証券口座は複数開設できない!?口座を使い分けしたいのですが

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証券口座を複数開設するとさまざまなメリットがあります。そのメリットを生かして、自分の思うような投資の取引ができれば、投資に満足できるでしょう。ただ複数の証券口座を開設することで、デメリットもありますので、そこをしっかりと確認して良い投資をしていきましょう。



▼この記事を読んで欲しい人  

  • 複数の証券口座を開設したい人
  • 複数の証券口座のデメリットを知りたい人
  • 複数の証券口座の良い組み合わせを知りたい人

内容をまとめると

  • 証券会社ごとに証券口座を開設することができる
  • 複数の証券口座を利用することでメリットがある
  • 複数の証券口座を開設するにはデメリットもある
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証券口座は複数開設することはできる【結論】


証券口座複数開設することができるのでしょうか?実は証券口座を複数開設することはできます。ただし、1つの証券会社では1つの口座までしか開設することができません。そのため複数の証券会社にそれぞれ証券口座を開設することで、複数の証券口座を持つことになります。


例えば銀行口座は1つの銀行に対して持てる口座は1つですよね。それと同じイメージです。1つの証券会社に対して1つの証券口座のみ持つことができます。たくさんの証券口座を持ちたい、と考えるならば、さまざまな証券会社に証券口座を開設することで、たくさんの証券口座を持つことができます。証券会社はたくさんあります。自分の使いたい証券会社には証券口座を開設しておくと便利ですね。


ただ気をつけなければいけないのはNISA口座です。証券口座は複数持つことができますが、NISA口座はすべての証券会社を合わせて、1つの口座のみです。そのためNISA口座は複数持つことができません。

ネット証券の口座を複数持つデメリット4つ


証券口座を複数持つ場合、ネット証券を利用することが多くなるでしょう。ではネット証券に複数の口座を持つ場合どんなデメリットがあるのでしょうか。デメリットをしっかりと理解していないと、複数の証券口座を開設したものの、うまく活用できないということにもなります。

デメリットの内容
デメリット①各証券口座ごとにパスワードなど管理が複雑になる
デメリット②資金管理が手間になる
デメリット③過払いが生じる可能性がある
デメリット④取引タイミングを逃す可能性がある

デメリットは4つあります。それぞれをしっかりと考えたうえで、複数の証券口座を持つようにしましょう。口座が管理できなくなったり、過払いが発生する可能性があったり、確定申告が必要になるなど、いろいろな手間が発生します。


しかしデメリットをきちんと理解した上であれば、証券口座を複数持つことでメリットもあります。まずはしっかりとデメリットを把握しましょう。

デメリット①各証券口座ごとにパスワードなど管理が複雑になる

ネット証券に証券口座を開設する場合、必ず設定するものは以下の2つです。

  • ID
  • パスワード
この2つはどのネット証券でも登録が必要になり、それぞれのネット証券でIDが割り振られることが多いはずです。そうなるとネット証券ごとにIDが全く別のものになり、区別がつかなくなります。

さらにパスワードもそれぞれのネット証券でルールが定められていることが多いでしょう。大文字を含める、記号を入れる、などそのルールが違うとネット証券ごとにパスワードが全く違うものになります。

証券口座を複数持ったとき、それぞれのIDやパスワードの管理がしっかりしていないと、すぐにどの証券口座にもログインできない、という事態が起こります。管理方法をしっかりと考えておきましょう。

デメリット②資金管理が手間になる

複数の口座を持つということは、それぞれの証券会社に投資資金が分散することになります。自分がいったいいくらの投資資金を持っているのかを把握することはとても大切なことです。


各証券会社の口座にそれぞれいくら入金しているのかを定期的に合計して把握しておく必要があります。またどの口座にどれだけの利益が出たか、損が出た口座はどれか、どれくらいの金額か、などもしっかり把握しておく必要があります。

デメリット③過払いが生じる可能性がある

それぞれの証券会社に証券口座を持つことのデメリットの1つに税金の過払いが生じる可能性があることです。


証券会社に証券口座を作る時には特定口座か一般口座を選びますが、特定口座で源泉徴収ありを選んだ場合は、その証券口座で利益が出た場合は税金が源泉徴収されます。一方、違う証券口座で損が出ていた場合、損益通算すれば通常であれば税金がかからないところでも、違う証券会社の口座ではそこは反映されないため、税金の過払いが発生します。


このような場合は自分でそれぞれの証券口座のものを合わせて確定申告することで、それぞれの証券口座の利益と損を損益通算することができるので、税金の過払いを避けることができます。


※参考文献:国税庁

デメリット④取引タイミングを逃す可能性がある

複数の証券口座を持つと取引のタイミングを逃すという可能性も出てきます。口座も2つ程度であれば、取引のタイミングを逃すことも少ないと思いますが、口座を例えば3つあるいは4つ以上持って、それらの証券口座を駆使して取引を行いたい、ということもあるかもしれません。


それぞれの取引をするためにはPCやスマホで各証券口座にログインする必要があります。少しでも早く取引をしたい、より良い証券口座で取引したい、となった時に、複数に同時にログインする場合、タイムラグが発生する恐れがあります。また負荷がかかるので必要以上にページが開くのに時間がかかることもあります。そうなると自分が取引したい投資商品の取引のタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。

おすすめの証券口座の組み合わせ4選


証券口座を複数作って、さまざまな取引をするのは一見すると良いことのように感じるかもしれませんが、上記のようなデメリットもあります。闇雲に複数の証券口座を作るのが良いかというとそういうわけでもありません。


そこで証券口座を複数作る場合はどのような目的で作るのか、どのような投資をしたいから証券口座を複数作るのかを考えてみましょう。


証券口座を複数作る場合にはおすすめの組み合わせがありますので、それを見ていきましょう。

目的理由
組み合わせ①IPO投資多くのIPOに参加できる
組み合わせ②投資コスト有利な条件で手数料を安くできる
組み合わせ③スマホ取引スマホやアプリで取引しやすい
組み合わせ④テクニカル分析テクニカル分析が豊富

それぞれの目的に合った組み合わせを選べば、より自分の希望に合った取引ができるでしょう。そのためには目的に合っていて相性のよい証券会社の口座を組み合わせて、証券口座を複数作っていきましょう。それにより投資の効果も期待できるかもしれません。

IPO投資を重視

企業が上場し市場に株を公開することをIPOといいます。IPOによって公開されるIPO株は大変な人気で、公開される際には買い付け希望者が殺到します。この場合は抽選となり、抽選に当たってIPO株を購入したいと思う人も多いでしょう。


もしIPO投資を重視しているなら、証券口座を増やすのはおすすめです。証券会社によってIPOの銘柄数は大きく違います。多くのIPO株を取り扱っている証券会社もあれば、ポイント制などを取って抽選に当たる確率が上がるというような取り組みを行っている証券会社もあります。


それぞれの証券会社で抽選に応募すればそれだけ当選の確率も上がります。複数の証券口座を持っていると応募できる証券会社が増えます。それが証券口座を複数持っているメリットとなります。


ぜひIPO株に投資したいと考えている人は、複数の証券口座を持ち、さまざまな証券会社からIPOに応募してみるのもおすすめです。

投資コストを重視

投資をする際にかかるのが売買手数料をはじめとするさまざまな投資コストです。この投資コストをいかに抑えるかが投資の利益を確保するための一つの方法です。


複数の証券口座を持つことで投資コストを抑えられることがあります。それぞれの証券会社に特色があり、証券会社の組み合わせによっては投資コストが大きく変わってきます。うまく組み合わせれば投資コストを抑えられることもあるでしょう。


証券会社によっては投資金額次第で売買手数料が無料のところもあります。投資の金額や条件によって、手数料の設定はさまざまです。しっかりと確認することで手数料を安く抑えられるかもしれません。一つの証券会社ですべて安くなるということはありません。投資にはさまざまなコストがかかります。一方では安くても他の手数料は高いということがあります。


自分の投資の取引の仕方をしっかりと考え、自分の投資の方法とその証券会社の手数料などの体系があっているかをよく確認しましょう。

スマホ取引を重視

用途証券会社証券会社

情報収集

楽天証券SBI証券
情報収集楽天証券岡三オンライン
ミニ株LINE証券SBIネオモバイル証券
注文方法SBI証券auカブコム証券
ネット証券では最近はスマホやアプリでの取引もできるようなってきています。それそれぞれの証券会社がより使いやすいアプリを用意しているのでぜひ使ってみましょう。

例えば楽天証券ではニュースやテクニカルチャートをスマホで見ることができたり、FXや先物取引もスマホでできます。またSBI証券には株アプリがあります。銘柄選びに役立つランキングを見ることができたり、さまざまな株に関するニュースを見ることができます。さらに銘柄機能分析も充実しています。株主優待の検索もできるなど、株取引のいろいろな面で役立つアプリです。

スマホでの取引が手軽にできるのはLINE証券です。普段使っているLINEのウォレットタブからアクセスできます。スマホでニュースも情報収集もアナリスト分析も見ることができるため、たいへん便利です。

テクニカル分析重視

対象者証券会社証券会社
中~上級者松井証券楽天証券
中~上級者松井証券auカブコム証券
初級者SBI証券マネックス証券

テクニカル分析は投資の取引をする上で重要なものの一つです。証券会社によってもさまざまな特色があり、使い分けるとより効果的なため、複数の証券会社を組み合わせて使うのが良いでしょう。


チャートの機能性が高いのが松井証券です。自分が取引したい投資商品のトレンドがわかるようになっており、視覚的にもわかりやすくなっています。注文からテクニカル分析までできるのが特徴で使いやすく、楽天証券やauカブコム証券と組み合わせることでさまざまな場面でのテクニカル分析ができます。


初心者でも使いやすいのがSBI証券です。銘柄スクリーニングが豊富にできたり、機能もシンプルで使いやすいでしょう。またマネックス証券は気になる銘柄を一画面でチェックできるのが特徴です。SBI証券とマネックス証券の組み合わせは複数銘柄の同時チェックにむいています。

2つの投資スタイルから見る証券口座の組み合わせ


証券口座を複数持つときの組み合わせは自分の投資スタイルによっても随分変わってきます。自分がどのような取引をしたいかをしっかりと決めておけば、どの証券会社の口座を開設していけばいいかもわかるでしょう。


ここでは以下の投資スタイルに合う組み合わせを見ていきます。

 

  1. 株主優待狙い
  2. 外国株投資
株主優待とは自社の株を買ってくれた株主に優待品を贈るシステムです。すべての企業が株主に優待品を贈るわけではないため、優待品がもらえる企業に投資することを好む人もいます。


外国株投資はさまざまな国の株式に投資することです。外国株式にもいろいろとあり、有名で人気の米国株や中国株だけではなく、普段はあまり投資しない国に投資できる証券会社もあります。


それぞれ自分の投資スタイルに合わせて証券会社の組み合わせを決めましょう。

投資スタイル①株主優待狙い

自社の株式を買ってくれた株主に贈られる優待品は、企業によってさまざまです。優待品次第でその企業の株式が人気になることもあります。自分が欲しい優待品を贈ってくれる企業の株式を買いたいという人もいるでしょう。そのような株主優待狙いの人に向いた証券会社の組み合わせもあります。

目的証券会社証券会社
株主優待SBI証券楽天証券
株主優待SBI証券松井証券

SBI証券には株主優待検索というサービスがあり、これが株主優待狙いの投資にはとても便利です。優待内容から銘柄を探すことができます。


また楽天証券と松井証券はつなぎ売りができる銘柄が多いのが特徴です。つなぎ売りは株主優待狙いの投資にはとても重要な仕組みです。いわゆるクロス取引のことで、株主優待の権利確定後の値下がりに備えてから売りができます。このつなぎ売りができる銘柄は証券会社によって違います。

投資スタイル②外国株投資

外国株投資とは外国籍の企業が発行している株式を取引することです。さまざまな国の株式があり、アメリカや中国、香港、ヨーロッパ、オーストラリアと多くの国の株式に投資できます。


ただどの証券会社でもすべての国に投資できるわけではなく、それぞれの証券会社で投資できる国は違います。また証券会社でも外国株投資に強い証券会社、弱い証券会社があります。

目的証券会社証券会社
外国株投資マネックス証券SBI証券
外国株投資に強い証券会社の組み合わせはマネックス証券とSBI証券です。マネックス証券はアメリカの株式と中国の株式に投資することができます。合わせて取扱い銘柄数は6000銘柄を超えます。取扱い銘柄が多いと投資先の選択肢も広がります。

またSBI証券はネット証券の中でもとりわけ外国株の取扱い国数が多く、全部で9か国になります。アメリカ、中国はもちろん、韓国やベトナム、シンガポールなどさまざまな国に投資できるので、外国株投資をしたい人にはとても向いている証券会社です。

銘柄分析に優れているおすすめ証券口座組み合わせ


株式の銘柄分析は投資においてとても大切です。どの株式に投資するかを決める一つの根拠ともなります。それぞれの証券会社がいろいろな銘柄分析のツールなどを取り入れていますが、特に優れているのが楽天証券とマネックス証券の2つの証券会社です。それぞれ特徴的な分析ツールがあります。

  • 楽天証券「スーパースクリーナー」
  • マネックス証券「銘柄スカウター」

株式投資で重要なのは個別銘柄の業績やニュースをいち早く知ることです。また相場のトレンドやシグナルを見ることも大事です。楽天証券の「スーパースクリーナー」は国内市場に上場する銘柄の分析や比較をすることができるツールです。


またマネックス証券の「銘柄スカウター」は長期業績が見やすく表示されたり、10年スクリーニングが可能など、多くの人が使う日本株式分析ツールです。


自分でさまざまな情報を調べようとなると膨大な資料を読み解く必要があったり、情報自体が分散しているため、とても大変です。しかし楽天証券の「スーパースクリーナー」やマネックス証券の「銘柄スカウター」のような高度な情報ツールを使えば、必要な情報を見やすく提供してくれる上に、投資の参考になることも多く掲載されています。情報を集めたい投資家にとってはとても便利なツールです。

ネット証券口座を複数持つメリット5つ


ネット証券にいくつか口座を開設すれば、複数のネット証券口座を持つことができます。ではネット証券口座を複数持つことにどんなメリットがあるのでしょうか。メリットは以下の5つになります。

  1. 各証券会社の強みを活用できる
  2. 複数口座から申し込むことでIPOの当選確率が上がる
  3. 証券口座のシステムトラブル時でも他の口座を利用できる
  4. 各証券会社ならではの投資情報に触れることができる
  5. 様々な金融商品に投資することができる
ネット証券には同じように見えて、実はそれぞれ特色があります。得意な分野や不得意な分野があり、それを補い合うように複数のネット証券を利用すれば、自分にとってよい取引ができる可能性が広がります。


自分はどのような投資をしていきたいのか、どんな投資商品を買いたいのか、何を基準に考えていきたいのかなどを、しっかりと自分が考えておくことで、ネット証券を選ぶ基準もわかります。ぜひ自分の取引スタイルを確立しておきましょう。

メリット①各証券会社の強みを活用できる

ネット証券もたくさんの会社があります。それぞれのネット証券に強みがあります。手数料に強い会社、情報に強い会社、投資ツールに強い会社など、それぞれのネット証券の強みを知りましょう。


複数のネット証券に証券口座を開設することで各証券会社の強みを活用することができます。自分はどんな強みがある証券会社を使いたいのかは自分で考える必要があります。


いろいろな証券会社を利用してみて、強みを知り、そこから自分に合う強みを持つ証券会社を見つけていくのも一つの方法です。利用していくうちに特色などもわかってくるでしょう。また実際に取引をしてここは良い、と思う部分も出てくるはずです。その強みを把握して、ぜひ自分に合った強みを持つ証券会社を活用しましょう。

メリット②複数口座から申し込むことでIPOの当選確率が上がる

企業が上場し、市場に株を公開することをIPOといいますが、そのIPO株は大変な人気となります。そのIPO株の抽選に応募する際、複数の証券口座から申し込むことでIPOの当選確率が上がります。1回だけの抽選より複数の抽選のチャンスがある方が確率が高くなるからです。


IPOに応募するには1つの証券会社からは1回だけですが、複数の証券会社に口座を持っていることで複数回応夢ができます。また証券会社によってはIPOに強い会社もあります。その会社を利用することでさらに当選確率が上がるかもしれません。


自分がIPOに応募したいと思っているならば、ぜひ証券
会社のIPOへの応募がどのような仕組みになっているでかを調べて、せっかくのチャンスを逃さないようにしましょう。

メリット③証券口座のシステムトラブル時でも他の口座を利用できる

証券口座はネットを通じて取引をすることがほどんどですので、まれにネットのシステムトラブルが起きると、取引ができなくなります。できれば今すぐ取引したい銘柄がある、という時にシステムが使えなくなってしまうとチャンスを逃すことになってしまいます。


さまざまな証券会社に証券口座を開設していれば、1つの証券会社がシステムトラブルを起こしたとしても、すぐに違う証券口座を使って取引をすることができます。それによってチャンスを逃す確率が下がるでしょう。


システムトラブルはいつ起こるかわかりません。自分にとっては重要なタイミングの可能性があります。しかし複数の証券口座を持っていれば、安心して取引をすることができます。

メリット④各証券会社ならではの投資情報に触れることができる

最近の証券会社はそれぞれのサイトやアプリでさまざまな投資の情報を提供しています。特にネット証券は自分で投資の方向性などを決めなくてはならないため、投資に関する情報を得ることは大変重要です。


そんな時に必要なのがそれぞれの証券会社の投資情報。各証券会社が力を入れて情報発信をしているので、その情報に触れることで自分の投資に大きな影響があります。複数の証券会社に口座を開設していれば、その数だけそれぞれの証券会社の情報を手に入れることができます。


それぞれの証券会社ならではの情報をしっかりと手に入れて、よく検討します。証券会社ごとの情報の特色もつかんでいれば、より自分の投資に生かしていくことができるでしょう。

メリット⑤様々な金融商品へ投資することができる

たくさんのネット証券がある中で、それぞれの証券会社が自社の特色を打ち出そうとさまざまな取り組みをしています。投資できる金融商品がいろいろあるのもその一つ。証券会社によって投資できる金融商品が違うことがあります。


金融商品もさまざまです。投資信託やETF。株式でも国内株式と外国株式。FXに金など、たくさんの金融商品があります。これらは全部の証券会社が取り扱っているとは限らず、取扱がないこともあります。


証券口座を複数持っていれば、自分が投資したい金融商品を取り扱っている証券会社を利用すれば投資できます。1つしか証券口座を持っていなければ、投資できない可能性もありますが、複数の口座を持っていれば、その心配もありません。

特定口座と一般口座の違いとは【基礎知識】


証券会社に口座を開設するときに聞かれることはいくつかありますが、その中の一つがどの口座にするか。証券口座には種類があります。何も知らない状態では選ぶことができません。まずはこの口座のことについて知らなくてはいけません。

  • 特定口座(源泉徴収あり)
  • 特定口座(源泉徴収なし)
  • 一般口座
証券口座を作る時にはこの3つの選択肢があり、どれかを選ばなくてはなりません。ではこの特定口座と一般口座の違いは何でしょうか。この違いを知ることで、どの口座を選ぶかを決めることができます。またどういうことが関わってくるかもわかるようになります。


特定口座には、さらに源泉徴収ありと源泉徴収なしがあります。それも含めて全部で3つの選択肢があります。これを選ぶ時に関わってくるのが税金です。証券会社を通じて投資をして得た利益には税金がかかります。この税金の取扱いをどうするか、ということを決めることが、口座を選ぶ選択肢となります。


この特定口座一般口座の違いを詳しく見ていきましょう。

特定口座と一般口座の違いとは?

証券会社に証券口座を作る際に、口座の種類を選ばなくてはいけません。口座の種類と違いはどのようなものでしょうか。

口座名年間取引報告書確定申告
特定口座
源泉徴収あり
証券会社が作成必要なし
特定口座
源泉徴収なし
証券会社が作成自分で行う
一般口座自分で作成自分で行う

口座には特定口座一般口座があり、特定口座は源泉徴収ありと源泉徴収なしがあります。特定口座と一般口座の大きな違いは、投資で得た利益に対する処理や納税を証券会社がしてくれるか、自分でするか、ということです。


通常、証券会社を通じて投資を行えば、譲渡益や配当金が生じた場合は税金がかかります。その納税方法によって特定口座を選ぶか、一般口座を選ぶ、ということになります。

特定口座と確定申告について

証券会社に証券口座を開設した時に特定口座を選んだ場合、さらに源泉徴収あり源泉徴収なしを選ぶ必要があります。これは投資の利益を納税するときにどのようにするかを選ぶものです。


特定口座を選べば、投資の年間取引報告書を証券会社が作成してくれます。源泉徴収ありを選んでいれば、投資の譲渡益から税金が源泉徴収されるので確定申告の必要がありません。また自動的に損益通算もされます。


一方、特定口座の源泉徴収なしを選んでいれば、証券会社が1年間の売買の損益を計算した年間取引報告書を送ってくれます。そこから自分で年間取引報告書をもとに確定申告をして、納税をする必要があります。

SBI証券はどんな人におすすめ?【概要や評価ポイント】

SBI証券は知名度も高く、利用者もたいへん多いネット証券です。およそ720万の証券口座が開設されており、多くの人が使っています。また評価も高いのが特徴です。


手数料も安く設定されており、取引がしやすくなっています。また取扱商品がたいへん多いため、さまざまな取引ができます。マーケット情報も豊富で、取引をする際にも情報を参考に取引できるので安心感があるでしょう。


ポイントが貯まったり、高機能ツールが使えるなどメリットはたくさんあります。そのため初心者から、いろいろな取引をしたい上級者まで、幅広い人が満足できる証券会社です。


格安な手数料と豊富な情報量は投資の初心者にとってもとても助かります。手数料が安ければ利益が目減りする心配もありません。また高機能ツールやたくさんの外国株を取り扱っていることは上級者にとっても有益でしょう。外国株の取扱い数はとても多く、外国株の取引をしたい人にも向いています。

SBI証券はどんな人におすすめ?

SBI証券は利用者がたいへん多く、人気の証券会社です。そのためさまざまな仕組みも整っており、口座開設も簡単にできるようにできています。初めて口座を開設する人、または投資を始めて間もない投資初心者の人にはSBI証券はとてもおすすめです。


また手数料を安く投資をしたい人にもおすすめです。手数料がとても安く、1日定額制であれば金額によっては無料で取引できます。1約定制でも手数料が安く設定されており、取引しやすいでしょう。


さらに外国株式に興味がある人にもおすすめです。取り扱っている外国株式の種類がとても多く、さまざまな国の株式を取引できます。IPOも取扱数が多いので、利用したい人にはおすすめでしょう。

SBI証券の評価ポイント

SBI証券はさまざまな面で評価されます。その中でも以下の3点は特に良い点です。

  • 手数料が安い
  • IPO銘柄に強い
  • 豊富な投資商品
まず手数料は他のネット証券と比べても安くなっています。1約定制で「取引金額が10万円以下の場合の手数料は99円」です。多くの金額を取引しない投資初心者には優しい価格設定です。また、1日定制あれば100万円以下は無料というのも取引しやすい点です。

さたにIPOにとても強く、IPOの取扱数がとても多いのが特徴です。またIPOチャレンジポイントという制度もあり、当選の確率が高くなる可能性があります。

投資商品の数も多く、外国株式の取扱数もとても多いので、幅広く取引ができるのも良い点です。外国株は主要なアメリカ株のみならず、アジア株なども取り扱っています。

楽天証券はどんな人におすすめ?【概要や評価ポイント】


楽天証券はおなじみの楽天グループの証券会社のため、聞いたことがあるという人も多いでしょう。知名度も高く、利用者も多い証券会社です。初めて証券口座を開設するのにも、よく聞いたことがある証券会社のためハードルも低いかもしれません。


投資をすると楽天ポイントが貯まったり、投資に楽天ポイントが使えるのも特徴です。楽天をよく利用する人であれば、気軽にポイントで投資ができるのも良い点でしょう。


また取引にかかる手数料も安いのが特徴です。投資は手数料がコストとなるため、手数料が高くなると利益が目減りします。そのため手数料が安い楽天証券は取引をするコストがあまりかからないのが良い点です。


さらに投資信託の数も豊富です。多くの投資信託を取り扱っているため、自分が投資したいと思える投資信託を見つけやすいでしょう。またNISA口座を開設して投資信託を購入することもできます。

楽天証券はどんな人におすすめ?

楽天証券は投資初心者の人におすすめの証券会社です。知名度も高く、口座開設数も多いため、さまざまな面で工夫されていて使いやすいでしょう。口座開設のステップも比較的簡単で、実際の取引画面や投資商品を選択する画面も使いやすくなっています。そのため初心者でもあまり悩むことなく使えます。


楽天をよく利用していて楽天ポイントを貯めている人にもおすすめです。投資をすることでも楽天ポイントを貯められたり、楽天ポイントでポイント投資もできます。またポイントで投資信託を購入できたりとさまざまな面でポイントが利用できます。


手数料も安いので、取引にかかるコストを安く抑えたい人にもむいているでしょう。また米国株式の1取引あたりの手数料も安いので、米国株式の手数料を抑えたい人にもおすすめです。

楽天証券の評価ポイント

楽天証券は使いやすいことはもちろん、他にも優れた点をもつネット証券です。その中でも特に評価されるのは以下の3点です。

  • 楽天ポイントが貯まる
  • 手数料が安い
  • 投資信託が豊富
楽天証券は楽天グループの証券会社なので、利用すると楽天ポイントが貯まります。貯まった楽天ポイントを利用することも可能です。

取引にかかる手数料も安すく、1約定制で「取引金額が10万円以下の場合の手数料は99円」です。多くの金額を取引しない投資初心者には優しい価格設定です。また、1日定制あれば100万円以下は無料というのも取引しやすい点です。

さらに投資信託の種類が大変豊富であることもポイントです。たくさんの投資信託の中からどのように自分が投資する商品を選ぶかのツールも整備されており、誰でも選びやすいようになっています。投資初心者のかたが初めて投資信託を購入する場合でも安心して選ぶことができるでしょう。

松井証券はどんな人におすすめ?【概要や評価ポイント】


松井証券100年の歴史がある証券会社です。老舗の証券会社で信頼も厚く、人気のある証券会社の一つ。ネットでの取引にもいち早く取り組み、ネット証券としての実績があります。そのため安心して取引したい人にとっては実績も申し分なく、おすすめでしょう。


また手数料も安く、気軽に取引したい人にも向いています。他の証券会社と比べても遜色ない手数料は、人気の理由の一つです。安く取引したい人にはいいでしょう。


松井証券はフォローが手厚いのも特徴の一つです。ネットでのQ&Aが充実しているのはもちろんですが、問い合わせ専用フォームもあります。一番の特徴はフリーコールがあること。どうしてもわからないことがあれば電話での問い合わせもできます。


使い勝手の良い情報ツールや取引アプリもあります。情報をしっかりと集めたい人はぜひこの情報ツールを活用しましょう。


自己資本規制比率も高く、健全な財務内容は安心材料の一つです。

松井証券はどんな人におすすめ?

松井証券のおすすめポイントはいくつかあります。まず取引コストを抑えたい人には松井証券が向いているでしょう。取引コストは利益を圧迫します。コストが高いと利益が目減りしてしまうので、できるだけ取引手数料が安いことは重要です。1日定額制は50万円までは無料と安心して取引できます。


また松井証券にはフリーコールでも問い合わせができるので、初心者でも安心して利用できるでしょう。ネット証券は自分で開設も取引もしなくてはいけません。わからないこともたくさん出てくるでしょう。そんな時に電話で問い合わせできるのは大きな安心のポイントです。


さらに投資情報ツールも充実しているので、しっかり投資情報を得たい人にはおすすめです。自分で投資の取引をする時には情報が重要です。そこをしっかりと押さえて取引できるのは良いでしょう。

松井証券の評価ポイント

口座を複数持ちたいときの選び方5つ

証券口座を複数持つことはさまざまな利点があることがわかりました。でも証券会社はたくさんあります。どのように証券口座を複数持つのが正しいのでしょうか。ここで正しい選び方を見ていきましょう。

  1. 証券口座を使い分ける目的にあっているか
  2. 手数料などの投資コストが低いか
  3. 信頼性や安全性が高いか
  4. 取扱商品数が豊富か
  5. 分析ツールや投資情報が充実しているか
証券会社にはそれぞれの特徴があり、良いところ、悪いところがあります。証券会社の良い点を生かして、口座を開設することが証券口座を複数持つメリットです。うまくメリットを生かして複数の口座を持つことで、より良い投資の取引ができるようになります。


それぞれの選び方を詳しく見て、ぜひ良い投資ができるような証券口座を開設しましょう。自分の投資にあった良い証券口座を複数開設することで、投資の効果も上がるはずです。

①証券口座を使い分ける目的にあっているか

②手数料などの投資コストが低いか

③信頼性や安全性が高いか

たくさんの証券会社があれば、どの証券会社を選べばいいかわからない人はたくさんいるでしょう。証券会社を選ぶ基準の一つとして、信頼性安全性が高いかも大切です。


多くの人が口座開設している証券会社は人気があるということで信頼できます。証券会社によって利用している人の数は大きく違う場合もあります。利用している人が少ないところよりは多くの人が利用している証券会社の方がさまざまな面で充実していることが多いです。


また安全性も大事です。自己資本規制比率という証券会社の安全性を確認できる数字があります。それぞれの証券会社で公開されていますので、ぜひ確認してみましょう。大事な資産を預けるのですから、安全性はしっかりしているところの方が良いでしょう。

④取扱商品数が豊富か

証券会社ではさまざまな商品を取り扱っています。株式や投資信託、FXや金などいろいろな商品を取引します。株式だけでも国内株式や外国株式など種類があり、外国株式も扱っている国の数が証券会社によって違います。


証券会社を選ぶ時はぜひ取扱商品数が豊富な所を選びましょう。投資をしていると必ずしもうまく利益が出るときばかりではありません。損をすることも出てくるでしょう。そんな時に新たな商品に投資しようとしても、取扱商品数が少なければ選択肢も減ってしまい、利益が出る可能性がある商品を選びづらくなります。


取扱商品数が豊富であれば選択肢も広がり、投資の利益が出るチャンスも広がります。そのためにも取扱商品数が豊富かどうか大事なポイントです。

⑤分析ツールや投資情報が充実しているか

投資をするには情報分析がとても大切です。特にネット証券ではどのような取引をするかは自分ですべて考えて決めなければいけません。そんな時に頼りになるのが証券会社の分析ツールや投資情報です。


証券会社も分析ツールや投資情報の大切さを認識しているので、力を入れている証券会社が多く、さまざまな分析ツールが揃っていたり、アプリで取引ができたり、ということもあります。自分が使いやすいところを探すのも重要です。


また投資をする上で投資情報は欠かせません。手軽に投資情報を手に入れられる証券会社をぜひ利用しましょう。それぞれの会社が工夫して見やすい投資情報を用意しています。どんな投資情報を手に入れるかによって、投資の方向性も決まってきます。

ネット証券会社おすすめランキング


数多くあるネット証券にはさまざまな特徴があります。取り扱っている商品が違ったり、手数料の違いなど、知っていると証券会社を選ぶのに選びやすくなる情報がたくさんあります。以下で大手11社のネット証券を比較してみましょう。

証券会社売買手数料
10万円
NISA
SBI証券0円
楽天証券0円
auカブコム証券0円
GMOクリック証券0円
マネックス証券99円
松井証券0円
SBIネオトレード証券0円
岡三オンライン0円
DMM株88円
ネオモバ220円(月額)
LINE証券99円(現物取引)

一覧で見るとそれぞれのネット証券で特色があります。売買手数料が無料のところも多く、NISA口座が開設できるところも多くあります。


自分がどのように取引をしたいかを考えて、ネット証券を選ぶことでよりお得に取引ができるでしょう。そのためしっかりと特徴をとらえてネット証券を選んでいきましょう。

証券口座を複数持つことのよくある質問

証券口座を複数持とうと考えたとき、いろいろな疑問がわいてくることもあるかと思います。自分でいろいろな証券会社を調べてみてもよくわからなかったり、どのように調べていいかわからないこともあるかもしれません。そこでよくある質問をまとめてみました。

  • 同じ証券口座で複数口座を作ることはできますか?
  • 一般NISA口座と積立NISA口座を分けて作ることは可能ですか?
  • 家族全員分の口座を一つの証券会社で作ることは可能ですか?
  • 複数の証券会社に同時に申し込んでも大丈夫ですか?
  • 複数の証券口座を持つデメリットはなんですか?

同じ証券口座で複数口座を作ることはできますか?

1つの証券会社には1つの口座しか作ることができません。1つの証券会社の複数の口座が作れるなら、取引するのに便利なような気もしますが、残念ながら作れるのは1つのみです。


ただ違う証券会社に1つずつ証券口座を作っていくことで、それぞれの証券会社の良さを生かしていくことができます。1つの証券会社に複数の証券口座が作れるよりも、違う証券会社に作った方が良いことが多いでしょう。


それぞれの証券会社の特徴をしっかりと把握することで、その証券会社の良さがわかってきます。よく検討して自分に合う証券会社に1つずつ証券口座を作っていきましょう。

一般NISA口座と積立NISA口座を分けて作ることは可能ですか?

NISA口座は1人に対して1つしか作ることができません。そのため一般NISA口座と積立NISA口座を分けて作ることはできません。一般NISA口座と積立NISA口座は違うものと認識している人も多いと思いますが、NISA口座としては1つとして考えます。


通常であれば投資の譲渡益には20.315%の税金がかかります。しかしNISA口座は非課税口座なので、その税金がかかりません。NISAの種類によって金額の制限があったり、年数に違いがあったりします。それに応じて非課税になる範囲も変わってきます。

家族全員分の口座を一つの証券会社で作ることは可能ですか?

証券会社の条件を満たしていれば、その条件に合う家族は証券口座を作ることができます。そのため自分だけでなく子供の口座を作る人もいます。ただ一括で全員分の証券口座は作れないので、1人分ずつ作っていくことになります。


例えば自分の証券口座を作り、使いやすい証券会社だったため、家族の証券口座を作ろうと思うこともあるでしょう。その場合、その証券会社の口座を作るための条件をよく確認しましょう。


ただ同じ証券会社に家族分の証券口座を作るのであれば、違う証券会社に作ってそれぞれの良さを利用するというのも一つの方法です。

複数の証券会社に同時に申し込んでも大丈夫ですか?

投資を始めるにあたって、いろいろな証券会社に申し込んでみよう、と同時期に複数の証券会社に口座開設の申し込みをすることもあるでしょう。複数の証券会社に同時に口座開設の申し込みをしても、それぞれの証券会社で手続きが行われるので、問題はありません。


ただ同時に複数の証券会社に申し込んでも、それぞれの証券会社によって口座開設が完了する日は違ってくるかもしれません。また手続きをしていく上で混乱しないよう、しっかりと手続きをしていきましょう。


それぞれの証券口座が開設できたら、証券会社の違いをしっかりと見ていきましょう。同時期に開設することで、思い込みで違う証券口座の特徴を勘違いしてしまうこともあります。まずはそれぞれの証券会社を確認して取引をしていくのがおすすめです。

複数の証券口座を持つデメリットはなんですか?

複数の証券口座を持つデメリットはいくつかありますが、主なものは以下の4つです。

  • 各証券口座ごとにパスワードなどの管理が煩雑になる
  • 資金管理が手間になる
  • 過払いが生じる可能性がある
  • 取引タイミングを逃す可能性がある
複数の証券口座を持つということは、それぞれの証券口座の管理が必要になります。IDとパスワード違ってログインできない、ということも起きます。どの証券口座がどのIDとパスワードだったか、などしっかりと管理しましょう。


またどの証券口座にどれくらいの資金を持っているかも、しっかり把握しておく必要があります。いざ取引しようとしたときに資金が足りない、というようなこともあるかもしれません。


それぞれの口座を横断しての損益通算はしてもらえないので、確定申告も必要です。またどの証券会社でどう取引するかなどのタイミングの管理も必要です。


証券口座を複数持つデメリットもあるということをしっかり把握しておきましょう。

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