【FP監修】学資保険をおすすめしない4つの理由と増える2つの運用方法

学資保険をおすすめしない理由は学資保険の返戻率や流動性、カバー範囲やリスクなど多方面に及びます。教育費は学資保険で準備する必要性は無く、効率が良く損しない方法は他にもあります。実は類似の保険商品で賄う、投資生商品を組み合わせる方がおすすめできる点が多いのです。

この記事の監修者
菊原 浩司
人生最大の買い物である不動産と保険を中心としたコンサルティングを行っています。不動産は『買っておしまいではなく、管理・資産計画まで含めた総合的なサポート』を保険は『保険貧乏にならないよう、必要な保証を必要な期間だけ』を理念としております。 独立系FPとして業務を行っており、顧客を最優先したコンサルタントを行っております。他のFPにはない、広い分野での選択肢を提案していきます。

学資保険をおすすめしない4つの理由!学資保険じゃお金は増えない

学資保険とは、子どもの成長・進学に合わせて祝い金を受け取れ、また親に万一のことがあった場合の保障も受けられるという保険商品です。

一方で、ネットや情報誌では「今の学資保険はおすすめしない!」などの情報が錯綜しており、本当に学資保険で教育費を積み立てるべきか悩む方は多い様です。

実はこの主張はもっともで、結論から言いますと、学資保険は誰に対しておすすめなのか判然としないのです。


そこで、この記事では

  • 学資保険をおすすめしない4つの理由
  • 学資保険の代替案2つの解説
  • 外貨建て保険の方が学資保険よりも人気の理由
の3点を解説していきます。

学資保険より効率良く返戻金を増やす方法を知りたい方は、以下のリンクをクリックして下の見出しに飛んでください。


この記事を読めば、学資保険以外の教育資金準備方法、資産運用する方法が理解でき、お子様の教育費を効率的に積み立てる知識が身につきます。

それでは、学資保険を取り巻く現状について多角的に分析してまいりましょう。

子どもが生まれたら学資保険という考えを見直そう

実際、どれくらいの人が学資保険に入っているのかという調査を見てみましょう。


2012年度の段階では69.7%の子連れ世帯が学資保険に加入しています。(ウイメンズパークの調査(2012年12月19日~2013年1月8日))


最新の2017年度の調査でも約6割の子連れ世帯が学資保険に加入しているというデータがあります。(NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ。


これだけを見ると、皆が入っているのだから学資保険はおすすめではないか、という気持ちになります。


しかし、実は世代が変わってきていることもあり学資保険に加入する世帯割合は減少してきています。


実際、私は学資保険についての現状を調査する中で、最終的に「学資保険はおすすめしない」という結論に至りました。


また、ほかの理由として「自分(親)の時は、学資保険に入っていたから」ということもあるでしょう。


しかしながら、昨今は近年類を見ない低金利時代であり、保険商品を取り巻く環境は大きく変化しています。


今までの常識は、いったん通用しないものと考えて、現状を冷静に分析するべきではないでしょうか。

学資保険のおすすめしない理由1「金融商品として大きくは増えない」


学資保険に限らず、保険商品を購入することは、少なからず投資行動の側面があります。

もちろん、学資保険の場合、親が死亡するなどの場合に以降の保険料の支払いが免除されるなどのポイントはあります。


※この点については、最後のほうの代替保険の説明で詳述します。


しかし、契約時に設定した時期における祝い金や、満期時の受取金など、「何事もなかった時」の受取金総額を検討すると、必ずしも学資保険はおすすめし難いものであることが明らかになってきます。

決して高くない学資保険の返戻率

貯金しないで、学資保険に資金を投入する理由としては、「貯金するよりも高い利回りを期待できる」ことにあるでしょう。


しかし、実際返戻率を年利に換算しなおすと、あまり高くないことが判明します。

  • 定期預金 やや高い:(0.1~0.3%) 
  • 低解約返戻金型終身保険 高い:110~120%(1.3~1.5%)
  • 個人向け国債(変動10年)やや低い:(0.05% ※) 
  • 投資信託 高い:[2~7%]

また、学資保険には満期まで払い続けても元本割れする商品があります。


医療保障など学資以外の保障がついた商品はオプション的に保険機能が強化された商品には、オプション分の保険料も上乗せされているため、支払った額よりも戻ってくる額の方が少なくなるのです。


そのため、基本的には学資保険と、死亡保障・医療保障は分けることをおすすめします。

学資保険のおすすめしない理由2「資金の流動性」

「流動性」とは、「いつでも好きなときに現金化することができるか」という要素です。


しかし、学資保険は18歳まで払い込みをし、18歳で保険金の受け取りということが決まっているので何か予想外のことが起こったときに融通が利かなくなることが起こります。


学資保険を除く多くの保険商品、投資商品は継続するかどうかは任意で決めることが出来ますが、学資保険にはその選択がないので、継続してもっと増やすということが出来ません。


解約もしづらく、契約の延長が出来ない流動性の悪さは学資保険のデメリットと言えるものでしょう。

決まったタイミングでしか保険金、祝い金、満期金を受け取れない

これは、学資保険の個性なのでおすすめしない理由にならないこともあるでしょう。


しかし、収益性(年利)が同じならば、流動性は高いに越したことはありません。


類似の性格をもつ低解約返戻金型終身保険をみたときも、一度払い込んでしまえば、(返戻率が100%を上回ることから)いつでも気軽に引き出せる(逆に言うと解約しないで寝かしておける)ため、こちらに軍配が上がります。

学資保険のおすすめしない理由3「学資保険の保障」

学資保険には、祝い金や満期受取金のほか、親の生命保険や子どもの医療保障が特約としてついているものがあります。


しかしながら、あえて学資保険に一本化することはおすすめしません。

その理由は、保障内容がさほど充実していないからです。

医療保障としてはイマイチ

具体的には、共済や医療保険(とりわけ共済)は、幅広い範囲の保障が月々1000円程度からの安価な掛け金で得られます。


もちろん、学資保険でも特約を付けることで保障範囲を拡げることはできますが、性質上成人後の医療に対して保障を付けることはどうしてもできません(満期になってしまうため)。


したがって、特約目当てで学資保険に加入することはおすすめできません。

学資保険のおすすめしない理由4 学資保険のリスク

学資保険の祝い金の金額や時期は、契約時に決定します。


それに伴い、次の2つのリスクが懸念されます。

  • インフレリスク
  • 中途解約リスク

以下、順番に見ていきましょう。

学資保険にはインフレリスクがある

将来において、物価(≒金利)が上昇した場合において、当初の金利(返戻率)では、対処できないことになります。

※これらに対処するには、金利情勢に応じてフレキシブルに金利が変動する個人向け10年変動国債や変額型の個人年金保険がおすすめです。


途中解約のリスク

途中解約をしないためには、

  • 契約者貸付制度を利用する
  • 一部解約をする(保険料を下げる)
  • 払い済み保険にする

などの対策がありますが、本稿の趣旨から外れるので詳述は避けます。


学資保険でありがちなのは、保険料の設定を高くしがちなことです。


途中解約をするということはそれなりのリスクが生まれるということである。


この学資保険の場合には年数が経てば経つほど返戻率が増えるようになっています。


それが途中解約をするとそれが返ってこなくなるのです。


もちろん、そのほうが祝い金や満期受取金は高くなりますが、このように受取金を増やすのが目的であれば、次の項目で述べる選択肢を検討することのほうをおすすめします。

学資保険の代わりに検討すべき2つの保険とは


学資保険という呼び方はしないものの、学資保険と似た使い方ができるものとして、
  • 低解約返戻金型終身型保険
  • ドル建て保険

があります。

解約返戻金や満期の際の一時金や年金払い制度を学費の支払いに充てるというものです。


以下、詳しく見ていきましょう。

低解約返戻金型終身型保険

死亡保険の一種で、払い込み期間中に中途解約をした場合の返戻金が少ないのが名前の由来となっています。

具体的には、時期にもよりますが返戻率は約70%です。


その代わり保険料は、通常の死亡保険よりも安く抑えられています。


また、一度払い込みが完了すると返戻率は大きく上昇するという特徴を持っており、したがって、中途解約のリスクは大きいですが、反対に、絶対に中途解約しないというのであれば、学資保険と比較して次のようなメリットが目立ちます。

  1. 保険料が安い(上述)。
  2. 親が死亡または高度障害状態になった場合、直ちにまとまったお金の給付が受けられる。
  3. 子どもが生まれる前でも加入できる。
  4. 学資保険よりも(払込後の)返戻率が高い

2について、学資保険の場合は親が死亡した場合、以降の保険料の支払いが免除になりますが、あくまで給付が受けられるのは契約時に設定した年齢や満期時になります。


一方で、死亡保険の場合には、契約の性質上、死亡という事実が発生した場合、直ちに契約時に設定した給付が受けられます。


どちらがおすすめなのかは、一概には言えませんが、親が死亡するという緊急事態に対処するには、まとまったお金を直ちに受け取れたほうが狼狽しないでよいのではないでしょうか。


3について、学資保険の場合子どもが存在していることが前提となっています。


もちろん、学資保険も出産140日前(妊娠6ヵ月)からなら加入できるなど、一定の配慮がなされてはいます。


他方で、死亡保険の場合、そもそも被保険者が子どもに限定しないため、いつでも加入することができます


4については、学資保険の返戻率を期待して加入することはおすすめしないとすでに述べました。


低解約返戻金型終身型保険は、上述の通り、払い込み完了までは返戻率は低いものの、完了後は一般的な学資保険を上回ります。


以上の理由から、少なくとも学資保険のみで親の死亡をカバーしようとするよりは、低解約返戻金型終身型保険にも加入しておいたほうが、おすすめできる
ということになります。

米ドル建て保険など、外貨建て保険商品における金利の魅力

低解約返戻金型終身型保険(死亡保険)は上のようにおすすめできる(できた)のですが、昨今の金利情勢の影響を受けて値上げや販売停止に追い込まれているところも少なくありません。


そこで注目されているのが、米ドル建て保険(外貨建て保険)です。


その名の通り、円貨ではなく米ドルをベースとした給付を受けられることで、米ドルの金利水準の恩恵を受けることができます。


原則として保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受け取りはドルで行いますが、特約を付ければこれらを円貨で行うことも可能です。


※ただし、円貨で受け取る場合は為替の影響を受け、具体的にはドル安円高になっていた場合は、為替差損(元本割れ)を被る可能性もある。


米ドル(アメリカ)は、ご存知のように2015年12月より、政策金利の引き上げに入っています。

※他方で日本は、マイナス金利を導入するなど低金利が長引いています。


もちろん、今後も順調に金利が上昇しない可能性もありますが、現行の政策金利水準(1.00~1.25%)を維持するならば、日本では得難い金利を(ドル建てという意味では)確実に得ることができます。


したがって、ドル建て保険のおすすめポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 高金利(高返戻率)が期待できる。
  2. 円貨でも受け取り出来る(為替の影響を受けます)。
  3. 円貨で受け取る場合、契約時よりもドル高円安になっていた場合は、為替差益も享受できる。
  4. ドルそのままで受け取ることもでき、将来子どもが留学した場合などには、為替リスクを考えずに高金利の恩恵を享受できる。

参考:類似の商品として、外貨預金や(レバレッジ1倍の)FXがあります。


FXの中には、外貨での受け取りも可能なものもあり、ますますドル建て保険と類似します。


ただし、外貨預金やFXの場合は、保険ではないので、

  • 毎月の保険料支払いがない(自分で考えて積み立てしないといけない)。
  • 保険ではないので、特約を付けてカスタマイズすることはできない。
  • FXの場合、レバレッジを1倍より上げると、リスクがより高まる。

などの違いがあります。


これらを踏まえて、米ドル建て保険を中心とした運用を検討されることをおすすめします。

【外貨建て保険】外貨投信と保険のハイブリッド商品の実力とは

皆さんが学資保険の加入時に一番気になるポイントはズバリ「返戻率」ですよね?


一方で、現在の学資保険は利率が低くおすすめしないと説明してきましたので、皆さん教育費の積立方法についてお困りのはずです。


そんな皆さんには是非「外貨建て保険」を検討することをおすすめします。


実は、学資保険の代わりに、高金利な外貨建て終身保険を10年程度運用するユーザーが近年増加しているのです。


円建て保険よりも高金利な外貨建て保険なら、積立利率3.00%を超え、それに伴い返戻率が110%を軽く超える商品もあります。


学資保険の中でも一番の返戻率を誇る商品で最大107%程度ですので、その差は説明するまでもないでしょう。


ただし、いくらメリットの多い外貨建て保険でも為替リスクなどのデメリットもあります。


投資性の高い保険商品でもありますので、資産形成を総合的にアドバイスしてくれるFPなどお金のプロに相談してから加入を検討することを推奨します。


ほけんROOM相談室」なら完全無料で保険相談を受けることができますので、外貨建て保険を含めた教育費の準備に是非、活用してみてください。

まとめ:学資保険よりも外貨建て保険などの方が返戻率が高くおすすめ

いかがだったでしょうか。


この記事では、

  • 学資保険をおすすめしない4つの理由
  • 学資保険の代替案2つの解説
  • 外貨建て保険の方が学資保険よりも高金利で増えやすい

の3点を解説してきました。


本稿の目的は、学資保険をおすすめしない理由と他の選択肢を列挙することで、安易に学資保険を契約する人を少しでも減らすことにありました。


しかし、一方で学資保険の特徴を理解したうえで、契約することは十分あり得ます。


ただその場合も、子どもの将来のことを考えすぎるあまり、保険料の設定を見誤らないようにするなど注意しないといけない点はあります。


本稿が、子どもたちの将来を少しでも明るくできることを切に希望しております。

ランキング

  • 学資保険の見直しの極意はココだ!早めに学資保険を見直そう!
  • プレゼントキャンペーンに騙されず、"お得に"学資保険に加入をしよう
  • 学資保険の無料相談で商品を貰えるキャンペーンまとめ【2018年最新】
  • 【アンケート結果】学資保険を高返戻率・人気ランキングで分類比較!
  • 離婚後の養育費問題。学資保険は養育費に含まれる?含まれない?
  • 母子家庭で子どもの為に学資保険に加入する時に必ず知っておきたい事
  • 学資保険なんていらない!学資保険不要論の4つの根拠をご紹介!
  • 学資保険に入ってないけど大丈夫?教育資金の準備方法を徹底解説!
  • 学資保険は損?学資保険のお得な選び方と注意点を分かりやすく解説!
  • 学資保険の選び方がわからない?特約や満期金の受け取り時期も解説!
  • 子供のために学資保険は入っておくと助かります。むしろ必要です。
  • 学資保険分で住宅ローンの繰り上げ返済をやることがお得な理由を解説
  • 児童手当で学資保険に入る家庭の割合は?賢い児童手当の使い道とは?
  • 兄弟の学資保険どうしてる?兄弟割引で保険料節約&返戻率アップ
  • 学資保険の加入率はどのくらい?その必要性と加入時の注意点を解説!
  • 3つのメリットとデメリットを知って学資保険の加入を見極めよう
  • 学資保険に潜むデメリット、デメリットを抑えて学資保険を活用しよう
  • 学資保険の必要性を徹底解説!子どもの学費準備の方法は多様!
  • これから学資保険の準備を考えている方へ。みんなはどうしてる!
  • 学資保険は必要ない?メリットvsデメリットを徹底解説します!
  • あなたは加入する?学資保険の必要性と不要だと思えるデメリット
  • 学資保険の4つのメリットと4つのデメリットを理解しましょう