【NISAの基礎知識】インデックスファンドって何?おすすめの銘柄は?

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NISAにおいて、インデックスファンドとは「株式の代表的な指数(インデックス)に連動した投資成果を目指した銘柄」を指します。特につみたてNISAにおいては、長期的にコストを低く運用できるインデックスファンドは相性が良いです。インデックスファンドの中でも、バランスの取れた商品を選ぶことが大切です。

▼この記事を読んでほしい人
  • インデックスファンドとアクティブファンドの違いを理解したい人
  • NISAを始めようと考えている人
  • 投資や資産運用についてあまり詳しくない人
▼この記事を読んで分かること
  • インデックスファンドとアクティブファンドのメリット・デメリット
  • インデックスファンドで運用する際の利点
  • バランスの良い投資商品の選び方

内容をまとめると

  • インデックスファンドは手数料が低く長期運用を前提としたつみたてNISAと相性が良い
  • アクティブファンドよりもインデックスファンドの方が勝率が高い
  • 投資初心者には「楽天・インデックス・バランス・ファンド」がおすすめ
  • NISAについて少しでも疑問や不安がある方はFPに無料相談できるマネーキャリアがおすすめ!
  • マネーキャリアではスマホでオンライン相談ができるので仕事が忙しい方でも安心して利用できる!

目次を使って気になるところから読みましょう!

NISAを始めたい!インデックスファンドとアクティブファンドの違い


NISAを始めると、インデックスファンドやアクティブファンドを目にする機会があります。

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資信託のことで、アクティブファンドとは、特定の株価指数を上回る運用を目指す投資信託のことです。

両者には明確な違いがあり、NISAを始めるなら押さえておくべきポイントなので、この項目では二つの違いについて解説します。

  1. 市場のベンチマーク(指数)に連動しているか
  2. 運用コストの高さ

2022年3月時点のつみたてNISAでは、「インデックス型投資信託」が179本、「アクティブ型投資信託」が22本、「ETF(上場株式投資信託)」が7本となっており、大半をインデックス型が占めています。そのため、インデックス型の特徴は必ず理解しておきましょう。

違い① 市場のベンチマーク(指数)に連動しているか

インデックスファンドは、「日経平均株価(日経225)」「TOPIX(東証株価指数)」などの株式指数をベンチマークにして、同程度の運用成績になることを目指します。


日経平均株価は日経が厳選した大企業225社の株式銘柄を対象としており、インデックスファンドである「ニッセイ日経平均インデックスファンド」などを購入することで、実質的に日経平均を購入することとほぼ同じ効果を得ることが可能です。


また、TOPIXは東京証券取引所が選んだ東証一部上場の全銘柄を対象としており、インデックスファンドである「eMAXIS TOPIXインデックス」で投資できます。


例えば、eMAXIS TOPIXインデックスを購入すると、TOPIXが4月18日の1,866円から4月20日の1,924円になった場合に、同じ値動きになるような運用を試みます。


一方、アクティブファンドの場合は、運用の専門家であるファンドマネージャーが商品を選定し、1,924円を大幅に上回るような運用を行うのです。


簡単に言えば、テストの平均点数が80点の場合、前者が80点を目指すのに対し、後者が80点を超える好成績を狙うことになります。

違い② 運用コストの高さ

インデックスファンドは比較的に運用コストが低く、アクティブファンドはアナリストやファンドマネージャーなどが関与するため比較的に運用コストが高いです。


NISAの投資信託で運用を行うと、管理・運用にかかる手数料として「信託報酬」が発生します。


信託報酬は投資信託を保有している期間中ずっとかかるものなので、できる限り抑えておくことが大切です。


でないと、売却時に得られる「譲渡益」と、定期的に得られる「分配金」の2つの利益が減少しかねません。


手数料は切っても切れない関係にあるので、運用コストの違いは必ず理解しておきましょう。

重要:インデックスファンドの利点2つ


この項目では、NISAでインデックスファンドを運用する前に知っておきたいメリットについて解説します。

  1. 運用にかかるコストを節約できる
  2. 20年と長期運用するつみたてNISAと相性が良い
  3. 参考:「信託報酬が低い=商品の質が低い」わけではない

教育資金や老後資金を形成するためにNISAを活用するのであれば、覚えておいて損はない内容です。

利点① 運用にかかるコストを節約できる

信託報酬は投資信託によって異なりますが、基本的にインデックスファンドは低く設定されています。


そのためインデックスファンドであれば、アクティブ運用よりも手数料が浮く分、より多くのリターンを得られる可能性があります。


アクティブファンドは基本的に高めの信託報酬が設定されていますが、米国のアクティブ運用の投資信託であれば中には低いものもあるのでチェックしておくべきです。

利点② 20年と長期運用するつみたてNISAと相性が良い

NISAであれば5年、つみたてNISAであれば20年もの間、20.315%の税率が利益にかけられることなく非課税で運用することができます。


つみたてNISAの場合は、長い期間ずっと信託報酬を支払い続けることになるため、負担手数料が低いインデックスファンドとは相性が良いです。


せっかく無税なので、信託報酬が少ない商品を選んでリターンを最大化しましょう。

参考:「信託報酬が低い=商品の質が低い」わけではない

日頃の買い物において、「価格が高いものは品質が良いもの、価格が低いものは品質が悪いもの」とよく判断してしまいがちですが、信託報酬と期待リターンは直結しません。


つまり、信託報酬が低いからといって商品の質が低いとはならないわけです。


インデックスファンドは特定の指数に連動しているため、複数の投資信託で同じ運用成績になったとしても、手数料の違いから収益に差が生まれることになります。


ですから、手数料が少しでも安い投資信託を選んで運用すると、得をする結果に繋がりやすいわけです。


NISAのインデックスファンドで資産運用を行う場合は、TOPIXなど特定の指数を選んで、その後に複数の商品の中から手数料の低いものを選んだ方が賢明です。

インデックスファンドとアクティブファンドどちらが儲けが多い?


ここまでで、両者の違いやインデックスファンドの利点についてお伝えしてきました。


では過去の運用成績から見て、どちらのファンドの方が優れているのでしょうか。


過去のパフォーマンスは将来の運用成績を保証するものではありませんが、今後の投資信託選びの参考になれば幸いです。

インデックスファンドの方が60%近く勝率が高い

2020年12月31日時点のデータを基に「SPIVA 日本スコアカード」が公表した、インデックスファンドの勝率は以下の通りです。

すべての日本株グローバル株式
1年44.26%52.42%
3年 60.98% 66.67%
5年53.22%86.55%
10年66.80%92.70%

短期的に見ればインデックス運用とアクティブ運用に大差はありませんが、長期的に見ればその差は歴然です。


特にグローバル株式では、5年時点で約87%、10年時点で約93%の勝率を誇っています。


そのため、つみたてNISAのような長期投資を前提とした資産運用の場合はインデックスファンドの方がいいでしょう。


投資デビューの最初の1本としておすすめです。

投資商品は国内だけじゃない?知っておくと得するインデックスファンドの構成


実はインデックスファンドの投資対象は、国内だけではありません。

また、株式100%のファンドもあれば、株式を含む金融商品に投資できるファンドもあります。

そこでこの項目では、NISAを始める前にインデックスファンドの構成について解説します。

「株式のみを対象とするファンド」と「バランスファンド」に分けられる

インデックスファンドの種類を細分化すると様々なものがあります。


しかし大別すると、「株式のみのファンド」「バランスファンド」の二つになります。


バランスファンドについて

バランスファンドとは、国内・海外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)に一括投資できる投資信託のことです。


日本・新興国・先進国といった地域の分散はもちろん、投資対象も分散できるので、集中投資よりもリスクを減らすことができます。


株式のみのファンドについて

株式のみを対象とするファンドには、以下の種類があります。

  • 国内(日経平均株価など)
  • 海外(米国:S&P500など 新興国:MSCIエマージング・マーケットなど 先進国:MSCIコクサイなど)
  • 全世界(MSCI ACWIなど)
どの程度の規模の会社に投資できるかどうかはファンドによって異なるので注意が必要です。

例えば、MSCI ACWIであれば、全世界47ヵ国の大型・中型株式「約2,800銘柄」に投資できます。

自分にぴったりの投資商品を選ぶ3ステップ


どのような基準でファンドを選べばいいのか分からない方も多いと思うので、この項目では最適な投資商品を選ぶ3ステップについて解説します。

  1. 自分のポートフォリオに合った指数・運用方法を選ぶ
  2. 理想の運用方法に連動する投資商品を選ぶ
  3. 資産総額が多くコストの低い商品を選ぶ

基本的な選定方法を把握して、商品選びに失敗しないようにしましょう。

ステップ① 自分のポートフォリオに合った指数・運用方法を選ぶ

基本的には自分のポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を意識して、どういった投資をすべきか考えるところから始まります。


例えば、株式のみを取り扱うファンドにしか投資していない場合は、債券を組み込んでリスクを抑えたり、アクティブファンドのみで運用している場合はインデックスファンドを積極的に取り入れて安定化を図ったりします。


この時、自分のリスク許容度も理解しておくことが大切です。

ステップ② 理想の運用方法に連動する投資商品を選ぶ

地域分散をして長期的な利益を望むのであれば「MSCI ACWI」、リスクを取った上でリターンを得たいのであれば米国の大企業500銘柄に投資できる「S&P500」を選ぶなど、自分が理想とする結果につながる投資商品を選びましょう。


他人が保有している商品の運用成績だけを見て、「利益が出ているから自分も真似をしよう!」と同じ商品を購入してしまうと、ポートフォリオのバランスが悪化したり、投資スタイルが崩れたりするので気をつけるべきです。

ステップ③ 資産総額が多くコストの低い商品を選ぶ

信託報酬が低いことに加えて、純資産総額が大きく、安定的に資産が増えている商品を選びましょう。


純資産総額とは、ファンドの規模を表します。


例えば、100人の投資家が1万円ずつ投資すると「100万円」が集まり、運用の結果「110万円」になったとします。


この場合、110万円が純資産総額です。


純資産総額が多いほど投資家が対象商品に注目していることになるため、どのくらい人気なファンドなのかを一目で確認することができます。

インデックスファンドの割合は?バランスの良い投資商品の選び方


この記事を読んでいる方の中には「分散投資でバランス良く運用したい」と考える方もいるでしょう。

そこでこの項目では、バランスの良い商品の選び方について解説します。

  1. 「全世界インデックスファンド」を選ぶ
  2. インデックスファンドだけでなく新興国ファンドも選ぶ

それでは見ていきましょう。

選び方①「全世界インデックスファンド」を選ぶ

「複数のファンドを選ぶのも管理するのも面倒」だと感じる方は全世界インデックスファンドがおすすめです。


米国・日本などのような1つの国だけに投資する商品は経済や社会情勢に依拠し、それが顕著にファンドの価格に表れるので、大きく資産を減らしてしまう可能性があります。


しかし、全世界インデックスファンドの場合、投資対象国が多いので、比較的に安定した運用を続けることが可能です。

選び方② 新興国ファンドも選ぶ

新興国ファンドも一つの投資対象として頭に入れておくべきです。


なぜなら「新興国の経済成長とつみたてNISAとの相性が非常に良いから」です。


先進国ファンドよりも値動きが激しいので安定的とは決して言えませんが、長期的なリターンには期待できる点が魅力になります。


例えば、コロナ禍で大打撃を受けた中国の株価は急落しましたが、コロナが落ち着くと株価が跳ね上がり下落前の価格を大幅に上回る結果となったのです。


一時的には大きく資産を減らしかねない新興国ファンドですが、長期的に見ればチャンスを得られる確率が高いファンドとも捉えることができます。

初心者にもおすすめのインデックスファンド3選


具体的にどのファンドが投資初心者におすすめなのか気になる方も多いと思います。

そこでこの項目では、おすすめのインデックスファンドを3つに厳選して紹介。

  1. 楽天・インデックス・バランス・ファンド
  2. SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド
  3. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

ぜひ参考にしてみてください。

おすすめ① 楽天・インデックス・バランス・ファンド

楽天・インデックス・バランス・ファンドは、リスクを抑えた運用ができる投資信託です。


株式30%・債券70%の債券重視型、株式70%・債券30%の株式重視型、株式50%・債券50%の均等型の3種類があります。


このファンドは何の金融商品に重きを置いているのか明確化されていますが、中には資産配分が不明瞭なファンドもあるので、必ず「交付目論見書をチェックしましょう。

おすすめ② SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド

SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは、信託報酬が0.0938%程度と低く、アメリカの主要企業500社へ投資できる投資信託です。


なおかつ投資家の間で人気の銘柄となっており、過去の運用成績から見てリターンも期待できます。

おすすめ③ eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、信託報酬が0.1144%程度となっており、新興国や先進国を含む世界中の企業に投資できる投資信託です。


純資産総額も高く、過去2年間(2020年〜2022年)で右肩上がりの成長を遂げています。


こちらもSBI・バンガード・S&P500と同様に、知名度が高く人気のファンドです。

まとめ:NISAの相談はマネーキャリアへ!


この記事では、インデックスファンドとアクティブファンドの違いやおすすめの銘柄などについてお伝えしてきました。

  • インデックスファンドは、手数料が低く、特定の株価指数に連動する投資信託のこと
  • アクティブファンドは、手数料が高く、ファンドマネージャーが商品を選定・運用し、株価指数を上回る結果を目指す投資信託のこと
  • インデックスファンドは、運用コストが安く、つみたてNISAと相性が良いのでおすすめ
  • 自分のポートフォリオを考慮して投資商品を選ぶことが大切

NISAについて少しでも疑問・不安がある方は、「マネーキャリア」で相談してみてはいかがでしょうか。


マネーキャリアでは、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に何度でも無料で相談することができます。


スマホでオンライン相談もできるので、仕事や育児が忙しい方でも安心して利用可能です。


資産運用で将来の費用をまかなうためにも、ぜひ無料相談を利用してみてください。

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