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2018年W杯開催国!歴史的遺産の宝庫、ロシアは治安が悪いって本当?

ロシアはドラマティックな歴史と独特の文化遺産が魅力です。2018年W杯開催国としても注目を集めていますが、はたして治安が悪いというイメージは真実なのでしょうか。大国ロシアの治安やロシアならではの犯罪について、旅行上の注意点とともにお伝えしていきます。

ロシアの治安は良いの?悪いの?

2018年6月14日に開催される第21回FIFAワールドカップの開催国として、いま注目を集めているロシア。 

試合はモスクワ・サンクトペテルブルク・ソチなどの11都市で行われます。 


モスクワやサンクトペテルブルクには、エキゾチックな世界遺産がたくさんあります。 


ロシアの歴史的建造物は、とにかく重厚かつ豪華絢爛なのが特徴。 


気が遠くなるほど横に長い建造物は、前に立つだけでその迫力に圧倒されます。 


鮮やかなロシアンブルーや目が醒めるような金色など、その色彩も独特です。 


クーポラという玉ねぎ型の屋根も有名ですね。 


観光地としては、かなり魅力的な国であるロシア。

 

しかしロシアは経済面での不安が影響し、決して治安がいい国とはいえないのです。 


今回は世界最大の国ロシアの治安と、旅行者が留意すべき点についてお伝えしていきます。 


ぜひ最後までご覧ください。

ロシアは経済的な格差から金品目的の犯罪が増加しており、治安がいいとは言えない

国際NGOオックスファムの2016年のデータによると、世界で国民の経済的格差が大きい国は 

  • 1位ロシア 
  • 2位インド 
  • 3位タイ 


という順になっています。 


堂々の「経済格差世界一」であるロシア。 


なんと人口1%の富裕層が、国民全体の資産のうちの74.5%を所有しています。 


そして世界的に見ても、貧富の差が大きい地域は総じて治安が良くないのです。

ロシアの治安の悪いエリア

観光客が注意したい、治安の悪いエリアはどこなのでしょう。 

やはり窃盗などの軽犯罪は、首都モスクワ・サンクトペテルブルク・ウラジオストクなどの大都市で頻発しています。 


また、モスクワ内でも特に治安が悪い以下のエリアも知っておいてください。 


貧困問題・民族間問題などで、凶悪事件が多く発生しています。 


  • チェルタノヴォ…モスクワ内で最も治安が悪いとされている。 
  • ゴリャノヴォ…ひったくり・強盗・暴行が頻発。 
  • イズマイロヴォ…森林公園で暴行・強姦・殺人事件が発生。 
  • コニコヴォ…ビツェフスキー公園で過去に大量殺人が発生。 
  • ヴィヒノ…鉄道やバスのターミナル近辺での窃盗・暴行・強盗が多い。   

具体的にどのような犯罪が起こっているのか?

治安の面では、ちょっと不安があるロシア。


では具体的に、どんな犯罪に気をつけたらいいのでしょうか。 


実際にロシアで被害に遭いやすい犯罪についてお伝えしていきます。

金銭的なトラブルが多発!「スリ、置き引き、ぼったくり」

治安の悪さのバロメーターともいえる軽犯罪の代表格、スリ・置き引き。 

もちろん治安の悪いロシアでも日常的に報告されています。 


「地下鉄」「バスの切符売り場」「スーパーやマーケットの中」など、人が密集する場所では特に気をつけてください。 


誰かに声をかけらて気を取られた瞬間、共犯者に財布などを抜かれることが多いようです。

 

また美術館など、視線が荷物からそれがちな場所にもスリは多くいます。 


普段からバッグのファスナーはしっかり閉め、むやみに貴重品を取り出さないように。 


できればバッグはたすき掛けにして身体の前に持ち、上から隠れるような上着を羽織ってください。 


現金やカードは財布にまとめず、被害を最小限にするため分散して持ちましょう。 


スリ回避のため貴重品はホテルの部屋に置いておくのがいいかというと、ホテルでも油断はできません。 


ホテルの部屋に空き巣が入ることがあるのです。 


室内の金庫に入れても、金庫ごとやられる可能性があります。 


治安を考えれば、むしろ貴重品はできるだけ肌身離さず持っておいた方がいいのです。 


ランクの高いホテルなら、フロントにあるセーフティボックスに預けてもいいでしょう。 


そしてロシアで横行するぼったくりについてです。 


ロシアのぼったくりは、なんといっても無許可タクシーによるものが中心です。 


以前に政府が治安改善のため無許可の白タクを取り締まったのですが、まだまだ多くの無許可タクシーが存在しています。 


ドライバーにロシア語でまくし立てられ、法外な請求の言いなりになってしまう観光客も少なくありません。 


正規のタクシーは、 


  • 黄色い車体でドアにエンブレムがついている 
  • 屋根に緑のランプがついている 
  • 車体に会社名が記載されている 


などの特徴があります。 


また、「Uber」や「ヤンデックス」など、クレジットカード決済ができて会話する必要もないタクシーアプリを利用するのもおすすめです。 


ドライバーの身元もしっかりしているため、治安の悪い地域でも安心です。

安価なほど注意!「ホテル、宿トラブル」

高級ホテルはともかく、ロシアの安宿はとにかく所在地が分かりづらい!

団地の隅っこやレストランの上などにあり、看板も出していません。 


いざ見つけても、今度は入り口がどこなのか分からないなんてことも。 


Googleマップなどで外観をチェックして、見つけやすい宿を予約しましょう。 


そして安ホテルのスタッフは、英語を話せない人が大多数です。 


もし道に迷って宿に電話しても、ナビは期待できません。 


コミュニケーションの難しさから料金トラブルも発生しがちです。 


また当然ながら安ければ安いほどホテルのセキュリティは甘く、前述した空き巣被害にも遭いやすいといえます。 


さらに格安宿やゲストハウス周辺は治安が悪く、売春婦たちがうろついていることも。 


美女が多いと評判のロシア、男性ならついフラッときてしまいますが… 


マフィアと繋がっている可能性もあるため、命の危険すらあることをお忘れなく。 

必ず安心ということは絶対にない!「偽者の警察官トラブル」

ロシアでは、旅行者の常時パスポート携帯が義務づけられています。 

不所持の場合は、3,000円程度の罰金が科せられてしまうのです。 


他の国のように、コピーのみ持ち歩くことは許されません。 


治安の悪いロシアでは、当然パスポートを狙った窃盗も多発しています。 


旅行者が職務質問を受け、警察官からパスポートの提示を求められることもあるでしょう。 


しかし、パスポート不携帯だからといって罰金をその場で払うことはあり得ません!


そんな要求をしてくるのは偽物の警察官です。


と言いたいところですが… 


実はこれ、正真正銘本物の警察官であることも珍しくありません。 


なんと本職の警察官が、自分の小遣い稼ぎのためにやっているのです。 


もし罰金をその場で要求された場合は警察官に氏名と階級を書かせ、直ちに日本大使館や総領事館に連絡してください。 


また、落とし物を拾って警察官に届けると「盗んだのだろう」と言いがかりをつけられ、その場で罰金を要求されたなんて話もあります。 


まるで何かのパニック映画のようですが、治安の悪いロシアでは警察官すら旅行者の味方とは限りません。

テロやネオナチによるトラブルの可能性も稀にあるので注意すること

かつてドイツの首相アドルフ・ヒトラーは「ゲルマン民族」の優位性を主張し、世界を制覇するためには人種の純度を保たなければならないと説きました。 

このナチズムと呼ばれる思想が、かの有名なユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」へと繋がっていったのです。 


ネオナチはこの「ナチズム」復興を目的とする暴力的政治集団です。 


(ただしネオナチは、本来のナチズムとは方向性がずれているという指摘もあります) 


ネオナチは白人以外、つまりアジア人や黒人などの人種を差別し、憎悪すら抱いています。 


その多くはスキンヘッドで、黒ずくめまたは迷彩服を着ています。 


そういった風貌の人間には近づかないようにしましょう。 


稀ではありますが、集団による暴力事件やテロ、日本人の惨殺事件も実際に起こっています。 


ナチスの記念日やヒトラーの誕生日はもちろん、ワールドカップなどの国際試合の日は活動が活発になるのでより注意が必要でしょう。 


特に、駅構内及び周辺・スタジアム・コンサートやイベント会場周辺・外国人が多い飲食店・ナイトクラブなどで暴力事件が多いと言われています。 


  • 危険な場所や人間には近づかない 
  • 悪目立ちする行動をとらない 
  • 危なそうな時期には渡航を控える 


など「自分の身は自分で守る」という原則を常に意識しておいてください。 


万が一被害に遭い負傷したときには、まずは手当を優先し速やかに病院へ行ってください。 


警察の届け出や保険請求に必要であるため、診断書を受領するのを忘れずに。 


その後、大使館・総領事館へ必ず通報してください。 


ちなみに、ロシアの緊急通報番号は以下の通りです。 


  • 警察…02 
  • 消防…01 
  • 救急…03もしくは112 

ロシアに行くときに気を付けておきたい、覚えておきたいこと

このように、お世辞にも治安がいいとは言いがたいロシア。


ロシアに行くならこれだけは覚えておいてほしい、ということをお伝えします。


滞在中は常に心に留めておいてください。

ロシアでは英語が通じないので注意する

先ほども触れましたが、高級ホテルや空港を除けばロシアでは英語がほとんど通じません。 

それどころか、英語で話すとあからさまに嫌な顔をされることさえあります。 


タクシーやレストランでの会話ひとつにもロシア語が必要となります。 


にわか仕込みのロシア語では、とっさの場面で必要なことを伝えるのは難しいでしょう。 


こんなときのため、想定される文章をあらかじめ翻訳しておきましょう。 


スマホの画面で文章を相手に見せると、コミュニケーションがスムーズになります。

日本人は「お金持ち」というイメージであるがゆえに狙われやすいこともある

どこの国でも、日本人=お金持ちというイメージがあるようです。 

ロシアでも例外ではありません。 


日本人をターゲットにした「たかり」に注意してください。 


まず、親切そうなロシア人が親しげに近寄ってきます。 


日本人と聞くと大喜びで、観光地を案内してくれたり軽食をごちそうしてくれます。 


親日家なのかな、と日本人としては嬉しくなりますが… 


さあ、ここからが本領発揮です。 


親切なロシア人から「知り合いのレストランに行こう」と誘われ、今度はこちらが超高額のぼったくりメニューをおごらされてしまいます。 


もちろん彼は、レストランとグルです。 


心を踏みにじる汚いやり方に、金銭と心の両方にダメージを負うことは間違いありません。 


知らない人にはついていかない、そして絶対におごってもらわないなどの自衛が必要です。 


人を見たら泥棒と思わなきゃいけないなんて少し寂しいですが、治安の悪い地域では仕方ありません。

ロシア人は少し無愛想な国民性であることを覚えておく

ロシア人は、基本的に知らない人に対しては笑いかけません。 

接客業の店員もそうなので、初めは「なんて無愛想な店員だ」と驚くかもしれません。 


しかしロシア人は、むしろ仕事中だからこそ笑顔を見せないのです。 


真面目にやっている=真顔」という概念があるため、たとえば子供が授業中に笑顔を見せると「笑わないように」と叱られます。 


ロシア人にとって、笑顔と笑いは同義なのです。 


だから、日本人が敵意がないことを表すために笑顔でいると「何がおかしいんだろう」と不審に思うこともあるようです。 


下手すれば「俺を馬鹿にして笑っているのか」と捉えられてしまいます。 


つまり、初対面なのにニコニコ笑顔で近づいてくるロシア人はかなり怪しいといえます。 


そして店員さんが無愛想でも、気にしないようにしましょう。

ロシアにいくときは、海外旅行保険に入ろう

あまり治安が良くないといわれているロシアへの旅行に、海外旅行保険は必須です。 

海外旅行保険には、以下のような補償があります。 


  • 傷害死亡・後遺障害…ケガで死亡または後遺障害を負ったときに支給される。 
  • 疾病死亡・後遺障害…病気で死亡または後遺障害を負ったときに支給される。 
  • 治療費用…病気やケガで病院にかかったときの治療費を補償する。 
  • 救援費用…入院して日本から家族などを呼んだ場合、その交通費や滞在費などを補償する。 
  • 賠償責任…誤って他人の身体や物を傷つけてしまったとき、その損害賠償金を補償する。 
  • 携行品損害…身の回りの物について、盗難や破損を補償する。  


特に盗難に対応する携行品損害やケガに対応する治療費用は、欠かせない補償です。 


ただし携行品損害には、補償される品目や金額に制限があります。 


たとえ保険に入っていても、被害を最小限にするための努力は怠らないでください。

まとめ

最後に、ロシアW杯観戦のために渡航される方にアドバイスを。 


ロシアの2018年3月時点のFIFAランキングは63位と日本より下ですが、ロシア・フーリガンの恐ろしさは日本代表サポーター、ウルトラスニッポンの比ではありません。 


ロシア・フーリガンは主に、格闘技の経験を持つ気性の荒い若者の集まりです。 


相手サポーターのフラッグや横断幕を強奪することもあります。 


試合相手国のアイテムを身に付けているとターゲットになってしまうかもしれません。 


対ロシア戦を観戦するときは、応援グッズは着席してから身につけましょう。 


ちなみにロシア・フーリガンも、一目でそうと分かるような格好はしていません。 


ごく普通のシャツやパンツ、革靴などを身に着けています。

 


そしてこれはサッカー観戦に限らず言えることですが… 


先ほどもお伝えした通り、ロシア人は人を馬鹿にしたような笑いが大嫌いです。 


はしゃいで大騒ぎしたり高笑いしていると、目をつけられて絡まれかねません。 


ロシアではとにかく悪目立ちしないこと。 


やや警戒しすぎるくらいが、ちょうどいいのです。 


まずは安全第一を心がけ、どうか素晴らしいロシア旅行の思い出を作ってくださいね。

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