
更新日:2021/08/26
旅館賠償責任保険とは?旅館やホテルの経営に必要な保険を解説

旅館やホテルなどの経営には、様々なリスクが潜んでいます。それら全般に対して備えられるのあ、「旅館賠償責任保険」です。この記事では旅館賠償責任保険の補償内容や特約、さらには必要性まで、基本的な情報をわかりやすく解説していきます。
内容をまとめると
- 旅館・ホテル経営におけるリスクに総合的に備えられるのが、旅館賠償責任保険
- 預かったもの・提供したもの・施設によるトラブルに対して、旅館賠償責任保険により補償を受けることができる
- 状況に合わせて、特約をつけることで補償の範囲を広げられる
- 旅館賠償責任保険の保険料は、施設の面積などから決定される
- 他の保険を組み合わせて同等のリスクをカバーできるが、総括する旅館賠償責任保険への加入がおすすめ
- 法人向けの保険について、「どれを選べば良いかわからない」「損金割合や返戻率を全ての保険の中から比較したい」と思ったらマネーキャリアの利用がおすすめ!
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目次を使って気になるところから読みましょう!
旅館賠償責任保険とは?
旅館などの宿泊施設を経営している皆さん、きちんと万が一の事態に対して備えていますか?
トラブルが発生したとき、何の準備もしていなければ負担額が著しく膨らんでしまうことも。
旅館を経営する上で必要な備えを集めた保険が、旅館賠償責任保険です。
この旅館賠償責任保険、いったいどのようなことに対して保険金を受け取ることができる保険なのでしょうか。
そこで今回は、旅館賠償責任保険の加入前に知っておくべき知識として
- 旅館賠償責任保険ではどんなものに対して補償を受けられるの?
- 旅館賠償責任保険、プラスすべき特約とは?
- 旅館賠償責任保険の保険料はいくら?
- 旅館などの経営に必要な保険は?迷ったときは!
- 旅館賠償責任保険は他の保険で代用可能?
旅館賠償責任保険の補償内容と保険金
旅館賠償責任保険では
- 預かったものに関するトラブル
- 提供したものに関するトラブル
- 施設によるトラブル
- 損害防止費用
- 緊急措置費用
- 権利保全・行使費用
- 訴訟費用
- 協力費用
①預かったものに関するトラブル
どのようなトラブル?
これは「顧客から預かったもの」と「顧客の携行品」によって、扱いが変わります。
まず宿泊客などの顧客から預かったものに関しては、
- 滅失
- 棄損
- 汚損
- 紛失
- 盗難
- 施設の中で発生した盗難
- 客室内・浴場内の更衣所・洗面所内における財物の紛失
- 客室のロックが破損、それが原因で宿泊客の不在中に客室内の荷物が盗難にあった
- クロークで預っていた宿泊客の携帯品が盗難にあった
- 旅館で預っていた宿泊客の履物を紛失した
- 金庫内(客室に設置のもの)にて保管していた宿泊客の時計が盗まれた
②提供したものに関するトラブル
どのようなトラブル?
旅館などの宿泊施設にて販売・提供した
- 飲食物
- 商品
- 夕食で提供した料理が腐っており、それを口にした宿泊客が食中毒になった
- ホテルでの結婚式で提供された料理にて、食べた出席者が食中毒になった
- ホテルの土産物コーナーで販売されている食品により、食中毒になった
③施設によるトラブル
どのようなトラブル?
経営していると
- 旅館やホテルなどの施設の管理
- 旅館業務を果たすための行為
これらが原因で、顧客などの第三者の身体や財物に損害を与えてしまう可能性もありますよね。
その対人・対物トラブルの際に支払う損害賠償金を、旅館賠償責任保険の保険金で賄うことが可能です。
どうして必要な補償なの?
そもそも施設内でのトラブルに対策を講じるには、ある程度の限界があります。
一切のトラブルが発生しないという確証はどこにもないのです。
そういった点から、この分野の補償は欠かせないものであると言えるでしょう。
具体的な事例とは?
例えば、
- ホテルで火災が発生し、宿泊客が負傷してしまった
- 客室の手すりの腐食が原因で、寄りかかった宿泊客が転落し負傷してしまった
- ホテルのボーイが操作をミス、宿泊客が扉に挟まれ負傷してしまった
このようなトラブルが該当します。
なお施設内で発生した漏水事故も補償対象です。
旅館賠償責任保険に付加するべき特約
旅館賠償責任保険には、商品によって補償をさらに厚くすることができる「特約」が用意されています。
そのなかでも、特にプラスしておくべきものをご紹介しましょう。
- 被害者対応費用補償
- 事故対応特別費用補償
- 食中毒・感染症利益補償
- 対人事故:被害者への見舞金・見舞品の購入費用
- 対物事故:必要費用
- 賠償請求がされた
- 損害賠償請求が発生するおそれがある
- 営業利益
- その他損失
旅館賠償責任保険の保険料
旅館賠償責任保険の保険料は
- 施設の営業面積
- 保険金額
- 自己負担額 など
前述の保険会社の旅館賠償責任保険に
保険金の上限額 | |
---|---|
預かったものに関するトラブル | 高額セット |
提供したものに関するトラブル | 対人事故:3,000万円/1人・1億円/1事故 対物事故:1,000万円/1事故 |
施設によるトラブル | 対人事故:3,000万円/1人・1億円/1事故 対物事故:1,000万円/1事故 |
このような条件で加入・契約をしたと仮定します。
上記の契約条件で、なおかつ旅館・ホテルの総床面積5,000m2の場合の保険料は約148,000円となるようです。
旅館やホテルの経営で必要な保険に迷ったらマネーキャリアで相談!
旅館賠償責任保険は他の保険で代用できない?
旅館賠償責任保険に関するまとめ
旅館賠償責任保険に関する、知っておくべき基本情報について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 旅館・ホテル経営におけるリスクに総合的に備えられるのが、旅館賠償責任保険
- 預かったもの・提供したもの・施設によるトラブルに対して、旅館賠償責任保険により補償を受けることができる
- 状況に合わせて、特約をつけることで補償の範囲を広げられる
- 旅館賠償責任保険の保険料は、施設の面積などから決定される
- 他の保険を組み合わせて同等のリスクをカバーできるが、総括する旅館賠償責任保険への加入がおすすめ

▼この記事を読むべき人
※この記事では具体的な商品の比較や紹介は行っていませんので、詳細は各保険会社の商品ページをご覧ください。
▼旅館賠償責任保険を検討するべき業種
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