30代から始める資産運用!おすすめのポートフォリオやポイントを解説

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30代から資産運用をはじめる方は、初めての方も多いと思います。30代からの資産運用は積極的に攻めるポートフォリオを作ることが可能です。記事では、ポートフォリオの作り方やポイントが簡単に理解できる内容です。また、リスクと注意点も解説していますので参考にどうぞ。





▼この記事を読んでほしい人

  • 30代から資産運用を始める人
  • おすすめのポートフォリオの作り方を知りたい人
  • リスク別の運用方法を詳しく知りたい方
  • 30代ポートフォリオを組むためのポイントを知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • 30代の資産運用は積極的に攻める事ができる理由
  • おすすめの3つのポートフォリオを紹介
  • 金融資産をリスク別に分類するための方法と商品の解説
  • ポートフォリオを組む際の5つのポイントを紹介
  • 資産運用の不安や疑問を解消する方法とは

内容をまとめると

  • 30代ではじめる資産運用は長期運用による複利効果が大きく有利
  • 3つのポートフォリオから自分に合った割合比率を考える
  • 30代でポートフォリオを組む際のポイントとリスクについて理解する
  • 資産運用の不安と疑問はオンラインサービスで相談するのがおすすめ
  • マネーキャリアは簡単予約で何度でも無料相談可能!

30代で資産運用ポートフォリオを組むなら積極的に攻めることもおすすめ


30代の方が資産運用のポートフォリオを組むなら、「積極的に攻める」こともおすすめです。その理由は、年齢的に時間と収入面に余裕があるからです。


時間と収入面に余裕があるとは、長期運用による複利の効果を活かせることがあげられます。また、運用で失敗し損失が出ても、収入で埋め合わせることが可能なため、30代であればまだリスクの高い投資をする余地があると考えられます。


資産運用をはじめるキッカケとして考えられる理由は、貯蓄だけでは資産が増える可能性が低い。また、基礎年金だけでは老後の資金が不安などです。


30代であれば、その不安を資産運用で補う、時間と収入源の余裕があります。このことから、リスクをとる選択肢も充分に視野に入れながら、自身に合ったポートフォリオを組むことができる年代と言えます。

30代で資産運用するときの3つのポートフォリオ例

30代は年齢的立場において、複利効果を充分活かせる「時間的価値」があります。

この章では、30代で資産運用するときに、その価値や効果を活かせるポートフォリオを、3つの型に分類して紹介します。


3つのポートフォリオはこちらです。

  1. ローリスク・ローリターン型
  2. バランス重視型
  3. ハイリスク・ハイリターン型
詳しく解説していきます。

30代のポートフォリオ例①:ローリスク・ローリターン型

ここでは、投資資金に対するリターンの割合「利回り」を、3%~5%の目標設定で構成する例を紹介します。


6種類のアセットクラスで設定した構成がこちらです。

  • 国内株式  …20%
  • 先進国株式 …10%
  • 先進国債権 …15%
  • 国内不動産 …15%
  • 国内REIT   …20%
  • 先進国REIT  …20%
ローリスク・ローリターン型のポートフォリオでは、各種アセットクラスの投資商品をバランスよく保有することで、リスクを抑えてリターンが望めます。


また、それ以外でも、リターンが低い国内債券と、リスクが高い先進国株式を除く、投資商品の中から選ぶことで分散投資をするなど、自身に合ったポートフォリオを構築することも可能です。

30代のポートフォリオ例②:バランス重視型

バランス重視型とは、安定性を重視したミドルリスク・ミドルリターンを目指すポートフォリオのことです。


利回り目標を5%前後で設定した場合の構成がこちらです。

  • 国内債券  …30%
  • 国内不動産 …30%
  • 先進国債権 …10%
  • 国内REIT   …15%
  • 先進国REIT  …15%
バランス重視型のポートフォリオには、変動幅が大きい新興国への投資は、必要ありません。扱いやすい債券とREITでリスクを分散し、リターンもある程度見込める運用を目指します。

30代のポートフォリオ例③:ハイリスク・ハイリターン型

ハイリスク・ハイリターン型は、積極的なポートフォリオを組むこと、その典型として、新興国株式への投資比率を上げることがポイントです。


利回り目標を5%~8%で設定した場合の構成がこちらです。

  • 国内株式  …10%
  • 国内不動産 …10%
  • 先進国株式 …30%
  • 先進国REIT  …20%
  • 新興国株式 …30%
ハイリスク・ハイリターン型のポートフォリオでは、リターンが低い債券比率を無くし、先進国・新興国への投資比率を上げて、利回り目標の達成を目指します。


ハイリスク・ハイリターン型においては、中長期で運用する商品の構成比率は重要視していませんが、ハイリスク商品とのバランスをとることは必要です。


時間的価値による福利効果を活かしながら、リカバリーできる構成比率が、このポートフォリオの特徴です。

資産運用のポートフォリオを組む前に確認!リスク別に資産運用方法を分類

ポートフォリオを作ることは、資産運用においての第一段階であり、欠かすことのできない基礎的なプロセスです。


この章では、資産運用のポートフォリオを組む前に、リスク別に資産運用方法を分類する方法を紹介します。

  • ローリスク・ローリターンで資産運用したい30代向け
  • ミドルリスク・ミドルリターンで資産運用したい30代向け
  • ハイリスク・ハイリターンで資産運用したい30代向け
詳しく解説していきます。

ローリスク・ローリターンで資産運用したい30代向け

ローリスク・ローリターンで資産運用したい、30代向けの金融商品について3つ紹介します。

3つの金融商品はこちらです。

  • 預金
  • 債券商品

預金

預金は、銀行などにお金を預けて、利息でその資産を増やしていく方法です。投資というイメージとは離れているかもしれませんが、お金は少しずつでも増えていきます。

メリットは、手間要らずで安全にお金を管理できます。

デメリットは、インフレによる貨幣価値の低下や、銀行などの破綻による預金保護が1,000万円までしかされない(ペイオフ)ことです。

債券商品

債券投資は、国債や社債などを購入して、将来に利子付きで元本と一緒に返済してもらう投資方法です。債券の多くは、利回りが0.05%以上あり安定した収益を見込めるのが特徴です。

メリットは、預金よりも利回りが良く、期間途中での売却も可能です。

デメリットは、債務不履行や破綻による、元本や利払いが無くなる可能性があります。

金投資は、現物の金を購入して売買額の差を利用する投資方法です。一般的には投資というよりも、資産を守るために使うことが多いです。

メリットは、世界的に価値が共通で、現物資産で価値の目減りが少ないことです。

デメリットは盗難や紛失の可能性による管理の手間や、為替取引によるリスクがあります。

ミドルリスク・ミドルリターンで資産運用したい30代向け

ミドルリスク・ミドルリターンで資産運用したい、30代向けの金融商品を5つ紹介します。


5つの金融商品はこちらです。

  • ソーシャルレンティング
  • 投資信託
  • REIT
  • 不動産投資
  • iDeCo

ソーシャルレンティング

ソーシャルレンティングとは、「融資型クラウドファンディング」のことで、マッチングサービス運営する企業が、ファンドを募集して投資家から資金を集め、その資金を用いて企業へ融資する仕組みのことです。

メリットは、利回りが最低4%標準で運用コストがゼロ、運用期間が3か月から1年程度の短期運用が可能で、1円からでも始められる少額運用が魅力です。

デメリットは、債務不履行により元本割れの可能性があります。また、投資期間中の解約は出来ないことが多く、早期償還されると予定していた運用成果が上がらないリスクがあります。

投資信託

投資家から集めた資金を専門家が運用して、運用益を投資家にリターンする金融商品です。少額資金で投資できるので、はじめやすい運用方法です。

メリットは、1株から始められ分散投資がしやすいことです。また、市場の流動性が高く現金化もしやすいのが特徴です。

デメリットは、運用するための管理手数料が必要です。また、値動きが小さいため短期で大きなリターンは見込めないことです。

REIT

REITは不動産投資信託の事で、投資家より集めた資金でビルやマンションなどを購入し、賃料や売買で得た利益を投資家に分配する金融商品です。

メリットは、投資信託と同じで専門家による運用で手間が省けます。また、少額投資で分散投資も可能なうえ、換金性も高いのが特徴です。

デメリットは、災害や金利変動による分配金の減少などが考えられます。また、運用益に対して20%の税金が課税されます。

不動産投資

不動産投資は賃貸用の物件を購入し、家賃収入などを得る投資方法です。不動産会社との契約事項や、物件の立地条件など、条件がそろうと安定した運用が期待できます。

メリットは、実物資産が残り収支の安定性が高いことです。また、購入時の団体信用生命保険が万一の備えになります。

デメリットは、空室により収入がないリスクがあります。また、信用情報によってローンが組めない可能性を秘めていることです。

iDeCo

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」で、老後資金をつくるための年金制度です。貯金と資産運用を組み合わせた仕組みで、毎月掛け金を積み立てながら専門家が運用するが特徴です。

メリットは、貯蓄しながら運用益にて資産が増えていきます。また、運用益が非課税になり、受け取り時にも税負担が軽減されるなど、さまざまな節税効果があります。

デメリットは、運用コストがかかり、資産が目減りする可能性があります。また、原則60歳までは解約できず、年金資金を受け取れないことです。

※参考文献:iDeCo公式

ハイリスク・ハイリターンで資産運用したい30代向け

ハイリスク・ハイリターンで資産運用したい、30代向けの金融商品を3つ紹介します。


3つの金融商品はこちらです。

  • FX
  • 仮想通貨
  • 株式投資

FX

FXは、通貨を売買して利益を狙う外国為替取引です。円やドルなど通貨を、為替レートの取引価格で売買し、差額分が利益や損失になったりする投機手法を言います。

メリットは、掛金が少額でも、レバレッジ効果によって大きな金額の取引ができることです。また、金利差が大きい通貨を保有することでスワップポイントという金利差益がもらえます。

他にも、平日は24時間取引可能で手数料も安いです。また、為替レートが下落局面であっても利益が取れるのが特徴です。

デメリットは、レバレッジ効果で大損する可能性があります。また、為替レートは国内外の政治や経済情勢に影響を受けやすく、レートが大きく急変します。寝てる間に大損してしまうリスクの高い金融取引です。

仮想通貨

仮想通貨(暗号資産)とは、ビットコインやアルトコインなど、ネット上で取引できる財産的価値のあるデジタル通貨です。様々な取引や法定通貨への交換が自由にできる、価値変動の高い投機取引を言います。

メリットは、24時間365日いつでも取引が可能です。また、ボラリティ(変動)が高く、価格の上昇・下降の両局面での利益がのぞめる可能性が高いところが特徴です。

デメリットは、変動が激しいゆえに一気に損失を抱えるリスクが高くなります。また、取引所がハッキングされる事例も多く、安全性やセキュリティへの不安があります。

株式投資

株式投資は、株式の売却による売買差益や、株式保有による配当金などで利益を得る投資手法です。国内株・外国株など地域によってボラリティ(変動)が大きく、短期投機での売買益のチャンスがあるのも特徴です。

メリットは、売買差益や配当金の他に、企業の株主優待の特典がつきます。また、とくに新興国株はボラリティが激しいので、短期投機でのチャンスは魅力があります。

デメリットは、元本保証が無いので資産が目減りするリスクがあります。また、国内株は100株単位の購入になるので、まとまった資金が必要です。

30代で資産運用ポートフォリオを組むときの5つのポイント

30代で資産運用のポートフォリオを組む際の、ポイントを5つ紹介します。


5つのポイントとはこちらです。

  • 30代の資産運用ではハイリスクをとることも検討する
  • 家族構成によって最適なポートフォリオは異なる
  • 自分の性格やリスク許容度を理解する
  • 生活資金となる十分な現預金額を確保しておく
  • 住宅ローンや教育費の出費も考慮する
詳しく解説していきます。

ポイント①:30代の資産運用ではハイリスクをとることも検討する

結論は、「株式重視のポートフォリオ、インデックスファンドに集中投資する」ことです。


理由は3つあります。

  1. 資産運用にあてる資金が少ない
  2. 自身が稼ぐ人的資産であり、資産運用額より圧倒的に大きい
  3. 株式投資に一番必要な時間(期間)がある
FXや仮想通貨は、短期売買が中心となり、投資ではなく投機(ギャンブル)になりがちで、資産を失う可能性が高くリスクも大きいです。
株式については、ハイリスクでも長期的に運用すると、リスクは減り大きなリターンが見込める金融商品です。


インデックスファンドのメリットは、コストが低く、分散投資でリスクも抑えられます。また、アクティブファンドに比べて、長期的に見ても運用成績が良いところが特徴です。

ポイント②:家族構成によって最適なポートフォリオは異なる

30代では家庭をもち、家計にかかる負担が大きくなるのは当然です。家族構成によっては将来設計への備えに対しても、充分な資金計画が必要になってきます。


資産運用では、家族構成の違いによって、最適なポートフォリオを組むことが重要です。

子供の数や、住む環境によっては、かかるお金にも違いが出ます。


30代では仕事や家族サービス、趣味に時間をかけるなど、忙しい日々となります。ですから、仕事で出世しながら収入を増やし、年齢を重ねるように運用する金額少しずつ増やしていくことで、大きなリターンにもつながります。


この世代では、家族構成によって最適なポートフォリオを考えることが重要です。

ポイント③:自分の性格やリスク許容度を理解する

資産運用では、本人の性格も含めて、自身の「リスク許容度を理解」しておく必要があります。


リスク許容度とは、「自身の投資資産がどのくらいまでマイナスとなっても耐えられるか」というものです。


リスク許容度は、自身の年齢や家族構成、資産の大きさや年収、性格などで決まってきます。

インターネットで「リスク許容度診断テスト」が気軽に受けられるサイトもあるので、自身のリスク許容度を理解しておくためにもおすすめします。

ポイント④:生活資金となる十分な現預金額を確保しておく

資産運用は将来老後に必要な、「予備資金の確保」のためです。したがって、生活資金とは別にしておく必要があります。


生活するうえでかかる費用と、予備の現預金は現実必要な生活資金です。また、資産運用は余剰資産で行うことが原則です。

したがって、必ず生活資金と資産運用は切り離して計画することがポイントです。


また、もう一つ大事なのが、突発的な相場変動によるマイナス分の補填を、現預金から出来るように余力を持たせておくことです。


予期せぬ事態を回避するためには、必ず追加投資が必要になる場合があります。したがって、大切に運用してきた資産を守るためにも、「現預金には充分な余力を確保しておく必要」があることが重要です。


※参考文献:金融庁

ポイント⑤:住宅ローンや教育費の出費も考慮する

30代でポートフォリオを組むときのポイントは、「長期間運用で資産を増やす」ことです。そのために必要なのは、運用資金は余裕をもって設定するのがポイントです。


その理由は、生活資金は年を追うごとに増えていきます。

子供の教育費の積立や、毎月の住宅ローンの支払いなど、収入が増えても支出も同じように増えていきます。


そのことも充分考慮した上で、資産運用のポートフォリオは、お金に余裕をもって組むことが重要です。

ポイント⑥:銀行や保険会社には資産運用の相談をしない方がよい

銀行や保険会社に、資産運用の相談をしない方が良い理由は2つあります。

  • 手数料などのコストが高い
  • 自社商品の売込みが多い
銀行や保険会社は、人件費や実店舗にかかる経費が大きいため、その分を手数料などのコストに上乗せして販売します。また、営業成績を考慮した商品を進めてくる傾向が高いため、理想のポートフォリオからかけ離れたものになりがちです。


このことから、資産運用の相談は商品の営業成績とは無関係の、FP(ファイナンシャルプランナー)へ相談することが一番おすすめです。

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30代は資産運用を始めるのに最適な年代!不安があればプロに相談しよう

30代は資産運用を始めるのに最適な年代であると言えます。なぜなら、資産運用は早く始めれば始めるほど有利であり、少額から始めてのも効果が大きいからです。


しかし、実際に始めるとなれば、「投資初心者で知識が無いから不安」という方。

「ポートフォリオを組んだけど自信が無い」という方も多いと思います。

ですから、不安があればプロに相談するのがおすすめです。


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参考:30代の単身者では貯蓄がゼロの人も約20%いる

金融広報中央委員会が調査報告している、「家計の金融行動に関する世論調査・2020(令和2年度)」を参考に、30代の手取り収入からの「貯蓄割合」について、単身世帯と2人以上の世帯に分けて表にしています。


年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合

30歳代貯蓄しなかった5%未満15~20%35%以上平均
単身世帯22.5%7.9%4.6%14.2%16%
2人以上世帯9.0%7.5%10.4%4.2%13%

参考:知るぽると金融広報中央委員会より

30代の資産運用ポートフォリオに関するまとめ

30代の資産運用ポートフォリオについて解説してきました。


30代は資産運用について真剣に考え始める年代であり、早く始めるとメリットも大きいです。

また、積極的に攻めることができる年代であるのでポイントを抑えれば大きなリターンを得ることが出来ます。


資産運用で気をつけるのが、自身に合った運用方法と金融商品を選ぶことです。特にこの3つのポイントについて解説しました。

  • 3つのポートフォリオの例
  • リスク別に資産運用方法を分類
  • ポートフォリオ組むときの5つのポイント

リスク許容度を理解して、コツコツと長期で運用できると、大きな成果として残ります。


この記事を参考に、アドバイスを受けながら自身にあったポートフォリオを作成して、将来への資産計画の実現ができると幸いです。

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