店舗総合保険とは?会社を店舗経営のリスクから守るために必要なこと

店舗の様々なリスクに備えるための店舗総合保険ですが、いまいち火災保険との違いが分からない、という方もいらっしゃると思います。ここでは店舗総合保険の特徴や選ぶ際のチェックポイント、保険料のシミュレーションなどをご紹介しています。

▼この記事を読んで欲しい人
  • 店舗総合保険を検討している人
  • 店舗総合保険の内容を理解しておきたい人
  • いま加入している保険を見直したい人

▼店舗総合保険の加入を検討するべき業種
  • 飲食店
  • 美容室
  • エステサロン など

店舗に対する様々なリスクをカバーしてくれるのが店舗総合保険です。

しかし、どのような内容なのか詳しくわからない、という方も多いと思います。内容がわからなければ選ぶことができませんよね?

ここでは店舗総合保険がどのような保険なのか、特徴や保険料、選ぶ際のポイントについてご紹介します。

内容をまとめると

  1. 店舗総合保険は火災保険の他店舗に必要な保険がまとまっている
  2. 火災などの災害での損害に加え、休業時や損害賠償などの費用も補償される
  3. 保険料は店舗の状況にも左右される
  4. 検討する際は、保険金上限額、補償範囲 、店舗に起こるリスクを考えるのがポイント
  5. 特定のリスクがある飲食店や美容院は特約を利用してカバーするのがおすすめ
  6. 法人保険の設計などわからないことがあった場合、マネーキャリアがおすすめ

目次を使って気になるところから読みましょう!

店舗総合保険とは?


店舗総合保険は、

など複数の保険がひとつになった保険です。


火災保険では家屋や家財と対象が絞られています。家庭ならば家や家財が守られるだけでも十分と言えますよね。


一方店舗はどうでしょう?事務所ならば家庭と似たような環境のため十分と感じる方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、お客様が来る店舗ならばどうでしょうか?


お客様が来れば、何らかの原因でケガをしてしまうリスクも考えられます。


食べ物の提供をしていれば心配なのが食中毒です。出てしまった場合には何日間か休業となってしまう可能性もあります。このような事態には対応できないのが火災保険です。


補償を得るためには他の保険の契約が必要になってしまいます。


確かにいくつかの保険を契約することで対処可能かもしれません。しかし、更新時や解約時にはそれぞれの保険で手続きが必要になるため効率も悪く、まとまって管理ができる店舗総合保険がおすすめです。

店舗総合保険の補償対象になる費用

保険会社によって多少違いがありますが、主に以下の種類です。

  • 火災
  • 落雷
  • 風災・雪災など
  • 水災
  • 破裂・爆発
  • 水漏れ
  • 盗難
  • 外部からの衝突・飛来
  • 破壊行為・暴力行為
  • 持ち出し家財の損害

自然災害でも範囲の大きくなる津波地震対象外です。特に地震が起きた後には火事の可能性も高くなりますが、この場合の火事は対象外となることを理解しておきましょう。


風災雪災でどのような被害があるのか分からない方もいらっしゃるかもしれません。

  • 雪の重みで家がつぶれる
  • 強風で屋根が飛んだ
  • 強風で屋根が破損したことにより雨漏りが生じた

などの被害が考えられます。


特に店舗での雨漏りは被害が大きくなる傾向にあります。

  • 商品が濡れる
  • 高額な機材が濡れて故障する

というように、家庭よりも被害が大きくなることが予想されます。


対象範囲を細かく指定するタイプの保険では基本補償に含まれていないことも考えられるため、選ぶ際にはこのような被害が起こりえることも考慮するようにしましょう。


また、特約等を利用することで店舗総合保険の特徴的とも言える補償が利用できます。 

費用補償される費用・損害
休業損失休業時の損害
損害賠償責任費用損害賠償での失費
臨時費用特定の事故時の臨時費用
修理費用特定の事故での修理費
失火見舞費用見舞金
残存物取り片付け費用事故時の片付けや清掃費
地震火災費用地震での火災による損害
損害防止費用消火活動等費
緊急処置費用建物や設備のさびや腐食防止などの緊急処置費

多くの費用が対象となっていることがわかります。


注意が必要な項目として「地震火災費用」が挙げられます。地震が原因でも補償されるなんてありがたいと感じるかもしれませんね。しかし、カバーされるのは保険金額の5%ほどと少なく、十分とは言えない金額なのです。


さらに、商品によっては前提条件として地震保険への加入が必須となっていることもあるため、加入時には地震時の対応も考えておく必要があります。

店舗総合保険で補償される主なリスク

補償される損害は

  • 建物や商品などへの損害
  • お客様に対する慰謝料や治療費
  • 休業

です。


建物や機材への損害はカバーされることは知っているかもしれませんが、お店に置いておいた商品も対象です。ただし、原因となった災害が対象となっていないと利用できません


特に、水災起こりやすい地域がある程度決まっています。ハザードマップなどを確認することで店舗のある地域がどうなのかが分かるため、契約前にしっかりとチェックしておくことをおすすめします。


お客様に対する治療費などは、

  • お客様にケガをさせてしまった
  • 看板が落ちて負傷者が出た
  • 食中毒が起きた

などで発生する損害賠償費用です。


火災保険では想像できないかもしれませんが、店舗総合保険では補償される費用のひとつになっています。


休業」も店舗におけるリスクのひとつです。食中毒発生時の行政指導はもちろん、台風の影響や仕入れ業者が休業することで連鎖的に休業に追い込まれることも考えられます。


このような損害も対象で、粗利分の利益を補償など一定の金額が支給されます。

保険料の決まり方


様々なリスクをカバーしてくれる店舗総合保険ですが、保険料が気になる方は多いと思います。保険料が高額になってしまうと、経営に影響が出てしまう事も考えられます。


どの様な要素で保険料が決まるのでしょうか?保険料が何で左右されるのかを理解しておけば、無駄な補償を省いて料金を抑えることもできます。


また、業種が違うとどれくらい保険料に違いがあるのか気になりますよね?


ここでは保険料を左右する6つの要素と業種ごとの保険料をご紹介していきたいと思います。

保険料を決める要素は主に6項目

要素として挙げられるのは、

  • 保険金額
  • 保険期間
  • 店舗の状況:所在地・専有面積・構造・職種

の6項目です。


保険料は保険金額に比例して高くなっていくのは一般的です。保険期間も影響を及ぼす要素のひとつで、長く設定すると1年間分の保険料は安くなる傾向にあります。


店舗の状況で保険料が変化するのはどういうことなのでしょうか?


まずは所在地について説明します。


場所によって台風の被害や水害などが起きやすい地域がありますよね。このように、所在地によってリスクに違いがあるため、店舗の所在地によって保険料が違ってくるのです。


専有面積は広いほど保険料が高くなります。


構造は耐火性能の有無のことです


ここまでは一般的な火災保険と同じ要素です。


店舗総合保険だけで影響があるのが職種です。例えば、飲食店を例に挙げてみましょう。

  • 料理に使う火で火災のリスク
  • 水道を利用することで水漏れのリスク
  • 食品を扱うことで食中毒のリスク

など、特徴的なリスクがいくつか挙げられます。


このように、職種ごとにリスクに違いがあるため、職種も保険料決定の重要要素となるのです。

保険料を実際にシミュレーション

店舗総合保険を利用した際に、どれくらいの保険料になるのか、いくつかの職種でシミュレーションを行ってみました。

美容室(18席)レストラン(50席)
基本補償600万円800万円
施設賠償責任特約ありあり
生産物賠償責任特約なしあり
業務リスク特約理美容・サロン特約飲食業特約
保険料(月払い)1,670円4,250円

50席ともなるとそこそこ大きな規模のレストランになりますが、月々4,250円で様々な特約を付帯して多くのリスクに備えられることが分かります。


美容室でも施設賠償責任特約を付帯してリスクに備えておいても、1,670円で安心を得ることが可能です。


意外と保険料が抑えられていると感じますよね?これくらいの金額で様々なリスクに備えておくことができるのならば、加入を検討しても良いのではないでしょうか?

店舗総合保険に加入する時にチェックするべきポイント


店舗総合保険の特徴は複数の保険がまとまっているということです。管理も楽になりますが、補償が多岐に渡っているため契約時にチェックすることも多いのです。


ポイントとしては、

  • 上限額
  • 範囲
  • 店舗ごとのリスク

です。


これらのポイントをしっかりと考慮することで、ニーズに合った保険となるのです。しかし、自分のお店についてしっかりと理解していないと、これらのポイントをチェックしてもあまり意味はありません。


それぞれのポイントで気をつけたいことについて、以下でご紹介していきます。

①いくらまで保険金が支払われるか

いくらまで保険金が支払われるのかは、契約時に決めることになります。上限額を自分で決める必要があるのです。


建物の金額だけではなく、店舗に置いてある設備や商品なども考慮して設定する必要があります。


また、このときに注目しておきたいのが「新価」と「時価」です。時価では十分な補償を得ることが難しいため、どちらになっているのかの確認を忘れずに行いましょう。


ここまでご紹介したのは災害で建物や商品に損害が出た際に支払われる上限額です。これ以外に補償ごとに費用が限られていることも忘れてはいけません。


ある保険を例に見てみましょう。

種類上限(保険金上限額に対する割合)
臨時費用30%
残存物片付け費用10%
修理費用30%
損害防止費用実費
ひとつだけ実費となっていますが、その他は個別に上限が設定されています。


また、損害賠償に関する費用は特約で付帯することが多くなるため、付帯する際にこちらも上限金額を自分で決めることになります。どれくらいのリスクに備えておけばいいのか、考えてから設定を行うようにしましょう。

②どこまで補償されるのか

範囲も重要なチェックポイントです。


しっかりと範囲について把握していないと、事故や災害時に保険金を請求しても対象外となって支払われないということも考えられます。


災害の種類も理解しておきたい範囲のひとつです。先ほどご紹介した災害の種類は10種類です。


全て範囲に含まれている商品もあります。しかし、「火災・落雷・破裂・爆発」のみで残りは自由に選ぶ商品(参考:損保ジャパン・お店と事務所の保険)もあるため、チェックしておくことが重要です。


また、損害金の種類も多々あることをご紹介しました。こちらの場合も最初から全て含まれている場合もあれば、自分で付帯する場合もあるのです。そもそも選ぶことができない場合も忘れてはいけません。


補償の取り扱いの有無に違いがあるため、どこまで範囲が広がるのかの確認も必要になります。そのためにはまずお店に必要な補償をしっかりと理解しておく必要があるのです。


ここで注意したいのが保険料との関係です。


様々なリスクに備えるためには範囲を広くしておく必要があります。しかし、それと比例して保険料は上がってしまうのです。


特約などを利用して様々な事態に備えておきたい気持ちもわかりますが、使うものと使わないものをしっかりと見極め、範囲を絞ることで保険料を抑えるようにしましょう。

③店舗が抱えるリスク

店舗総合保険を契約するときに必ず考えておかなくてはいけないのが、店舗が抱えるリスクについてです。


一般的な家庭とは違い、店舗では独自のリスクが付いて回ります。


このリスクは職種によって大まかに分かれることになります。例を挙げると、

  • 飲食店:食中毒
  • 美容院:ケガ
  • 小売店:盗難

などそれぞれに特徴的なリスクが挙げられます。


また、お客様から荷物を預かるようなことがある職種ならば、その荷物を破損してしまうリスクも考えられるのです。


このように、店舗ごとにそれぞれ抱えるリスクは違います


補償内容や範囲を決める際にはこれらのリスクについて考えておく必要があるのです。これらのリスクを理解できれば、それに対する補償がどれなのかも自然と分かるようになります。


しっかりとお店を守るための保険を組み立てるためにも、お店が抱えるリスクについてしっかりと考えることが重要です。

店舗経営で必要な保険に迷ったらまずはマネーキャリアで相談!

店舗経営では保険を利用することでリスクを少なくすることが可能です。


しかし、店舗や職種ごとに必要な保険には違いがあります。自分の職業、店舗でどのようなリスクがあるのかを考えるのはできるかもしれませんが、そのリスクを抑えるために加入すべき保険はどれなのかを探すのは一苦労かもしれません。


保険に関する情報を素早く得られる環境にいる方にとっては、このような保険探しは朝飯前かもしれません。しかし、たいていの方は保険に詳しくないのが現状です。


ひとりで抱えていても進まない場合、相談するのはいかがでしょうか?


店舗総合保険のことなど保険に関する相談は、保険のプロが行っている保険相談がおすすめです。


マネーキャリアでは法人の方も保険に関する相談を行うことが可能です。悩みがあるかたはぜひ利用してください。

飲食店や美容室におすすめの特約とは?

おすすめの特約は、

  • 施設賠償責任特約
  • 生産物賠償責任特約
  • 受託者賠償責任特約

などが挙げられます。


施設賠償責任特約は飲食店・美容室ともにおすすめです。

  • 看板が落ちて車が破損した
  • お客様が濡れた床で転倒しケガをした

など、店舗で起こる事故が原因で損害賠償責任が発生することもあります。このような事態に対処することができる特約です。


生産物賠償責任特約は飲食店で役立ちます。お店が作ったものでお客様に被害が出た際に補償されます。特に食中毒は一度に多数の方が被害に遭うことも多く、損害額は膨れ上がってしまいます。特約カバーすることで損害を抑えることができます。


受託者賠償責任特約は美容室などにおすすめです。美容室へ行くと荷物や上着を預けることになると思いますが、これらを美容室側のミスで汚してしまったり壊してしまう事もあります。このような損害を補償してくれる特約です。


このように、飲食店や美容院など特定の店舗で付帯しておいた方が良い特約もあるため、忘れずに付帯するようにしましょう。

まとめ


いかがでしたか?ここでは店舗総合保険についてご紹介しました。


ここでは、

  • 店舗総合保険は火災保険とPL保険などをまとめた保険
  • 災害などでの損害プラス休業時や損害賠償などの費用も補償
  • 保険料を左右するのは保険金額、保険期間、店舗の状況など
  • 選ぶ際のチェックポイントは保険金上限額、補償範囲 、店舗に起こるリス
  • 飲食店や美容室には施設賠償責任特約や生産物賠償責任特約の付帯がおすすめ

についてご紹介しました。


店舗には独自のリスクが存在することを忘れてはいけません。火災保険である程度のリスクがカバーされても、店舗のみであり得るリスクに対しては対処することができないのです。


店舗ならば様々なリスクを想定し、店舗総合保険への加入をおすすめします。


マネーキャリアでは保険に関する無料相談が利用できます。法人の方でも保険のプロに相談が可能なため、この機会に利用してみてください。


ほけんROOMでは他にも法人保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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