年収はいくらから勝ち組なの？勝ち組ラインを超える方法も解説

年収の勝ち組ラインを考える前に他の人がどの程度の年収があるかが分からなければ比較することはできません。

令和元年に行われた民間給与実態統計調査から年齢別の平均年収をまとめたので、参考にしてみてください。

日本全体の平均年収は436万円です。しかし、これはあくまでも平均値であり、例えば20代前半の平均年収は254万円ですが、1番のピークである50代前半になると525万円と、20代前半と比べ271万円の差があり、2倍以上の開きが出ていることが分かります。

他にも、東京や他地方では平均年収が200万円近く開きがある場所もあります。勝ち組のラインと言っても、住んでいる場所や年齢によって大きく変かわることには注意が必要です。

今回は勝ち組のラインとして、3つのラインを理由と合わせてご紹介させていただければと思います。

年収1000万円が勝ち組ラインといわれる理由は以下の2つです。

• 年収1000万円以上稼ぐ人の割合はたったの5％
• 年収1000万円プレイヤーを目指している人が多い

なぜ、年収1000万円が勝ち組のラインといえるかというと、年収1000万円以上稼ぐ人の割合はたったの５％だからです。

勝ち組に入るためには、年収を上げるということが大切になります。

そして、年収が上位にいけばいくほど、勝ち組になれると思いますが、どの程度稼ぐと上位に入る事ができるか、というところが重要になります。

令和元年に行われた民間給与実態統計調査にて、年収を一定の数値で区分した所得者数と構成比をみると、年収1000万円以上稼ぐ人の割合は5％ほどとなっています。

年収全体で見たときに5％に入っていると、十分に勝ち組といえると思いますので、年収1000万円が勝ち組のラインということができるでしょう。

野球選手やサッカー選手など、多くの人々の中でトップで戦い続ける人というのは、憧れを抱かれ、勝ち組と言われることがあります。

日本に数多くいる会社員、社会人の中で、年収の上位に入りたい、高い年収を稼ぐ人になりたいと憧れをもつ方は多くいます。そんな憧れの年収が1000万円です。

それだけではなく、桁数が1つ上がる、というインパクトも大きく、1つの目標やラインとしてイメージする人が多いと考えられます。

「1000万プレイヤー」という言葉があるほど、1000万円を1つの目標として目指している人が多いことがわかります。

そんな多くの人から憧れられる年収というのは、1つの勝ち組のラインになるのではないでしょうか。

年収800万円が勝ち組ラインといわれる理由は以下の2つです。

• 年収800万円は平均年収の約2倍の額
• 年収800万円は部長クラス以上

なぜ、年収1000万円ではなく、800万円でも勝ち組ということができるのでしょうか？

まず、令和元年の民間給与実態系統調査を見てみると、平均給与は436万円となっています。

ということは、年収800万円のラインに届くことができれば、平均年収の約2倍の年収を得ていることになります。

他の方の2倍の年収を得ているのは当然のことですが「2人分の収入を得ている」と考えることもできるため、十分に勝ち組といえるでしょう。

たとえば、会社員として働き昇進、昇給で年収800万円になるには、どれくらいの昇進、昇給が必要なのでしょうか？

会社の規模にもよりますが、年収800万円を達成するには、部長クラスまで出世しないと難しいともいわれています。

逆説的にいえば、年収800万円を超えられれば、部長クラス以上の年収を得ていることになります。

部長といえば、営業部や経理部など部を統括する長であり、誰しもが必ずなれるものではありません。

会社の中で、しっかりとそこまで昇進を続けてきた、という実績ですし、成果を出してきた、ということでもあります。

昇進、昇給をして年収800万円のラインに届くと部長クラス以上の勝ち組といってもよさそうです。

年収500万円でも勝ち組といわれる理由についても紹介します。

• 年収500万円は平均年収以上
• 年収500万円を結婚条件にあげる女性が多い

年齢にもよりますが、20代、30代などの若年層であれば、年収500万円も十分に勝ち組のラインとなります。

年収500万円を超えた場合、令和元年の平均年収436万円以上の年収を得ているからです。

また、436万円は全年齢での平均年収になっているため、20～30代で見れば平均年収はもっと下がります。

その中で年収500万円を達成できていれば、上位の年収を得ていることになります。

平均年収以上の年収を得ることができれば、多くの人よりも良い暮らしができている、と考えられます。

未婚の方には重要な話になるかもしれませんが、年収500万円を1つの結婚条件としてあげる女性は多くいます。

もちろん、年収が全てではありませんが、生活水準を守りたいと思う女性側としては男性側の年収は大事な要素です。

平均年収以上の年収を得ているということは、女性側の結婚条件を叶えることにつながり、仕事だけではなく、円満な家庭や、幸せな家庭に一歩近づく事にもなります。平均的な生活を行えるということなので、結婚条件としては大切な要素になりそうです。

豊かな生活を行うには、結婚も大切な要素の1つです。1つの勝ち組のラインとして、まず、年収500万円を超えることが勝ち組の条件としていえるのではないでしょうか。

年収の勝ち組ラインを超えるための方法を紹介します。

高い所得を得るには以下の5つを参考に行動することが重要です。

• 昇進や昇格を果たして年収アップをねらう
• 営業職で成功して歩合給を増やす
• いまより高年収を目指せる職業に転職する
• 本業に加えて副業で稼ぐ
• 資産運用をして給与以外からも収入を得る

現在所属する会社で昇進や昇格をはたし、年収をアップさせていくことは、まず、考えられる1つ目の年収アップの方法です。

現在の年収にプラスされていく形になりますので、安定感がある堅実な方法になるかと思います。肩書きが変われば周りの待遇が以前と変わるなど、年収アップ以外のメリットもあります。

しかし、昇進することで、今までとは違ったスキルが必要になる、責任が大きくなるなど、プレッシャーに感じることが増えることもあるようです。

また、昇進、昇格の条件や、そもそも目標とするラインまでの年収アップができない可能性などをきちんと考慮、確認しないといくら頑張っても報われない、ということになりますので注意が必要です。

営業職などの職種の場合、固定給にプラスして営業成果に応じた収入を得ることができる歩合給という制度があります。

収入に上限がないので成績があがるほど、収入をあげることができ、自分の頑張り次第で目標の年収に近づけていくことができます。

固定給の場合、残業代でしか年収は増えませんが、歩合給であれば成果を出すことができれば、短時間で年収を増やすことができます。

しかし、歩合給で年収アップを狙う場合には、成果が出た月と成果が出なかった月の収入を安定させることが難しい、というデメリットもあります。

また、歩合制を行うことができない職種も多くありますので、今働いている職種には合わない、という方もいるかもしれません。

現在より高収入を目指せる職業に転職する、というのも一つの選択肢として入ってきます。

これは、同職種にキャリアアップとして転職する場合も、他業種に転職する場合もあるかと思います。

業界や職種によっては平均年収自体も変わってきますので、どうしても今の業種では勝ち組に入るのが難しい、という場合には有効です。

ほかにも、自分が社内でキャリアアップすることが難しい、というときには転職という形で年収を上げていくことも大切です。

しかし、転職先での評価はまた0からのスタートになること、転職回数が多くなると不審に思われること、無収入の期間が発生する可能性があることなど、デメリットもあるので計画的に行わなければなりません。

本業のほかにプライベートの時間で副業を行い、収入を増やすのも年収を増やす方法です。

本業に関することで副業を行い、スキルアップをしていくことで、本業にも還元できれば、相乗効果として年収が増えていく可能性もあります。

近年は、副業に関する考え方も寛容になり、スキルアップや人材育成を理由に副業を推奨する会社も増えてきています。

しかし、情報漏洩や労働時間、疲労による生産性の低下などの観点から副業を禁止、許可制している会社も多くあります。

副業を行う際はくれぐれも本業の方に支障が出ないように調節し、就業規則を確認し、記載されていない場合は人事部や労務部、上司に確認したうえで規則に則って行うようにしましょう。

資産運用を行い、給与以外の収入源を増やすことも年収を増やす1つの手段です。

預金や債券などのローリスクローリターンのものからFXや仮想通貨などのハイリスクハイリターンのものまで、自分に合ったものを運用していくことで年収を増やすことにつながります。

給与収入は定年退職や年齢によって左右されますが、資産運用は年齢に関係なく収入を得ることができ、副業という扱いにもならないため副業禁止の会社でも行うことができるのがメリットです。

デメリットとしては、常に元本割れの危険性があるものが多くあることには気を配らなければなりません。

資産運用を行う際はきちんとリスクや特性を理解し、自分の目的に合った運用を行うように注意しましょう。

年収が上がると必然的に税金も上がってきてしまいます。

• iDeCoや積み立てNISAを活用する
• ふるさと納税をする
• 不動産投資など資産運用も検討する

の3つです。対策をとる事で上がった年収を守っていきましょう。

iDeCoや積み立てNISAを活用することで節税することが可能です。

特に、iDeCoでは掛金が非課税になるので、掛金として積み立てた分、所得税や住民税を安くできます。

また、通常、金融商品の売買益には20.315％かかるので、10万円の売買益を上げることができたとしても、自分の手元に来るのは79,685円になりますが、iDeCoや積み立てNISAなら10万円の売買益をそのまま10万円もらうことができてしまいます。

iDeCoも積み立てNISAにも小額から始めることができますが、それぞれメリット、デメリットの違いがありますので、自分のスタイルや考え方にあった方法で年収を守ることをオススメします。

節税を意識するうえで、ふるさと納税を行うことも重要な手段の一つとなっています。

ふるさと納税は、自分の選んだ自治体に寄付をすると返礼品をもらいつつ、寄付した分の所得税や住民税を控除してもらえる制度です。

2000円の自己負担額はありますが、すぐにそれ以上の返礼品をもらうことができ、翌年の住民税や所得税を減らすことができます。

返礼品の中には、米や肉などの食料品も選ぶこともできるので、普段食べるものを返礼品に変更するだけでより高い節税効果があります。

ふるさと納税の確定申告が不要になるワンストップ特例制度もあるので、自分の上限額を超えないように気を付けながら自分の年収をしっかり守っていきましょう。

3つ目の節税対策の方法ですが、不動産投資など資産運用を行うことでも、節税効果が期待できる場合があります。

高収入を目指す方法でも資産運用は提案した方法ですが、特に不動産投資は、損益通算での所得税の節税効果があり、贈与税などの節税効果も見込める方法です。

元本割れの危険性ももちろんありますので、注意は必要ですが、運用対象の特性を理解したうえで行えば、節税の効果と収入の効果の両面から多くの恩恵があります。

不動産投資の場合、税率の関係で年収が高い人ほど節税効果が大きくなります。節税目的で不動産投資を始める場合は、収入とバランスを見ながら、投資対象を決める必要もある事を念頭に置いて検討すると良いでしょう。

生活を楽にするために頑張って、年収の勝ち組ラインをこえても、そのぶん、税金が上がったり、そのほかの支出が増えてしまえば、生活は苦しいままで楽になりません。

年収を上げるための攻めの姿勢をとりながら、保険料や通信費などの固定費を見直し、守る姿勢をとり、しっかりと節約することも大切です。

普段、何気なく支払っている固定費だからこそ、その積み重ねが大きな違いに変わっていきます。ライフスタイルの変化に合わせ、適度に見直していくことで固定費を抑えることができれば相対的に豊かな暮らしに近づくことができます。

まずは保険の見直しから、マネーキャリアなら保険の悩みもお金の悩みも、プロに無料で相談することができます。

年収の勝ち組ラインについて、年収1000万円、年収800万円、年収500万円の3つの勝ち組ラインと平均年収が高い職業ランキング、そして、税金対策とお伝えしてまいりましたがいかがでしょうか。

勝ち組のラインといっても、様々な理由で複数のラインがあることがわかっていただけたかと思います。

勝ち組のラインや目標として仕事や副業などをがんばったり、いま自分はどの程度の年収なのか、どの程度がんばっているのか、という現状を把握するうえで他人の年収を気にすることは大切です。

しかし、求める生活水準によっても勝ち組といえるラインは様々あり、年齢や住む地域、それぞれの状況によって豊かな暮らしというのは違うので、一概に年収だけで勝ち組と判断するのは難しいかもしれません。

年収ばかり気にして残業続きで自分の希望が叶えられないのでは意味がありません。ワークライフバランスを大切にして、保険や通信費などの固定費を見直し、支出を抑え、自分の時間を大切にしながら余裕をもった生活をしていくことが大切です。

勝ち組のラインとして周りの年収と比べずに、自分の希望を叶えながら生活をしていくというのが一番の勝ち組なのではないでしょうか。