
更新日:2023/01/25
児童手当は子供が生まれた月から貰える?生年月日早見表で支給開始月を解説!1日生まれの支給開始月はいつから?
「児童手当はいつから支給されるの?」「申請の方法は?」など、子どもを抱える方の疑問はたくさんあると思います。今回の記事では、児童手当の支給開始月や手続き方法、注意事項を、我が子の支給額が一目でわかる生年月日早見表とともにご紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
児童手当は子供が生まれた月から貰える?12月生まれや3月生まれなど月別に解説!
- 児童手当は誕生月の翌月が支給開始月となり、1日生まれも例外ではない
- 15年の間に受け取ることができる総額は、子どもが生まれた月によって異なる(生年月日早見表参照)
- 児童手当は日本で15歳未満の子どもを育てている人であれば誰でも申請できる
- 申請・手続きに複雑な作業はないので安心
- 現況届の提出を怠らないように気をつける
今から子どもが生まれる、もしくはすでに子どもがおられるご家庭にとって、児童手当はとても大切なものですよね。
特にこれからお父さん・お母さんになる皆さんのなかには、「いつ申請すべきなの?」「いつからもらえるの?」と不安に思っておられる方もいるのではないでしょうか。
実は児童手当は子どもが生まれた月によって、給付される金額も異なります。
今回は、未来のお父さん・お母さん方に向けて
- 児童手当の支給開始月はいつから?
- 生年月日早見表から見る、生まれた月ごとの支給額シミュレーション
- 児童手当は誰でももらえるの?
- 給付までに必要な手続きは?
- 児童手当の気をつけるべき点
- コロナ禍だと特別な給付金がもらえる?
児童手当は子供が生まれた月にはもらえない!1日生まれでももらえないの?
児童手当は子どもが生まれた瞬間から給付されるものだと思っている方はおられませんか?
実はそれは間違いです。
支給開始月は児童手当の申請を行った翌月からとなります。
これは1日生まれだったとしても変わらず翌月からの給付となります。
後でお見せする生年月日早見表でわかるのですが、給付に影響があるのは生まれた日ではなく生まれた月です。
また手続きが遅れてしまうと、過去にさかのぼって給付を申請することがかないません。
なお手続きの完了には地域差があるものの、だいたい1ヶ月近くかかってしまいます。
ですので子どもが生まれたら、即座に手続きを行うことが重要です。
児童手当が支給される月は2月・6月・10月
児童手当は年に3回の支給で、そのタイミングは2月・6月・10月となっています。
基本的には4ヶ月分を1回で支給されるといった具合です。
ただ生まれ月付近だけは例外となります。
例えば4月に子どもが生まれたとしましょう。
児童手当の申請も4月に行った場合は、児童手当が翌月の5月からの適用となるため、6月に受け取れるのは5月と6月の2ヶ月分です。
その次の10月から4ヶ月分が支給されるようになります。
1ヶ月分が毎月振り込まれるわけではありませんので、気をつけましょう。
月の後半に出産した場合には15日特例がある!
子どもが生まれたら即座に手続きを行いましょうと述べましたが、特に月の後半に子どもが生まれた場合はバタバタしてしまいますよね。
でもご安心ください。
15日特例という救済措置が存在するのです。
この制度は子どもが誕生した日から15日以内に申請すれば、たとえ月をまたいだとしても出産月の翌月から手当を受けられるというものです。
15日特例を使用できるのは
- 引っ越し
- 不測の事態が発生した場合(例えば災害など)
- 月の後半に子供が生まれた
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初めて親になる方は特に、2人目以降でも出産や育児に関するお金のことはこの先もつきまとう悩ましい問題ですよね。
なおかつ、後ほど生年月日早見表でご紹介しますが児童手当は子どもの生まれた月によって支給額にばらつきがあるもの。
子どもが早生まれのご家庭はその部分も心配ですよね。
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児童手当は生まれた月で受け取れる金額が異なる!12月生まれ・10月生まれ・3月生まれ・4月生まれの場合を解説!
児童手当は子どもが満15歳を迎えた年の年度末まで、つまり中学卒業年度までの給付となります。
また後ほどまとめますが1ヶ月でもらえる金額は子どもの年齢によって異なり、
- 0歳3歳未満は一律で15,000円
- 3歳から小学校卒業までが10,000円
- それ以降は一律で10,000円
が具体的なです(受給できるのが満額の場合)。
そのため冒頭でも触れましたが、児童手当は子どもが生まれた月によって給付される金額に差が生じるのです。
ここでは
- 12月生まれの子どもの場合
- 10月生まれの子どもの場合
- 3月生まれの子どもの場合
- 4月生まれの子どもの場合
①12月生まれの場合の児童手当シミュレーション
まずは、12月生まれの子どもがいる場合の満額給付額をシミュレーションしてみましょう。
12月生まれの子どもは、
- 3歳になるまでの期間=15,000円給付される期間が35ヶ月
- 15歳になった年の3月までの期間=10,000円給付される期間が12年と4ヶ月
15,000円×35ヶ月+10,000円×12年4ヶ月(148ヶ月)=2,000,500円
②10月生まれの場合の児童手当シミュレーション
続いては、10月生まれの子どもがいる場合の満額給付額をシミュレーションしてみましょう。
10月生まれの子どもは、
- 3歳になるまでの期間=15,000円給付される期間が35ヶ月
- 15歳になった年の3月までの期間=10,000円給付される期間が12年と6ヶ月
15,000円×35ヶ月+10,000円×12年6ヶ月(150ヶ月)=2,025,000円
③3月生まれの場合の児童手当シミュレーション
3つ目のパターンとして、3月生まれの子どもがいる場合の満額給付額をシミュレーションしてみましょう。
3月生まれの子どもは、
- 3歳になるまでの期間=15,000円給付される期間が35ヶ月
- 15歳になった年の3月までの期間=10,000円給付される期間が12年と1ヶ月
15,000円×35ヶ月+10,000円×12年1ヶ月(145ヶ月)=1,975,000円
④4月生まれの場合の児童手当シミュレーション
最後に、年度内では1番手となる4月生まれの子どもがいる場合の満額給付額をシミュレーションしてみましょう。
4月生まれの子どもは、
- 3歳になるまでの期間=15,000円給付される期間が35ヶ月
- 15歳になった年の3月までの期間=10,000円給付される期間が13年
15,000円×35ヶ月+10,000円×13年(156ヶ月)=2,085,000円
生年月日・児童手当支給額早見表で確認!
4つのパターンを紹介しましたが、この時点ですでにかなり大きな差があることをご理解いただけるかと思います。
ここでお待ちかねの児童手当支給総額(満額を受け取る場合)の生年月日早見表を掲載いたしますので、子どもの生まれた月と照らし合わせてご確認ください。
以下がその生年月日早見表です。
児童手当支給総額 | |
---|---|
4月生まれ | 2,085,000円 |
5月生まれ | 2,075,000円 |
6月生まれ | 2,065,000円 |
7月生まれ | 2,055,000円 |
8月生まれ | 2,045,000円 |
9月生まれ | 2,035,000円 |
10月生まれ | 2,025,000円 |
11月生まれ | 2,015,000円 |
12月生まれ | 2,005,000円 |
1月生まれ | 1,995,000円 |
2月生まれ | 1,985,000円 |
3月生まれ | 1,975,000円 |
平均するとおよそ200万円前後が児童手当として受給できるようです。
この支給額に対応する生年月日早見表をご覧いただくと、4月生まれと3月生まれの間で11万円もの違いがあることがわかると思います。
3月に生まれた子どもは同年度の4月に生まれた子どもと11ヶ月差がありますよね。
にも関わらず児童手当が終了するのは同じ年の3月になるため、11万円という大差が生まれてしまうのです。
また満3歳から小学校卒業までの間の手当額は最大で10,000円であると説明しましたが、これは1〜2人目の話であり、3人目以降の子どもは同期間の最大支給額が15,000円に変わるため、さらに差が広がります。
児童手当をもらうための条件や支給金額はいくら?
児童手当は
- 日本在住の15歳未満の子どもを扶養している人
- 離婚予定である場合、子どもと同居している人
- 仕事などを理由に両親が海外に居住しており子どもと別居している場合、親が認めた代わりに日本で子どもの世話をしている人
- 子どもを育てている未成年後見人
- 里親の元で住んでいるあるいは養護施設などで生活している場合、その里親や施設
1ヶ月あたりの最大支給額 | |
---|---|
3才未満 | 一律15,000円 |
3歳〜小学校卒業 | 10,000円 |
〜中学校卒業 | 一律10,000円 |
ただしこれはあくまでも最大の場合で、保護者の収入や何人目の子どもであるかによって左右されます。
先ほどのシミュレーションや生年月日早見表もこの最大値に基づいて計算しています。
児童手当の申請に必要な手続きは?
初めての子どもであるという方は、特に手続きの不安があると思います。
「申請が遅れるとその分はもらえないし…」と考えるとさらに心配になってしまいますよね。
そんな皆さんに向けて、ここでは児童手当の申請手続きに際して
- 用意するもの
- 手続き方法
児童手当の申請に必要なもの
児童手当の申請には複雑な手続きはありません。
事前に準備しておけば、スマートに手続きを終えられます。
その事前準備として必要なのが
- 児童手当認定請求書
- 申請者(=親)の健康保険証の写し
- 申請者の預金通帳・キャッシュカードなど手当金の振込先がわかるもの
- 申請者の印鑑(シャチハタなどのゴム印不可)
- 申請者と配偶者のマイナンバーがわかるもの
- 運転免許証など写真入りの身分証明書
児童手当の手続きの仕方
書類の準備が整い、子どもが無事に生まれてきてくれたらいよいよ手続きです。
児童手当の申請手続きは市町村の窓口で行うのが一般的です。
ここで気をつけていただきたいのが、申請は子どもの出生届の提出・受理が完了していないと受付されません。
子どもが生まれたら、手続きより迅速に出生届を提出しましょう。
最近では、児童手当の申請にインターネットを利用できる市町村が増加しています。
時間に左右されず申し込めるのはメリットでもあるのですが、その代わり書類に不備があれば手続きが遅れてしまい、児童手当の適応期間にも影響が及ぶ可能性があるのです。
確実な方法を選択したいという方には、やはり対面である窓口での申請がおすすめです。
児童手当をもらう際の注意点
- 里帰り出産時はどうするの?
- 現況届の提出を忘れずに
①里帰り出産をする人は役所などで事前に申請の仕方を調べる
結婚を機に離れた地域で生活している人のなかには、出産は実家の方でと里帰りしている方も一定数おられると思います。
里帰り先の地域での申請も可能ですが、居住している地域に書類を送付して受理されなければ児童手当を受給することはできません。
15日特例の対象に里帰り出産時のことは含まれていませんので、子どもが生まれてから申請手続きまで、前もってどのように動くかを決めておく必要があります。
児童手当は最初から住んでいる(子どもを育てていく)地域で申請する方が、後の流れがスムーズです。
里帰り出産を予定している人は、住んでいる地域の役所で申請の仕方や手続きの処理までにどの程度の日数が必要になるのかを確認してから帰省するようにしましょう。
②現状届を6月の提出期限までに必ず提出
現況届とは養育の状況などを確認し、引き続き児童手当を受給する資格があるかを確認することを目的に、毎年6月に提出しなければならない書類です。
だいたい5月後半頃から6月初頭にかけて郵送で届き、提出期日は6月末日です。
これを提出しなければ、一時的に児童手当の給付が止まってしまいます。
給付が止まってしまってもきちんと提出すれば給付が再開され、また受給できなかった期間の分までさかのぼって児童手当を受け取ることができます。
ただしこのさかのぼれる期間にも2年の上限があります。
これを超えてしまうと給付が停止されていた期間の分は受け取ることができませんので、ご注意ください。
提出を忘れず、また万が一提出が遅れてしまっても気づいた時点で早めに提出すれば、特に問題はないかと思います。
【参考】コロナ禍だと臨時特別給付金が支給されるって本当?
新型コロナウイルスの国内感染が発覚してから、その凄まじい感染力で私たちの生活スタイルもがらりと変化しました。
仕事や収入面で大きな打撃となった方も少なくはないでしょう。
そこで2020(令和2)年の4月、児童手当受給者に対し臨時特別給付金が支給されることが閣議決定されました。
これは生年月日早見表などで提示した児童手当にプラスαで支給されるものとなっており、2020年4月分の児童手当を受給した子どもが対象です。
子ども1人につき1万円が支払われます。
これを受給するのに改めて手続きなどをする必要はありません。
準備が整い次第支給開始となるため、市町村によって時期にばらつきがあります。
表面的に見れば児童手当に上乗せされているように感じますが、これはコロナ禍における影響を鑑みて支給される一時金となっています。
より詳しい情報をお求めの方は、内閣府の公式ホームページをご確認ください。
まとめ:児童手当が貰えるのは生まれた月の翌月!
児童手当の給付対象や支給額に応じた生年月日早見表などを中心として紹介・解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 児童手当は誕生月の翌月が支給開始月となり、1日生まれも例外ではない
- 15年の間に受け取ることができる総額は、子どもが生まれた月によって異なる(生年月日早見表参照)
- 児童手当は日本で15歳未満の子どもを育てている人であれば誰でも申請できる
- 申請・手続きに複雑な作業はないので安心
- 現況届の提出を怠らないように気をつける
- わからないことはマネーキャリアの無料FP相談で解決しよう!
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