更新日:2018/04/18
収入保障保険って本当に必要?収入保障保険が不要の人の特徴とは?
契約者に万が一のことがあった場合に残された家族の生活費を保障してくれる収入保障保険ですが、本当に必要なのでしょうか。そこで今回は、収入保障保険への加入が不要だと考えられている人の特徴や、収入保障保険への加入が不要な人が入るべき保険について解説していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
収入保障保険は不要なの?
収入保障保険には以下のような特徴があります。
- 契約者に万が一のことがあった場合(死亡や高度障害)保険金が支払われる
- 保険料は掛け捨てで割安
- 保険金の受取は月々分割が一般的
- 死亡した時期により、受け取り保険金額総額は異なる
収入保障保険に加入しておくことで、契約者に万が一のことがあった場合、保険金が毎月年金のように受け取ることができます。
また、保険商品によっては、受け取り予定の保険金を一括で受け取ることも可能です。
さらに、保険料が掛け捨てとなる収入保障保険は、死亡保障に対しての保険料が割安であるという特徴もあります。
万が一の場合の生活費を保障してくれる収入保障保険ですが、本当に加入する必要があるのでしょうか。
収入保障保険が不要な人について解説!
どのような人は、収入保障への加入が不要だと考えられるのでしょうか。
そこで、収入保障保険への加入が不要だと考えられる人についてご説明していきましょう。
独身には収入保障保険は不要
給料で養っている扶養家族がいない場合には、基本的に収入保障保険への加入は不要だと考えてよいでしょう。
子供の教育準備金としてまとまったお金の準備が必要な家庭には不要
意外に思われるかもしれませんが、子供の教育資金の準備には、収入保障保険よりも適切な保険があるのです。
収入保障保険は、毎月の生活費の保障として加入する保険のため、まとまった資金の準備には向いていません。
子供の教育資金を準備するために加入すべき保険は、収入保障保険ではなく、学資保険や、終身保険です。
まとまった教育資金を準備したいという場合には、収入保障保険への加入は不要なのです。
子供が大きくなった世帯には不要
そのため、子供が大きくなり、生活費があまりかからなくなった世帯でも、収入保障保険への加入は不要です。
配偶者には遺族年金が支給されますので、生活費をある程度賄うことが可能です。
また、配偶者一人の生活費は、子供がいるときと比べて少ないです。
そのため、子供が大きくなった世帯については、収入保障保険への加入は不要でしょう。
保険契約を解約して、毎月の保険料の負担を軽減することを考えましょう。
共働きで夫婦に収入差がない世帯には不要
子供が小さい世帯であっても、共働きで夫婦に収入差がない世帯においては、収入保障保険への加入は不要です。
妻の収入で十分に生活費を賄うことができると考えられますし、遺族年金も支給されます。
共働きで、夫婦に収入差がない世帯の場合には、収入保障保険への加入は不要でしょう。
収入保障保険が不要な人が考えるべき保険
しかし、収入保障保険への加入は不要の人であっても、他の保険商品には加入しておいたほうがよい場合もあります。
そこで続いては、収入保障保険への加入は不要の人が考えるべき保険について、解説していきましょう。
独身には保険料が安い医療保険
医療保険は、病気や怪我になった際に、医療費を保障してくれる保険のことです。
病気や怪我は、いつ、だれに引き起こるかわかりません。
もしもの時のために、医療保険に加入しておくと安心でしょう。
医療保険にも、保険料が安い商品はたくさんあります。
なるべく毎月の保険料を低く抑えたいという人は、保険料が安い医療保険に加入しておくとよいでしょう。
老後の資金のためには終身保険
終身保険の大きな特徴は、以下の3つです。
- 保険期間が一生涯続く
- 保険料が一生涯変わらない
- 貯蓄機能が備わっている
終身保険とは、死亡保障を一生涯にわたって受けることができる生命保険のことです。
一度契約すると、保険契約の更新を行う必要がないので、一生涯保険料は変わりません。
そして、終身保険には、貯蓄機能が備わっており、解約返戻金があります。
保険料を10年払いや15年払い、60歳払い済みの短期払いで契約することで、支払った保険料以上の解約返戻金を受け取ることができるのです。
具体的な商品の解約返戻金の例をご覧ください。
- 契約者:30歳男性 保険金額:500万円 保険期間:終身
- 保険料払込期間:60歳まで
- 毎月の保険料:10,870円
- 払込保険料総額:3,913,200円
- 60歳での解約返戻金:4,301,850円(返戻率109.9%)
- 70歳での解約返戻金:4,527,300円(返戻率115.6%)
いかがですか。
保険料を単位払いにすることで、解約返戻金の返戻率が高くなります。
終身保険では、保険料の払込期間を終えると、支払った保険料以上の解約返戻金を受け取ることができるため、老後の資金形成にも役立ちます。
参考:収入保障保険が不要になってきたら乗り換えも可能
子供がまだ幼い場合、配偶者が専業主婦の場合には、収入保障保険に加入する必要性も高いでしょう。
しかし、子供が一人立ちした場合など、収入保障保険が不要になってきたら、解約して他の保険に乗り換えることが可能です。
収入保障保険の保険料は掛け捨てのため、解約したからとって支払った保険料が返ってくるわけではありません。
しかし、収入保障保険の契約を解約することで、保険料の負担が軽減されます。
その分の保険料で、新たに貯蓄機能が備わった終身保険への加入や、保険料が割安な医療保険への加入を検討することもできます。
収入保障保険の必要性がなくなってきた場合には、解約して他の保険商品に乗り換えることも検討しましょう。
まとめ
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- 万が一の場合に残された家族の生活費に備えて加入するのが収入保障保険
- 扶養家族がいない独身の人は収入保障保険への加入は不要
- 子供の教育資金の準備には収入保障保険は向いていない
- 子供が大きい世帯は収入保障保険への加入は不要
- 配偶者と世帯主の収入差がない場合は収入保障保険への加入は不要
- 収入保障保険への加入は不要でも、医療保険や終身保険の加入は考えるべき
- 収入保障保険は不要になったら解約も可能
契約者に万が一のことがあった場合に、残された家族の生活費を保障してくれる収入保障保険ですが、世帯の状況によっては、加入が不要の場合も多いです。
入っておくと安心な収入保障保険ですが、不要な場合には加入する必要はありません。
自分に本当に必要な保険商品かどうか、よく考えて加入するかどうか決めていきましょう。
生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。