【監修】海外PL保険とは?保険料の目安や補償内容も解説!

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内容をまとめると

  • 海外PL保険に加入することで、自社製品が海外で引き起こしたトラブルに対してサポートを受けられる
  • 海外PL保険の補償内容には、損害賠償金・緊急措置費用・訴訟費用・解決協力費用がある
  • 海外PL保険の保険料は、状況に応じて割引を受けられるようになっている
  • 保険金の受け取り時には、円高・円安を考慮する必要がある
  • 保険や事業のリスクに関する相談は「マネーキャリア」がおすすめ

監修者
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。 以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。 <保有資格>CFP (注)保険の補償内容に関する記載以外の部分について監修を行っています。
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海外PL保険とは?


海外PL保険とは、企業が製造、販売した製品に起因して、海外で他人の身体の障害または他人の財物の損壊による事故が発生した場合において、企業が負担する法律上の損害賠償責任を補償する保険です。つまりPL保険の補償対象が海外に輸出した製品になるということです。


保険料については、企業の売上や補償の対象とする生産物や支払限度額等によって異なります。そのため保険会社に問い合わせるまで分かりません。


しかし、本記事を読んでいる方の中には、保険会社に問い合わせる前に知っておきたいといった方がいるかと思います。


そんな方には保険や事業のリスク対策に詳しい専門家が相談に乗ってくれる「マネーキャリア」が最適です。こちらのサービスでは、企業の経営者の些細な相談事や疑問を専門家がヒアリングし解決してくれます


しかし無理な保険の提案はすることが無く、実際に相談した98.6%の方々が満足しているサービスです。気になる方はぜひご利用ください。

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海外PL保険の補償内容


海外PL保険は、自社の製造物が海外でトラブルを引き起こした際の対応に役立つ保険となっています。


なお補償期間は総じて1年間です。


主な補償内容として、以下の4つが挙げられます。

  • 損害賠償金
  • 緊急措置費用
  • 訴訟費用
  • 解決協力費用

①損害賠償金

何かしらのトラブルが発生した際に、賠償責任を追及される可能性があります。


また、日本国内で販売しているにもかかわらず、商品を海外に持ち出された場合にPL事故が起きても賠償責任を追及される可能性もあるでしょう。


当然そうなれば、被害者に対して損害賠償金を支払うこととなるはずです。損害賠償金は時に高額になる恐れもあります。


その際に支払った賠償金を保険金で受け取ることができるのが、この部分の補償となります。ただし、罰金や違約金または懲罰的賠償金等は除かれます。


企業損害保険に加入する以前に海外に輸出された商品なども、加入時に対象商品として申告することで遡って保険金を受け取ることが可能です。


さらに保険会社によっては、生産品の回収費用なども基本補償に組み込まれている保険もあります。

②緊急措置費用

トラブルの発生時、被害の拡大を防ぐために速やかに対処を行わなければならない状況もあり得ます。


たとえば、自転車や自動車で事故を起こしてしまったときの救急措置など、その際にも費用が発生してしまうでしょう。その際の身体の障害の応急措置や護送などに必要となった費用に対して保険金が発生するのが、この分野です。


また被害拡大を防止した結果、賠償責任を追及されないことが決定した場合でも、トラブルや応急措置などに対して保険金を受け取ることができます

③訴訟費用

海外では訴訟は日常茶飯事なので、製品の欠陥によって海外でトラブルが発生した際に、訴訟に発展することも珍しくはありません。


そして海外の場合、訴訟に関する費用は高額になる傾向があると言われています。勝訴・敗訴の結果を問わず、裁判には多額の費用が必要となります。


そんなとき、弁護士費用や調査費用など訴訟に要した費用全般を補償してくれるのが訴訟費用です。


賠償責任の有無に関わらずカバーが可能なので、加入するのとしないのとでは自己負担額に大きな差が生じます。

④解決協力費用

トラブルが発生すると、訴訟が拡大してしまう可能性があります。


そんなとき、訴訟の調査や防御さらには解決に向けて保険会社に協力するという事態になることもあり得ます。


その協力に際して必要となった活動費や収入の損失を支えることができるのが、この分野となります。ただし保険会社により上限額が設定されており、全額補償というわけではありません。


保険会社は、被保険者の防御すなわち応訴や示談代行も行っています。しかし、国によっては、保険会社が先に立って防御行為を行うことが適切ではないという見解を示すところもあります。


そうした場合には、企業側がすべて補わなければならないといったこともありますので注意が必要です。

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海外PL保険の補償対象になる得る具体的な事故例

海外PL保険は実際どんなトラブルに対して利用できるのか

  • 転売された製品で火災が発生した事例
  • 輸出した製品に対する訴訟事例
以上の2つのシーンの場合をご紹介していきます。

具体的な事故例によって、より海外PL保険の重要性を確認できます。

事例①転売された製品で火災が発生した事例

まず紹介する事例は、製造した製品が転売されて、その製品を購入した方の自宅が火災になった事例です。


概要

こちらの事故の原因となった製品は、日本国内で製造されたマッサージチェアで、何者かの転売により、台湾に在住の方の元に渡りました。ある日マッサージチェア付近の柱が燃え、住宅で火災が発生しました。

その後こちらの住人は、火災の原因がマッサージチェアにあったとして、メーカーに対して、1憶円の損害賠償請求を求めました。

判決

裁判の結果、一審ではメーカー側に対して、約760万円の遅延損害金の支払いを命じましたが、メーカー側がブランドの損失だとして控訴しました。

しかしメーカー側は、早期解決を望んだため、結果的に一審判決額と同額の約760万円で若いすることになりました。


解説

こちらの事例からメーカーが自ら輸出した製品だけでなく、第三者の転売により発生した事故についても、企業側が賠償責任を負う可能性があることがわかります

こちらの事例は企業の手で対策をすることが難しいため、海外PL保険などの保険で対策すべきと言えます。

事例②輸出した製品に対する訴訟事例

続いては輸出した製品に対する訴訟事例を紹介します。


概要

国内で製造した製品は、バッテリー充電器で、ある海外の小売店に輸出して販売されていました。こちらの製品は単体ではなく、玩具、バッテリー充電器、リチウム電池のセットで販売されていました。するとこのセットを購入した消費者の自宅が火災になりました


こちらの被災者は火災保険に加入していたのですが、火災保険で補償されない範囲を、玩具を販売した小売店と、バッテリー充電器を製造したメーカーに対して訴訟をしました。


判決

こちらの裁判の結果は、火災の原因がバッテリー充電器ではなく、リチウム電池にあるとして、小売店とバッテリー充電器を製造したメーカーは責任を回避しました


参考:海外PL事故の賠償責任リスク


解説

こちらの事例により損害賠償金を支払うことはありませんでしたが、裁判をしたことによる訴訟費用はかけるため、その費用約880万円を支払うことになりました。


賠償責任がなくても、裁判をすることで費用がかかります。そのような訴訟費用も海外PL保険では補償することができます。

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海外PL保険の必要性とは?


ここでは企業の経営者にとって海外PL保険の必要性について解説していきます。これまで事例などを用いて、海外PL保険の補償内容などについては理解していただけたかと思います。


しかし中にはまだ必要性が感じられないといった方がいるかもしれません。まず海外PL保険の必要性を簡潔に解説すると以下になります。

  • 海外出張や海外進出に伴うリスクの補償
  • 損害賠償請求に対する対応のための補償
  • 信頼性の向上

上記を詳しく解説する前に、専門家に聞いた方が早いと考えている方もいるかと思います。そんな方々は、「マネーキャリア」をご利用ください。

「マネーキャリア」では法人保険や事業のリスク対策に詳しい専門家が相談に乗ってくれます。相談は何度でも無料です。企業経営で気になることや法人保険について聞きたいことがある方は以下から相談の申し込みをしてみてください。

①海外出張や海外進出に伴うリスクの補償

最初は海外首長や海外進出に伴うリスクの補償について解説していきます。


企業が海外に進出する際には、現地の法律や習慣に不慣れなため、思わぬトラブルが発生する可能性があります。たとえば、現地の顧客に商品を納入する際に、納入時期が遅れたことで顧客に損害を与えた場合や、製品に欠陥があって事故を引き起こしてしまった場合などです。


これらの場合には、企業が損害賠償責任を負う可能性があります。海外PL保険に加入することで、このようなリスクに備えることができます。

②損害賠償請求に対する対応のための補償

次は、損害賠償請求に対する対応のための補償についての解説をしていきます。


海外で事故やトラブルが発生した場合には、被害者からの損害賠償請求が発生する可能性があります。海外PL保険に加入することで、このような損害賠償請求に対して、弁護士費用や和解金の支払いなどに備えることができます。

③信頼性の向上

最後は、信頼性についてです。


企業が海外に進出している場合、現地のビジネスパートナーや顧客は、企業の信頼性や安全性について高い期待を抱いています。海外PL保険に加入することで、企業が万が一の事故やトラブルに対応できることを証明することができ、企業の信頼性を高めることができます

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海外PL保険に付け足すべき特約


保険には、オプションとして基本のものからさらに補償を厚くする「特約」が用意されてます。


海外PL保険では

特約によるサポート内容
生産物回収費用担保特約製品に対して回収(リコール)がかかった際に有効。
製品の欠陥が原因で他者の身体・財物に損害を与えた、あるいは与えることが予測される際に製品の回収費用をサポートする。
不良完成品損害限定補償特約生産・販売している製品が「部品」・「原材料」などである場合に有効。
完成品に対して、含有された自社製品が与えた損害についてサポートする。

一例ですが、このような特約があります。


上記の表のなかだと、1つ目の生産物回収費用担保特約に関しては、製品の種類を問わず全員にリスクのある分野を支える特約です。


なお保険会社によって付加できる特約は異なります。


比較してみて必要な特約がわからない場合は、マネーキャリアで法人保険のプロに無料でご相談ください!

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海外PL保険の保険料の算出方法は?


海外PL保険に加入する場合、保険料も気になると思います。そんな海外PL保険の保険料は、以下の要素により決定されます。

  • 売上高
  • 生産物
  • 支払限度額 など

このような構成要素になるため、同じ業種でも保険の対象とする生産物が異なることで保険料が異なります。そのため相場を出すことも難しいと言えます。

しかしそれでも具体的に金額を知りたい方は、「マネーキャリア」にて専門家に相談することで保険料を知ることができます。

「マネーキャリア」では法人保険や事業のリスク対策に詳しい専門家が、相談者の事業内容等を理解した上で、保険料がどのくらいか算出してくれます

気になる方は以下からお申し込みください。

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おすすめの海外PL保険の加入方法


ここまで海外PL保険の概要や事例を紹介してきました。そこで自社においても、海外PL保険が必要と考えている方もいるでしょう。


そこでここからは、海外PL保険に加入する際の手続きと条件について解説していきます。海外PL保険に加入するには、海外PL保険を扱っている保険代理店や保険会社に問い合わせることで加入できます


その際に条件や具体的な補償内容やプランの説明を受けると思います。代理店から加入することを希望する方は、「マネーキャリア」にご連絡ください。


「マネーキャリア」とは、海外PL保険を含む、法人保険や事業を取り巻くリスク対策に詳しい専門家が、相談に乗ってくれるサービスです。


海外PL保険にただ加入するだけでなく、相談者の事業を潜在的に取り巻くリスクを理解した上で、適切な対策方法の提案もしてくれます。


毎月30社以上の経営者や個人事業主の方に相談されている上に、実際に相談した98.6%の方々に満足していただいています。


相談は何度でも無料なので、興味のある方は以下のボタンからお申し込みください。

参考:保険金を受け取る時には為替リスクに注意!


海外PL保険では、保険金の受け取り時の通貨に関する問題に注意が必要です。


海外でトラブルが発生し賠償責任を問われた際、実際に支払う賠償金は現地の通貨となります。


これに対応するために、海外PL保険では

  • USドル
  • ユーロ
以上の3種類のうちから保険金受け取り時の通貨を選べるようになっているのです。

そこで
  • 自社の生産品はどこの国に対して輸出されているのか
  • 円高であるか、円安であるか
以上の2つのポイントに気をつけましょう。


このポイントをしっかり考慮しなければ、両替のコストなどで無駄な出費を許すこととなってしまいます。

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海外PL保険に関するまとめ


海外PL保険とはどういった保険なのか、そして海外での賠償リスクに備えるため、会社を守るためには海外PL保険は必要であるということがおわかりできたのではないでしょうか。


海外に商品を輸出している企業だけでなく、いまやインターネットでどこの国の方が日本の製品を手に取って使っているか計り知れないはずです。そのためすべての日本の製造会社の方には少しでもあてはまることが、今後現実に起こり得るかもしれないのです。


けれども自分の会社はどういったことがあてはまるのか、わが社の製品にどんなリスクがあるのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。


そのためにもいま一度「マネーキャリア」で法人無料保険相談を活用してみませんか。企業ならではの困りごとや将来へのリスク、そして海外での賠償リスクなど、あらゆるリスクに対しての解決の糸口になるはずです。


ぜひ「マネーキャリア」を利用して、リスクを対処できる企業に発展させていきましょう。


また、ほけんROOM公式では海外PL保険以外にも法人保険に関する記事が掲載されております。ご興味のある方は、他の記事もご覧ください。

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