更新日:2024/04/24
資産運用で年利5%を達成するには?シミュレーションや達成できる資産運用方法を解説!
資産運用初心者は、年利5%を目指すのが現実的とされています。しかし、実際に年利5%を目指す場合には、どのような資産運用法を実行すれば良いのでしょうか。本記事では年利5%を達成するための資産運用法や注意点、ポートフォリオの例などを解説します。
内容をまとめると
- 年利とは利回りとも呼ばれる、投資金額に対する利益割合
- 資産運用で年利5%を目指すなら、複利効果を活用した長期・積立・分散投資がおすすめ!
- 資産運用ではリスクとリターンの関係を理解することが重要
- 年利5%を目指して資産運用をするなら、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめ!
- マネーキャリアならファイナンシャルプランナーに無料相談ができる!
- 予約から面談まで全てオンラインだから、スマホひとつで時間や場所を問わず利用可能
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 資産運用における年利の基礎知識5つ
- 基礎知識①利回りの計算方法
- 基礎知識②利回りと利率の違い
- 基礎知識③利回りと騰落率の違い
- 基礎知識④利回りとパフォーマンスの違い
- 基礎知識⑤初心者は年利5%を目指すのが現実的
- 資産運用で年利5%を達成するための方針
- 方針①リスクの低い運用を行う
- 方針②分散投資を心掛ける
- 方針③長期的な運用を行う
- 年利5%の資産運用でどれだけ貯まるかをシミュレーション
- シミュレーション①毎月1万円の積立投資
- シミュレーション②毎月5万円の積立投資
- シミュレーション③毎月10万円の積立投資
- 資産運用で年利5%を確保するために使うべき制度3選
- 制度①NISA
- 制度②つみたてNISA
- 制度③iDeCo
- 資産運用で年利5%を達成するためのおすすめ商品3選
- おすすめ商品①株式投資
- おすすめ商品②投資信託
- おすすめ商品③不動産投資
- 資産運用で年利5%を達成するためのポートフォリオ例
- 資産運用で年利5%を狙うなら長期投資が必須な理由
- 理由①複利効果を活用できる
- 理由②値動きに一喜一憂しないで済む
- 理由③初心者でも取り組みやすい
- 理由④ドルコスト平均法でリスクを軽減できる
- 資産運用で年利5%を目指す人が注意すべき3つのこと
- 注意点①リスクとリターンの関係を理解する
- 注意点②リターンの高い商品は年ごとに異なる
- 注意点③資産運用に絶対はない
- 年利5%を狙う資産運用に不安があったらプロに相談を
- 資産運用で年利5%を達成するための方法や注意点についてのまとめ
目次
資産運用における年利の基礎知識5つ
資産運用を始める前に、まずは「年利」について知ることが大切です。
年利は資産運用を行う上で、運用の目標となります。
本章では資産運用における年利の基礎知識について、以下の5つを解説します。
- 利回りの計算方法
- 利回りと利率の違い
- 利回りと騰落率の違い
- 利回りとパフォーマンスの違い
- 初心者が目指すべき現実的な年利
基礎知識を理解し、年利5%を目指す準備をしましょう。
基礎知識①利回りの計算方法
利回りの計算方法は以下のとおりです。
利回り = 利益 ÷ 投資元本 × 100
利益は、分配金や売却益の合計です。例えば元本500万円の商品を1年間運用し、20万円の分配金を得て505万円で売却したとします。
その場合の計算式は以下のとおりです。
(分配金20万円 + 売却益505万円) ÷ 投資元本500万円 × 100
以上の計算から、このケースの利回りは5%になります。
ただし、実際に利回りを計算する際は、税金も考慮します。
そのため、上記の計算方法で求められるのは、おおよその利回りと考えておきましょう。
基礎知識②利回りと利率の違い
利回りと利率は、混同して用いられやすい用語です。
それぞれの用語にはどのような違いがあるのでしょうか。
利回りとは、投資金額に対する利益割合です。
利益には配当金や分配金のほかに、売却益も含みます。
1年間の「年利回り(年利)」を利回りと呼ぶことが一般的です。
一方利率とは「年利率」とも呼ばれる、投資金額に対し毎年受け取る利息の割合です。
以上のように、利回りは投資で得た利益全体、利率は利息のみの割合を指します。
基本的に利率は債券や預金に対して用いられる用語であり、他の資産運用法に用いることはほとんどありません。
基礎知識③利回りと騰落率の違い
騰落率とは、投資信託の基準価格が一定期間のうちに、どの程度変動したかを表す用語です。
例えば基準価格20000円の投資信託を購入し、1年後に22000円に値上がりしたとします。
この場合の騰落率は10%です。
一方、利回りは分配金も含む騰落率を表します。
分配金利回りだけでは、実際に運用が上手くいっているかの判断は困難です。
そのため、投資信託を選ぶ際は騰落率も確認することが重要です。
ただし、騰落率は税金や手数料などを加味していないため、他の指標と併せて総合的に判断しましょう。
基礎知識④利回りとパフォーマンスの違い
パフォーマンスとは、投資の運用成果や運用実績、また過去の価格の動きを表す用語です。
一方、利回りは分配金や配当金、売却益などをまとめた利益率です。
そのため、基本的には利回りが高いければ、パフォーマンスが良いと判断できます。
ただし、利回りが高い商品でも、パフォーマンスが悪いパターンがあるため注意が必要です。
パフォーマンスには「ベンチマーク」と呼ばれる基準となる指標があります。
主なベンチマークは、日経平均株価やTOPIXなどです。
パフォーマンスは、このベンチマークを基準とした利回りの良し悪しで判断します。
つまり、ベンチマークと比較した時に、利回りの方が高いならパフォーマンスが良い、低いなら悪いといえます。
基礎知識⑤初心者は年利5%を目指すのが現実的
資産運用の理想的な年利は10%とされていますが、初心者がいきなり目指すには少々ハードルが高いです。
そのため、資産運用初心者は、年利5%を目指すのが現実的とされています。
資産運用では少なからず損失が生じるリスクがあります。
一般的にリターンが大きい商品ほどリスクは高くなるため、初心者が10%のリターンをいきなり目指すのはおすすめできません。
反対に利回りが低すぎると、インフレのスピードに追いつけず、実質的に資産が目減りする恐れがあります。
日本銀行では金融対策の「物価安定の目標」として年2%を目指しているため、老後資金などを形成していく上では、インフレ対策が欠かせません。
そのため、リスクとリターンのバランスが取れた5%を目安に、運用する金融商品を選びましょう。
資産運用で年利5%を達成するための方針
資産運用でリターンを得るには、一定のリスクを払う必要があります。
そのため、年利5%を目指した資産運用では、いかにリスクを減らしつつリターンを得るかがポイントになってきます。
それでは、年利5%を達成するには、具体的にどのような方針で運用すれば良いのでしょうか。
年利5%を達成するための資産運用方針は以下のとおりです。
- リスクの低い運用を行う
- 分散投資を心掛ける
- 長期的な運用を行う
本章では上記の方針について一つずつ解説します。
方針①リスクの低い運用を行う
年利5%を目指した資産運用では、低リスクな運用を心がけましょう。
ただし、いくら低リスクな運用といっても、元本保証のある預金や国債などは、リターンがほとんどない上に、インフレリスクも生じるため注意が必要です。
そのため、年利5%を達成するには一定のリスクを取る必要があります。
資産運用で一定のリターンを求めれば、それに応じてリスクも高まっていきます。
ハイリスクな投資を行えば、失敗した際の損失が大きくなるため、資産が大幅に減ってしまう可能性が高いです。
リスクを抑えつつ年利5%を達成するなら、大手企業の「社債」や「投資信託」、「ETF」などの運用を検討しましょう。
特に投資信託であれば、少額からの長期・積立・分散投資が行いやすいため、低リスクな運用が可能です。
方針②分散投資を心掛ける
資産運用において、一つの投資先に資産を集中させるのは危険です。
一つの投資先に資金を集中させると、万が一その投資先が破綻した場合に、資産が大幅に減ってしまうリスクがあります。
そのため、年利5%を目指した低リスクな運用では、分散投資を心がけましょう。
分散投資とは、商品・地域(国)・通貨・時間などを分散させる投資手法です。
商品の分散は、株式や債券など異なる値動きの商品を運用することで、価格変動リスクがカバーできます。
また、地域(国)や通貨の分散では、各国の情勢や経済状況の変化に対応可能です。
これらと同時に長期的な投資により「時間」の分散も行えば、リスクを低減しながら安定的な収益を目指せます。
方針③長期的な運用を行う
一般的に長期投資は、価格の変動幅が大きくなりにくい傾向があります。
1日〜数週間で取引を行う短期投資の場合は、一時的な値動きに資産状況が大きく左右されます。
一方長期運用は数年〜数十年にわたりじっくり行うため、一時的な価格の上下は大きな問題になりません。
短期投資ほどの専門知識や分析力が必要がないため、初心者でも無理なく運用することが可能です。
また、長期的な運用は「複利効果」が期待できます。
複利とは、元本に対して付いた利息を再投資することで、次は元本+利息に対して利息が付く状態です。
長期的に積立投資を行っていけば、この複利効果によって雪だるま式に増やせる可能性があります。
年利5%を達成するためには、長期的にコツコツと運用していきましょう。
年利5%の資産運用でどれだけ貯まるかをシミュレーション
年利5%で資産運用を行った場合、どれくらいのお金がたまるのでしょうか。
年利が同じであっても、毎月の積立金額で結果は大きく変わります。
本章では、以下の3パターンに分けてシミュレーションをします。
- 毎月1万円
- 毎月5万円
- 毎月10万円
シミュレーション結果から、実際に取り組む際のイメージを掴みましょう。
シミュレーション①毎月1万円の積立投資
一つ目のシミュレーションの条件は以下のとおりです。
- 毎月1万円
- 年利5%
- 10年間
毎月1万円 × 年利5% × 10年 = 155万2823円
シミュレーション②毎月5万円の積立投資
二つ目のシミュレーションの条件は以下のとおりです。
- 毎月5万円
- 年利5%
- 10年間
上記の条件でシミュレーションをすると、以下のような結果になります。
毎月5万円 × 年利5% × 10年 = 776万4114円
5万円の積立投資を年利5%で10年運用すれば、複利効果も手伝って約180万円もお金が増えます。
積立投資がいかに効果的な手法であるかがわかりますね。
もちろん運用が上手くいかないケースもあるため、今まで貯蓄に回していたお金を全額資産運用に回すのは不安を感じることでしょう。
そのため、今まで貯蓄していたお金の一部を資産運用に回すことをおすすめします。
資金に余裕のある人や貯蓄以外も活用してみたい人は、毎月5万円に金額設定をしてみましょう。
シミュレーション③毎月10万円の積立投資
三つ目のシミュレーションの条件は以下のとおりです。
- 毎月10万円
- 年利5%
- 10年間
上記の条件でシミュレーションをすると、以下のような結果になります。
毎月10万円 × 年利5% × 10年 = 1552万8228円
10万円の積立投資を年利5%で10年運用すれば、350万円以上もお金を増やすことが可能です。
近年話題の「老後2000万円問題」については、ほとんどクリアしていると言って良いでしょう。
ただし、毎月10万円を資産運用に回すのは、簡単ではない人が多いはずです。
特に子育て世代は出費が多いため、早いうちから複利効果を活用した資産運用を始め、効率的に資産を増やしましょう。
資産運用で年利5%を確保するために使うべき制度3選
資産運用で年利5%を目指すなら、支出を減らすことも重要です。
以下の制度を活用すれば、資産運用をしながら節税ができます。
- NISA
- つみたてNISA
- iDeCo
これらの制度を組み合わせれば、非課税枠や控除を駆使して節税が可能です。
など、NISAとつみたてNISAはどちらか一方しか利用できないため注意しましょう。
本章では、上記で挙げた制度についてそれぞれ概要やメリット・デメリットを解説します。
制度①NISA
NISAとは、金融商品から得た利益が非課税になる制度です。
2024年から新NISA制度がはじまり非課税期間の無期限化や非課税枠が拡充されますが、まずは現状のNISA制度について解説していきます。
概要は以下のとおりです。
概要 | |
---|---|
対象の金融商品 | 株式・投資信託・ETFなど |
非課税対象 | 譲渡益・分配金・配当金 |
非課税期間 | 最大5年 |
非課税枠 | 毎年120万円(新規投資額) |
通常は金融商品に投資して利益を得た場合、その利益に対して20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA口座を用いて投資をすれば、毎年120万円までの購入分が非課税になります。
商品選択の幅が広く、投資回数に制限はないため、分散投資も可能です。
ただし、一般口座・特定口座など、他の口座との損益通算はできません。
繰越控除の適用もないため、損失が出た場合に他でカバーできない点は注意しましょう。
制度②つみたてNISA
つみたてNISAとは、長期・積立・分散投資をサポートするための非課税制度です。
当初は2014年〜2037年までを予定されていましたが、2042年までの延長が決定しました。
概要は以下のとおりです。
概要 | |
---|---|
対象の金融商品 | 金融庁の基準を満たす投資信託 |
非課税対象 | 譲渡益・分配金・配当金 |
非課税期間 | 最大20年 |
非課税枠 | 毎年40万円(新規投資額) |
つみたてNISAは少額からの投資に特化しています。
非課税枠は年間40万円までと少ないですが、期間が最大20年あるため、余裕資金の少ない人でも無理なく長期投資に取り組むことが可能です。
ただし、対象商品は金融庁の基準を満たす投資信託に限られています。
選択肢が狭いため、投資信託以外の商品にも投資をしたい場合は、一般NISAの口座を解説しましょう。
制度③iDeCo
iDeCoとは、自分で金融商品を運用して作る私的年金の制度です。
概要は以下のとおりです。
概要 | |
---|---|
対象の金融商品 | 投資信託・定期預金・保険 |
加入対象 | 20以上60歳未満 |
満期 | 原則60歳 |
拠出限度額 | 最大6.8万円/月 |
「老後2000万円問題」が話題になったように、今後の日本では公的年金だけでは生活資金が不足するとされています。
iDeCoに加入することにより、不足する生活資金を補う私的年金が準備できます。
掛金は全額が所得控除の対象となり、所得税・住民税の節税が可能です。
受取時も一定額が非課税になるため、節税面で大きなメリットがあります。
ただし、iDeCoは一度加入すると、原則60歳まで解約ができません。
そのため、万が一急にまとまった資金が必要になっても、基本的に引き出せない点には注意しましょう。
資産運用で年利5%を達成するためのおすすめ商品3選
資産運用で年利5%を達成するには、適切な商品選びも重要です。
高いリターンを狙うあまりハイリスクな金融商品を選ぶと、資産を大きく減らす結果になるかもしれません。
資産運用で年利5%を達成するためのおすすめ商品は以下のとおりです。
- 株式投資
- 投資信託
- 不動産投資
本章では、上記の金融商品についてそれぞれ解説します。
おすすめ商品①株式投資
株式投資とは、株式の売却益や配当金によって、利益を得る金融商品です。
証券会社で口座を開設し、売買を行います。
企業によっては株主優待がもらえる場合もあります。
投資先の企業の商品やサービス、お米など、お金以外のプレゼントがもらえる点は、他の金融商品にはないメリットです。
また、株主には議決権が与えられ株主総会への参加ができるため、応援している企業の重要事項を決定する場に参加できます。
ただし、株式投資の投資金額は比較的高めです。
日本国内の株式は、100株単位の購入が一般的です。
そのため、一度の投資金額が大きくなりやすい点には注意しましょう。
また、企業の倒産によって資金が戻ってこなくなる可能性もあるため、長期運用を行う場合は特に慎重に選ぶ必要があります。
おすすめ商品②投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を元にプロが運用する金融商品です。
運用の結果得た利益を分配金として投資家に分配します。
株式投資で分散投資を行う場合は、多額の資金が必要になります。
一方投資信託であれば、プロが株式や債券など様々な金融商品で運用するため、少ない資金で分散投資が可能です。
プロが運用するため失敗のリスクが低いことから、初心者でも安心して運用できます。
ただし、投資信託には信託報酬などの運用コストがかかります。
あまりに運用コストが高い商品を購入すると、分配金よりコストの方が大きくなり、結果的に損をすることになるかもしれません。
基本的に投資信託を運用する場合は、運用コスト1%以内を目処に検討しましょう。
おすすめ商品③不動産投資
不動産投資とは、不動産を購入して家賃収入を得たり、売却して売却益を得たりする金融商品です。
マンションを丸ごと運用する一棟マンション投資や、一室だけ運用する区分マンション投資など、自己資金に応じて様々な手法が選べます。
不動産投資の最大のメリットは、長期的に安定した利益が見込める点です。
基本的に入居者が短期間でいなくなることは考えにくいため、入居者さえいれば数年〜数十年単位での収入が見込めます。
ただし、もちろん空室があれば家賃収入は得られません。
家賃滞納によって家賃が振り込まれない可能性もあります。
そのため、空室リスクや家賃滞納リスクには十分に注意しましょう。
空室リスクを避けるためには、好立地・好条件の不動産を探すことが重要です。
資産運用で年利5%を達成するためのポートフォリオ例
資産運用で年利5%を達成するには、どのようなポートフォリオを組めば良いのでしょうか。
一例は以下のとおりです。
- 国内株式 25%
- 外国株式 25%
- 国内債券 25%
- 外国債券 25%
上記の例では、国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4つに、それぞれ25%ずつ配分しています。
この例では年利5%に対しリスクが10%になり、ややリスクは高いです。
例えば100万円を運用した場合、1年後に下振れして95万円になるかもしれません。
ただしこのリスクは長期投資によって低減が可能です。
10年以上の長期投資を続けていれば、世界的な経済ショックに直面しても、最終的には年利5%前後を確保できるでしょう。
ポートフォリオは予算や目標を決め、リスクとリターンのバランスを考えて組みましょう。
資産運用で年利5%を狙うなら長期投資が必須な理由
資産運用で年利5%を狙うなら、長期投資は欠かせません。
長期投資が必須な理由は以下のとおりです。
- 複利効果を活用できる
- 値動きに一喜一憂しないで済む
- 初心者でも取り組みやすい
- ドルコスト平均法でリスクを軽減できる
本章では、上記で挙げた理由をそれぞれ解説します。
一般的に長期投資は初心者向けの低リスクな手法と言われています。
長期投資のメリットを知り、より有効な資産運用をしましょう。
理由①複利効果を活用できる
複利効果とは前章で触れたとおり、元本に対して付いた利息を再投資することで、次は元本+利息に対して利息が付く状態を指します。
これを数年〜数十年にわたり繰り返し行うことで、お金が雪だるま式に増えるのが複利の強みです。
長期投資で複利効果を用いれば、少ない投資額でも多くの運用益が得られます。
そのため、資産運用初心者や若い人など、資産運用にかけられる資金が少ない人でも、着実に資産を増やすことが可能です。
複利効果は時間をかけるほど効果が大きいため、できるだけ早いうちから取り組みましょう。
なお、複利の反対語に単利がありますが、単利では投資元本にのみ利息が付く状態のため、複利と比べるとお金は増えにくく、利益も大きくなりません。
理由②値動きに一喜一憂しないで済む
短期投資の場合、1日〜数週間で取引を行うため、一時的な価格変動に資産状況が大きく左右されます。
日頃からチャートがチェックも欠かせないため、時間的な縛りやストレスも生じます。
一方長期投資でが将来的な成長が重要なため、一時的な価格変動は関係ありません。
最初に積立額を設定しておけば、あとは価格変動を気にせずに済みます。
そのため、ストレスの少ない運用が可能です。
また、長期投資では基本的にチャートをこまめにチェックする必要がないため、時間に余裕がない人でも運用できます。
長期投資は継続することが肝心ですが、負担が少ないため運用しやすい手法といえるでしょう。
理由③初心者でも取り組みやすい
短期投資では、短期的な値動きを予測したり、分析を行ったりする必要があります。
そのため、投資に関する専門知識や分析力、社会情勢や経済動向のチェックなどが欠かせません。
日々の勉強や成功・失敗から学んでいくため、初心者にとっては少しとっつきにくさを感じるのではないでしょうか。
長期投資であれば、短期投資ほどの知識は必要ないため、初心者にもハードルは低いです。
もちろん、リスクを抑えて運用するには、投資に関する基礎知識を押さえる必要があります。
まずは投資信託などの低リスクな商品から始めて、少しずつ投資について学んでいきましょう。
勉強の際は、本やインターネットの記事、YouTubeの動画などが有効です。
理由④ドルコスト平均法でリスクを軽減できる
ドルコスト平均法とは、価格変動のある金融商品を、定期的に同じ金額分だけ購入する手法です。
例えば毎月2万円ずつ積み立てる場合で、簡単なシミュレーションをしてみましょう。
1株の価格 | 購入数 | 評価額 | |
---|---|---|---|
1ヶ月目 | 4000円 | 5株 | 20000円 |
2ヶ月目 | 5000円 | 4株 | 45000円 |
3ヶ月目 | 2000円 | 10株 | 38000円 |
4ヶ月目 | 4000円 | 5株 | 96000円 |
5ヶ月目 | 5000円 | 4株 | 140000円 |
以上のシミュレーションでは、3ヶ月目に急な下落があっても、最終的にはプラスで終わりました。
このように、ドルコスト平均法を用いれば、価格が高い時は少なく、安い時は多く購入できるため、全体を通して見ると下落の影響は少ないです。
そのため、価格下落路にも落ち着いて対応ができます。
資産運用で年利5%を目指す人が注意すべき3つのこと
資産運用を行う場合は、多かれ少なかれ損失が生じるリスクがあります。
将来は予測できないため、必ず損失を回避できる方法はありません。
しかし、注意すべきポイントを抑えていれば、リスクを減らすことはできます。
資産運用で年利5%を目指す際に注意すべきポイントは以下のとおりです。
- リスクとリターンの関係を理解する
- リターンの高い商品は年ごとに異なる
- 資産運用に絶対はない
本章では、上記で挙げた注意点をそれぞれ解説します。
注意点①リスクとリターンの関係を理解する
注意点の一つ目は、リスクとリターンの関係を理解することです。
資産運用では一般的に、リターンが大きいほどリスクも高くなります。
例えば株式投資の信用取引では、「空売り」という手法が用いられることがあります。
空売りではレバレッジを掛けて自己資金以上の金額の取引ができるため、成功すれば少ない資金で大きなリターンを得ることが可能です。
しかし、もし失敗すれば自己資金以上にかかったお金については、最悪の場合負債として残る可能性があります。
このように、資産運用で高いリターンを得ようとしたら、それ相応のリスクを覚悟する必要があります。
資産運用に取り組む際は、低リスクで高リターンの商品はないという原則を理解しましょう。
注意点②リターンの高い商品は年ごとに異なる
注意点の二つ目は、リターンの高い商品は年ごとに異なることです。
各商品の過去の実績を見ると、年ごとにリターンの高い商品は異なっています。
そのため、1年だけのデータだけを見て、「この商品は順調に価格が上がっているから安心」と思ってはいけません。
国内株式が順調な年もあれば、国内株式が不調で新興国株式が順調な年もあります。
1年だけのデータでは特殊要因が影響している可能性がありますし、リーマンショックのようにどの商品もマイナス運用となった年もあるため、購入時点で将来を予測することは困難です。
これらの価格変動リスクを低減するには、分散投資が欠かせません。
安定して年利5%を達成するためにも、基本に立ち返って長期・積立・分散投資を意識しましょう。
注意点③資産運用に絶対はない
注意点の三つ目は、資産運用に絶対はないことです。
投資商品を探していると、まれに「絶対に儲かる!」「年利20%以上保証!」などを謳った商品を目にすることがあります。
しかし、資産運用において絶対に儲かる商品はありません。
どのような投資商品でも、多かれ少なかれ損失が出るリスクを持っています。
「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏でも、年利は20%くらいです。
投資の神様が稼ぐ年利を、資産運用初心者がすぐに稼げると保証するのは、おかしいと思いませんか?
もし絶対に儲かると謳った商品があれば、それは詐欺だと思ってください。
資産運用に取り組む際は、損失が出るリスクがあるのを前提に、長期・積立・分散投資で低リスクな運用を行いましょう。
年利5%を狙う資産運用に不安があったらプロに相談を
資産運用で年利5%を目指す上では、リスクも伴います。
投資に関する知識の少ないうちは、不安が大きくて興味はあるけど始められない状態になりがちです。
少しでも資産運用に関して不安があるなら、プロのアドバイスを聞いてみましょう。
ファイナンシャルプランナーを始めとしたお金のプロなら、個人の家計状況やライフステージに合わせ、最適な資産運用法のアドバイスができます。
マネーキャリアなら、ファイナンシャルプランナーに無料相談が可能です。
予約から面談まで全てオンラインでできるため、スマホひとつで時間や場所を選ばず利用できます。
相談は納得がいくまで何度でも無料です。
これから資産運用を始めたいと思っている人は、ぜひお気軽にご相談ください。
資産運用で年利5%を達成するための方法や注意点についてのまとめ
資産運用で年利5%を達成する方法や注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
資産運用で年利5%を目指すなら、長期・積立・分散投資を意識した低リスクな手法で運用することが大切です。
利回りを意識するあまりハイリスクな金融商品を運用すると、結果的に損失が生じる可能性があります。
そのため、リスクとリターンの関係を理解し、無理のない運用を行いましょう。
「どんな商品を運用すれば良いかわからない」「知識が少ないから実際に運用するのは不安」という人は、ファイナンシャルプランナーなどのお金のプロに相談してみてください。
お金のプロであれば、ひとりひとりの家計状況やライフステージに合わせ、最適な資産運用法のアドバイスができます。
資産運用に必要な知識もわかるため、知識不足による不安を解消して低リスクな運用を目指しましょう。
マネーキャリアなら、お金のプロに無料相談ができます。
予約から面談まで全てオンラインでできるため、スマホひとつで時間や場所を選ばず利用可能です。
資産運用で年利5%を達成し、安定した将来を迎えるためにも、ぜひ一度ご相談ください。
▼この記事を読んでほしい人
▼この記事を読んでわかること