旅館賠償責任保険とは?旅館やホテルの経営に必要な保険を解説

旅館やホテルなどの経営には、様々なリスクが潜んでいます。それら全般に対して備えられるのあ、「旅館賠償責任保険」です。この記事では旅館賠償責任保険の補償内容や特約、さらには必要性まで、基本的な情報をわかりやすく解説していきます。

▼この記事を読むべき人

  • 旅館賠償責任保険に加入を検討している
  • 旅館やホテル経営に必要な保険を知りたい
  • 旅館賠償責任保険の基礎知識を身につけたい

※この記事では具体的な商品の比較や紹介は行っていませんので、詳細は各保険会社の商品ページをご覧ください。


▼旅館賠償責任保険を検討するべき業種

  • 旅館業
  • ホテル業 など
宿泊施設を運営している人に降りかかるリスクに総合的に対応できるのが、旅館賠償責任保険です。

そのため、旅館やホテルなどの経営には欠かせない保険と言えるでしょう。


今回は旅館賠償責任保険の基礎知識として、補償内容からその必要性までを詳しく解説していきます。

旅館賠償責任保険とは?


旅館などの宿泊施設を経営している皆さん、きちんと万が一の事態に対して備えていますか?


トラブルが発生したとき、何の準備もしていなければ負担額が著しく膨らんでしまうことも。


旅館を経営する上で必要な備えを集めた保険が、旅館賠償責任保険です。


この旅館賠償責任保険、いったいどのようなことに対して保険金を受け取ることができる保険なのでしょうか。


そこで今回は、旅館賠償責任保険の加入前に知っておくべき知識として

  • 旅館賠償責任保険ではどんなものに対して補償を受けられるの?
  • 旅館賠償責任保険、プラスすべき特約とは?
  • 旅館賠償責任保険の保険料はいくら?
  • 旅館などの経営に必要な保険は?迷ったときは!
  • 旅館賠償責任保険は他の保険で代用可能?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、旅館賠償責任保険に関する知見を広めることができるはずです。

施設にとって必要な補償を見極めるためにも、最後までぜひご覧ください。

旅館賠償責任保険の補償内容と保険金

旅館賠償責任保険では

  • 預かったものに関するトラブル
  • 提供したものに関するトラブル
  • 施設によるトラブル
旅館やホテルなどの経営における、以上3つの損害に備えることができます。

これらのトラブルに関して、
  • 損害防止費用
  • 緊急措置費用
  • 権利保全・行使費用
  • 訴訟費用
  • 協力費用
5つの分野の費用に対して保険金が支払われるのです。

以下ではトラブルごとに、具体的にどのような事例が対象になるのかをご紹介していきます。

①預かったものに関するトラブル

どのようなトラブル?


これは「顧客から預かったもの」と「顧客の携行品」によって、扱いが変わります。


まず宿泊客などの顧客から預かったものに関しては、

  • 滅失
  • 棄損
  • 汚損
  • 紛失
  • 盗難
などのトラブルが発生して賠償金の支払い義務を抱えた場合、旅館賠償責任保険により保険金を受け取ることが可能です。

続いて携行品に関しては、
  • 施設の中で発生した盗難
  • 客室内・浴場内の更衣所・洗面所内における財物の紛失
以上のトラブルに限り、賠償金の支払い義務に対して補償を受けることができます。

どうして必要な補償なの?


商人・商行為には「商法」という法律の遵守が義務です。

そのなかの第594条で「顧客から預かったものでなくても、顧客の携帯品が旅館側の過誤によって盗難被害にあった場合、旅館側に賠償責任が発生する」ということが定められています。

そのため、盗難事件が施設内で発生するケースにも備えが必要なのです。

もちろん紛失などその他損害に関してもリスクが0になることはあり得ませんので、補償をつけておくことが安心でしょう。

具体的な事例とは?


例えば、
  • 客室のロックが破損、それが原因で宿泊客の不在中に客室内の荷物が盗難にあった
  • クロークで預っていた宿泊客の携帯品が盗難にあった
  • 旅館で預っていた宿泊客の履物を紛失した
  • 金庫内(客室に設置のもの)にて保管していた宿泊客の時計が盗まれた
このようなトラブルが該当します。

②提供したものに関するトラブル

どのようなトラブル?


旅館などの宿泊施設にて販売・提供した

  • 飲食物
  • 商品
これらが被保険者の手を離れてからトラブルが発生し、第三者の身体や財物に損害を与えてしまうこともあります。

このような事態における損害賠償金に対しても、旅館賠償責任保険では保険金が支払われるのです。

どうして必要な補償なの?


飲食物などによる食中毒は、1度の発生で大多数に被害が及ぶ可能性があります。

そうなれば必然的に賠償総額も膨らんでしまうという結果になってしまうのです。

万が一の際の負担の大きさも考えれば、この補償は必須と言えるでしょう。

具体的な事例とは?


例えば、
  • 夕食で提供した料理が腐っており、それを口にした宿泊客が食中毒になった
  • ホテルでの結婚式で提供された料理にて、食べた出席者が食中毒になった
  • ホテルの土産物コーナーで販売されている食品により、食中毒になった
このようなトラブルが該当します。

③施設によるトラブル

どのようなトラブル?


経営していると

  • 旅館やホテルなどの施設の管理
  • 旅館業務を果たすための行為

これらが原因で、顧客などの第三者の身体や財物に損害を与えてしまう可能性もありますよね。


その対人・対物トラブルの際に支払う損害賠償金を、旅館賠償責任保険の保険金で賄うことが可能です。


どうして必要な補償なの?


そもそも施設内でのトラブルに対策を講じるには、ある程度の限界があります。


一切のトラブルが発生しないという確証はどこにもないのです。


そういった点から、この分野の補償は欠かせないものであると言えるでしょう。


具体的な事例とは?


例えば、

  • ホテルで火災が発生し、宿泊客が負傷してしまった
  • 客室の手すりの腐食が原因で、寄りかかった宿泊客が転落し負傷してしまった
  • ホテルのボーイが操作をミス、宿泊客が扉に挟まれ負傷してしまった

このようなトラブルが該当します。


なお施設内で発生した漏水事故も補償対象です。

旅館賠償責任保険に付加するべき特約

旅館賠償責任保険には、商品によって補償をさらに厚くすることができる「特約」が用意されています。


そのなかでも、特にプラスしておくべきものをご紹介しましょう。

  • 被害者対応費用補償
  • 事故対応特別費用補償
  • 食中毒・感染症利益補償
それぞれを解説していきます。

なおこちらは全ての商品に付随するものではございませんので、ご注意ください。

被害者対応費用補償

こちらの特約では、
  • 対人事故:被害者への見舞金・見舞品の購入費用
  • 対物事故:必要費用
これらに対してサポートを受けることが可能です。

事故対応特別費用補償

前項でご紹介した基本補償の対象となる損害に限り
  • 賠償請求がされた
  • 損害賠償請求が発生するおそれがある
上記の場合に、被保険者がその対処のために支出した費用をサポートします。

食中毒・感染症利益補償

食中毒や感染症の発生によって売上が減少した場合、所定期間の
  • 営業利益
  • その他損失
に対し、サポートを受けることが可能です。

旅館賠償責任保険の保険料

旅館賠償責任保険の保険料は

  • 施設の営業面積
  • 保険金額
  • 自己負担額 など
施設を構成するこのような要素を鑑みて決定されます。

参考程度ではありますが、三井住友海上「旅館賠償責任保険」の保険料例を挙げましょう。


前述の保険会社の旅館賠償責任保険に

保険金の上限額
預かったものに関するトラブル高額セット
提供したものに関するトラブル対人事故:3,000万円/1人・1億円/1事故
対物事故:1,000万円/1事故
施設によるトラブル対人事故:3,000万円/1人・1億円/1事故
対物事故:1,000万円/1事故

このような条件で加入・契約をしたと仮定します。


上記の契約条件で、なおかつ旅館・ホテルの総床面積5,000m2の場合の保険料は約148,000円となるようです。

旅館やホテルの経営で必要な保険に迷ったらマネーキャリアで相談!


「自社にとって旅館賠償責任保険の加入は必要なのだろうか?」「加入したとして、どの特約を付加したら良いかわからない」「保険料の見積もりを行いたい」などなど…。


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旅館賠償責任保険は他の保険で代用できない?

旅館賠償責任保険は本当に必要なのでしょうか?

他の保険で代用できないか、旅館賠償責任保険の補償内容と同じものをサポートしてくれる保険をご紹介していきます。

▼預かったものに関するトラブル

顧客の携行品などに損害を与えた場合は、
  • 施設賠償責任保険
で補償されます。

▼提供したものに関するトラブル

旅館やホテル側が提供した飲食物や商品による損害は、
  • PL保険
で補償を受けることが可能です。

▼施設によるトラブル

施設が原因となって起きた損害は、
  • 法人向け火災保険・地震保険
  • 施設賠償責任保険
  • 民泊保険
以上の保険で補償されます。

▼いろいろな保険を組み合わせるのは問題?

他の保険でカバーできるなら、それでも問題ない気はしますよね。

しかし複数の保険を組み合わせて加入すると、補償内容が重複する可能性があります。

さらに保険証券が複数枚になってしまうので、管理が煩雑になってしまうというデメリットもあるのです。

結果としてすべてを総括する旅館賠償責任保険への加入が、一番安心できる保険だと言えるでしょう。

まとめ


旅館賠償責任保険
に関する、知っておくべき基本情報について解説してきましたがいかがだったでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 旅館・ホテル経営におけるリスクに総合的に備えられるのが、旅館賠償責任保険
  • 預かったもの・提供したもの・施設によるトラブルに対して、旅館賠償責任保険により補償を受けることができる
  • 状況に合わせて、特約をつけることで補償の範囲を広げられる
  • 旅館賠償責任保険の保険料は、施設の面積などから決定される
  • 他の保険を組み合わせて同等のリスクをカバーできるが、総括する旅館賠償責任保険への加入がおすすめ
  • 疑問や不安は、マネーキャリアで相談しよう!
でした。

従業員にとっても宿泊客にとっても、安心の元となる旅館賠償責任保険。

この記事を読んだ方が1人でも多く加入を検討してくださると、私どもとしても嬉しい限りです。

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