NISAとつみたてNISA40代はどっちが得?iDeCoについても解説!

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NISAとつみたてNISA、聞いたことある人が多いと思いますが、40代ならどっちが得なのでしょうか?どっちが得かは断言できるものではなく、余剰資金の額や投資の目的によって異なります。iDeCoについても解説するので、この記事で老後の資産形成に役立ててください。



▼この記事を読んで欲しい人
  • NISAとつみたてNISAのどちらを開設するか迷っている人
  • NISAだけでなくiDeCoも気になっている人

内容をまとめると

  • 毎年100万円以上投資できるならNISA、50万円未満ならつみたてNISAがおすすめ
  • 余裕があればNISAとiDeCoは併用するのがおすすめ
  • 2024年からは新NISA制度がスタート
  • NISAやiDeCoに関する相談は相談満足度93%のマネーキャリアへ!

40代なら一般NISAとつみたてNISAどっちがおすすめ?


NISAは、一般NISAとつみたてNISAの両方があります。どちらも開設できるなら両方作ればよいのですが、どちらか1口座しか開設できません。


「どちらがいいの?」という相談に対しては、人によるので一概にどちらがいいとは言えません。強いて言えば、どちらを選ぶかは以下3つの基準で決めます。

  • 投資したい商品があるか
  • 投資金額が40万円以上か
  • 一括投資か分散投資か
特につみたてNISAは対象商品が少なく、ほとんど投資信託しか買えません。投資したい商品がつみたてNISAで買えない場合は、NISA口座を選択するしかないでしょう。

非課税枠だけを考えれば、2023年12月まではNISA口座、2024年から新NISAで運用し、新NISAが終了した後につみたてNISA口座で運用するのがベストです。ただし、NISAは年120万円の投資枠になるので、毎年120万円以上の投資が安定してできる人に限られます。

詳しい内容については後述します。

【基礎知識】NISAとは

ここでは、NISAの概要についておさらいします。NISAの正式名称はNippon Individual Saving Account(少額投資非課税制度)です。

  • 一般NISAとつみたてNISA
  • 2024年からは新NISAに変更

一般NISAとつみたてNISAの比較

一般NISAとつみたてNISAの比較を表にまとめると、以下の通りになります。

一般NISAつみたてNISA
投資方法一括または積み立て
積み立てのみ
対象商品 株式・投資信託等一定の条件を満たす
投資信託・ETF
非課税投資枠年120万円年40万円
非課税期間最長5年最長20年
ロールオーバー
不可
投資可能期間2014年~2023年2018年~2042年
(期間内に連続する最長20年)
年間の投資枠は一般NISAの方が多いですが、投資可能期間をかけた合計金額で見るとつみたてNISAの方が多いです。

優待銘柄や高配当銘柄など、特徴的な日本株に投資したい場合は一般NISAが向いており、少額をコツコツ積み立てていきたい場合はつみたてNISAが向いています。

2024年からは新NISA

一般NISAは2023年で終了し、2024年からは新NISAに移行されます。新NISAの概要は下表の通りです。

新NISA
投資方法
1階部分:積み立てのみ
2階部分:一括または積み立て
対象商品
1階部分:つみたてNISA
2階部分:上場株式やETF等
非課税投資枠1階部分:20万円
2階部分:102万円
非課税期間最長5年
ロールオーバー
(1階部分のみ)
投資可能期間2024年~2028年

一般NISAと比べて少々複雑になりましたが、年ごとにつみたてNISAまたは新NISAの選択が可能です。

40代からのNISA・つみたてNISAのメリット・デメリット

NISAとつみたてNISAはどちらも、金融商品に投資したときの利益が非課税になる制度です。しかし、非課税投資枠や非課税期間に違いがあります。


NISAとつみたてNISAは併用できないので、それぞれの特徴をよく知った上で選択することが重要です。


40代から始める場合は、どっちが得なのでしょうか。結論から言うと、どっちが得とは一概に断言できません。なぜなら、余剰資金はどれくらいあるか、何のために投資するかによって変わってくるからです。


まず、つみたてNISAのメリット・デメリットを紹介します。


つみたてNISAのメリットは以下の通りです。

  • トータルの非課税枠が多め
  • 少額で家計に無理なく始められる
  • 厳選された銘柄で安心感がある

つみたてNISAのデメリットは以下の通りです。

  • 年間の非課税枠が少ない
  • 選べる商品が少なめ


メリット・デメリットについて、次の項目で詳しく解説していきます。

つみたてNISAを40代から始めるメリット3つ

メリット1:トータルの非課税枠が多め

つみたてNISAの非課税枠は年間40万円です。購入した年から数えて最長20年間、分配金と譲渡益が課税されません。


そのため、トータルの投資元本は

40万円×20万円=800万円

つまり、つみたてNISAは800万円の投資元本から出た収益が非課税になります。


一方、NISAの非課税投資枠は年間120万円、5年間にわたり非課税になるので、トータルの投資元本は600万円です。つみたてNISAの方が200万円非課税枠が大きいことになります。


40代はそろそろ老後資金の準備を考える年代です。現在、老後に1人2000万円が必要と言われています。


つみたてNISAは、20年という長いスパンで投資できるので、少ないリスクで無理なく老後の資金作りができます。


メリット2:少額で家計に無理なく始められる

つみたてNISAの毎月の限度額は3万3333円です。上限いっぱいに投資した方が複利効果が出やすくなります。


しかし、40代は住宅ローンや教育資金など、お金が多く出ていく時期です。そんなに多くの資金を投資に回せないという人もいると思います。


つみたてNISAは月100円から投資できるので、多くの資金がなくても投資が始められます。また、いつでも積み立て額の変更が可能です。


そのため、「車のローンを払い終わったから投資額を増やそう」、「子どもが大学に入学したから投資額を減らそう」など、家計の状況に合わせて好きなタイミングで増額・減額できるのも嬉しいポイントです。ネットの証券会社では、スマホからでも簡単に変更の手続きができます。


メリット3:厳選された銘柄で安心感がある

つみたてNISAの対象商品は、金融庁が定めた基準をクリアした商品に限定されています。


具体的には、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期の積み立てに適した、公募株式投資信託と上場株式投資信託のみです。そのため、安定的に投資をしたい人に向いています。


非課税期間が5年のNISAでも投資信託を購入できますが、投資信託は、長期間にわたって分散して積み立てることで利益が出やすくなります。


実際に、金融庁のつみたてNISA早わかりガイドブックによりますと、保有期間5年では元本割れしたケースがあったものの、20年間保有すると、元本割れは発生しなかったということです。


実際に運用していると、世界的な新型コロナの流行や、ロシアのウクライナ侵攻など、世界情勢が安定しない時期は、一時的にマイナスになりました。


しかし、その他のほとんどの時期で利益が出ていたので、長く続けるほど、元本割れの心配は少なくなるでしょう。


つみたてNISAは、金融庁が厳選した銘柄で、長期的に安定して運用できると言えます。



つみたてNISAを40代から始めるデメリット2つ

デメリット1:年間の非課税枠が少ない

つみたてNISAの非課税枠は年間40万円です。一方でNISAの非課税枠は年間120万円と3倍です。投資が初めての人にとっては始めやすい金額ですが、投資に慣れている人にとっては、つみたてNISAの非課税枠では物足りなさを感じるかもしれません。

40代では、ある程度まとまった資金がある人もいると思います。手持ちの現金が数100万円以上あり、短期間に効率よく投資したい人には、NISAの方が向いていると言えるでしょう。

デメリット2:選べる商品が少なめ

つみたてNISAの対象商品は、2023年1月17日時点で218本です。そのうち187本が、インデックスファンドです。インデックスファンドは、特定の株価指数と連動するように作られた投資信託で、比較的コストが低く設定されており、投資が初めての人にも始めやすいとされています。

一方で、インデックスファンドよりも大きなリターンを獲得できる可能性がある、アクティブファンドの商品は24本と数が限られています。

また、ネット証券では、100以上など比較的多くの商品を扱っていますが、店舗型の証券会社や銀行は、数を絞って販売しているところが多いので、商品の選択肢は限られてしまいます。

一方でNISAは、上場株式、株式投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など、 幅広い商品に投資可能です。

個別株で欲しい銘柄がある人や、株主優待が欲しい人は、NISAの方がお得に運用できます。


NISAのメリット

NISAのメリットは以下の通りです。

  • 投資で得た利益が非課税になる
  • 確定申告不要
  • 購入回数に制限がないのでリスク分散できる
少額投資非課税制度の名称通り、投資で得た利益は非課税です。そもそも課税という概念がNISA口座にはないため、確定申告も要りません。

NISAは年間120万円の枠がありますが、1回で使い切らなければいけないルールはありませんので、分散して数回にわけて買えます。株式には値動きがあるため、仮に高値で購入してしまっても、再度安値で購入することで平均取得単価を下げられます。

NISAのデメリット

デメリットは以下の通りです。

  • 損益通算や繰越控除ができない
  • 非課税投資枠は再利用できない
  • 翌年への持ち越し不可
  • 1人1口座しか持てない
損益通算や繰越控除は、税制の一つなので最初から非課税であるNISAには使えません。また、非課税投資枠は1回使ったら終わりで、NISAで購入した銘柄を売って非課税枠を再利用することはできません。

NISAの投資枠は1年ごとに更新されるため、持ち越しは不可能です。また、1人1口座しか持てないので、つみたてNISAとの併用もできません。

一般NISAとつみたてNISAの選び方

一般NISAとつみたてNISAは、どちらを選んだらよいのでしょうか。おすすめな人を具体的に解説します。

  • 一般NISAがおすすめな人
  • つみたてNISAがおすすめな人
  • 40代のおすすめ運用

一般NISAがおすすめな人

一般NISAがおすすめできる人は以下の通りです。

  • 100万円以上の預貯金がある
  • 毎年100万円以上の投資余力がある
  • 個別株を買いたい
つみたてNISAは年40万円という制約があるので、「40万円程度の少額では投資にならない!」くらいの余力があるなら、一般NISAを検討してみましょう。

つみたてNISAがおすすめな人

つみたてNISAがおすすめできる人は以下の通りです。

  • 預貯金が10万円程度しかない
  • これといって投資したい銘柄がない
つみたてNISAは、金融庁の監視のもと長期保有に適した投資信託を200本程度厳選しています。特に投資したい銘柄がない人は、ある程度厳選してくれるつみたてNISAの方がいいかもしれません。

預貯金が十分でない人も、年120万円投資枠があるNISAよりも、上限で毎月3万3333円で積み立てられるつみたてNISAがおすすめでしょう。

40代は資金の一部をつみたてNISAで運用するのがおすすめ

資金がある人はNISAがおすすめと言いましたが、証券口座を開いたことがない40代がいきなりNISAから入るのはおすすめできません。


40代になると老後も近づき、老後へ向けた資金準備も考えなければいけません。運用で資産を増やすのが手っ取り早いと感じるかもしれませんが、65歳前後になってリーマンショック級の経済不況が起きれば、投資した株式や投資信託の評価額は一気に目減りします。


いつ大暴落が起きるかは分かりませんが、いつか大暴落が起きることは歴史が証明済みです。そのため、40代はつみたてNISAをメインで老後資金の一部を積み立てていくのが手堅い投資方針だといえるでしょう。

一般NISAとつみたてNISAの切り替え方法

つみたてNISAは一般NISAより後にできた制度のため、すでに一般NISAで開設したNISA口座を持っている人もいるでしょう。あるいは、つみたてNISAの投資枠に物足りない人もいるかもしれません。


ここでは、一般NISAとつみたてNISAの切り替え方法を紹介します。なお、切り替えを予定している年にNISA口座で買付をすると切り替えられなくなるので、注意してください。

  • 同じ金融機関で切り替え
  • 違う金融機関で切り替え

同じ金融機関で切り替える場合

同じ金融機関での切り替えは、簡単です。ネット証券ならオンライン上で完結するように整っています。


同じ金融機関でつみたてNISAと一般NISAを変更することを区分変更での手続きといい、すでに税務署にNISAに関する審査を金融機関が通しているので、手続きが簡素化されています。


金融機関を変えるより圧倒的に楽なので、できれば同じ金融機関で切り替えるのがおすすめです。

金融機関を変えて切り替える場合

金融機関をA社からB社へ変える場合、まずはA社に対してNISA口座を廃止する届け出が必要です。廃止してからでないと、B社へ申し込んでも「他社でNISA口座があるので開設できません」と言われてしまいます。


具体的な手順は以下の通りです。

  1. A社へNISA口座の金融機関を変更する旨伝え、必要な書類を送ってもらう
  2. 記入、送付すると「非課税管理勘定廃止通知書」が返送される
  3. B社へNISA口座の申込みと「非課税管理勘定廃止通知書」を提出
手続き完了まで最大数ヶ月程度かかります。切り替えを検討しているなら10月頃から準備しておきましょう。

iDeCoとNISAの併用は可能!

NISAは1口座しか持てませんが、iDeCoとNISAは両方開設できます。ここでは、iDeCoやNISAとの併用について解説します。

  • iDeCoの概要
  • iDeCoとNISAの併用がおすすめ

iDeCoとは?

iDeCoは、個人型確定拠出年金の略称です。概要については下表の通りになります。

iDeCo
利用できる人20歳以上60歳未満
(2022年5月より65歳未満)
投資可能枠毎年14万4000円〜
81万6000円
(月1万2000円~6万8000円)
運用期間最長で75歳まで
引き出し60歳まで不可
投資できる商品投資信託・保険・定期預金
所得控除あり(掛金拠出時・受け取り時)

NISAと異なり、所得控除を受けながら運用ができるのが大きな特徴です。運用期間も最長75歳までと長く、その間の投資利益は非課税になります。


iDeCoを受け取るときは課税対象になりますが、一時金受取なら退職所得控除、年金受取なら公的年金等控除が受けられます。


一方で、NISAと異なり60歳まで引き出せず、一度開設すると原則として解約できません。

iDeCoとNISAの併用がおすすめ

資産形成には、iDeCoとNISAの併用がおすすめです。理由は以下の通りです。

  • 老後資金はiDeCo、いずれ使うかもしれない資金はNISAで棲み分けができる
  • 非課税枠を最大限活用できる

ある程度資金がある人は一般NISAとiDeCo、資金が乏しい場合はつみたてNISAとiDeCoを併用するとよいでしょう。


iDeCoは手数料がかかりますが、毎年の所得控除で十分元が取れます。

NISAを始めるのにおすすめのネット証券会社

NISAは大半の金融機関で開設できますが、おすすめはネット証券です。


ネット証券の中でもおすすめできる2社をご紹介します。NISA以外でもおすすめなので、下記2社は今すぐにでも口座開設しましょう。

  • SBI証券
  • 楽天証券

SBI証券

SBI証券は、ネット証券最大手です。NISAだけでなく、iDeCoや通常の証券口座としてもおすすめできます。


SBI証券をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 業界トップクラスの商品ラインナップ
  • IPO(新規公開株)の取り扱いはネット証券No.1
  • iDeCoで投資できる投資信託に優良商品が多い
  • 将来投資を本格的にやりたいときでも簡単に広げられる
業界をリードしているネット証券なので、口座だけでも持っておくと役に立ちます。

楽天証券

楽天証券は万人受けではありませんが、初心者や楽天ポイントを普段からよく使う人にはおすすめです。


楽天証券をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 楽天ポイントが投資信託や株式の買付に使える
  • 日経テレコンから日経新聞がタダで読める
  • サイトが初心者向けで分かりやすい
  • SBI証券には劣るが、商品ラインナップは充実している
楽天ポイントは汎用性が高いポイントなので、楽天証券をきっかけに楽天グループのサービスを積極的に利用し、楽天ポイントを貯めてもよいでしょう。

NISAについて不安ならファイナンシャルプランナーに相談

NISAについてどの金融機関や商品を選べばいいか不安な場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)へ相談してみましょう。


マネーキャリアでは、ファイナンシャルプランナーへの無料相談を実施しています。マネーキャリアと提携するFPは、特定の金融機関に所属していない独立系のFPなので、偏った提案や自社商品へのあからさまな誘導はありません。


第三者的な立場として、あなたの資産形成についてアドバイスできます。

まとめ:FPに無料相談してNISAを含めた最適な資産形成をしよう!

ここまで、NISAやつみたてNISA、iDeCoについて解説しました。

  • 投資資金が十分な人はNISA、そうでない人はつみたてNISAがおすすめ
  • NISAは1人1口座しか持てない
  • NISAとiDeCoは併用できるので、投資余力があるなら併用がおすすめ
  • NISAはSBI証券や楽天証券などのネット証券がおすすめ
40代以上で初めて投資を考える人も、決して遅くはありません。1日でも早く将来の資産形成のために行動しましょう。

どうしても不安な人は、マネーキャリア無料相談を活用してはいかがでしょうか。相談満足度は93%で、NISAだけでなく家計相談や保険の見直し相談も可能です。

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NISAやiDeCoをきっかけに、老後の資産形成への準備を一緒に進めていきましょう!

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