更新日:2025/01/30
東京海上日動の請負業者賠償責任保険とは?費用や保険料などを解説
請負業者賠償責任保険とは、工事中の事故により、第三者等に損害を与えた際の費用を補償する保険です。東京海上日動でも請負業者賠償責任保険を提供しています。こちらの記事では、東京海上日動の請負業者賠償責任保険における補償内容や保険料などについて解説しています。
目次を使って気になるところから読みましょう!
請負業者賠償責任保険とは?
請負業者賠償責任保険とは、工事や作業中に誰かのモノを壊してしまったり、誰かをケガさせてしまった場合に負う法律上の賠償責任が補償される損害保険です。
工事現場での事故リスクは常にあり、どれほど注意していても、人為的ミスは起こりうるものです。
通行人にけがをさせてしまったり、ましてや死亡事故につながるようなことになってしまうと大変です。従業員のミスで高額な賠償責任をかかえるまえに、賠償保険にはかならず加入しておかなければなりません。
また、元請けがすでに保険に加入しているという場合であっても、元請けの保険を使うのは抵抗感があったり、元請けから賠償請求されたりすることもあるので、下請け事業者であっても確実にそなえておきましょう。
この記事では、東京海上日動の請負業者賠償責任保険について以下の内容をご紹介してきます。
- 東京海上日動の請負業者賠償責任保険の補償内容
- 東京海上日動の請負業者賠償責任保険で支払われる保険金
- 東京海上日動の請負業者賠償責任保険を契約する条件
- 【参考】個人事業主の中で請負業者賠償責任保険に加入すべき業種
東京海上日動の請負業者賠償責任保険の補償内容
東京海上日動の請負業者賠償責任保険の補償内容は以下の通りです。
- 仕事の遂行に起因する対人・対物事故への賠償
- 施設の欠陥に起因する対人・対物事故への賠償
- 建設工事中に誤って建築資材を落下させてしまい、通行人がケガをした
- 外壁塗装の作業中に、駐車していた車に誤って傷をつけてしまった
- 仮設の資材置き場の管理ミスで、資材置き場で火災が発生し、近隣の建物に燃え移った
東京海上日動の請負業者賠償責任保険に付帯できるオプション補償
東京海上日動の請負業者賠償責任保険に、付帯できるオプション補償はさまざまあります。
基本補償はシンプルですが、豊富なオプションがありますので、自社の事業にあった内容にカスタマイズできるのが特徴です。
東京海上日動での請負業者賠償責任保険で付帯できるオプション補償の一部が以下です。
- 管理下財物損壊担保特約条項
- 支給財物損壊担保特約条項
- リース・レンタル財物損壊担保特約条項
- 被保険者間交差責任担保特約条項(Full Way・Both Way)
- 初期対応費用担保特約条項
- 事業継続対応費用担保特約条項
- 訴訟対応費用担保特約条項
- 財物損壊の範囲拡大に関する特約条項
- 地盤崩壊危険担保特約条項
- 人格権侵害担保特約条項
- 工事遅延損害担保特約条項
- データ損壊担保特約条項
- 被害者治療費用担保特約条項
- 求償権不行使特約条項
- 損害賠償請求ベース特約条項
- エアコンの点検作業中、工具で配線に接触させてしまい、配線がショートしてしまった
東京海上日動の請負業者賠償責任保険で支払われる保険金
- 法律上の損害賠償金
- 争訟費用
- 損害防止軽減費用
- 緊急措置費用
- 協力費用
オプション補償で支払われる保険金
先ほどご紹介したオプションの特約の多くは、基本補償の補償内容を拡大するもので、基本補償の支払限度額の範囲内で補償されるものがほとんどです。
一方で、以下の特約は、基本補償の支払限度額とは別に限度額が設定され、保険金が支払われます。
- 初期対応費用担保特約条項
- 事業継続対応費用担保特約条項
- 訴訟対応費用担保特約条項
タイプ | 支払限度額 (1事故) | うち身体障害 見舞費用 |
---|---|---|
標準 | 1,000万円 (※1) | 10万円(1被害者) |
ミニプラス | 150万円 (※1) | 3万円(1被害者) |
ミニ | 100万円 (※1) | 1万円(1被害者) |
- 1事故・保険期間中につき1,000万円(※1)
- 上記支払限度額のうち、再発防止コンサルティング等費用は1事故につき500万円(※1)
- 縮小支払割合はなし。ただし、再発防止コンサルティング等費用は90%
東京海上日動の請負業者賠償責任保険で保険金をお支払いできな主な場合
東京海上日動の請負業者賠償責任保険の基本補償では、以下のような場合、保険金がお支払いされません。
主な場合は以下になります。
- 施設である建物外部から内部への雨・雪等の浸入・吹込み
- 飛散防止対策などの損害発生の予防に必要な措置を取らずに行われた作業による塗料その他の塗装用材料・鉄粉・鉄錆または火の粉の飛散・拡散
- 石綿(アスベスト)・石綿の代替物質の発がん性その他の有害な特性
- ご契約者・被保険者の故意
- 地震・噴火・洪水・津波・高潮 等
- 記名被保険者等が占有・使用しているもので、直接作業を加えているまたは、借りている財物の損壊について、正当な権利を有する者に対して負担する法律上の損害賠償責任
- 支給財物の損壊について、被保険者が正当な権利を有する者に対して負担する法律上の損害賠償責任
- 作業場・施設内部または、一時的にこれらの場所の外部で使用・管理しているリース・レンタル財物の損壊について、被保険者が正当な権利を有する者に対して負担する法律上の損害賠償責任
- 土地の掘削、地下または基礎に関する工事の遂行に伴って不測かつ突発的に発生した地盤の崩壊(沈下、隆起、土砂崩れ等)または地下水の増減によって生じる土地や工作物等の損壊について、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担した場合
- 仕事の終了・引渡し・放棄の後にその仕事の結果に起因して発生した事故
- サイバー攻撃
東京海上日動の請負業者賠償責任保険を契約する条件
- 契約対象となる業種や作業や施設
- 保険期間と支払限度額・免責金額
- 請負業者賠償責任保険の保険料について
- 【参考】個人事業主の中で請負業者賠償責任保険に加入すべき業種
契約対象となる業種や作業や施設
保険期間と支払限度額・免責金額
請負業者賠償責任保険の保険料について
東京海上日動の請負業者賠償責任保険の保険料について解説します。
保険料は、以下の要素で算出されます。
- 仕事の具体的な内容
- 完成工事高、請負金額等
- 過去の事故歴
- ご契約条件(支払限度額や免責金額、特約のセットなど)
【参考】個人事業主の中で請負業者賠償責任保険に加入すべき業種
個人事業主の中で請負業者賠償責任保険に加入すべき業種は、一人親方として以下のような事業を行っている方です。
- 建設業
- 工事業(下請け)
まとめ:東京海上の請負業者賠償責任保険について
この記事では、東京海上日動の請負業者賠償責任保険について、以下の内容をご紹介しました。
- 東京海上日動の請負業者賠償責任保険は充実した基本補償と、さまざまなオプション特約がある
- 損害賠償金の他、費用補償があるため、事故の初動対応から、賠償金を支払うまでのさまざまな過程に対応できる
- 仕事の結果に起因した事故や、工事の対象となる物件の損壊などは別途保険手配が必要
- 保険期間は、年間包括契約とスポット契約が選択できる
- 各種工事や作業を行う事業者が対象だが、個人事業主や一人親方も加入できる