更新日:2020/06/24
つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶメリットは?初心者におすすめ
つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶメリットは、対面で手続きが可能なことや、商品のラインナップがシンプルであること、手数料が安いこと等が挙げられます。初心者におすすめのつみたてNISAの申し込みのやり方と、解約時の注意点を解説します。デメリットも合わせて確認しましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶ理由って?
- ゆうちょ銀行のつみたてNISAは初心者におすすめ!メリットを解説
- メリット①その大きな魅力は対面で手続きが可能
- メリット②商品のラインナップがシンプル!商品選びのポイントは?
- メリット③手数料が安い!インデックスファンドが中心
- 参考:つみたてNISAはいくらから購入できる?
- つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶデメリット
- デメリット①他の金融機関は商品が100種類以上と充実
- デメリット②ポイントなどの還元制度は無い
- つみたてNISAをゆうちょダイレクトで選ぶ際の申し込みのやり方
- 参考:つみたてNISAの運用状況は運用報告書で確認できる
- 注意:つみたてNISAをゆうちょ銀行で選んだ際の解約方法
- 参考:つみたてNISAとNISA(少額投資非課税制度)の違い
- まとめ:初心者はゆうちょ銀行でつみたてNISAを開設しよう
目次
つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶ理由って?
あなたはつみたてnisaでどの金融機関がいいのか調べていることでしょう。
また、つみたてnisaはゆうちょが良いって評判を聞いたけど、どんなメリット・デメリットがあるのかも知りたいのではないでしょうか。
そして、つみたてnisaを始めるからには失敗したくないですね。
残念ながらつみたてnisaはゆうちょを選択しても、銀行やネット証券を選択しても必ず資産が増える保証はありません。
それでは、つみたてnisaを始める時にどの金融機関を選べばいいのでしょう。それは「自分の好みにあった金融機関を選ぶこと」です。
金融機関によって商品ラインナップが違ったり、手数料の違いもあります。さらに窓口の有無などその特徴は金融機関ごとに違います。
よって各金融期間の評判や、ネット証券であればブログなどを参考にしてもいいかもしれませんね。
そこで、この記事では「つみたてnisaでゆうちょを選ぶメリット」について
- つみたてnisaは初心者向き!ゆうちょ銀行を選ぶメリット
- ゆうちょのデメリット
- ゆうちょ銀行で契約する際の申し込み方法
この記事を読んでいただければつみたてnisaでゆうちょを選ぶ時に役立つかと思います。
是非最後までご覧ください。
ゆうちょ銀行のつみたてNISAは初心者におすすめ!メリットを解説
ゆうちょ銀行は、郵便局の民営化により2007年10月に誕生した銀行です。
郵便局の貯金を取り扱う部門が、株式会社ゆうちょ銀行として民間の銀行になったのです。
そして、郵便局といえば定期預金のイメージが強いのではないでしょうか。
そんな郵便局にもつみたてnisaという少額投資非課税制度があるので詳しくみていきましょう。
ゆうちょのつみたてnisaが初心者向きなのは、はじめてつみたてnisaを始める方でも対面で人に相談できるので安心できるところです。
例えば、つみたてnisaはいくらから始められるのか、毎月の積立金は変更できるのか、初期費用はいくらかかるのか?など色々な疑問があると思います。
そんな疑問を全て対面で相談できるのは窓口を持っているゆうちょの強みではないでしょうか。
他にもゆうちょでつみたてnisaを始めるメリットがあるのでまとめます。
- 信託手数料が安いものが多い
- 商品ラインナップがシンプル
- 対面で何もかも済ませられる
- 窓口の充実
メリット①その大きな魅力は対面で手続きが可能
ゆうちょでつみたてnisaを始めるにはゆうちょ総合口座(通常貯金)を持っている必要があります。お持ちで無い方は新規に開設します。
その時に通帳を発行しない無通帳型総合口座 「ゆうちょダイレクト+(プラス)」を開設してつみたてnisaを始めることも可能です。
ゆうちょダイレクトはパソコン及びスマートフォンで投資信託の取引や積立金などの確認ができる便利なサービスです。
このように口座開設するだけでもいくつもの手順が必要です。
また口座開設以外にも積立金はいくらから積立できるのか?などの疑問もでてくるでしょう。
こういった各種手続きや相談など全てのことが対面で済ませられるのは、つみたてnisaでゆうちょを選ぶ最大の魅力です。
また、都市銀行では引っ越し先にその銀行がないと対面での手続き・相談は難しくなります。
しかし、ゆうちょなら全国どこの店舗でも対面で色々な手続きや相談ができる点もメリットです。
さらに、ネット証券では手続きや相談などの連絡方法がインターネットか電話のみになってしまいます。
よって、インターネットが苦手な人や実際に対面で相談したい方はゆうちょのつみたてnisaを選ぶといいでしょう。
メリット②商品のラインナップがシンプル!商品選びのポイントは?
つみたてnisaは投資信託に積み立てをするので、自分で銘柄を選ぶ必要がありません。
しかし、どの投資信託に積み立てをするかは選ばなくではいけません。
よって商品のラインナップが多いと、どの商品を選べばいいのか迷ってしまうことでしょう。
ゆうちょのつみたてnisaは商品ラインナップが8本とシンプルです。
しかしそれでも、初めてつみたてnisaをする方はどの商品を選べばいいのか迷ってしまうことでしょう。
つみたてnisaは20年間の長期保有で利益が出やすい特徴があります。
よって初心者の方におすすめなのは「新興国株式、先進国株式、全世界株式」の割合が多い商品です。
「債券」は長期保有だと「株式より利益が低い」「インフレに弱い」という欠点があるので基本的に不要です。
また「バランス型」と言われる、株式や債券などバランスよく投資する商品もリスクが低いのでおすすめです。
メリット③手数料が安い!インデックスファンドが中心
20年という長期にわたって資産形成するつみたてnisaですが運用している間ずっとかかる「信託報酬」という手数料があります。
この「信託報酬」ですが商品を買う前に閲覧する「目論見書」に記載されているので必ず確認しましょう。
ゆうちょのつみたてnisaで取り扱っている商品は、年率およそ0.2%~0.4%くらいの信託報酬額です。
ほとんど差がないように思える数値ですが、20年間という長期で考えるどのくらいの差が出るかシミュレーションの結果を表にしました。
毎月30,000円、投資期間20年、収益率は3%で計算した場合(表の情報は2019年6月現在の情報です。)
銘柄 | つみたて日本株式 (TOPIX) | つみたて新興国株式 |
---|---|---|
総投資額 | 7,200,000円 | 7,200,000円 |
信託報酬 | 0.1944% | 0.3672% |
信託報酬額 | 167,411円 | 312,258円 |
このように信託報酬は0.1728%しか差がないのに、20年間で支払った手数料の差は144,847円です。
また、ゆうちょのつみたてnisaにはありませんが、他の金融機関では信託報酬が1%を超える商品があるため注意が必要です。
ちなみに上記の想定で信託報酬が1%だと信託報酬額は872,503円です。
いかに手数料を抑えることが大切かお分かりになると思います。
参考:つみたてNISAはいくらから購入できる?
つみたてNISAがいくらから購入できるのかも気になりますよね。あまり高額だと続けていけなくなる可能性もあります。
ゆうちょのつみたてNISAは、どのファンドでも1万円以上1円単位で購入することができます。無理のない範囲で購入することができます。
ただし、非課税での購入は毎年40万円までと決められています。
毎月同じ金額を積み立てていく場合の上限額は33,000円となります。これを12か月続けると396,000円となるからです。
毎月同じ金額でなくてはならないかと言うと、そういう訳ではなく、年に2回まで設定した積立金額を増額することもできます。
そのため、普段は少なめの投資金額にし、ボーナスが出た際に多くの積み立てを行う、ということもできるのです。
つみたてNISAでゆうちょ銀行を選ぶデメリット
ゆうちょのつみたてNSAのメリットをご紹介してきましたが、デメリットもあることを覚えておきましょう。
ゆうちょでのデメリットは、言い換えるとネット証券の楽天証券やSBI証券のメリットになります。
- 商品数が少ない
- ポイント還元が無い
などがゆうちょで行う際のデメリットとなります。
どちらのデメリットも初心者の方が気にするほどのデメリットではありません。しかし、つみたてNISAに慣れてきたのであれば、金融機関を切り替えることを考えてもいいかもしれません。
ただし、金融機関を切り替えるといってもそれまで積み立ててきたお金を他の金融機関にそのまま移動することはできないので注意してください。
つみたてNISAの切り替えを行うと言っても、今まで積み立ててきたお金はそのままで、新たに開設した金融機関で積み立てが再スタートすることになります。
デメリット①他の金融機関は商品が100種類以上と充実
つみたてnisaでゆうちょを選ぶデメリットとして、「商品のラインナップ数の違い」があります。
ゆうちょは8本とシンプルですが、楽天証券とSBI証券は151本もの商品がラインナップされています。
SBI証券など他の金融機関は様々なニーズに合うような商品が取り揃えられています。
よってゆうちょはラインナップが少ないため、希望通りの商品があるとは限りません。
商品ラインナップが少ないことは「商品のラインナップがシンプル!商品選びのポイントは?」でメリットと解説しました。
しかし、そのメリットも見方を変えるとデメリットになってしまいます。
デメリット②ポイントなどの還元制度は無い
楽天証券のつみたてnisaは引き落としに楽天カードが選択できて、ポイントが貯まります。そして、その貯まったポイントで支払いが可能です。
また、貯まったポイントはつみたてnisaだけではなく、普段のお買い物時に使用できます。
楽天カードの還元率は1%ですが、年間を通してみると大きな差がでます。
例えば毎月30,000円積み立てをした場合は年間で3,600ポイント、20年間で72,000ポイントです。さらに投資信託の残高によってもポイントが付与されます。
ゆうちょにこのような制度はありません。
なので、ゆうちょと楽天証券で同じ金額を支払っていても最終的に72,000円もの差が出る計算です。
ポイントなどの還元制度についてはブログなどで詳しく説明している人がいるので知りたい方はご覧になってみてもいいかと思います。
つみたてNISAをゆうちょダイレクトで選ぶ際の申し込みのやり方
つみたてNISAをゆうちょで行う場合、まずはゆうちょ銀行の投資信託口座を開設する必要があります。
投資信託口座を開設するには、ゆうちょ銀行の口座が必要となります。お近くの郵便局やゆうちょ銀行で総合口座を開設しましょう。
すでにゆうちょ銀行の口座を持っている場合は、「ゆうちょダイレクト」で開設手続きを行うことができます。ゆうちょダイレクトはインターネットや電話で申し込むことができます。
ゆうちょダイレクトでの投資信託口座開設方法は、
- ゆうちょダイレクトにログインする
- 投資信託口座・NISA口座の開設を選択(スマートフォンの場合はメニューボタンから)
- 注意事項をよく確認する
- 投資信託口座を開設する口座を選択する
- メールアドレスを入力する
- 次へを選択する
- 口座・メールアドレス確認後、口座開設ページに遷移を選択する
- ゆうちょダイレクトをログアウトする
- 申込内容を入力する
- 情報入力を行う
- 入力内容を確認し、申し込みを選択する
以上で口座開設の申し込みが完了です。
ゆうちょダイレクトで投資信託口座を開設する場合、本人確認書類のアップロードを行う必要があります。必要な書類は、
- マイナンバーを確認できる書類
- 本人確認書類
となります。
本人確認書類は顔写真がある運転免許証などの場合は1つでいいのですが、保険証や国民年金手帳、住民票の写しなどを使用する場合は2つ必要となります。
参考:つみたてNISAの運用状況は運用報告書で確認できる
つみたてNISAを始めた際に気になるのがその運用状況ですよね。どうなっているのか、ちゃんと資金が増えているのか気になる方がほとんどだと思います。
ゆうちょのつみたてNISAでは、どのように運用状況を知ることができるのでしょうか?
ゆうちょのつみたてNISAでは、運用報告書によって運用状況を知ることができます。この運用報告書は、決済末期時に郵送で送られてきます。
運用報告書に書かれている内容としては、
- 運用状況
- 収益
- 費用
- 今後の運用方針
などが書かれています。
通常の場合は決算が年1回となるため、運用報告書も年に1回送付されますが、中には決算が年2回のものもあり、この場合は年2回送付されます。
注意:つみたてNISAをゆうちょ銀行で選んだ際の解約方法
ゆうちょでのつみたてNISAを行っていると、様々な理由で解約したいと考える方もいるかと思います。解約する際にはどのような方法で行うのでしょうか?
解約する前の注意点として、投資信託の口座に
- 残高が無い
- 自動積立契約が無い
状態とする必要があります。
投資信託の換金や自動積立契約の廃止などを行う必要があるのです。
以上の条件を満たしたあと、窓口か郵送により解約手続きを行います。
郵送での解約を行う場合、解約申し込み書などを印刷する必要があるため、プリンターが必要となります。家にプリンターが無い場合など、解約申し込み書の印刷ができない場合、窓口での解約手続きを行うことになります。
参考:つみたてNISAとNISA(少額投資非課税制度)の違い
ここまでつみたてnisaでゆうちょを選ぶメリット・デメリットについて解説してきました。
ここではNISAとつみたてnisaの違いについて解説していきます。
はじめて聞く方はNISAとつみたてnisaって同じじゃないの?と混乱するかもしれませんね。
じつはNISAとつみたてnisaはどちらも同じ少額投資非課税制度ですが、非課税期間や積み立ての上限金額の違いがあるので簡単にまとめました。
制度名 | NISA | つみたてnisa |
---|---|---|
非課税期間 | 5年 | 20年 |
年間上限金額 | 1,200,000円 | 400,000円 |
対象商品 | 株式、投資信託 | 投資信託 |
このような違いがあります。そしてこの少額投資非課税制度はどちらか一つしか選択できないので注意してください。
たとえば、今までNISAで積み立てをしてきたけどつみたてnisaに変更したいとお考えの方はNISA口座からつみたてnisaへ変更手続きをとらなければいけません。
そしてNISAで積み立てたお金や運用利益は移動できません。
よってNISAの非課税期間が終わるとそれ以降は課税対象なので売却するか、課税対象のままでも保有し続けるか選ぶ必要があります。
まとめ:初心者はゆうちょ銀行でつみたてNISAを開設しよう
つみたてnisa、ゆうちょを選ぶメリット!について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは
- ゆうちょは対面で手続き・相談ができる
- 窓口などサポート体制が充実している
- 商品ラインナップがシンプルで初心者向き
- 慣れてきたらネット証券に切り替えもあり
ほけんROOMでは他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。