暴落待ちをして買う投資方法はおすすめできない!低リスクの投資方法

更新日:2021/01/03
投資を始めるにあたり、株の暴落待ちをしてから買った方がいいのか、「暴落待ち投資法」は利益が出そうと思っておられる方も多いのではないでしょうか。しかし、暴落待ちをする投資法は簡単には実践できません。確実に利益を出すためにおすすめの投資法を解説します。
暴落待ちをして買う投資方法はおすすめできない!低リスクの投資方法
暴落待ち投資法は簡単に実践できるものではない
暴落待ち投資法とは、暴落した株を一度に大量に買い、日経平均株価を確認しながら数年後に売るという投資方法です。
なぜこの投資方法が簡単ではないかと言うと、買いたい銘柄の株価最低値がいつなのかが買った後でしか分からないという点にあります。
投資家は出来るだけ損切りは避けたいので、暴落待ち投資法をしたくても「まだ株価が下がるんじゃないか・・」という期待や可能性ばかり考えて実践に踏み切れないということが多いのです。
また、もう一つの実践出来ない理由として、大暴落が起こると大損する可能性が高いという点もあります。
例えば、過去にリーマンショックの影響で投資を諦めたという人が続出したという実例があります。
リーマンショックのような大暴落が起こると、世界経済や日経平均は大混乱し、暴落株の会社は給与やボーナスカットだけでなく、リストラや倒産することも十分に考えられます。そうなると損切りは免れないでしょう。
暴落株を大量に買うというのはそれなりのリスクも伴ってくるということを忘れてはいけません。
投資家の教訓の中に、「戻り待ちに戻りなし」という格言があり、株価は投資家たちの思うように都合よく動いていかないものだということを示しています。
この言葉はまさに暴落待ち投資法に対する格言と言えるでしょう。
少額をコツコツと積み立てていく投資法が1番良い
株投資には、「一括投資」と「積み立て投資」というものがあります。積み立て投資は決まった時に決まった金額を同じ商品に積み立てていくものです。
一投資よりも積み立て投資をお勧めする理由は次の通りです。
- 一括投資に比べ気軽に始めることが出来る
- 投資の売り買いのタイミングを気にする必要がない
- リスクが最小限で済む
持っている株が暴落しても持ち続ける方が良い2つの理由
持っている株が暴落するとショックですよね。含み損を最小限に抑える為に損切りしたり、持っている株を慌てて売りたくなるかもしれませんが、その考えをちょっと改めてみましょう。
暴落した株を持ち続けた方が良い理由は次の2つです。
- 長い目で見ると株価の上昇が期待出来る為
- 15年以上長期間持っておくと利益が出る可能性がある為
理由①長期的に見ると株価は上昇していくから
株式は約200年で2800万倍に成長しています。200年の間に何度も暴落があった予想される株価も確実に回復し、資本主義にとって大切ま資産社会では非常に重要な資産となるのです。
株にはその年でリターンのブレ幅はあるのですが、実際に1950年~2017年の間にあった最高の15年と最悪の15年に投資を続けたときの成績を比べてみました。
- 最高の15年に投資した場合:1年あたり+18.9%
- 最低の15年に投資した場合:1年あたり+4.2%
見ていただくと分かるように、最低でも15年以上投資すればその間に暴落があっても平均リターンが10%以上にもなるのです。これを知っておくともし株が暴落しても慌てずに対処できそうですよね。
暴落したからとすぐに諦めるのは非常に勿体ないことです。株は長い目で見ると必ず上昇するということを頭に入れて投資を続けてみるというのが成功のポイントでもあります。
持ち株が暴落したときはすぐに売らずに一旦冷静に考える。買い付けを考えている場合は暴落待ち投資のように安く沢山の株が購入できるチャンスが来たとプラス思考に考えていきましょう。
理由②15年以上の長期保有で利益は出るから
少額投資を月2万円で積み立てて行くと仮定します。年間3%の収益を想定した商品に15年間投資を続けると、貯めることの出来る金額は450万弱です。
更に期間を30年と倍に延ばした場合、1165万円となるのです。これを同じ3%の条件で10年で成し遂げるには、月8万円以上の金額が必要になります。
若いうちに少額投資をスタートさせると時間は大きな味方になってくれます。
長期保有は先が長く大変に感じますが、短期よりも大きな利益が見込めるので将来の資産を増やすには大変有利な投資と言えます。
低リスク商品でもやはりリスクは伴います。しかし、早めに準備を整えることで、そのリスクを最低限に抑えられ、長期投資のメリットを十分に感じることが出来るでしょう。
もし暴落しても長期で保有しておくことが利益に繋がる場合があることを覚えておきましょう。
積み立てた株の株価が暴落しても慌てない事が大切
積み立ての株が急落しても慌ててはいけません。一時的な急落は長期積み立てを行う上では多少の誤差にすぎません。
ここで慌てて解約してしまうと逆に含み損が大きくなる可能性もあるのです。積み立て投資を成功させるコツはとにかく諦めずに続けることです。
これまでの過去25年の間で、経済危機は5回起きているのです。その中でも大事件となったリーマンショックのとき、資産は大きく目減りしたにも関わらず、時間を掛けて回復し続け、現在は上昇傾向にあります。
1~2年先を考えるより、10年、20年先を見据えた積み立て投資が大切なのです。
株価が下がるのはマイナスなイメージが強くなりますが、実際は投資が割安になるので、買い付けしやすくなるというメリットもあります。
暴落待ち投資も難易度が高めではありますが、株価が下がった時期が買い付けのチャンスなのです。
株が暴落したときこそ冷静に、将来を見据えた長期的な対策を検討するようにしましょう。
長期投資が可能な投資としてつみたてNISAもおすすめ!
NISAついて具体的に解説します。
一般的に投資を行うとその利益の20%に税金が掛かります。20%って結構高いですよね。
しかし、NISAはNISA口座の中で、決められた金額以内の金融商品を購入することで、その利益に対して税金が掛からないという非常に嬉しい制度なのです。
もう少し詳しく説明すると、NISAは毎年120万円の非課税投資枠を定めています。
NISAで投資を行うと、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となるので投資家たちにとって大きな節税が可能になるのです。
また、NISAは2018年1月から「つみたてNISA」をスタートさせています。つみたてNISAとは、少額での長期積み立てや分散投資をサポートしてくれる非課税制度です。
購入可能金額は年間40万までと決まっており、購入方法も累積投資契約に基づく買付けに限られます。
非課税期間は購入から最長20年間で、詐欺まがいやぼったくりな商品を除外した安心安全な投資信託に絞られています。
なるべく手堅く資産を増やしたいと考えている方は、いちかばちかに近い暴落待ち投資を行うよりも、NISAなどで安全に積み立て投資を行っていった方がリスクも少なく安心かもしれませんね。
他にも未成年を対象としたジュニアNISAに関することや、これまでのNISAに関するデータのまとめが細かくホームページに掲載されているので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
NISAについての情報はこちらの記事も参考にしてください。
暴落待ちの投資方法についてのまとめ
暴落待ちの投資方法の記事についてまとめました。
- 暴落待ち投資とは暴落した株の回復を期待して買い付けを行う投資方法
- 暴落待ち投資は買い付けのタイミングやリスクから実践が難しい
- 持ち株が暴落しても長期保有することで利益が出る可能性がある
- 株は長期で積み立て節税も出来るNISAがお勧め
株式投資を行っている方なら必ず聞いたことのある「暴落待ち」という投資方法。戻り待ちなどとも呼ばれ、下落した株式の回復を待つことを言います。
例えば1000円で売る予定だった株をタイミングの逃し500円まで下がってしまうと株値が元に戻ることを期待し、回復後に再度売りのタイミングを待つというものです。
そもそも暴落待ちは簡単なのか、リスクを抑えることは出来るのか、気になりますよね。
今回は以下の項目で暴落待ち投資について解説します。