額変更をする場合

▼4ステップでできる!楽天証券で新NISAの金額変更をする方法

  1. SBI証券のPCサイトにログイン後、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買い付)」をクリックします。
  2. 設定銘柄一覧が表示されたら、金額変更する銘柄の「変更」をクリックします。
  3. 「設定変更入力」画面で、変更したい金額とパスワードを入力します。
  4. 変更内容が正しいか確認して、「設定変更」をクリックします。
※出典:SBI証券

その他の金融機関で新NISAの金額変更をする場合

その他の金融機関で、新NISAの積立額を変更する場合を紹介します。


マネックス証券の場合

▼2ステップでできる!マックス証券で新NISAの金額変更をする方法

  1. マックス証券のPCサイトにログイン後、「投信・積立」→「投信つみたて申込状況」→「訂正」をクリックします。
  2. 金額を変更して、正しく入力されていることを確認したら完了です。

出典:マックス証券


野村證券の場合

▼3ステップでできる!野村證券で新NISAの金額変更をする方法

  1. 野村證券のPCサイトにログイン後、「投信積立」→「NISA優先(NISA口座開設済の場合)」→「変更」をクリックします。
  2. 「成長投資枠」「つみたて投資枠」「利用なし」の中から金額を変更したい買付をクリックします。
  3. 金額を変更して、正しく入力されていることを確認したら完了です。

※出典:野村證券

新NISAの積立金額変更するタイミングはいつ? 

新NISAの積立額を変更するタイミングについて、下記の3つのパターンを紹介します。

ぜひ参考にしてください。

家計の状況が変わったとき

家計の状況が変わったときは、新NISAの積立額を変更するタイミングです。


たとえば、昇給や転職により収入が増えた場合は積立金額を増額してもよいでしょう。今後も収入安定が見込めているのであれば、変更するタイミングと言えます。

一方で、結婚や出産などにより支出が増えた場合は積立金額を減額して生活費に充てるべきです。投資は余剰資金で行うのが鉄則のため、無理をせず減額して調節しましょう。


新NISAは積立金額をいつでも変更できるため、家計の状況が変化すれば積立額を変更してバランスを取りながら運用を続けるとよいです。

ボーナスが出たとき

ボーナスが出たときも、新NISAの積立額の変更を考えるタイミングです。


新NISAには、毎月の投資金額にプラスしてボーナス月だけ積立金額を増額できる、スポット購入があります。成長投資枠で一括購入できるため、設定しておくとボーナスを積立に充てられます。


ボーナスは余剰資金と考えられ、普段の生活を変えることなく積立金額を増やせるため有効的な方法です。

ポートフォリオを見直したいとき

新NISAの積立額を変更するタイミングとして、ポートフォリオを見直したいときも考えられます。


たとえば、このままの積立金額で投資したとすると、将来の目標金額を達成できないとわかった場合は積立金額の増額を考えなければなりません。また、現在投資している銘柄の成長が見込めそうにないと思えば、投資銘柄を分散する方法もあります。


新NISAは長く投資することでリターンが得られるのが特徴ですが、その時々に合わせてポートフォリオを見直すことが大切です。また旧NISAの積立NISAは、2024年以降金額変更と新規積立ができないため、注意が必要です。

新NISA・積立NISAの金額変更でよくある質問

旧NISAの積立NISAは2024年以降も金額変更ができる?

旧NISAの積立NISAは、2024年以降は新規積立と金額変更はできません

新NISAが2024年1月から開始され、旧NISAは2023年12月をもって終了した制度です。

ただし、旧NISAの積立NISAは解約せず、持ち続けることが可能です。

新NISAの積立金額変更は何回までできる?

新NISAの積立金額変更は、制限なく何回でもできます。ただし、変更された積立金額の反映は金融機関や設定タイミングによって異なるため、事前の確認が重要です。

楽天証券で金額変更したときに反映されるのはいつ?

楽天証券の金額変更手続きの締切日は、積立講座や決済の方法によって反映される日が異なります

証券口座からの積立なら積立指定日(投資信託買付日)の前営業日まで、楽天カードクレジット決済または楽天キャッシュでの積立なら前月の12日までに、金額変更の手続き終えれば当月に反映されます。

【まとめ】新NISAの積立額を変更する方法とデメリット

▼新NISAで積立額を減額するデメリット

  • 複利効果の恩恵が受けられなくなる可能性がある
  • 将来の運用益が少なくなる可能性がある 


▼積立額を変更する方法

  1. 取引サイトを開き「投資信託」の項目を開く
  2. 「積立額変更」を選択し、変更したい金額を入力する
  3. 入力送信をして積立額変更が完了

▼新NISAの積立額変更に迷ったらマネーキャリアにご相談ください

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