4人家族の生活費の平均額は約37万円!1ヶ月の支出の内訳は?

2020年に政府が発表した家計調査によると4人家族の生活費平均額は約37万円です。この記事では、4人家族の1ヶ月の生活費の平均、子供の年齢と年収に応じた理想的な家計の内訳を解説します。自分の家計簿と照らしわせてぜひ最後までご覧ください。

4人家族の生活費の平均額はいくら?

内容をまとめると

・4人家族の生活費の平均は1ヶ月で約37万円(家賃を除く)

・大都市の場合は約38万5000円(家賃を除く) 

・東京都で約419,000円(家賃を除く)と高くなっていく 

・節約したい人は節税をしつつ貯蓄を作ることができる積立投資がおすすめ

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「4人家族の生活費はどれくらいかかるものなのだろう?」

「我が家は、多いのか、少ないのか?」


そんな疑問を持っていても、お金の話はなかなか人に聞きづらいですよね。


また、子どもは成長と共にかかる金額が変わるので、家計のやりくりを臨機応変に変えていかなければならず、難しさを感じるでしょう。


そこで、この記事では「4人家族の生活費」について

  • 1ヶ月あたりの生活費
  • 理想的な生活費内訳
  • 子どもの年齢別シュミレーション
  • 生活費節約のポイント
  • 節約しながら貯蓄する方法
  • 専門家への相談

以上のことを中心に、解説していきます。


この記事を読んでいただければ、4人家族の生活費における、その平均や内訳、節約、貯金など、様々な知識を得ることが出来るかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。

4人家族の生活費は1ヶ月で約37万円

全国7522世帯を対象にした2019年の「家計調査」によると、4人家族の1ヶ月あたりの生活費の平均は約37万円です。


この統計では、持ち家の割合が85%を占めるため、住居費(家賃)を除いた金額となっています。


全国平均の内訳は、以下の通りです。


内訳金額
食費約101,000円
光熱費
水道代
約30,000円
家具・家事用品約15,000円
被服代約15,000円
保健医療代約19,000円
交通費
通信費
約59,000円
教育費約15,000円
教養娯楽費約40,000円
その他約79,000円


では、大都市と地方では生活費の平均額にどれくらいの違いがあるのでしょうか。

東京など大都市に住む4人家族の生活費の平均額

大都市(人口100万人以上、政令市)に住む4人家族の平均生活費は、全体で約38万5000円(家賃を除く)、東京都で約419,000円(家賃を除く)です。


大都市全体の平均生活費内訳

内訳は、以下の通りです。


内訳金額
食費約101,000円
光熱費
水道代
約29,000円
家具・家事用品代約15,000円
被服代約16,000円
保険医療費約20,000円
交通費
通信費
約54,000円
教育費約20,000円
教養娯楽費約43,000円
その他約77,000円


東京都区の平均生活費内訳

内訳は、以下の通りです。

内訳金額
食費約122,000円
光熱費
水道代
約29,000円
家具・家事用品代約16,000円
被服代約20,000円
保健医療費約22,000円
交通費
通信費
約51,000円
教育費約27,000円
教養娯楽費約52,000円
その他約80,000円


地方に住む4人家族の生活費の平均額

地方に住む4人家族の平均生活費は、人口5〜15万人未満の地域で約369,000円(家賃を除く)、人口5万人未満の地域で約352,000円(家賃を除く)です。


人口5〜15万人未満の地域の生活費内訳


内訳は、以下の通りです。

内訳金額
食費約98,000円
光熱費
水道代
約30,000円
家具・家事用品代約16,000円
被服代約14,000円
保健医療費約19,000円
交通費
通信費
約59,000円
教育費約14,000円
教養娯楽費約39,000円
その他約82,000円

人口5万人未満の地域


内訳は、以下の通りです。

内訳金額
食費約91,000円
光熱費
水道代
約31,000円
家具・家事用品代約15,000円
被服代約13,000円
保健医療費約17,000円
交通費
通信費
約66,000円
教育費約9,300円
教養娯楽費約34,000円
その他約77,000円

4人家族の理想の生活費の内訳は?

4人家族の理想的な生活費内訳の割合は、どれくらいなのでしょうか。


手取り月収40万円、小学生以下の子どもが2人いる場合を例にして見ていきましょう。


内訳と割合は、以下の通りです。

内訳割合(金額)
家賃
(住宅ローン)
約30%(約120,000円)
食費約15%(約60,000円)
光熱費
水道代
約4%(約16,000円)
家具・家事用品代約3%(約12,000円)
被服代約4%(約16,000円)
保健医療費約4%(約16,000円)
交通費
通信費
約3%(約12,000円)
自動車維持費約4%(約16,000円)
教育費約3%(約12,000円)
教養娯楽費約6%(約24,000円)
交際費約6%(約24,000円)
生命保険料約4%(約16,000円)
その他約5%(約20,000円)
貯蓄約15%(約6万円)


家賃は3分の1程度に抑えると良い

賃貸の場合、家賃は手取り月収の3分の1程度が理想とされています。


地域別の3LDKの平均家賃は、以下の通りです。


地域平均家賃
1都3県約175,000円
東海約143,000円
関西約116,000円


本当に3分の1程度なのか確かめてみましょう。


割合は『平均家賃÷(平均生活費+平均家賃)』で求められ、以下の通りです。


  • 東京都:17.5万円÷(38.5万円+17.5万円=56万円)=0.31
  • 東海:14.3万円÷(36.8万円+14.3万円=51.1万円)=0.28
  • 関西:11.6万円÷(35.5万円+11.6万円=47.1万円)=0.25


よって、確かに3分の1程度と分かります。

個人的な家計に対するアドバイスはライフプラン相談する

家族構成や住んでいる地域、子どもの成長によって、家計の形は変化していきます。


そのため、家計を見直したいけれど管理や貯蓄など複雑なお金の話は難しくてよく分からない、という人も多いと思います。


そんな時は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめです。


FPは国家資格なので、生活スタイルや経済状況などを踏まえ、分かりやすい説明で、安心して相談でき、長期的な視点でアドバイスを受けることができます。

4人家族の家計を子供の年齢別にシュミレーション

4人家族と一口に言っても、その構成は様々あるため、子どもの年齢によって、かかる生活費は大きく変動していきます。


具体的に、子どもの年齢別の生活費の違いを見ていきましょう。


シュミレーションする2人の子どもの年齢の構成は、以下の通りです。


  • 子どもが2歳と0歳のとき
  • 子どもが5歳(保育園)と3歳のとき
  • 子どもが9歳(小学生)と7歳のとき
  • 子どもが13歳(中学生)と11歳のとき
  • 子どもが17歳(高校生)と15歳のとき

幼児のときの生活費

家族構成と物件情報は、以下の通りです。


  • 家族構成:27歳正社員の夫・25歳専業主婦の妻・2歳の長男・0歳の長女
  • 年収:480万円
  • 物件:2DKで家賃66,000円

上の子どもが2歳の場合、1ヶ月間の生活費は約197,000円です。
生活費の内訳は、以下の通りです。

内訳金額
家賃約66,000円
食費約51,000円
光熱費
水道代
約16,000円
通信費約15,000円
趣味・娯楽費約10,000円
衣類代約15,000円
日用品・消耗品代約14,000円
教育費約10,000円

まだ子どもが小さく、妻が子どもの面倒見るため、夫の収入のみで生活しています。

また、2DKは築年数が古いものが多いので、家賃を抑えることができ、その分を食費にまわしています。

子どもが目の離せない年齢であるため、娯楽費にあまりお金をかけていませんが、貯金はほとんどできないようです。

子供が5歳のときの生活費

家族構成と物件情報は、以下の通りです。


  • 家族構成:30歳正社員の夫・27歳パートの妻・5歳の長女・3歳の長男
  • 年収:夫460万円・妻100万円
  • 物件:2LDKで家賃87,000円


上の子どもが5歳の場合、1ヶ月間の生活費は約279,000円です。

生活費の内訳は、以下の通りです。


内訳金額
家賃約87,000円
食費約73,000円
光熱費
水道代
約22,000円
通信費約20,000円
趣味・娯楽費約20,000円
衣類代約15,000円
日用品・消耗品代約22,000円
教育費
約20,000円


子ども2人を保育園に預けて、共働きをしているため、生活費に比較的余裕があります。


2人の子どもの食費は、合わせて大人1人分です。


衣類費のほとんどは子ども服にあてられるようなので、下の子には、上の子のおさがりで対応するなどして、節約できるようにするとよいでしょう。


生活費30万円であれば、子ども1人あたり月1万円は貯金することができます。

子供が9歳のときの生活費

家族構成と物件情報は、以下の通りです。


  • 家族構成:35歳正社員の夫・34歳正社員の妻・9歳の長女・7歳の次女
  • 年収:夫500万円・妻280万円
  • 物件:3LDKで家賃127,000円

上の子どもが9歳の場合、1ヶ月の生活費は約360,000円です。
生活費の内訳は、以下の通りです。

内訳金額
家賃約127,000円
食費約80,000円
光熱費
水道代
約24,000円
通信費約26,000円
趣味・娯楽費約25,000円
衣類代約25,000円
日用品・消耗品代約23,000円
教育費約30,000円

2人の子どもが小学生になり、給食費、教材費、学校行事費などがかさむことが予想されますので、生活費は多めに見積もっておいたほうがよいでしょう。

また、子どもたちは食べ盛りでもあるので、食費も多くとるようにしています。

貯金は月4万円を目標にしており、生活が苦しくならないようにするためには、生活費は毎月35万円以上が望まれます。

子供が13歳のときの生活費

家族構成と物件情報は、以下の通りです。


  • 家族構成:38歳正社員の夫・35歳正社員の妻・13歳の長男・11歳の次男
  • 年収:夫510万円・妻300万円
  • 物件:4LDKで家賃135,000円

上の子どもが13歳の場合、1ヶ月の生活費は約393,000円です。
生活費の内訳は、以下の通りです。

内訳金額
家賃約135,000円
食費約82,000円
光熱費
水道代
約25,000円
通信費約26,000円
趣味・娯楽費約40,000円
衣類代約30,000円
日用品・消耗品代約25,000円
教育費約30,000円

2人の子どもが小中学生の場合、物件は4LDKでないと狭く感じる可能性があり、食費は大人3人分と子ども1人分必要になります。

中学3年生の時期には学習塾や家庭教師で勉強する機会も増えるので、教育費が小学生の時より高くなってしまうでしょう。

子供が高校生のときの生活費

家族構成と物件情報は、以下の通りです。


  • 家族構成:45歳正社員の夫・43歳正社員の妻・17歳の長女・15歳の長男
  • 年収:夫500万円・妻297万円
  • 物件:持ち家

上の子どもが17歳の場合、1ヶ月の生活費は約399,000円です。
生活費の内訳は、以下の通りです。

内訳金額
住宅ローン約92,500円
食費約83,000円
光熱費
水道代
約23,000円
通信費約23,000円
趣味・娯楽費約28,000円
衣類代約15,000円
日用品・消耗品代約9,000円
教育費約55,000円
自動車維持費約19,000円
生命保険料約40,000円
その他約55,000円

住居費は持ち家での計算なので、賃貸物件よりも抑えられています。食費は、大人4人分必要になります。

また、子どもを私立の学校に通わせる場合は、それだけ授業料の負担が大きくなるので注意してください。

4人家族の生活費を節約するポイントとは?

「家計がいつもギリギリで苦しい」「もっと貯金をしたいのに」


それを改善するためにも、節約をして、上手く無駄を省いて生活することはとても大切です。


4人家族の生活費を節約するポイントは、以下の通りです。


  • 毎月の収支の把握
  • 保険料の見直し
  • 食費の節約
  • 水道光熱費の節約

家族一人ひとりが意識して実践し、小さなことでも積み重ねていけば、月間や年間でみたときに大きな成果となって現れるでしょう。

では、4つのポイントについて、解説していきます。

家計簿をつけて収支をしっかりと把握する

上手に家計をやりくりするためには、家計簿を使いましょう。


そして「どのくらいの収入で、何にどれだけのお金を使っているか」把握します。


しかし家計簿は、細かい項目を1つひとつ記入しなければならないので、面倒で続かない人も多いかと思います。


スマホが普及してからは、レシートの写真を撮るだけで家計簿がつけられる便利なアプリも登場していますので、上手く活用しましょう。


必要以上のお金は財布に入れないことや、生活費用と貯金用の通帳を分けて、使えるお金を見えやすくすることも大切です。

保険料を見直してみると安くて良いものが見つかる

生命保険に加入している家庭は全国で約88%にも及びます。


毎月の支払額は約3万円ですが、万が一に対する備えだとしても、家計への負担は大きくなりがちです。収支のバランスを考えて生命保険を選びましょう。


しかし、生命保険は多種多様です。死亡保険、医療保険、がん保険、年金保険など、どれを選んでいいのか、分かりづらいかと思います。


そんな時は、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することが、良い保険に加入できる近道です。

食費は支出の中でも減らしやすい

スーパーに足を運ぶと、ついつい不要なものまで買ってしまいがちです。


まずは、1週間でどんな料理を作るのか考えて事前に買うものを決めてから、買い物に出かけて、無駄遣いを減らしましょう。


1週間のうち、買い物に出かける回数をできるだけ減らすこともポイントです。


食材を選ぶときにも、もやしや豆腐、旬の野菜、豚こまなど比較的安価で手に入れられるものを意識し、お料理のボリュームアップを目指します。


しかし、もし食材同士が数十円程度の違いであれば、食べたときの満足度が高い食材を選んだほうが、ストレスなく節約に励むことができますよ。

水道光熱費は日々の心構えで減らすことが可能

まずは使わないコンセントを抜いたりタップ式コンセントに切り替えて、使っていない電源はオフするようにします。


使用が10年以上の古い家電は電気代が高くついてしまうので、買い換えることもおすすめです。年間約58,000円も節約できますよ。


それから光熱費が数倍になる冬場は暖房器具に頼りすぎないことがポイントです。


カーテンや断熱シート、衣類、電気毛布などで調節しましょう。


エアコンも光熱費がかさむため、極力ファンヒーターで対応したいですが、使用する場合は設定温度を夏は28度、冬は20度に設定しましょう。

4人家族が生活費を抑えてしっかりと貯蓄する方法



家族の将来を見据えると、生活費を抑えるだけでなく、確実に貯金をして安心したいと考える人は多いと思います。


しかし貯金が苦手、老後の資金対策はどうしようと頭を抱えてしまいます。


様々なサービスがありますので、上手く活用してコツコツ貯蓄、対策できるようにしていきましょう。


4人家族の貯金方法のポイントは、以下の通りです。


  • 先取り貯蓄をする
  • iDeCoやNISAなどのサービスを利用する

では、これらの方法について、解説していきましょう。

先取り貯蓄をする

先取り貯蓄とは、給料が入ると同時に強制的に貯金をすることです。


手取りの10〜30%を目安に、無理のない金額範囲を設定して、貯蓄してみましょう。


先取り貯蓄には様々な種類があります。


自動積立定期預金

自動積立定期預金とは、自分が決めた日に、自動で定期預金に積立をしてくれる口座です。


どの金融機関でも取り扱っているので、給料日に設定しておけば使う前に貯金ができて安心で便利です。


財形貯蓄

財形貯蓄とは、会社が給料から一定額を天引きして貯蓄をしてくれるというものです。


導入されているかどうかは、会社によって異なるため、問い合わせる必要があります。


社内預金

財形貯蓄と同様、会社が自分の貯蓄を管理してくれます。財形貯蓄と違うところは、その貯蓄が従業員の任意であるというところです。


iDeCoやNISAのサービスを利用する

老後の資金対策として、iDeCoやNISAを利用するのはいかがでしょうか。


iDeCoについて

 iDeCoとは、私的年金のことで個人が任意で加入して、公的年金と同様、積み立てた掛け金を年金として老後に受け取ります。


 現在ではサラリーマンや自営業の他、専業主婦や公務員も加入可能になりました。 


 途中解約ができず、確定申告や年末調整を行う必要がありますが、税制優遇が充実しています。


NISAについて

NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。 


NISA口座で上場株式や株式投資信託を取得すると、配当金・分配金・譲渡益が非課税となり、その期間は最長5年です。


また、2014年から2023年までの10年間、年間の上限120万円まで投資が可能です。


日本に住んでいる20歳以上であれば、誰でも加入することができます。

専門家にライフプランを相談して家計を見直す

「生活費を見直したいけどどうやればいいかわからない」


 そんな時は、マネーキャリア相談のファイナンシャルプランナー(FP)に気軽に相談してみましょう。


FPは国家資格なので、安心して相談することができ、自分の家庭に合うライフプランを一緒に考えてくれます。


マネーキャリア相談は、国内最大級のオンライン保険相談で、相談した人の満足度は93%と高い評価を得ています。


何度でも無料で、オンラインまたは対面での相談が可能なのが嬉しいポイントです。


さらに、申し込みはWebで簡単な情報を入力後、LINEの専用アカウントで日程等を調整するだけで、とてもスマートです。


 家計や生活費の管理に関して迷ったら、まずは気軽にほけんROOMに相談してみてはいかがでしょうか。 

まとめ:4人家族の生活費について

「4人家族の生活費」 について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


今回の記事のポイントは 

  • 1ヶ月あたりの生活費は約37万円
  • 理想的な内訳は手取り月収で、家賃30%、食費・貯蓄15%、水道光熱費4%
  • 子どもの年齢や成長によって生活費は大きく変動する
  • 生活費節約のポイントは収支の把握、保険料・食費・水道光熱費の見直し
  • 貯蓄の方法は先取り貯蓄がおすすめ
  • 迷ったらマネーキャリア相談のFPへ相談
でした。

生活費や家計のやりくりは、子どもの成長とともに大きく変化していきます。

それに上手く対応していくためには、収支の把握と節約が大きな鍵を握り大切なポイントです。

無理のない範囲でコツコツと貯金もしながら、家族みんなで楽しい毎日を過ごしていけるとよいですね。

ほけんROOMでは、このほかにも生活費や家計に関する記事がたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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