小学生からの学資保険加入は損?子供が小学生でも入れる学資保険とは

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子供が小学生になったけれど学資保険に入ってない方も多いでしょう。今回、8歳や9歳といった小学生から学資保険に入るのは損なのかや、小学生でも入れるおすすめ学資保険を解説します。また、定期預金やつみたてNISAなど学資保険以外で教育資金準備をする方法も解説します。

内容をまとめると

  1. 小学生から学資保険に加入することはおすすめできない
  2. その理由は、返ってくるお金が少ないこと、保険料が高くなることが挙げられる
  3. 一応、小学生から加入できる学資保険はあるが、他の積立方法の方がおすすめ
  4. 小学生から教育費を積み立てるならつみたてNISA、外貨建て保険などが良い
  5. 自分の家庭はどのつみたて方法が良いのか知りたいという人は、お金のプロに無料相談るのがおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会にお金の悩みを解決しよう!

子供が小学生から学資保険に入るのは遅い?小学生でも入れる学資保険とは


学資保険は、子供が小さいうちに入る方が有利だとされており、小学生になってから入るのは遅いと諦めている親御さんも多いでしょう。

教育にお金が多くかかるのは高校や大学に入ってからなので、小学生から入っても十分間に合う可能性があります。

小学生のうちに保険に入ることを検討しても、十分にメリットがあります。

今回の記事では以下の内容を解説しています。
  • 小学生からの学資保険をおすすめしない理由
  • 小学生からでも入れる学資保険はある
  • 学資保険に入ってない場合のおすすめ教育資金貯蓄方法
  • どの方法で教育資金を準備すべきか?
  • 「外貨建て保険」で教育資金を積み立てるのもおすす
学資保険のほかに返戻金を増やす方法を知りたい方は、以下のリンクをクリックしてください。

最後までお読みいただければ、学資保険について理解が深まると同時にそのほかの積み立て方法もご理解いただけるでしょう。

教育資金をどのように積み立てていこうかと悩んでいる親御さんは、ファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。

小学生からの学資保険がおすすめできない2つの理由

冒頭でも述べたように、小学生からでも学資保険に加入することができます。

しかし、以下の2つの理由から小学生が学資保険に加入することはおすすめできません。
  • 小学生から学資保険に加入すると貯蓄期間が短くなり返戻率が下がる
  • 小学生から学資保険に加入すると月々の保険料が高くなる
この2つのデメリットは、具体的にどういうことなのか、具体的にみていきましょう。

小学生から学資保険に加入すると貯蓄期間が短くなり返戻率が下がる

返戻率というのは、支払った金額に対する受け取り保険金額の割合をいいます。


返戻率の計算方法

満期保険金(+祝金)÷支払い保険料総額×100

保険は支払ってから満期金を受け取るまでの期間が長いほど返戻率があがる仕組みになっています。


貯蓄期間が少ないと満期金の受け取りまでの期間も短くなります。


そのため0歳から学資保険に加入している人と比べ、返戻率が下がるのです。


A生命の商品でシミュレーションしてみましょう。

  • 父親32歳・子ども0歳で加入した場合(17歳受け取り):104.0%
  • 父親39歳・子ども7歳で加入した場合(17歳受け取り):100.3%

このように同じ条件でも加入した時期や年齢によって差が出てきてしまいます。


小学生はもうすぐ学資保険の年齢制限にかかるからという理由で焦って加入するのは良い選択とは言えません。


焦って学資保険に加入すると保険内容をよく確認せずに元本割れになってしまうケースもありますので、小学生から学資保険に加入する際は、よく返戻率に注意しましょう。


教育資金を学資保険で貯めたいと考えていた方は「学資保険が良くないならどうやって貯めればいいの?」と思ったことでしょう。


そのような方法は、記事の最後で紹介いたしますが、「投資信託」「ドル建て保険」「つみたてNISA」などを視野に入れるべきです。これらの方法だとお子様の年齢を問わず積立が可能になります。


ただし、「一般にどの方法を選ぶべき」と言い切ることができないためこの判断は非常に難しいです。これは家族構成や家庭の収入が異なってくるためです。


学資保険か、別の方法で貯蓄する場合で悩んでいる方には保険の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)との無料相談がおすすめです。


保険の押し売りなどもないので、一度気軽に利用してみても良いかもしれません。

貯蓄期間が短くなるため、月々の保険料も高くなります。


単純に300万円貯蓄する場合を考えてみます。

0歳で学資保険に加入した場合、18歳までの18年間で貯蓄することとなりますので、月々の支払い金額は

300万円÷18年間÷12ヶ月=13,889円

となります。

小学生で学資保険に加入すると、例えば8歳の場合は18歳まで10年しかない間で貯蓄しなければなりませんので、

300万円÷10年間÷12ヶ月=25,000円

となります。

月々約11,000円も変わってしまいますね。


また、学資保険に加入するにあたり、契約者(親)の年齢も保険料算出の際、関わってきます。


子供が小学生のときの親の年齢は、子供が0歳のときの年齢よりあがっていますね。


契約者の年齢があがることに保険料も上がるので、月々の保険料が割高になるのです。

小学生から学資保険に加入したときのシミュレーション

小学生から加入した場合のシミュレーションをしてみたいと思います。7歳から加入した場合、返戻率はどれくらいになるのでしょうか?


シミュレーションする条件としては以下のようになります。

  • 受取総額:300万円
  • 親年齢:35歳
  • 払込期間:18歳まで
  • 払込方法:月払い

以上の条件で見積もりを行った結果が以下のようになります。

金額
月保険料23,690円
払込保険料総額3,127,080円
返戻率95.9%
このように、小学生から学資保険へ加入すると、返戻率が100%を切ってしまうため、損をしていることになってしまいます。保険料もかなり高く感じますよね。

7歳でこの状態のため、10歳から入れる学資保険があっても、返戻率や保険料を考えるとあまりおすすめはできません。

子供が小学生で学資保険に入ってない場合のおすすめ教育資金貯蓄方法

「子供が小学生でも入れる学資保険があることはわかったけど、保険料が高くて加入できない」という場合もあるでしょう。


実は、学資保険だけが子供の教育資金を貯める方法ではありません。

以下では次の方法による教育資金の貯蓄方法を紹介していきます。

  • 終身保険
  • つみたてNISAなど投資信託
  • 児童手当を活用した定期預金

是非最後までご覧ください。

終身型の生命保険で教育資金を準備する

小学生から学資保険に加入することに抵抗がある方は、終身保険という死亡保障と積み立てを兼ねた生命保険もあります。


終身保険が学資保険と大きく違う点は、満期がないことです。

満期がないことによって起こるメリットは3つです。

メリット1:解約するまで受取金額が増え続ける

終身保険は支払いが終わったあとも据え置き続けることにより、解約時に受け取る金額(解約返戻金)が増え続けます。


学資保険では高くとも返戻率が110%程度なのに対し、終身保険は契約を続ければ120%を超す商品もあります。

メリット2:高い保障が一生涯続く

契約者(親)に万一のことがあった場合は保険金が支払われますが、その死亡保険金額は、学資保険よりも終身保険の方が多いです。


この保障は生涯続く上、学資保険はその受け取りが指定した満期金受け取り時期に限られるのに対し、終身保険はすぐに死亡保障金を受け取れます。


メリット3:学資金だけでなく様々な用途に貯蓄できる

将来、教育資金は思っていたよりも必要ではなかった場合はもあると思います。


そういった場合も、終身保険は好きなタイミングで解約できるので、結婚資金や車の免許取得費用など、必要な時まで契約し続けることもできるのです。


満期がないことによるメリットもありますが、デメリットもあります。


主なデメリットは以下の2つです。


デメリット1:満期が定まっていない

終身保険は長期的な契約を想定して作られており、支払い済み時期の設定もだいたい12年以上と長めに設定されています。

早めに払い済みにしたい場合それだけ月々の負担額は増えますし、終身保険は保障が手厚い分保険料も割高になります。

そのため「17歳で解約しよう」というように解約時期を決めている人には不向きな保険と言えます。

デメリット2:短い期間で途中解約すると、大きく元本割れする可能性が高い

解約返戻金が支払保険金額を上回るのは長い時間がかかります。

学資保険も途中解約してしまった時には損をしますが、終身保険の場合支払った金額を大きく下回ります。

このように終身保険は短期間で解約する場合は不向きですが、ライフプランの変更に対して使いやすいものです。

「将来何があるかわからないけれども、子どものために貯蓄しておきたい」という希望に応えられる保険です。

NISAなどの投資信託も学資保険の代わりとして人気

投資信託のような金融商品で運用しながら貯蓄する方法もあります。


自身で運用するメリットは高い利回りが見込めることと、リスクの度合いを自分で決められることです。


年齢制限も近く、大きな返戻率を見込めない学資保険の加入を検討するのと同時にNISAや投資信託も検討してみてもよいでしょう。


また学資保険は一度契約すると一部を取り崩すのが難しいですが、投資信託はある程度の流動性があることも大きな違いです。


近年はジュニアNISAという、教育資産の準備金として運用することを目的とした少額投資非課税制度もありますので活用するのもおすすめです。

小学生でももらえる児童手当を利用して定期預金で貯蓄する



保険ではなく、小学生でももらえる児童手当をコツコツ貯蓄して教育資金を貯蓄するといった方法もあります。


大学入学時の学費として300万円準備する場合を考えてみましょう。子供が6歳だった場合、大学入学の18歳までには12年間ある、ということになります。


300万円を12年間で貯めるとすると、月にいくらずつ貯金をすればいいのでしょうか?

300万円÷12年÷12か月=20,833円

となり、1ヶ月20,900円程貯蓄をすれば、大学進学までに300万円貯まる計算となります。


2万円を毎月貯蓄していくのは難しい、と感じる方もいるかもしれませんね。このような場合は児童手当をそのまま貯蓄に回すことで、負担が軽く感じるのではないでしょうか。


児童手当は0歳から中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童に支給されます。基本的には月に10,000円は受け取っているはずなので、それをそのまま貯蓄に回せば、残り10,900円程を負担すれば良い、ということになります。

自分は学資保険とその他の方法どちらで教育資金準備すべき?

子供の教育資金の準備の方法は、学資保険が一般的なようですが、それ以外にも方法はあります


給付率なども含めて考えると、定期預金やつみたてNISA、児童手当を貯蓄にする方が多くの金額を準備できる場合もあります。


どの方法で適切に教育資金を準備できるかは、家庭によって異なるでしょう。


子供の教育資金は、学資保険でなければならないということはありません。


給付率を比較してより多く給付されるものを検討した方がよいでしょう。


家庭によっては、定期預金やつみたてNISAなどの方がしっかりと準備できる場合もあります。

学資保険に加入するのがおすすめな人

学資保険は、子供が生まれてから加入した方が給付率も高くなり、確実に教育資金を準備できるメリットがあります。


学資保険に加入するのがおすすめは人は以下の通りになります。

  • 地道に貯蓄するのが苦手
  • 万が一に備えながら教育資金を準備したい
  • 安全で効率的に準備したい

地道に貯蓄をしていく必要がありますが、やりくりが苦手でうまく貯蓄ができないときに学資保険に加入していれば、強制的に保険料を支払っていくことになります。


これによって、貯蓄が苦手でも教育にかかるお金が準備できます。


教育資金の準備だけでなく、子供の万が一に備えることもできるという点があります。


万が一に備えたいと考えている場合にも有効な手段といえます。


大きなリターンはありませんが、返戻率が100%を超えているものを選べば効率よく教育資金が準備できます。

学資保険以外で教育資金準備をした方がいい人

学資保険ではない方法で教育資金が準備した方がいい場合もあります。


教育資金を学資保険ではない方法で準備した方がいい人は以下の通りになります。

  • すでに教育資金が準備できている
  • 計画的に貯蓄ができる
  • 積極的に運用して準備したい
学資保険の返戻率は約105%程度です。


手元にある資金を効率的に増やす方法には、株式投資やつみたてNISAなどもありリターンが大きいというメリットがあります。


学資保険は、返戻率と健康上の保障も兼ねているので毎月の保険料が高いという印象があります。


保険料の高さが気になる人や万が一のときの保障はいらないと考えている人は、株式投資やつみたてNISAなどで資産を運用した方がよいでしょう。


子供の出産前などから地道に貯蓄できている場合も加入しなくてもよいと考えられます。

子供が小学生なら「外貨建て保険」で教育資金を積み立てるのもおすすめ

終身保険は短期間では保険料が割高になるとお話しましたが、その保険料を少なくできる終身保険もあります。


例えば、保険料や受取金のやりとりを外貨で行う外貨建て保険です。


日本は低金利が続いていますが海外では日本より高い金利の国も多く、保険の運用もしやすいため保険料が割安かつ積立金が増えやすくなっています。


学資保険のように子供の年齢によって加入を制限されないので、小学生以上のお子様をお持ちの方でも問題なく加入できる点も嬉しいですよね。


一方で、外貨建て保険のリスクについて、最近、ネガティブなニュースを耳にする機会が多く本当に良い商品なのか心配になってしまいますよね?


確かに、外貨建て保険には為替リスクというデメリットがあります。

為替リスクとは、為替レート変動による保険料支払い、保険金や解約返戻金の受取り時に発生する損失のことです。


例えば、1ドル100円の時に保険料支払い1ドル80円の時(円高)に保険金を受取るとしたら、20%程度の損失を被ることになります。


しかし、この為替リスクは受取り金の据え置き、円高になる前に払い済み保険として円建ての成果を確保するなど、保険の種類によりますが対策はいくらでもあります。


外貨建て保険はドルベースでは確実に積立金が増加しますので、受取り時の出口戦略さえしっかり練れば、効率の良い教育費の準備に繋がります。


将来受け取れる解約返戻金が運用実績によって増減する変額保険も、一般的な終身保険よりは割安になっています。


契約者死亡時の保険金には最低保証がありますが、解約返戻金には最低保証がありませんので、教育費の積立目的としてはあまりおすすめできないかもしれません。


一方で、積立金をリスク性の高い運用先(株式先物など)で運用して、高い運用益を狙う投資生の保険なので、運用性を重視したい方は検討を視野に入れてもいいでしょう。


変額保険の加入の際は、その保険の過去の運用実績などをしっかり把握し様々な保険と比較検討することを勧めます。

ドル建て保険で教育資金を積み立てるとどうなる?シミュレーションして解説

では、ドル建ての保険で教育資金を積み立てる場合、どのようになるのでしょうか?

  • 年齢:30歳
  • 性別:男性
  • 保険料:250.50米ドル
  • 払込期間:10年
  • 死亡保険金:50,000米ドル

以上の条件でドル建て終身保険の返戻率の変化を見ると、以下のようになります。

年数保険料累計(ドル)解約返戻金(ドル)返戻率
5年15030.0011942.9779.5%
10年30060.0029046.8796.6%
11年30060.0029776.23
99.1%
12年30060.0030524.38101.5%
14年30060.0032079.28106.7%
16年30060.0033741.22112.2%
18年30060.0035516.62118.2%
保険料の払込が終わった直後では返戻率は100%を切っていますが、12年経過してからは100%を超えるようになり、18年経ったときには118%にもなっています。


このように、ドル建ての終身保険を活用することで、学資保険でなくとも子供の教育費の準備をすることができるのです。

まとめ:小学生から学資保険に入ることはおすすめできない

小学生から学資金を貯蓄する方法は、学資保険だけではないとご説明してきましたが、いかがでしたか?

今回の記事のポイントは
  • 学資保険は小学生でも入れるものもあるが、元本割れのリスクがありおすすめできない
  • もし小学生から学資保険に加入するなら保険料の割高や返戻率に注意
  • 学資保険以外にも教育資金積立方法はある
ということでした。

学資保険は子どもの保険だからこそ年齢制限が存在します。

学資保険は0歳の時に加入するのが最も返戻率が高いですが、6歳からでも、9歳からのような小学生でも入れる学資保険はあります。

子どもの教育資金を貯める非常に重要な選択なので保険内容や保険料・返戻率をすべて把握することが大切になります。

難しく感じたり困ってしまったりする方は、保険相談窓口やファイナンシャル・プランナーのようなプロに相談する方法もあります。

ご家庭のライフプランや家計状況を加味して最適なものを一緒に選んでくれるので、ご活用してみてはいかがでしょうか。

学資保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

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