あなたの資産運用を成功に導くポートフォリオの組み立て方を解説

あなたの資産運用を成功に導くポートフォリオの組み立て方を解説-サムネイル画像

資産運用を効率よく進めるために、年代に応じたポートフォリオを作ることがポイントです。ポートフォリオを組み立てる際、自身のリスク許容度や運用目的を明確にしましょう。また、ポートフォリオは定期的に見直しをすることで更に適正な運用が可能となります。



▼この記事を読んでほしい人

  • これから資産運用をしようとしている人
  • どんなポートフォリオが自分には適切か知りたい人
  • ポートフォリオなしの資産運用をしていて新たに構築したい人

▼この記事を読んでわかること

  • そもそもポートフォリオとな何なのか
  • ポートフォリオの構築方法について
  • どういう基準でポートフォリオを組めばよいのか

内容をまとめると

  • ポートフォリオはリスク回避と運用効率化のために必要である
  • 自分のリスク許容度や運用目的を明確にすることで有効なポートフォリオ構築が可能
  • ポートフォリオは定期的な見直しが必要である
  • 資産運用商品の選び方に悩む場合はマネーキャリアの無料FP相談へ
  • 顧客満足度93%のFP相談なら何度でも無料で利用できます

資産運用におけるポートフォリオの意味とは?

こんにちは、マネーキャリア編集部のFP大野翠です。


適切に資産運用をするためには、自分の投資嗜好や目的に合ったポートフォリオを構築する必要があります。  


もちろん最初は詳しく知らない人がほとんどです。


ポートフォリオとは資産運用リスクを軽減する目的があり、運用効率化のためには切っても切り離せません。


そもそもポートフォリオとは、金融資産の組み合わせのことを指します。

ポートフォリオに組み込む資産配分を変えることにより、将来的な運用結果が変わります。

またいろいろな資産運用商品を組み合わせることでリスク軽減になり、安定的な運用が可能となります。

この事実を証明した経済学者マーコウィッツは、1990年にノーベル経済学賞を受賞しています。


本記事では、資産運用をするうえで欠かせないポートフォリオの組み方について解説していきます。


今すでになんらかの投資をしていて改めてポートフォリオについて検討したい人や、これから資産運用をはじめるにあたってポートフォリオの組み方を知りたい人などは、特に参考になさってください。

伝統的な資産運用ポートフォリオ「財産三分法」



ここからは、日本では古くから参考にされてきた伝統的な資産運用ポートフォリオである「財産三分法」についてそれぞれ紹介していきます。


  1. 預貯金のメリットとデメリット
  2. 株式投資のメリットとデメリット
  3. 不動産投資のメリットとデメリット
数ある資産運用の手法のなかで、この財産三分法の3つの手法はそれぞれ別の動きをします。

別の動きをするもの同士を保有することで、片方が急落すれば他は急騰するなど、お互いの資産を補い合うことで資産を守りながら運用することができます。

以下、預貯金、株式投資、不動産投資について項目別に解説していきます。

三分法①預貯金のメリットとデメリット

財産三分法のひとつ「預貯金」は、簡単にいうと銀行の普通預金に預けていていつでも使える現金貯金のことです。


いつでも使えるというメリットはありますが、普通預金口座に入れっぱなしにしてもほぼ増えません


ただし、一切減らずに資産を守ることができる点は最大の強みです。


この後の株式投資や不動産投資では、タイミングによっては大きく損をすることがあります。


そのためポートフォリオの中には「預貯金」のような元本保証が確実な商品を組み込んでおくと安心です。

三分法②株式投資のメリットとデメリット

株式投資は、国内株式であればミドルリスクに分類されます。


株式投資では購入する株式が国内か海外か、新興国かによってリスクやリターンが違います。


国内より海外、海外より新興国株式の方がリスクが高いですが、その分リターンも大きくなります。


株式投資は全体的に、値上がりした際の収益性は高いですが安全性に不安があります。


そもそも元本保証の投資商品とは真逆に位置します。


株式投資で利益をだす方法としては「安く買って高く売る」ことによる売却益が一般的です。


あまり投資の経験がない人では、安く買うタイミング、高く売るタイミングがわかりづらく、大きな損害をうけることもあり得ます。


また、決算時期を越して保有し続けるなども値下がりリスクの一つです。


このようなデメリットの影響をより少なくするためには、株式投資の売却益を利益としてポートフォリオに組み込む場合は、多少は経済知識を保有しておくことをお勧めします。

三分法③不動産投資のメリットとデメリット

不動産投資は、株価や経済情勢の影響をあまり受けることなく、長期的な収入を目的とした資産運用商品です。


デメリットとしては、換金性に乏しいことです。


保有している不動産を手放したくても、買い手がつかなければいつまでも保有したままです。


また、台風などの自然災害で保有している物件に損害が出た場合など、維持管理費は所有者が負担します。


同様に、経年劣化による修繕なども所有者負担で行います。


そもそも不動産投資は賃料収入を利益としますが、空室が続くと収入が見込めずかえって維持管理費だけが負担になることもあります。


このように、不動産投資はリスクが高い投資商品です。


近年、不動産投資における空室リスクや維持管理費の負担軽減という点から「不動産投資信託(REIT)」や「不動産クラウドファンディング」の活用も注目されています。


いずれも不動産投資よりも自己資金が少なく済むことから人気の投資商品です。

資産運用ポートフォリオの種類

資産運用ポートフォリオの種類は、組み入れる資産の種類によって大きく3種類に分けられます。


  1. 総資産ポートフォリオ
  2. マネーポートフォリオ
  3. 証券ポートフォリオ
以前は、ポートフォリオと言えば「マネーポートフォリオ」のことを指していましたが、投資信託や債券投資が増えてきた近年、ポートフォリオとは証券ポートフォリオが主流になってきました。

また、この3つのポートフォリオは、その後のリスク許容度に関する内容や、ポートフォリオの参考例といった内容の基本となる部分です。

ここからは、資産運用ポートフォリオ3種類について、それぞれ特徴などについて解説していきます。

種類①総資産ポートフォリオ

不動産や金など、実物資産も含めた総資産をポートフォリオに組み込むことを「総資産ポートフォリオ」と呼びます。


総資産ポートフォリオは、はじめてポートフォリオを構築する人におすすめです。


不動産や金など実物投資は、株式投資などと違って売買のタイミングがなく長期保有で利益を得る商品です。


一方、株式投資は経済情勢も踏まえた取引が利益を出すコツです。


より安定した資産運用をしたいなら、個人向け国債や預貯金もポートフォリオに入れましょう。

種類②マネーポートフォリオ

不動産や金など実物資産を除いて、金融資産のみで構成するポートフォリオを「マネーポートフォリオ」と呼びます。


マネーポートフォリオに含まれる金融資産は主に以下のものがあります。

  • 現金預貯金
  • 投資信託
  • 株式投資
  • 国債(国内・海外)
  • 貯蓄性の高い保険商品(個人年金など)
このような金融資産のみで構成されたマネーポートフォリオは、換金性が高い点がメリットです。

実物資産である不動産や金は、売却したいと思ってもすぐにできないというデメリットがありますが、マネーポートフォリオではそれがありません。

また、国債のうち日本の個人向け国債は元本の保障性が高く安心です。

さまざまな動きをする各商品を少しずつポートフォリオに組み込むことで、大きな損失がでることを防ぐ目的があります。

種類③証券ポートフォリオ

株式や債券など、有価証券に対する投資を組み込んで構成したのが「証券ポートフォリオ」です。


実物資産をのぞいた金融資産のうち、さらに債券投資などをメインとした組み合わせのポートフォリオです。


近年注目されているiDeCo(個人型確定拠出年金)つみたてNISA制度などは、この証券ポートフォリオのイメージです。


株式投資、国債、投資信託などをメインに運用することから、それぞれ逆の動きをする投資商品同士が補い合うことで、長期的な安定運用を目指します。

ポートフォリオ作成に重要なリスク許容度の考え方

ポートフォリオ作成に重要なリスク許容度について、ここから解説していきます。


リスク許容度とは、自身が投資のなかでどこまでリスクを負うことができるかという指標です。


一般的に、20代30代では「リスク許容度が高い」と言われています。


なぜなら、20代30代のうちに万が一投資で損失が発生したとしても、その後定年まで長く働く間に継続して長期投資をすることで総合的な結果にはさほど影響しないことがあるからです。


一方、リスク許容度が低いのは50代以降で定年退職が近づくタイミングの世代です。


50代以降では20代30代よりも年収が増えていて、資産運用の原資はある程度大きいかもしれません。


しかしこの世代では定年後の老後資金としても資産を残しておく必要があり、あまり大きな損失を出すことはできません。


また、間もなく定年し収入が減ることから、あまり攻めの投資はしない方が良いと言えます。

株式への配分比率は100-年齢が目安

ここまででも紹介しましたが、株式投資はリスクが高い商品に分類されます。


そのためポートフォリオに株式投資を組み込む場合は債券など元本の保障性の高い商品も同時に組み込むことをお勧めします。


その際、株式への配分比率は「100-年齢」が目安となります。


例えば40歳の人では「100-40=60」となり、ポートフォリオのうち60%を株式投資にすると良いということです。


残りの40%は個人向け国債や海外債券など債券投資をすると、自然と分散投資につながります。


一方60歳の人では「100-60=40」となり、株式投資は全体の4割程度までに抑えることが安全な資産運用の目安です。

資産運用ポートフォリオの参考例

ここまで個人向けのポートフォリオについて紹介してきましたが、ここからは年金基金など大規模に運用を行う場合のポートフォリオについて参考として紹介します。


  1. GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人
  2. ノルウェー政府年金基金
  3. CalPERS(カリフォルニア州職員年金基金)

参考例①GPIF

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、年金積立金を管理運用している公的な機関です。


私たちは20歳から60歳の間、国民年金を払う必要があります。


払った国民年金保険料を管理し運用して、私たちの老後に確実に受け取れるようにしてくれているのがGPIFです。


このように私たちの老後資金の要となるお金を運用するGPIFのポートフォリオは以下のようになっています。


商品割合
国内債券25%
海外債券25%
国内株式25%
海外株式25%


GPIFホームページ「年金積立金の運用とは」によると、安全・効率的かつ確実を旨とした長期的な観点から、これらの商品を用い一定の割合でずつ組み込みポートフォリオを構築したということです。

参考例②ノルウェー政府年金基金

ノルウェー政府年金基金のポートフォリオは、①の例であげた日本の年金基金のポートフォリオとは違い大変興味深い組み合わせになっています。


商品割合
株式投資65%
債券投資33%
不動産投資3%


さらに、株式投資では世界のさまざまな有名企業に投資しているのも特徴です。


国や企業の枠を超えて、多くの投資対象をポートフォリオに組み込んでいることがわかります。

参考例③CalPERS

最後に、CalPERS(カルパース・カリフォルニア州職員年金基金)のポートフォリオを参考としてあげます。


アメリカ最大の基金の一つで、世界的に見てもかなり進んだポートフォリオと言われています。


商品割合
株式投資56%
債券投資19%
不動産等11%
天然資源・物価変動債9%


なお、のこり5%はその他の投資となっています。


カルパースでは、天然資源など比較的新しい投資商品を積極的に取り入れているのが特徴です。



天然資源への投資は、これからの課題でもあり資産運用としてではなく環境問題への配慮という意味でも重要な商品です。


アメリカ最大の基金がこのような投資商品をポートフォリオに組み込むことで、大きな影響力があると言えます。

自分に合った資産運用ポートフォリオを作るためのポイント

ここまで、さまざまなタイプのポートフォリオを紹介してきました。


ここからはいよいよ、自分に合った資産運用ポートフォリオを作るためのポイントを紹介していきます。


以下、大きく3ステップに分けて解説していきます。


  1. 投資の目標を決める
  2. 毎月の積立額を決める
  3. リスクとリターンを踏まえた投資を検討する

ポイント①投資の目標を決める

ポートフォリオを構築する際、まず行いたいのは投資の目標を決めることです。


いつまでに、いくら目標として投資をするのかによって、ポートフォリオに組み込む投資商品は違います。


10年後に結果を出したいなら、ある程度リスクの高くてもリターンの大きい商品もポートフォリオに組み込む必要があります。


一方、30年後までに総合的に増やしたいという目標であれば、リスクが低く安定的に長期運用が可能な商品を組み合わせると効果的です。


このように、投資の目標をより明確に決めることはポートフォリオ構築の上で最も重要なポイントといえます。

ポイント②毎月の積立額を決める

次に、毎月の積立額を決めましょう


もちろんボーナス時などまとまった資金が手元にある場合に追加で上乗せすることも可能ですが、基本的には毎月こつこつ積み立てていく方がリスク分散になり、安定運用につながります。


毎月の可処分所得のうち、いくらまでなら継続して積立していけるのか検討してみましょう。


どれだけの資産を、そのくらいの期間で貯めるのかによって毎月の積立額は決まります。


当然ですが、生活費を大幅に削ってまで投資に回すことや、万が一の貯蓄を取り崩してまで投資をすることはやめましょう。


ローンなど借り入れをしてまで投資をするのも論外です。

ポイント③リスクとリターンを踏まえた投資を検討する

ポートフォリオを作る際に大事なステップの3つ目は、リスクとリターンを踏まえた投資を検討することです。


収益性が高い商品ほど安全性が低くなるのが金融商品の仕組みです。


いわゆる「ハイリスクハイリターン」「ミドルリスクミドルリターン」「ローリスクローリターン」などと呼ばれます。


この金融商品の原則でいくと「ローリスクハイリターン」という商品は存在せず、収益性を求めるなら多少のリスクは覚悟しなければならないということです。

タイプ別の資産運用ポートフォリオ例

ここから、タイプ別の資産運用ポートフォリオの例を4つ紹介します。


それぞれのポートフォリオについて特徴なども解説していきます。


  • リスクを抑えて運用したい
  • 安定的だがある程度のリターンは得たい
  • 積極的にリターンを狙いたい
  • 幅広い分散投資で安定リターンを求める

自分に合ったポートフォリオを構築する際には、自分の投資に対する考え方も尊重しましょう。

たとえば、もともと低リスクでの運用を好んでいた場合で、目標とする運用期間に間に合わせるためにリスクの高い商品を多くポートフォリオに組みこむというようなことは避けましょう。

まずは自分の投資タイプに合ったポートフォリオで運用してみて、その後の定期的な見直しの際に少しずつリスクの高い商品の割合を増やすなどしましょう。

タイプ①リスクを抑えて運用したい

よりリスクを抑えて運用したい人には、このようなポートフォリオがおすすめです。


商品割合
国内債券80%
国内株式10%
国内REIT10%


ローリスク・ローリターンの国内債券の割合を高くし、少しリスクがありリターンもある株式やREIT(不動産投資信託)は国内だけに限定しています。


国内債券をメインにしていることからポートフォリオ全体の元本の保障性が高く、資産を増やす目的の株式投資や不動産投資信託は最低限に抑えることでリスクを低減しています。

タイプ②安定的だがある程度のリターンは得たい

ある程度のリスクは把握した上で安定性も望みながらリターンも得たい人には、このようなポートフォリオ構築がおすすめです。


商品割合
国内債券50%
国内株式25%
国内REIT25%


タイプ①の例と、組み込む商品は同じですが投資割合を変えています。


国内債券は全体の半分程度に抑え、国内株式と国内REIT(不動産投資信託)を25%ずつにしました。


安定的な運用を最優先するためには、為替リスクを排除し国内の商品だけに特化しています。

タイプ③積極的にリターンを狙いたい

積極的にリターンを狙いたい人には、このようなポートフォリオが良いでしょう。



商品割合
先進国株式60%
国内株式20%
新興国株式20%


先進国株式や新興国株式といった値動きの激しい商品を高い割合で組み込むことで、積極的なリターンにつなげます。


なお、先進国とはいわゆるG7とよばれる国を指します。


日本をはじめアメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダなど経済や技術が発展していて国民の水準が高い国のことを先進国と呼びます。


新興国とは、ブラジル、ロシア、中国、インドなど先進国と比較してこれから高い経済成長が見込まれる国を指します。


このポートフォリオでは、すべて株式投資で構成されています。


いずれも同じ株式投資ですが、国内、先進国、新興国と投資先が全く違います。


株式投資の中で比較的ミドルリスクである国内株式もわずかに組み込むことで、先進国や新興国の激しい値動きの中にあっても少しは資産を守る意味合いもあります。


とはいえ、全体的に積極的なリターンを狙うためのポートフォリオとしてはこのような構成が最適です。

タイプ④幅広い分散投資で安定リターンを求める

幅広い分散投資で安定リターンを求めたい人には、このようなポートフォリオがおすすめです。


商品割合
国内・海外債券12,5%ずつ
国内・海外株式12.5%ずつ
国内・海外REIT12.5%ずつ
新興国債券・株式12.5%ずつ


多くの資産運用を一定の割合ずつポートフォリオに組み込み、幅広く分散投資することで全体的に資産を守りながら運用できます。


国内と海外、新興国の値動きはバラバラです。


このバラバラの動きが、分散投資のメリットです。


一斉に同じ動きをする商品だけのポートフォリオでは、万が一急落した場合には大きな損失を生むことになります。


しかし、少額ずつたくさんの商品に分散投資をすることで、安定かつ長期的な運用が可能です。

ポートフォリオは定期的な見直しが必要

ここまでポートフォリオの構築について例を挙げながら紹介してきました。


これらの例を参考にしならが、自分なりの目標をもってポートフォリオを構築してみましょう。


しかし、ひとつ注意点があります。


一度作ったポートフォリオは永遠に使えるわけではありません。


リスク許容度の項目でも紹介しましたが、年齢が上がるとリスク許容度が上がります。


この点を踏まえて定期的にポートフォリオは見直しをしましょう


見直しのポイントは以下の3つです。


  1. リバランス
  2. アセットアロケーション
  3. 複数ポートフォリオを作成

見直し①リバランス

金融商品の価格は、常に変動しています。


つまり、ポートフォリオを組んでしばらく経つと、当初目標とした成果に対してズレが生じることがあります。


このズレを補正することを「リバランス」といいます。


リバランスとは、資産配分の再調整のことです。


簡単に言うと、当初組んだポートフォリオのうち資産配分が高くなったものを売却し、資産配分が低くなったものを買い増すという作業がリバランスです。


このリバランスを定期的に行うことで一定期間ごとに利益が出ることもありますし、リバランスせずに放置しておくことで発生する損失をより防ぐこともできます。


リバランスは必ずしも同じペースで行う必要はありません。


世界情勢や経済状況を見ながら、必要と感じた時に適宜行いましょう


自分の資産を守るためにも、定期的なリバランスをおすすめします。

見直し②アセットアロケーション

アセットアロケーションとは、資産配分のことです。


当初のポートフォリオを組んでから時間が経てば、運用環境や運用目的、リスク許容度も変わります。


その際に適宜資産配分自体を見直すことで、無理のない資産運用を続けていくことができます。


アセットアロケーションは、よりリスクを軽減した分散投資をするためには必要です。


例えば、個人向け国債は元本の保障性が高い商品ですが、新興国株式投資はもちろん元本保証はなく値動きが激しいのが特徴です。


その中で新興国株式の値動きが総じて上昇せず、このままのポートフォリオでは損失が増えてしまうような場合には全体のうちの割合を削減し、逆に個人向け国債の割合を増やすことが得策でしょう。


このように、投資する商品自体は変えず資産配分の調整を行うことがアセットアロケーションです。

見直し③複数ポートフォリオを作成

ポートフォリオの定期的な見直しにおすすめの方法として、あらかじめ複数のポートフォリオを作ることです。


老後資金目的、教育費目的などポートフォリオを分けておくと、運用期間やリスク許容度が異なるため合理的です。


あらかじめ作成していない場合でも、ポートフォリオ見直しのタイミングで目的別に複数のポートフォリオを作り直す方法も有効です。


たとえば、当初ポートフォリオを構築した際には子どもが生まれていなかった世帯でも、次の見直しでは子どもの教育費目的で全体のポートフォリオを見直すと良いでしょう。


このように、ポートフォリオの見直しはライフイベントの変化とともに行うと効果的です。


もちろん経済情勢に応じて数カ月で見直すことも有効です。


自分を取り巻く環境や情勢が変わったタイミングは、ポートフォリオ見直しのタイミングであるといえます。

プロの助言で適切な資産運用ポートフォリオを構築しよう!

自分に合ったポートフォリオを作るのは、特に初心者の場合は不安があるのではないでしょうか。


そもそも資産運用の種類についてもよくわからないなど悩む場合は、マネーキャリアのFP相談を無料で利用してみませんか。


スマートフォンひとつでいつでも予約でき、相談は何度でも無料です。


お金のプロであるファイナンシャルプランナーが、オンラインや対面で悩みを解決してくれます。

資産運用におけるポートフォリオの重要性や作り方についてのまとめ

資産運用におけるポートフォリオは、自分の資産を増やすためや守るために重要です。


本記事で取り上げた例を参考に、時分なりのポートフォリオを構築してみましょう。


また、一度作ったポートフォリオは定期的に見直すことも必要です。


家族環境の変化や世の中の情勢の変化など、自分がポートフォリオを見直した方がよいと感じた場合には積極的に行いましょう。


これから資産運用を始める人はもちろん、すでに資産運用をしているがポートフォリオを考えたことが無かった人でも本記事を参考に是非実践してみましょう。

ランキング