更新日:2022/04/25
NISAで資産運用する5つのメリット|iDecoとの比較や注意点も解説!
NISAについての解説や、資産運用していくときの注意点についてご紹介しています。NISAとよく比較されるiDeCoとの違いも確認していきましょう。積み立てNISAが初心者におすすめな理由についても詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
内容をまとめると
- NISAは資産運用中の利益が非課税になるため効率的に資産運用ができる
- 年金目的で資産運用を始めるならiDeCoがおすすめ
- 資産運用初心者にはわかりやすい積み立てNISAがおすすめ
- どのような資産運用をするときもリスクを理解して投資をすることが大切
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- NISAとは
- NISAの仕組み
- NISAの種類
- 積み立てNISAで資産運用するメリット
- メリット①:非課税で効率よく資産運用できる
- メリット②:厳選された銘柄から選ぶことができる
- メリット③:少額から始めることができる
- メリット④:一度始めたら放置できる
- メリット⑤:いつでも引き出せる
- 積み立てNISAで資産運用するデメリット
- デメリット①:選べる銘柄が限られている
- デメリット②:利益が出るまでに時間がかかる
- 積み立てNISAで資産運用するリスク
- リスク①:元本割れする可能性がある
- リスク②:損益通算ができない
- リスク③:繰り越し控除ができない
- NISAとiDeCoの特徴を比較
- iDeCoとは
- iDeCoとNISAの違い①:引き出しできる期間
- iDeCoとNISAの違い②:税制優遇の範囲
- iDeCoとNISAの違い③:運用可能な金額・期間
- iDeCoとNISAの違い④:扱える商品の種類
- 積み立てNISAの注意点
- 注意点①:上限額を超えると課税される
- 注意点②:5年や10年といった長期間続ける覚悟が必要
- 注意点③:一つの金融機関でしか口座を開設できない
- 注意点④:非課税枠は繰り越しできない
- 積み立てNISAの失敗例
- 失敗例①:一時的な株価の下落で売ってしまった
- 失敗例②:一時的な株価の上昇で売ってしまった
- 失敗例③:生活水準に見合わない積み立て額を設定してしまった
- NISAの資産運用で迷ったらまずはプロに相談してみよう
- NISA口座を開設する手順
- 手順①:証券会社を選ぶ
- 手順②:証券総合口座を開設する
- 手順③:NISA口座の利用申し込みをする
- まとめ:積み立てNISAは資産運用初心者におすすめ
目次
NISAとは
- 具体的なNISAの仕組みとは
- NISAの3つの種類について
NISAの仕組み
- 譲渡益…株式や投資信託などを、値上がり後に売却した時の利益のこと
- 配当金…ある会社の株式を所有していることで、会社から支払われる現金配当のこと
NISAの種類
種類 | 非課税期間 | 年間非課税枠 |
---|---|---|
一般NISA | 最長5年 | 120万円 |
ジュニアNISA | 最長5年 | 80万円 |
積み立てNISA | 最長20年 | 40万円 |
年間の非課税枠が一番多い「一般NISA」
未成年が唯一利用できる「ジュニアNISA」
非課税期間が一番長い「積み立てNISA」
積み立てNISAで資産運用するメリット
NISAの3つの種類について、確認できましたでしょうか。
- 譲渡益や配当金に税金がかからない
- 金融庁の定めた基準をクリアした銘柄のみだから安心
- 金融機関によっては最低100円から投資ができる
- 毎月自動積み立てなので手間がかからない
- いつでも売却して引き出すことができる
メリット①:非課税で効率よく資産運用できる
NISAの最大のメリットでもある、非課税枠について一般NISAと積み立てNISAを比較してみましょう。
- 一般NISA…年間120万円まで
- 積み立てNISA…年間40万円まで
年間のみ比較してみると、積み立てNISAは一見非課税枠が少ないように感じるかもしれません。
しかし、積み立てNISAの非課税期間を考慮すると、以下のような計算になります。
年間40万円×最長20年間=最大800万円
一般NISAの非課税枠は年間120万円のみで、それ以上に増えることはありません。
一方で積み立てNISAは、上記の計算のように毎年40万円ずつ非課税枠が増えていくのです。
つまり積み立てNISAでは、最大800万円もの非課税枠を利用できるため、一般NISAよりも効率的に資産運用ができます。
ただし、当年の非課税枠が余っているからと言って、翌年の非課税枠に加算されることはないので注意しておきましょう。
メリット②:厳選された銘柄から選ぶことができる
一般NISAやジュニアNISAの対象商品は、上場株式や公募株式投資信託など、各金融機関の取り扱っている銘柄が対象になります。
そのうち積み立てNISAの対象商品は、金融庁が定める基準を満たした銘柄のみです。
金融庁が定めた基準は、主に以下の内容になります。
- 信託契約期間が無制限もしくは、20年以上であること
- 分配頻度が毎月ではないこと
- 販売手数料が0円であること
- 信託報酬が一定水準以下であること
メリット③:少額から始めることができる
最低100円から投資できる金融機関もあるように、積み立てNISAは少ない金額から資産運用を始めることができます。
初心者の方で、いきなり大きな金額から資産運用を始めることに、抵抗がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
金融機関によって最低投資金額は異なってきますが、お小遣い程度の金額に感じる方も多いはずです。
ところで「積み立て」と聞くと、毎月一定額を積み立てていくような印象がありませんでしょうか。
実は毎月だけではなく、毎週や毎日積み立てができる金融機関もあります。
お小遣い程度の小額投資から積み立てNISAを始めることで、資産運用に対しての抵抗を減らしていくことができるでしょう。
メリット④:一度始めたら放置できる
メリット⑤:いつでも引き出せる
積み立てNISAを始めると、最長20年間そのままにしておけますが、途中で引き出すこともできます。
引き出すといっても、預金口座のように決まった金額を引き出すわけではありません。
引き出したいと思った時点で買付してある銘柄を、任意で売却し、その売却代金を引き出すことになります。
投資する資金は、基本的に今すぐに使う予定のないお金であることが大切です。
しかし、やむを得ない事情で、急にまとまったお金が必要になることもあります。
そのような場合に、いつでも引き出せると分かっていると、安心して資産運用に専念できることでしょう。
積み立てNISAで資産運用するデメリット
ここまでは、積み立てNISAを始めるメリットについて解説してきました。
- 金融庁の基準があるため銘柄が限られる
- 少ない金額で資産運用をするため利益も少しずつ出る
デメリット①:選べる銘柄が限られている
積み立てNISAの対象商品は、メリットでも挙げたように、金融庁が定めた基準を満たした銘柄のみです。
初心者の方からしたら、厳選された銘柄から安心して選ぶことができるためメリットといえました。
しかし投資の知識があったり、多くの銘柄の中から、自分で選びたい方にとってはデメリットに感じるかもしれません。
初心者の方にもわかりやすく、低コストであることが積み立てNISAの対象商品に求められることです。
そのため、選べる銘柄の多様性には期待ができないと考えられますので、注意しておきましょう。
デメリット②:利益が出るまでに時間がかかる
積み立てNISAのメリットは、長期的な資産運用にあると解説してきました。
これも逆に言えば、利益が出るまで時間をかけて待つ必要があり、デメリットに感じる方もいるでしょう。
長い目で見ると、最大800万円もの非課税枠を利用できるようになります。
ただし、年間非課税枠40万円という制限があることも、忘れてはならない事実です。
もちろん、まとまった金額を資産運用すれば、短期間で利益が出ると一概には言い切れません。
しかし積み立て金額が小額になればなるほど、利益も小額になってしまう可能性は大きいといえます。
しっかりと利益が出るようになるまで、時間がかかることを理解し、長期的な資産運用を心掛けましょう。
積み立てNISAで資産運用するリスク
積み立てNISAのデメリットについても理解したうえで、前向きに検討をはじめている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- その他の投資と同じように元本割れすることがある
- 確定申告の必要がないため損益通算ができない
- 確定申告の必要がないため繰り越し控除ができない
リスク①:元本割れする可能性がある
投資であることから積み立てNISAに限らず、元々の投資金額を大きく下回るリスクがあります。
積み立てNISAは元本保証をしていないため、利益よりも損失の方が大きくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、大きく値が下がったからと言って、すぐに手放してしまっては、それこそ取り返しがつかなくなってしまいます。
大きく値下がりしたときこそ、安く多くの口数を買付できるチャンスでもあることを頭に入れておきましょう。
このような状況になったときに、感情が介入しない機械的な買付ができることが有利になることもあります。
リスク②:損益通算ができない
これにより、ほかの収入にかかる税金を少なくすることができるため、節税対策になるとでしょう。
リスク③:繰り越し控除ができない
繰り越し控除とは、損益通算をした後にもまだ損失が残っている場合に、その後3年間にわたって損失を繰り越して控除ができる制度です。
もしも大きな損失を出してしまったときに、節税対策になるといえます。
しかし、損益通算と同じように、NISA口座では繰り越し控除ができません。
たとえNISA口座で大きな損失を出してしまっても、別の収入がある限り、そこに税金がかかってしまいます。
そのため損益通算や、繰り越し控除が利用できると勘違いをして、無理な投資をしないようにしましょう。
そもそも、損失を出したくて資産運用をしている方はいません。
NISA口座で資産運用をしている方は、以上のような節税対策の制度が利用できないことを覚えておきましょう。
NISAとiDeCoの特徴を比較
NISAとよく比較検討されるものに、iDeCoという制度がありますが、具体的な違いをご存知でしょうか。
- 積み立てた金額を引き出せる期間が違う
- 節税対策になる制度の範囲が違う
- 運用可能枠や運用期間が違う
iDeCoとは
そもそもiDeCoとはなんなのか、ご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、名前のとおり個人で年金を積み立てていく制度です。
毎月5,000円から積み立てていくことができ、上乗せするときには1,000円単位で金額を決められます。
毎月積み立てた金額を資産運用することによって、将来受け取るときに利益が出ていれば、ゆとりのある老後を過ごせるでしょう。
預金口座などに貯金していくよりも、効率的に備えることができるため、利用の検討をしておきたい制度であるといえます。
iDeCoとNISAの違い①:引き出しできる期間
まずは引き出しできる期間について比較してみましょう。
- NISA…原則いつでも可能
- iDeCo…原則60歳まで不可能
iDeCoとNISAの違い②:税制優遇の範囲
次に節税対策にもなる、税金に関する優遇範囲についての比較していきましょう。
NISAの節税効果がある範囲は以下のとおりです。
- 一般NISA…年間非課税枠120万円が最長5年間
- ジュニアNISA…年間非課税枠80万円が最長5年間
- 積み立てNISA…年間非課税枠40万円が最長20年間
一方で、iDeCoの節税効果がある範囲は以下のとおりです。
- 積み立て期間中…積み立て金額の全額が所得税控除の対象
- 運用期間中…利息や売却益などの運用収益が非課税
- 受け取り時…一定金額まで非課税
iDeCoとNISAの違い③:運用可能な金額・期間
さらに運用可能な金額や期間について比較してみましょう。
まずNISAの運用可能金額と期間については、何度も確認しているように単純明快です。
もう一度、再確認の意味も込めて以下の表を見ていきましょう。
種類 | 非課税期間 | 年間非課税枠 |
---|---|---|
一般NISA | 最長5年 | 120万円 |
ジュニアNISA | 最長5年 | 80万円 |
積み立てNISA | 最長20年 | 40万円 |
次にiDeCoの運用可能金額については、対象者によって異なるため、以下の表でご自身の当てはまる項目を確認してみましょう。
対象者 | 月額拠出限度額 | 年間拠出限度額 |
---|---|---|
自営業者(第1号被保険者) | 68,000円 | 816,000円 |
会社員(第2被保険者) | 12,000~23,000円 | 144,000~276,000円 |
公務員(第2被保険者) | 12,000円 | 144,000円 |
専業主婦など(第3被保険者) | 23,000円 | 276,000円 |
会社員について拠出限度額に幅があるのは、iDeCo以外の年金制度の加入状況によって変わるためです。
具体的には以下の表を参考にしてください。
加入状況 | 月額拠出限度額 | 年間拠出限度額 |
---|---|---|
企業型確定拠出年金以外の企業年金に加入済みの方 | 12,000円 | 144,000円 |
企業型確定拠出年金に加入済みの方 | 20,000円 | 240,000円 |
企業年金に未加入の方 | 23,000円 | 276,000円 |
積み立て期間については、一律で原則60歳までとなります。
例外として、50歳以降にiDeCoに加入した方の場合は、60歳以降も積み立てる必要があるため注意が必要です。
iDeCoに加入してからの期間が10年を過ぎなければ、年金の受給ができないため、早めに加入することを心掛けましょう。
iDeCoとNISAの違い④:扱える商品の種類
制度 | 運用商品 |
---|---|
NISA | 株式・投資信託・ETFなど |
iDeCo | 投資信託・定期預金・保険商品 |
積み立てNISAの注意点
NISAとiDeCoの違いがわかったところで、改めて積み立てNISAの注意点について確認しておきましょう。
以下の内容について再度解説していきます。
- 年間非課税枠には制限がある
- 長期間続けていく必要がある
- NISA口座開設は1人1口座のみ
- 積み立てNISAはロールオーバーできない
注意点①:上限額を超えると課税される
年間40万円÷12ヵ月=約33,300円
以上の計算のように、毎月積み立てる金額は33,300円までになるよう、注意しておきましょう。注意点②:5年や10年といった長期間続ける覚悟が必要
注意点③:一つの金融機関でしか口座を開設できない
通常であれば、資産運用をしていく中で得た利益に対して、約20%もの税金がかかります。
しかし、それを非課税できるのがNISAという制度の一番のメリットです。
そんな便利なNISAですが、1人で好きなだけ口座開設できるわけではありません。
非課税のNISA口座を開設できる制限は、1人につき1口座までになります。
したがって、1つの金融機関でしか口座開設ができません。
ただし、1年に1度だけ金融機関の変更ができるため、もしも変更したい場合は翌年に移管手続きをしてください。
また、一般NISAと積み立てNISAの併用もできないため、その点についても注意しておきましょう。
注意点④:非課税枠は繰り越しできない
積み立てNISAの失敗例
積み立てNISAの注意点が確認できたところで、実際にあり得る積み立てNISAの失敗例をいくつかご紹介していきます。
今すでに積み立てNISAで資産運用をしている方も、これから検討していく予定の方も、ご一緒に確認してみましょう。
- 一時的な値下がりで売却してしまう
- 一時的な値上がりで売却してしまう
- 家計の負担になる積み立て金額にしてしまう
今後の資産運用のときの参考に、一度目を通してみてください。
失敗例①:一時的な株価の下落で売ってしまった
一つ目の失敗例は、急な値下がりに焦ってしまい、その時点で売却してしまった場合です。
ご自身が保有している銘柄が急に値下がりしてしまうと、それ以上に下がってしまうことが怖くなることでしょう。
しかし、長い目で見るとそのタイミングが絶好のチャンスになることもあります。
どういうことかというと、値下がりをした時点で買付することで、安い金額で多くの口数を保有できるということです。
値下がりしたその時点では、それ以前に保有している分を、損をしたような気分になってしまうことでしょう。
一方で、値下がり時点で多く買付をすることで、それ以降に値上がりをした場合に、多くの利益が出る可能性が高いといえます。
このようなことから、一時的な値下がりで売却してしまうことは、寧ろ損をしてしまう可能性もあるため注意しましょう。
失敗例②:一時的な株価の上昇で売ってしまった
二つ目の失敗例は、一時的に値上がりをした時点で、売り時だと勘違いして売却をしてしまった場合です。
目先の値上がりに満足してしまい、すぐに売却をして利益を得たいと考えてしまうことはありませんでしょうか。
しかしその考え方は、積み立てNISAで資産運用をしていく中では損をしてしまうかもしれません。
売却後さらに値上がりしたとき、金銭的な損はしていませんが、気持ち的に損をしたと感じることでしょう。
積み立てNISAでは最大20年間もの非課税期間がありますので、その期間をしっかりと活かしていくことが大切です。
長期的に利益を出すことを意識して、目先の値動きに左右されないように注意しましょう。
失敗例③:生活水準に見合わない積み立て額を設定してしまった
三つ目の失敗例は、積み立てNISAの年間非課税枠を、無理に使い切ろうとしてしまった場合です。
積み立てNISAは最大20年もの長いあいだ続いていきます。
ご自身の10年後、20年後の将来何があるか、正確に想像できますでしょうか。
積み立てNISAを始めた当時は経済的に余裕のある暮らしをして、将来の大きな出費がある予定がなかったかもしれません。
もしも非課税枠を意識しすぎたあまり、家計の負担になるような金額では長く続けていくことは不可能に近いでしょう。
5年や10年という長い期間を非課税で資産運用していくことが、積み立てNISAメリットです。
メリットを活かせるように、家計に負担のならないような積み立て金額を設定することに注意しましょう。
NISAの資産運用で迷ったらまずはプロに相談してみよう
積み立てNISAを検討したいけれど、ご家庭の負担にならない金額がわからない方もいらっしゃることでしょう。
そんなときには、何度でも無料のマネーキャリアに相談してみてはいかがでしょうか。
資産運用の方法や、そもそも今の現状でどの程度の金額を毎月捻出できるものなのかを知ることが大切です。
ご自身やご家庭の経済状況を知ることから、資産形成の準備を始めてみることをおすすめします。
NISA口座を開設する手順
本記事では、NISAという制度のメリットやデメリットについて解説してきました。
すでにNISA口座で資産運用を始めていきたいと考えている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
では実際にNISA口座を開設する手順をご紹介していきます。
- 口座を開設をする証券会社を選ぶ
- 証券会社の総合口座を開設する
- 総合口座をNISA口座として申し込む
手順①:証券会社を選ぶ
- 取扱商品や手数料
- ポイント利用の可否
- お得なNISA用キャンペーン
手順②:証券総合口座を開設する
- WEB申し込み
- 郵送申し込み
- 支店申し込み
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