更新日:2024/04/06
外貨建てMMFはおすすめしない?デメリットと評判は?元本割れする?
- 外貨建てMMFについて知りたい方
- 外貨建てMMFをおすすめしない理由を知りたい方
- 外貨建てMMFの元本割れの可能性が気になる方
- 外貨建てMMFのデメリット・メリット
- 外貨建てMMFをおすすめしない人
- 外貨建てMMFと外貨預金の違い
- 外貨建てMMFの元本割れの可能性
目次を使って気になるところから読みましょう!
外貨建てMMFとは?
外貨建てMMFとは、外貨で買付する債券を組み入れた投資信託です。
よく比較される外貨預金との主な違いは以下の表をご覧ください。
外貨建てMMF | 外貨預金 | |
---|---|---|
元本の保証 | なし | あり(外貨ベース) |
リスク | 信用リスク 価格変動リスク 為替リスク | 為替リスク |
利回り | 運用成果による | 確定利率 |
(参照:日本証券業協会投資の時間)
外貨建てMMFはリスクが少ないと言われていますが、初心者の方にはあまりおすすめしないです。
では、なぜ外貨建てMMFはおすすめしないのでしょうか?
デメリットとメリットを比較して詳しく解説していきます。
外貨建てMMFのデメリット
外貨建てMMFをおすすめしない理由・デメリット
- 元本保証がない
- 為替リスクがある
- 為替手数料がかかる
元本保証がない
為替リスクがある
為替手数料がかかる
外貨建てMMFのメリット
初心者の方にはあまりおすすめしないですが、もちろんメリットもあります。
外貨建てMMFのメリット
- 外貨預金よりも増える可能性がある
- 少額から購入可能、売却もしやすい
- 株式や投資信託と損益通算ができる
外貨預金よりも増える可能性がある
少額から購入可能、売却もしやすい
国債は保有期間が決まっていますが、外貨建てMMFはいつでも売却ができます。
外貨での投資の中では比較的ハードルが低いのはメリットです。
株式や投資信託と損益通算ができる
外貨建てMMFをおすすめしない人
外貨建てMMFをおすすめしない人は、以下のような方です。
- 元本割れしたくない人
- 急激な価格変動リスクを許容できない人
外貨建てMMFは元本の保証がないので、元本割れがこわい人にはあまりおすすめしない商品です。
また国や通貨の信用度の低下や、為替により購入時から円高になっている場合は急激に価格が変動する可能性があります。
そのような状況の時に、うろたえずに冷静に対処することがむずかしい人にもおすすめしないです。
①元本割れしたくない人
②急激な価格変動リスクを許容できない人
外貨建てMMFがおすすめな人
外貨建てMMFが元本割れした事例を紹介
- MMFからの資産買い取り
- MMFへの資本注入
- 信用状の発行
①1994年
1994年に「コミュニティーバンガーズMMF」は米国MMFで初めて元本割れした事例です。
「コミュニティーバンガーズMMF」は機関投資家限定商品のため、個人投資家の影響はありませんでしたが、安全と言われていたMMFが元本割れしたのは米国中をおどろかせました。
この事例があったことで、米国はMMFの安全性がより高まるように制度を整えていきます。
このような状況になった時に元本割れを回避するためには、MMFに組み入れられている会社の経営状況や業績をこまめにチェックして、先行きが不安なら早めに売却することです。
②2008年
「リザーブ・プライマリー・ファンド」はリーマンブラザーズの経営破綻によって元本割れになりました。
いわゆるリーマンショックです。
「リザーブ・プライマリー・ファンド」以外にもリーマンブラザーズの債券を保有しているMMFはありましたが、回避策を取ることで元本割れを回避しています。
他のMMFは元本割れしていないのに、このMMFのみ元本割れしてしまった理由は、運用会社に損失を補填できる資金力がなかったからです。
このような状況を回避するためには、MMFを販売している会社をしっかり見極める必要があります。
MMFの中身や保有割合をきちんと公開していることは大前提ですが、会社自体の資金力や大手銀行が親会社になっていて万が一の時に回避策が取れるかも確認することが大切です。
もう一点、安全なMMFの見極め方法は利回りが適切な水準にあるかです。
元本割れを起こした「リザーブ・プライマリー・ファンド」は他のMMFよりもかなり高い利回りでした。
利回りが高い=高リスク債券が含まれていることになるので、購入時には利回りが適切かも確認しましょう。
まとめ:外貨建てMMFはおすすめしない?デメリットは?元本割れする?
今回は、外貨建てMMFをおすすめしない理由をデメリット・メリットを比較して解説しました。