【FP解説】子どもの自立につながるお年玉の渡し方

子どもが大金を手にする機会の「お年玉」。子どもがまとまったお金を手にした時、親としてどのような対応をすればいいのでしょう?お年玉は子どもへお金の教育ができる絶好のチャンスです。今回は子どものお年玉の渡し方と管理方法についてお話しします。

この記事の執筆者
生川 奈美子
3人の子どもをもつ母。株式会社アスト代表。「わくわくの明日と共に」をモットーに、子育て世代、介護世代などの不安から安心へ変える、ライフプラン作成や家計相談、相続相談などのコンサルタントとして活動しています。また、各種マネー講座の講師としても活動しており、2015年度金融知識普及功労者として金融庁・日本銀行から表彰を受ける。ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級FP技能士、相続診断士、終活カウンセラー、住宅ローンアドバイザー、住宅建築コーディネーター。

この記事の目次

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子どものお年玉の相場

子どもたちは、お年玉をいくらもらい、どう使っているのでしょうか?


金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査」(2015年度調査)によると、お年玉の総額として、


小学生では、低学年は「10,000 円くらい」が最も多く(2割強)、中学年・高学年は「10,000~19,999 円」が最も多く(約3割~3割弱)となっています。もっと多くもらっている子も多くいます。


中学生・高校生では、「10,000~50,000 円未満」が最も多く、6割強となっています。


使い道として、小学生では「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」との回答が半数を占め、「家の人に渡す(中学年45.7%、高学年38%)」と続きます。中学生・高校生では、「おこづかいとして管理し、不足する部分にあてる」が多いです。

お年玉でお金の教育

子どもがお金を手にするせっかくの機会。子どもとお金について話してみませんか?

お金はどこからくる?

小学生低学年にこの質問をすると、「銀行(ATM)」と答える子が多くいます。親がATMから現金を引き出すのを見ているのですね。


お金は一生懸命働いてもらえて、銀行に預かってもらってること、だから大切に使わないといけないこと、さらにはお金がどのように世の中で回っているかを話してあげるといいですね。

お年玉の使い道を話し合う

小学生の使い道として、「貯蓄する」「親に預ける」が多いですが、実際子どもは納得しているのでしょうか?


子どもたちはお年玉の行方をとても気にしています。親にとられたと言う子もいます。大切なお金です。子どもが納得いくようお年玉の使い方は親子で話し合って決めましょう。

買い物に行こう

話し合った結果、欲しいものを買うことになった場合、まず子どもと一緒に欲しいものの値段を調べます。お店によって値段が違います。欲しいものによっては値段だけでなく品質なども調べます。お店までの交通費も考慮に入れて比較しましょう。


そして一緒に買い物に出かけましょう。商品をレジまで持って行き、自分でお金を払う体験をします。レジではきちんと並べましたか?おつりやレシートはもらいましたか?どうしてレシートをもらわなければいけないのか?など、買い物のルールやマナーを話しましょう。 

通帳を作ろう

話し合った結果、貯蓄すると決まったら、ぜひ子どもと一緒に銀行に行って通帳を作ってください。子どもが自分でお金を銀行に預ける体験をします。


通帳には預けた金額が書いてありますね。毎年続けていくと増えていきます。利息もつきます。


一緒に通帳を見ながら、お金を貯めて何に使うか、利息とは何かなど、話しましょう。

自立した大人になるために

子どもに任せる

親子で一緒に買い物に行ったり貯金をしたりできるようになったら、お年玉はすべて子どもに任せてみませんか?


まとまったお金を子どもに任せるなんて不安でたまらない!と思っている方も多いと思います。


親が管理していれば間違いないかもしれませんが、子どもが自分で決めて体験することで、失敗も成功もすべて学びになるのです。


何も考えずにお金を使ってしまえばすぐになくなります。お金には限りがあるということを学びます。


あれも買いたいこれも買いたい場合、優先順位を決め、計画的に使うことを学びます。


お年玉の金額以上のものが欲しい場合、貯金することを学びます。

失敗は成功の始まり

もちろん初めからうまくいくわけありません。


親の言われるままに行動して失敗したら親のせいにできますが、自分で決めて行動し失敗したら、どうしたらうまくいくか自分で考えます。


ハラハラするかもしれませんが、そっと見守ってあげてください。


案外、頼もしい子どもの姿を見ることができますよ。

まとめ

子どもも社会に出たら自分でお給料をやりくりしなければなりません。


早いうちからお金のやりくりを体験することで、考える力や計画性を養い、やりくり上手な大人になることでしょう。


私たち親の役目は、子どもの世話を焼くことではなく、巣立たせる(自立させる)ことなのです。

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