海外旅行保険は「傷害・疾病治療」の補償額が重要!適正金額は?

海外旅行保険で補償される「傷害・疾病治療」費用。保険会社によって違う補償額ですが、どの程度の金額が必要なのでしょうか?じつは必要な金額は年齢や渡航先などによって異なります。傷害・疾病治療費用の考え方を知り、自分に合った海外旅行保険に加入しましょう。

海外旅行保険は傷害・疾病治療の補償額が最重要!どの程度必要?

海外旅行保険には「持ち物(携行品)の破損や盗難に備える保険」「損害賠償請求をされたときに備える賠償責任保険」などさまざまな補償がありますが、最も重要なものは「傷害・疾病治療に備える保険」です。

海外旅行保険の「傷害・疾病治療・救援費用に備える補償」とは、ケガや病気の治療費を補償するものです。


保険料の予算に応じてさまざまなタイプがありますが、補償額はどの程度必要なのでしょうか?

海外旅行保険は傷害・疾病治療の補償額が高いものを選ぶようにしよう!

海外旅行保険の障害・疾病治療の補償額は、保険会社によって異なります。傷害・疾病治療に関する補償額を必ず確認しましょう。

保険料が高いからといって傷害・疾病治療の補償額が高いというわけでもありません。


【参考】

アジア(台湾・韓国)に1人で1泊旅行する場合

A社B社C社
保険料910円1010円1037円
治療・救援費用1000万円2000万円1500万円

※治療・救援費用以外の違いは省略しています。


傷害・疾病治療の補償金額はできれば1000万以上の補償金額があった方がいい

海外旅行保険の傷害・疾病治療に関する補償額は、できれば1000万以上の金額を設定した方がよいでしょう。


なぜなら、海外で病院にかかると治療費が高額になるケースが多いからです。アメリカ・ヨーロッパ圏の治療費は非常に高額です。アメリカやカナダに渡航されるなら、補償額を無制限にされてもよいかもしれません。


保険会社が発表している一例を見てみると「ハワイで滞在中に盲腸になり、救急車で搬送され、3日間入院した場合、疾病治療費用は256万円」です。もし入院期間が延びたり、家族が見舞いに駆けつけたりすれば、もっと費用が高額になるでしょう。


日本国内で病院にかかる際は健康保険がありますので実感がわかないかもしれません。海外で治療を受けると、治療費が高額になる可能性があることを知っておきましょう。



ところで、クレジットカードの海外旅行保険を利用する予定の方の場合、補償額が100万円から200万円となっているものが多いと思います。

比較的保険料の高くない国であればそれで問題ありませんが、アメリカやカナダに行く場合などは、その補償では少し不が残ります。

そんな時はカスタマイズできるタイプの海外旅行保険に加入して、クレジットカードの補償に上乗せしていく形にするのがオススメです。

カスタマイズ型の海外旅行保険に加入したい方は今すぐ以下のボタンからどうぞ。

ケガの場合は傷害治療が適用される

渡航先でケガをした場合「傷害治療費用」が補償されます。ケガがもとで医師の治療を受けた場合の診療・入院費用等、かかった実費が支払われます。


たとえば以下のようなケースです。

  • 転倒して大腿骨を骨折してしまう
  • ゴルフ中に肉離れを起こす
  • ホテルの浴室で滑って、頭部に裂傷を負う

保険会社が提携する病院であればキャッシュレスで治療が受けられますので、治療費の心配をする必要がありません。


病気の場合は疾病治療が適用される

渡航先で体調が悪くなり医師の診察を受けた場合「疾病治療費用」が補償されます。病気がもとで医師の治療を受けた場合の診療・入院費用等、かかった実費が支払われます。


たとえば以下のようなケースです。

  • 胃腸のむかつきで病院を受診
  • 皮膚がかぶれて病院を受診
  • 蚊に刺されてデング熱にかかる

保険会社が提携する病院であればキャッシュレスで治療が受けられますので、治療費の心配をする必要がありません。



海外旅行保険の傷害・疾病治療の補償が必要になってくる人とは

海外旅行の予定がある方は、かならず海外旅行保険に加入した方がよいでしょう。万が一のケガや病気に備えて、傷害・疾病治療の補償金額の確認も忘れてはいけません。


なかでも、とくに傷害・疾病治療の補償が必要となるケースをご紹介します。

比較的、長期で海外旅行に出かける人

ロングステイ、世界一周旅行など長期間に渡って海外に滞在する場合、思わぬ事故や病気などのトラブルにあう可能性があります。


保険期間が長くなると、それだけ保険料も高くなります。できるだけ保険料を抑えたい人に向けたフリープラン(自由設計)で契約できる保険会社もありますので、保険会社に問い合わせてみましょう。


また、当初の予定を変更して滞在期間を延ばしたくなった場合は、契約延長の手続きもできます。


海外旅行保険はふつう、出発日から帰国日までを保険期間として設定しますが、満期日以降も海外で滞在することになった場合は、契約延長の手続きができるのです。延長が必要となった場合は、満期日までに保険会社に連絡しましょう。


ただし、保険会社の審査の結果、延長できない場合もありますので注意が必要です。

旅行先でスポーツやレジャーを楽しむ予定の人

旅行先でスポーツやレジャーを楽しむ予定の人は、それだけケガをする可能性が高くなります。かならず海外旅行保険に加入し、傷害・疾病治療の補償が十分か確認しましょう。


旅行会社の保険金支払い事例をみると「テニス中に転倒し、鼻を骨折」「サーフィン中に左足首骨折」などで保険金が支払われています。


特定の危険なスポーツをする場合、免責事項にあたる可能性も

スポーツやレジャーを楽しむ予定の人に、かならず気をつけてほしいことがあります。


それは、以下のような危険なスポーツは、海外旅行保険の適用範囲外(免責事項)になるということです。 


  • ピッケルやアイゼンなどの登山用具を使用する山岳登はん(山岳登はんによる高山病も含む)
  • ハンググライダー搭乗 
  • スカイダイビング 
  • ロッククライミング
  • ボブスレー 

これらのスポーツによるケガは、保険金が削減される場合や支払われない場合がありますので注意が必要です。また、これらのスポーツをすることを隠して事故に遭った場合、保険金が支払われません。


割増保険料を支払うことによって補償されることもありますので、かならず保険会社に事前に確認しましょう。

渡航先が治療費の高い欧米や北米などに旅行する人

アメリカ・ヨーロッパ圏、特にアメリカやカナダに渡航する人にも、傷害・疾病治療補償は重要です。欧米や北米は医療費が高額になるケースがあるからです。


【参考】虫垂炎で手術、入院した場合の治療費の比較

タイ(バンコク)アメリカ(ホノルル)
初診料3000~4500円15400円~16400円
病院部屋代(個室)33500~40100円330000円
虫垂炎手術の治療費(総費用)480000円3000000円
※病院の部屋代は1日あたりの金額


過去には「ホームステイ宅で発熱・咳が続き受診。肺炎・甲状腺炎と診断され4日間入院」で、海外旅行保険の治療・救援費用保険金から「3,730,000円」の保険金が支払われたケースもあります。


渡航先の医療事情を調べたうえで、保険金額を設定しましょう。

シニアが旅行する場合は海外旅行保険の傷害・疾病治療費の無制限を選択した方がいい

特に65歳以上のシニア層が海外旅行保険に加入する場合、傷害・疾病治療費の補償金額は「無制限」にするほうがよいでしょう。その理由は、保険金事故発生状況をみるとわかります。


2013年度のジェイアイ傷害火災の海外旅行保険事故データによると、シニア層が「治療・救援費用」の支払金額の5割を占めています。骨折や脳疾患・肺炎が原因となっているようです。


歳を重ねるにつれ、ケガや病気の回復が遅くなり入院日数も長くなる傾向にあります。海外での高額医療事故事例を参考に、保険金額についてじゅうぶん検討しましょう。

まとめ

渡航先で病気やケガなどのトラブルにあったときに役に立つ海外旅行保険ですが、内容をしっかり確認しておかないと後悔するかもしれません。


海外旅行保険で最も重要なものは「傷害・疾病治療費」ですが、とくに以下の条件にあてはまる人は、保険金額をよく確認しておきましょう。

  • 海外旅行の期間が長期にわたる人
  • 渡航先でスポーツをする予定のある人
  • 医療費が高い地域に旅行する人
  • 65歳以上の人

先ほどもいいましたが、オススメは最大1000万円の補償がある保険です。


海外旅行を思いっきり楽しむために、海外旅行保険の補償内容確認を忘れないようにしましょう!



ランキング