トリミングサロンが加入すべき保険とは?ペット事業者必見!

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トリミングサロンでは、ペットの脱走やトリミング中に耳を誤って切るなどのリスクがあります。トリミングサロンを個人で営業するとなると、責任を全て個人で負うことになります。そのためリスクに適切に対応するためにペット事業者保険などの保険に加入をおすすめします。

内容をまとめると

  • トリミングサロンにはペットに損害を与えるリスク、設備等の損害や故障のリスクなどが特有のリスク
  • 実際に預かっていたペットが行方不明になり60万円の損害賠償請求をされたこともある
  • 上記のリスク対策としてペット事業者賠償責任保険などの保険に加入すべき
  • 保険の加入は保険代理店や保険会社に問い合わせることで加入できる
  • 保険や事業のリスク対策に関する相談は「マネーキャリア」がおすすめ

トリミングサロンを取り巻くリスク

トリミングサロンを取り巻くリスク

トリミングサロンを取り巻くリスク

トリミングサロンを運営するには様々なリスクがあります。トリミングサロンは顧客対象が消費者のためお客様が弱者で、事業運営側が責任を負うことがある事業の一つと言えます。


また動物を相手にしているため予想外の事態が多く起こる事業とも言えるでしょう。そんなトリミングサロンを取り巻くリスクについて上記の図をご覧ください。


上記の図はリスクマップと言います。リスクの発生頻度とリスクが事業にどれくらい影響を与えるのかという2つの軸で構成され、それぞれのリスクが示されています。


そこで今回は以下の3つのリスクについて詳しく解説していきます。

  • 動物に対する損害
  • 顧客のクレーム対応
  • 設備等の損傷や故障

それでは次から詳しく解説していきます。

①動物に対する損害

まず最初に解説するリスクは動物に対する損害です。こちらのリスクは動物を対象に事業をしているトリミングサロン特有のリスクと言えます。


リスクの発生頻度は高く、リスクが経営に与える影響は中程度と言えます。トリミングサロンはお客様に対して直接サービスを提供するのではなく、お客様が連れてきた動物に対してサービスを行う事業のため、予想していないことが起きる可能性が高いため、リスクの発生頻度も高いと言えます。


この後にトリミング中に起こった事例を紹介するので詳しくはそちらをご覧ください。

②顧客のクレーム対応

続いては顧客のクレーム対応に関するリスクです。こちらのリスクの発生頻度は比較的高く、リスクが経営に与える影響は中程度と言えます。


適切なクレームもあれば、お客様の知識不足や悪質なクレームなどがあります。それらに対応することで業務に影響がでたり、こちらに不備があった場合は賠償責任が発生することもあります。


お客様を直接相手にしている事業だからこそのリスクだと言えるので、適切な対応が出来るように対策が必要なリスクの一つです。

③設備等の損傷や故障

最後に解説するリスクは設備等の損傷や故障に関するリスクです。トリミングサロンではトリミングテーブルやゲージ、ドッグバスなどトリミングサロン業特有の設備が必要になります。


そのような設備の損傷や故障頻度は比較的高く、リスクが経営に与える大きさは中程度です。動物の中には怯えて攻撃的になり、設備に傷が付いたり損傷が激しくなることがあるでしょう。


そのため設備の損傷や故障が多くなることがあります。設備の管理を徹底していなければ次に使用した際に動物を傷つける可能性があるため注意しなければいけないリスクの一つと言えます。

ペット事業で実際にあった損害事例


ここからはペットを扱う事業において実際にあった事例を紹介します。


具体的な事例を見ることでご自身が経営する事業においてどのようなリスクがあり、対策が漏れている部分がないか発見できる可能性もあるのでぜひ最後までご覧ください。


以下が今回紹介する事例です。

  • トリミング中に誤って尻尾を切ってしまった事例
  • 店舗で預かっていたペットが行方不明になった事例

①トリミング中に誤って尻尾を切ってしまった事例

最初に紹介する事例は、トリミング中に誤って尻尾を切ってしまい損害賠償金が発生した事例です。


こちらの事例は東京地方裁判所にて平成24年7月26日に判決が出た事例です。こちらの事例の概要は、ある家庭で飼っているペルシャ猫のカットをトリミングサロンに依頼しました。トリマーがカットをしている際に毛玉が出来ているところを発見し、毛玉を取り除くためにカットしようとしたところ、猫の尻尾も誤ってカットしてしまいました。


カット後すぐに動物病院に搬送し手術を受けたところ後遺症は残りませんでしたが、尻尾が元に戻ることはありませんでした。それにより飼い主が治療費と慰謝料などを含めて40万円の損害賠償請求を行いました。


裁判所の判決は猫を飼育していた家族に対して、ホテル側が10万円の慰謝料の支払いを命じました


判決理由は以下になります。

  • 預かっている猫に損害を与えたため、賠償義務があること
  • 飼い主たちが精神的・肉体的に疲弊していること
  • 猫が痩せたり、人間不信になったこと

②店舗で預かっていたペットが行方不明になった事例

続いては店舗で預かっていたお客様のペットが行方不明になった事例です。トリミングサロンを行う場合同時に、ペットホテルの運営を行う方もいると思います。そのためこちらの事例を紹介します。


こちらの事例は福岡地方裁判所にて、平成21年1月22日に判決がでました。こちらの事故の概要は、あるお客様がチワワをペットホテルに預けていました。ペットホテルのサービスとしてお客様のペットを散歩するサービスがあり、そのサービスの際に逃げてしまいそのまま行方不明になりました。それによりお客様が損害賠償請求を行いました。


こちらの裁判の判決は慰謝料や裁判費用などを含め60万円の損害賠償金の支払いをホテル側に命じました


こちらの判決に至った理由は以下になります。

  • 寄託契約を結んでいる際に損害を与えたこと
  • 飼い主が文書にて他の動物との散歩をホテル側に頼んでいたにも関わらずホテル側が対応していなかったこと
  • 飼い主に対して行方不明になった報告をしなかったこと
  • 行方不明になった後捜索をしていなかったこと


このように適切な対応を取らないことで賠償金が発生することがあるためリスク対策を徹底しておく必要があることが理解できたと思います。

トリミングサロンなどのペット事業者が加入すべき保険3選


ここからはトリミングサロンなどにおけるリスクの対策として加入すべきペット事業者向けの保険を3つ厳選して紹介します


早速今回紹介する保険は以下になります。

  • ペット事業者賠償責任保険
  • ペット事業者保険
  • 店舗総合保険

こちらの記事の読者の方々はトリミングサロンやペットホテルなどを個人事業主として経営している、または開業予定の方々も多くいると思います。そのためリスクに対する補償をしたいものの、保険料を抑えたいため全ての保険に加入することは難しいと思っている方もいるでしょう

そんな方々には法人保険や事業のリスク対策について無料で相談できる「マネーキャリア」をおすすめします。

「マネーキャリア」では毎月30社以上の企業の経営者の方々や、個人事業主の方々が保険の相談などで利用しており、実際に利用した98.6%の方々に満足していただいているサービスです。

加入すべき損害保険が分からない方や、既に加入している損害保険の見直しをしたい方は以下からお申し込みください。 

それでは次からそれぞれの保険の解説をしていきます。

①ペット事業者賠償責任保険

まず最初に解説する保険はペット事業者賠償責任保険です。ペット事業者賠償責任保険とは、お客様から預かった犬や猫などの動物がケガをしたり、志望した場合に発生する損害賠償金を補償する保険です


ペット事業者賠償責任保険の補償内容は以下です。

  • ケガをした場合などの損害賠償
  • 見舞金
  • 捜索費用
  • 施設内外で発生した事故の費用

損害賠償で補償される金額については以下をご覧ください。

支払限度額
(1店舗につき1事故において)
免責金額
損害賠償金100万円3万円
初期対応費用100万円なし
弁護士費用3万円なし


お客様のペットを預かるトリミングサロンやペットホテル事業については必須の保険と言えます。

②ペット事業者保険

続いて紹介する保険はペット事業者保険です。ペット事業者保険とは、預かったペットに損害を与えたしまった場合に、保険金が支払われるだけでなく、提供している企業の会員になることで受託者賠償責任保険と施設賠償責任保険が自動的に付帯される保険です。


こちらの会員登録をするには入会金として従業員1人につき3,000円と、年会費が従業員1人につき10,000円を支払うことで登録することができます。


補償内容については先ほど紹介したペット事業者賠償責任保険と同じですが、会員になることで別の保険が付帯されるため保険料を多く支払うことなく、補償範囲が拡大することができることがメリットと言えます。


ただし受託者賠償責任保険や施設賠償責任保険が必要ないと考えている方々にとっては、必要ないためあまり魅力に感じないでしょう。


そこであなたの事業にこれらの保険が必要かどうかを専門家に相談することをおすすめします。


また以下の記事で受託者賠償責任保険と施設賠償責任保険について解説しているので気になる方は以下からご覧ください。

③店舗総合保険

最後に紹介する保険は店舗総合保険です。店舗総合保険とは、店舗を保有している事業者向けの損害保険です。具体的には火災保険、施設賠償責任保険、PL保険などの複数の法人保険を一つにまとめた損害保険となっています。


店舗総合保険の補償内容の一部をここでは紹介します。

補償内容
資産保全火災、風災、盗難などから建物・建物内の設備の損害に関する費用を補償
休業補償休業したことにより発生した損害費用を補償
損害賠償費用の補償 第三者に損害を与えたことにより発生した損害費用を補償


こちらの保険のメリットはいくつかの保険を一つにまとめた保険のためこの保険に加入しておくことで漏れなくダブりなくリスクを補償することができることです。


上記以外の補償内容など店舗総合保険について詳しい内容を知りたい方は以下からご覧ください。

法人保険の加入方法:個人事業主でも加入可能?


ここまでトリミングサロンを取り巻くリスクとその対策ができる法人保険の紹介をしてきました。法人保険の加入方法は、法人保険を取り扱っている保険代理店や保険会社に問い合わせることで保険に加入することができます


トリミングサロンをしている方やこれから始める方は、個人事業主として事業をしている方も多くいると思います。個人事業主であっても法人保険の加入は可能です


しかし保険に加入する前に自分が経営するトリミングサロンにおいて具体的にどのようなリスクがあるのかを知りたい方もいると思います。


そんな方々には法人保険やリスク対策に詳しい専門家に相談できる「マネーキャリア」をおすすめします。


「マネーキャリア」では毎月約30社の法人の経営者の方や開業予定の方々などが法人保険の加入や事業のリスク対策についてお問い合わせをいただいています。また相談した方の98.6%が満足していただいているので安心してご相談いただけます。


気になる方は以下から相談をお申し込みください。

まとめ:トリミングサロンなどのペット事業者が加入すべき保険


ここまでこちらの記事ではトリミングサロンを取り巻くリスクとそれらのリスクに適切に対応するための法人保険の紹介をしてきましたがいかがだったでしょう。


以下が今回の記事の簡単なまとめです。

  • トリミングサロンにはペットに損害を与えるリスク、設備等の損害や故障のリスクなどが特有のリスク
  • 実際に預かっていたペットが行方不明になり60万円の損害賠償請求をされたこともある
  • 上記のリスク対策としてペット事業者賠償責任保険などの保険に加入すべき
  • 保険の加入は保険代理店や保険会社に問い合わせることで加入できる
  • 保険や事業のリスク対策に関する相談は「マネーキャリア」がおすすめ

トリミングサロンはサービスを直接提供する対象が犬や猫などの動物のため、私たちが予想していないような行動を取ることがあるため事前に対策することが難しいと言えます。そのため事故が起こった際にできるだけ事業に与える影響を抑えることが必要とも言えます。

そのような事前にリスク対策については「マネーキャリア」にて専門家と無料で相談することをおすすめします。

また既に今回紹介した保険に加入している方もいると思います。そんな方々は一度保険の見直しをこのタイミングですることをおすすめします。保険を見直すことで、補償漏れや補償がダブっていることなどの確認でき、今よりも保険料が割安になることがあります

そんな保険の見直しも「マネーキャリア」では出来るので、気になる方は以下からご相談ください。

また「ほけんROOM」では法人保険や事業のリスク対策に関する記事を多数公開しているのでそちらも合わせてご覧ください。

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