医療保険に先進医療特約は必要?がん保険の先進医療特約との違いは?

医療保険の特約の1つに、先進医療特約があります。医療保険だけではなく、がん保険にも付加できる特約です。先進医療特約は、医療保険とがん保険のどちらの保険に付けたほうがお得なのでしょうか?また、注意するべきことはあるのでしょうか。

医療保険に先進医療特約は必要?

あなたは、医療保険の先進医療特約に関して考えていることでしょう。


近頃がんの話題は尽きず、先進医療に関する認知度も高まっています。


しかし、先進医療ってとても高いイメージがありますよね?


だからこそ先進医療特約をつけるべきかもしれませんが、 先進医療を受ける機会はあるのでしょうか?


実は、先進医療を受ける人は多くないのですが、先進医療特約はつけておいた方が安心なのです。


矛盾しているように感じますよね?


そこで、この記事では、


  • 先進医療について
  • 医療保険の先進医療特約について
  • 医療保険の先進医療特約とがん保険の先進医療特約の比較について


以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、医療保険の先進医療特約について考えるときに役立つかと思います。


是非最後までご覧ください。




そもそも先進医療とは?

大学病院、研究機関などで開発された新しい医療技術の事を先進医療といいます。 

厚生労働大臣の承認が必要で、健康保険の適用はされていません。


先進医療は、医療技術ごとに適応する病気や実施する医療機関が決まっていますが、副作用の心配や、身体への負担も少ないといわれています。


まとめますと先進医療とは、ある一定の実績があり、公的医療保険の適用を検討されている医療技術のことなのです。 

先進医療の費用と種類

診察、検査、入院、投薬は一般の保険診療になりますが、先進医療は健康保険が適用されていません。

先進医療の技術については、費用が全額自己負担です。


厚生労働省で認可している先進医療は平成29年4月1日現在で106種類で、治療する施設によって、治療費も変わります。


以下はおもな先進医療の費用と種類です。


  • 重粒子線治療―約309万円 
  • 陽子線治療―約276万円 
  • 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術―約55万円 

このように先進医療には、重粒子線治療約309万円と高額なものもあります。 



医療保険の先進医療特約は付けておいて損はない

では、先進医療には保険が存在するのでしょうか?

実は、単品で契約という形はあまりなく、医療保険やがん保険に先進医療特約を付けての販売です。

医療保険の先進医療特約は、商品や保険会社によりますが、月々100円~300円の安さで付加できます。 


仮に100円として、10年間続けても12,000円です。


そのうえ、商品によって通算限度額に違いがありますが、1,000万円~2,000万円の保障が受けられます。


もちろん、実際の支払い金額に対する給付なので、2,000万円全てを貰えるわけではありません。


また、10年更新タイプと終身保障のタイプがあります。


そして、複数社の医療保険に加入する際、それぞれの医療保険に先進医療特約を付加することもできます。


そのため、先進医療を受ける場合、複数社より給付金を受け取ることが可能です。


先進医療を受ける機会は少ないかもしれませんが、安い金額でこれだけの保証を貰えるので、付帯しておくほうが安心です。

医療保険の先進医療特約の6つの注意点

ここまで、先進医療について見てきましたが、実際に医療保険に先進医療特約をつけようとした場合、注意しなければならない点があります。


  • 先進医療は高額療養費制度の対象外
  • 先進医療は安いものもある
  • 先進医療を受けるには医師の判断が必要
  • 先進医療を受ける確率は低い
  • 先進医療の対象範囲は移り変わる
  • 医療保険に後から先進医療特約をつけられない場合が多い


以上6つの注意点について、これから詳しく説明をしていきます。

注意1:高額療養費制度の仕組みを把握しよう

病気などで病院に長期入院した場合や、治療が長引いた場合、医療費の自己負担額は高額となります。

治療費用が高額になれば、家計に負担が重くのしかかることになります。 

そのような場合に助けになるのが高額療養費制度です。


毎月1日から末日までに一定の金額を超えた分が、あとで払い戻されます。


公的医療保険に加入していることが条件で年齢、所得金額により限度額は設定されています。


高額療養費制度の対象になるのは保険適用されている手術代、検査代、入院費、薬剤費です。


さらに、「世帯合算」や「多数回該当」など、負担が軽減するための仕組みがあります。


先進医療は保険適用外なので、高額療養費制度の対象にはなりません


なお、平成29年8月からは70歳以上の方の上限額は変更になります。 


 (参考)

70歳未満(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)

100万円の医療費

窓口の負担(3割)30万円の場合


自己負担限度額を計算するには

80,100円+(医療費ー267,000円)×1%に当てはめます。

80,100円+(100万円ー267,000円)×1%=87,430円

ゆえに、87,430円が自己負担の上限額になります。


30万円ー87,430円=212,570円

よって、212,570円が高額療養費として支給されます。

注意2:すべての先進医療の費用が高額というわけではない

先進医療の費用は、施設や技術によって異なります。


先進医療の中には、 
  • 前眼部三次元画像解析―約3,800円 
  • EBウイルス感染症迅速診断(リアルタイムPCR法)―約1万3,000円 

など、数千円~数万円の治療費用のものもあります。


高額なイメージのある先進医療ですが、実際には一部の技術が高額なだけなのです。

注意3:先進医療を受けるには医師の判断が必要

先進医療を受けるには、担当の医師の判断が必要になります。

患者が先進医療での治療を希望し、 担当の医師も治療に必要と判断したとき に受けることができます。


しかし、がんで既に放射線治療を受けている場合は、先進医療の重粒子線や陽子線治療を受けることはできません。


身体への負担が大きいからです。


そのほかにも、がんが転移している場合や、先進医療の治療の対象外の場合も先進医療の治療は受けることができません。 

注意4:先進医療を受ける確率は低い

実は、先進医療を受けている方の数は少数です。

実際に先進医療を受けた方の人数は以下のようになっています。
  • 重粒子線治療―1889人 
  • 陽子線治療―3012人 
  • 活性化自己リンパ球移入療法―17人
  • がんワクチン療法―102人 
  • 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術―9877人 

(※厚生労働省「平成27年先進医療の実績報告について」より)


厚生省の統計によりますと、平成26年度1年間の入院患者総数が約131万人、先進医療の実施は約2万件です。


入院患者総数の中で、先進医療を受けた患者数の割合は約1.5%となります。 


これだけ受ける人が少ない理由は、前述の通り医師の判断が必要なうえ、受けることのできる医療機関が少ないからです。


そのため、月々300円程度の安い保険料で、先進医療特約を付加できるのです。

注意5:先進医療の対象範囲は移り変わる

常に先進医療の対象は変わります。

保険診療が認められ先進医療から外れたり、安全性や技術面から、先進医療の対象から外れてしまう場合もあるのです。


逆に、新たに先進医療の対象に承認される技術もあります。

注意6:後から先進医療特約をつけられない場合が多い

保険会社によっては、後から先進医療をつけられるものもあります。

ですが、ほとんどの医療保険では、後から先進医療特約をつけることはできません。

どうしても先進医療特約をつけたい場合は、先進医療特約をつけた新しい医療保険を契約することになります。


それから、現在加入している医療保険を解約します。


新しい医療保険に加入する場合、考慮しなければならないことがいくつかあります。

  • 健康状態が良好であること。
  • 年齢によっては、保険料が高くなる。

などがあります。


そのため、先進医療特約の必要性を十分検討してから行いましょう。

【参考】医療保険の先進医療特約とがん保険の先進医療特約の比較

医療保険は病気・怪我の入院や手術に対する保障です。

病気にはがんも含まれています。

医療保険の先進医療特約は、すべての先進医療が保障されます。


商品によっては、一時金の給付、医療機関までの交通費が給付される場合があります。 


がん保険はがんになった際の入院や手術などに対する保障です。


がんの保険の先進医療特約は、がん治療で先進医療を受けた場合のみの保障です。


注意しなければならないのは、がん保険には免責期間と呼ばれる待機期間があることです。


生命保険は申込、告知、入金が揃った日を、責任開始日と呼びます。


医療保険はこの責任開始日から保障は開始されます。


しかし、がん保険は責任開始日から90日の免責期間が設けられていることが多く、その90日の間にがんの診断をされた場合は保険金が出ないのです。 

まとめ:医療保険の先進医療特約について

医療保険の先進医療特約について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 先進医療は全額自己負担
  • 医療保険の先進医療特約は安い保険料で保障される額は大きいのでつける方が安心
  • 医療保険の先進医療特約は全ての先進医療が保障されるが、がん保険の先進医療特約はがん治療での先進医療しか保障されない

です。


先進医療はとても夢のある技術ですが、保険適応がなされていないため、全額自己負担で、高額療養費制度も対象外です。


そのため、安い金額でつけられる先進医療特約はつけた方が安心です。


しかし、先進医療を受ける確立は低いことと、必ずしも先進医療は高くないこと、先進医療の対象は変化することだけは念頭にいれましょう。


また、がん保険で先進医療特約をつけた場合は、がん治療での先進医療しか保障されないので注意をしてください。


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