一歩間違えたら詐欺行為!?海外旅行保険の正しい請求方法とは?

海外旅行中のトラブルを補償してくれる海外旅行保険ですが、保険金の請求方法はきちんと理解していますか?少しでも怪しい点があると、保険会社に詐欺ではないかと疑われることも!そこで、海外旅行保険の保険金の正しい請求方法と、保険金詐欺についてお話していきましょう。

詐欺と間違えられやすい海外旅行保険の請求の注意点!

海外旅行保険で補償を受ける場合、保険会社はその請求が正しいものか?保険金額は間違っていないか?など注意深く調査します。


それは、海外旅行保険を悪用しての保険金請求詐欺が多く発生し、保険会社からの被害届も増えているからです。


また、本当に保険金を受け取れる人も保険金詐欺を疑われ、保険金が支払われなかったということもありますが、それはどういうことでしょうか?


実は保険会社への保険金請求方法を間違うと、保険会社はその請求が怪しいと思い、詐欺だと判断される場合があります。


このように、海外旅行保険での保険金請求は、一歩間違うと詐欺と判断される可能性がありますので、保険の請求をする際には十分気をつけておかなければなりません。


それでは、保険金請求の際に注意する点や、実際に起きている保険金請求詐欺についてお話していきましょう。

主に海外旅行保険の携行品損害補償の請求詐欺や医療施設による医療費請求詐欺

海外旅行保険の補償内容には、病気や怪我による治療費などの医療費・事故などで死亡した場合の保険金・飛行機の遅延や欠航による損害に対する補償・携行品損害による補償などがあります。

これらの補償の中でも、保険金請求詐欺が発生しやすいのは、「携行品損害補償」と「医療費補償」です。


この二つの補償を利用しどのようにして詐欺が行われているのか、また詐欺の手口、事例も含めてご説明しましょう。




携行品損害補償の請求詐欺の手口

保険会社としても判断が難しい詐欺の手口として、「携行品損害補償」を利用した保険金詐欺があります。


例としては、もともと壊れていたカメラや腕時計を、あたかも海外旅行中に破損してしまったように見せかけて修理費を請求するものです。


携行品損害補償では、携行品の故障・盗難・紛失による損害を補償するもので、保険金の請求は申告制となりますから、保険会社もまずは被保険者を信じるしかありません。


ただし、申告内容におかしな点があったり、提出すべき書類が揃わなかったりした場合には保険会社もきちんと調査をし、詐欺と分かれば保険金は支払われず、詐欺罪として訴えられます。

医療施設による医療費の請求詐欺の実態

日本の海外旅行保険制度が中国で悪用されたケースがあります。


日本から中国へは、交換留学や中国語の勉強で語学留学に行く学生も多くいますが、ほとんどの場合、大学を通して海外へ留学に行く際には「海外旅行保険」への加入が必須となります


そんな学生たちの海外旅行保険を狙った悪徳医療機関での保険金詐欺が中国で起きたのです。


まず、医療機関の医師であったA医師は、留学生活が始まったばかりの日本人学生を集め、留学中の医療費免除や健康面の相談など、留学生活をサポートするなどと言葉巧みに語りかけます。


そしてA医師のサポートを受けるためには、身分証としてパスポートが必要であるからパスポートを預けるようにと学生たちに説明し、数人のパスポートを手に入れました。


A医師は学生たちが加入していた海外旅行保険とパスポートの情報をもとに、あたかも学生たちが怪我や病気などで治療を受けていたように見せかけ、保険会社から医療費として保険金を騙し取っていたのです。


なぜ発覚したかというと、中国留学中にA医師にパスポートを預けていたBという学生が、帰国後の翌年も同じく中国への留学を計画し、保険会社に海外旅行保険の申し込みを行った際、前回の留学中に保険金が補償限度額まで支払われているために再加入はできないと言われたのです。


B学生は前回の留学中に一切病院での治療を受けていないので、おかしいと思い調査した結果、A医師の保険金詐欺が発覚したのです。


もちろん詐欺を働いたA医師が一番悪いのですが、詐欺をさせないよう自分たちも十分注意しておかなければなりません。


パスポートや保険情報は大変重要なものです。


簡単に他人に渡したりしないようにしましょう。

携行品損害補償の詐欺は絶対しないように!

詐欺の対象となりやすい「携行品損害補償」ですが、海外旅行保険とは本当に困った人たちが利用するものです。

決して詐欺のために利用しないようにしてください


携行品損害補償の詐欺についてさらに詳しく見ていきましょう。

海外旅行保険保険の複数加入による請求詐欺

海外旅行保険に2社以上重複して加入し、各保険会社にそれぞれ保険金を請求する請求詐欺もあります。


通常、海外旅行保険では2社以上重複して加入していても、補償を受ける際には各保険会社の補償金額を合算し、損害分を按分して保険金が支払われます


しかし、複数の海外旅行保険に加入していることを黙ったまま各保険会社に保険金を請求し、受け取るはずのない余分な保険金を受け取る「請求詐欺」が起きています。


保険会社が怪しいと思い調査すれば、詐欺ということがすぐに分かることですので、保険会社への申告はきちんと行いましょう。

盗難被害を利用した紛失や置き引きによる請求詐欺

携行品損害補償での詐欺の手口はいろいろあり、購入してもいないもの、または携行していないものを盗まれたと偽り、さらにポリスレポートまで準備し、携行品損害として補償を受けるものです。


このように、あたかも盗難の被害に遭い、カメラなどの携行品を紛失したことにして保険金を受け取る請求詐欺も起きています。



海外旅行保険の携行品損害補償を正しく請求するには

実際に旅行中に携行品が盗まれたり壊れた場合には、きちんと保険金の請求をすることで「携行品損害補償」にて補償を受けることができます。


それでは、携行品が盗難された場合、損傷した場合にどのように保険金を請求すればいいのか説明していきましょう。

盗難被害にあったときはすぐに海外旅行保険会社と警察に連絡し状況を知らせる

海外旅行中にカメラや腕時計などの携行品が盗難に遭った場合、すぐに現地の警察に通報し、また可能な限り海外旅行保険の保険会社にも連絡をして、盗難に遭った旨を報告しておきましょう。


警察にも、保険会社にも、まずは盗難に遭った状況をきちんと説明できなければなりません。


そのためにも、もしも盗難に遭った場合にも慌てず、状況確認を行うようにしてください。


盗難された携行品の補償を受けるには、現地の警察署でポリスレポート(盗難届)を作成してもらい、保険会社が必要とする書類を提出しなければなりません。


必要な書類として、以下のようなものがあります。

  • 盗難に遭った現地のポリスレポート(盗難届)
  • 盗難された携行品の保証書や領収書
  • 盗難された携行品の説明書
  • 盗難された携行品の写真
  • 保険金請求書
  • パスポートのコピー

保険金の請求は帰国後となりますので、海外旅行から帰国したら速やかに保険会社に連絡し、必要書類を確認して保険金請求の手続きを行いM賞。


損傷したときは、海外旅行保険会社に連絡をとり損傷したものと証明するものを用意する

それでは、携行品が損傷した場合の保険金請求方法についてご説明します。

海外旅行中にカメラなどの携行品が損傷した場合、すぐに海外旅行保険の保険会社に連絡をしましょう。


そして携行品が損傷した際の状況を説明し、補償対象となる場合には、帰国後保険金請求手続きが行えます。


保険金請求に必要となる書類は、ポリスレポート(盗難届)以外盗難時と同様の書類を揃えておくといいでしょう。


盗難時と異なるのは、携行品の損傷を証明するために、『損傷した携行品』が必要となります。


そのため、損傷したからと言って旅行先で捨てて帰国しないようにしましょう。


保険金請求が終わるまでは、損傷した携行品はきちんと保管しておいてくださいね。

まとめ

日本の海外旅行保険は加入もしやすく、また補償も手厚いことから、詐欺などによって不正に利用されることもあります。


自ら保険金詐欺に手を染めることはもちろんやめましょう。


また、知らないうちに自分の海外旅行保険を使って詐欺が行われていた!なんてことも実際に起きていますので、保険やパスポートの管理には十分注意しておきましょう。

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