糖尿病でも加入できる海外旅行保険。その内容について知っておこう。

糖尿病の治療を受けているから、海外旅行保険に加入できないとあきらめてはいませんか。ご安心ください。いくつかの制限はありますが、糖尿病でも加入できる海外旅行保険はあります。その内容だけではなく、糖尿病の人が海外旅行をする時の注意点についても解説します。

糖尿病でも海外旅行保険に加入できるのか?

海外旅行に出かける時には必ず加入しておきたいのが、海外旅行保険。海外では治安、食事、文化など様々なものが日本とは違います。


そのため、思いもよらない事故に巻き込まれたり、病気に罹ったりするリスクが高く、それに対応するための備えが必要だからです。


しかし、持病がある人は海外旅行保険に加入することは難しいという話をよく耳にします。


損害保険の役割は、外的な原因によって急激かつ偶然に発生した事故によるケガや病気などに備えるというものです。


元からあった持病が悪化したことに対する補償が難しいのは、このような保険の性質上、仕方のないことなのかもしれません。


糖尿病も持病のひとつですから、保険による補償の対象とはなりにくいわけです。


だからといって、海外旅行を楽しむことをあきらめたくはありませんよね。


ここでは、糖尿病でも加入できる海外旅行保険と、糖尿病の治療を受けている人が海外旅行を楽しむために気を付けるべきことについて解説します。




制限や条件がある場合が多いが糖尿病でも加入できる海外旅行保険はある

糖尿病の治療を受けていても加入できる海外旅行保険はあります。

しかし、加入に際しては支払われる保険金の額や、契約の方法などといったいくつもの制限や条件があり、治療を受けていない人と比べると加入しづらい面があるのはいなめません。

糖尿病患者が海外旅行保険に加入すると、どんな制限や条件が存在するか

糖尿病の治療を受けている人が海外旅行保険に加入する場合の条件や制限には、つぎのようなものがあります。

  • インターネットサイトからの契約申込ができないことが多い
  • 加入者に対する年齢制限がある
  • 旅行期間に対する日数制限がある
  • 支払われる保険金が制限される

次にこれらについて説明いたします。

ネットでの海外旅行保険に加入できない場合がある

保険会社によっては、インターネットサイトから海外旅行保険に加入することができないことがあります。

糖尿病の場合、契約を引き受けるにあたっては治療内容や本人の状況などを確認する必要があるため、対面による販売を行う必要性が高いからです。


インターネットサイトからでは、治療を受けている本人の状況を確認することができません。


そのため、糖尿病の治療を受けていても加入できるとしている保険会社でも、対面による契約手続きが必要とされ、インターネットサイトからの契約はしていないのです。


ただし、対面による加入手続きを行っても、保険会社の定める引受基準に抵触した場合には加入を断られる可能性がありますのでご注意ください。

加入者の年齢制限や旅行の日数制限がある

海外旅行保険に加入する際に、糖尿病などの持病をもっている人には年齢制限や旅行の日数制限があります。


持病の有無に関わらず、70歳以上の人については保険加入を制限している保険会社が多いようです。


もっとも、加入できないというのではなく、インターネットサイトからの加入ができない保険会社が多いということです。


旅行の日数については、ほとんどの保険会社が31日以内とする制限を設けています。

この制限はインターネットサイトからの契約申込ができるできないに関わらず、同じです。


ただし、窓口による対面販売の場合、31日を超えて加入できる可能性もありますので、保険会社に相談してみることをおすすめいたします。

旅先での糖尿病による治療やインスリンの処方などの保険金が保障されない

旅先で糖尿病が悪化したことにより緊急の治療が必要となった場合、海外旅行保険で治療費は支払われます。


ただし、症状の悪化が、あらかじめ予見できなかっただけではなく、一般的に求められる注意をしていても避けられなかった場合に限られます。


また、インスリンの処方に関わる費用は補償されません。


インスリン注射のように継続的に必要とされるものについては、事前に準備しておかなくてはならないのです。

必ず糖尿病であることを保険代理店に報告・告知してから旅行に出かけよう

糖尿病であることを隠して、海外旅行保険に加入し、現地で症状が悪化した場合には、保険金が支払われない可能性があります。


保険に加入する場合には、加入する時点での健康状況についてあらかじめ保険会社に知らせておく必要があります。


これを告知義務と呼びますが、これに違反した場合には保険金が支払われないことや、保険契約自体を解除されることがあるのです。


保険会社は、保険金支払いにあたって調査を行いますので、その時点で告知内容が違っていた場合には告知義務違反となり、保険金が支払われないこととなるのです。


黙っていればわからない、というものではないので、保険加入の際には必ず糖尿病であることを告知しなければなりません。

糖尿病の方が旅行のときに注意する点

糖尿病の人が旅行のときに注意すべき点は、次の8点です。

  • 旅行前に主治医に相談し、注意事項を受け取ること
  • 海外でも自分の状況がわかるように英文で記載された糖尿病カードを主治医に作成してもらうこと
  • インスリンなどの薬は予備の分も含めて用意すること
  • 飛行機を利用する場合、インスリンは手荷物として機内に持ち込むこと
  • 航空会社に糖尿病であることを事前に連絡し、機内食なども糖尿病食を用意してもらうこと
  • 急激な血糖値の低下に備え、ブドウ糖などを持ち歩くこと
  • 海外旅行保険に加入しておくこと
  • 体調を管理するとともに、無理な旅行プランはたてないこと

旅行前に必ず医師に相談をし、注意事項などを受け取るとともに英文での糖尿病カードや処方箋が書いてもらえるか確認をする

旅行に出かける前に必ず主治医に相談し、注意すべき点を確認することが必要です。


また、海外でも自分の病状がわかるように糖尿病治療に関する情報が英文で記載された糖尿病カードや診断書などを主治医に書いてもらいましょう。

インスリンは預け荷物ではなく、手荷物として機内に持ち込む

インスリンを預け荷物とした場合には、保管する温度が低すぎて効果がなくなってしまう可能性があります。


また、預け荷物とした場合、紛失のおそれもありますので、インスリンは手荷物として機内に持ち込みましょう。


そのために、航空会社には事前に糖尿病であることを連絡しておくとともに、処方箋や診断書をいつでも呈示できるようにしておくことが重要です。


なお、セキュリティチェックの問題がありますので、インスリン注射のセットの機内持ち込みについては航空会社の指示に従いましょう。

機内食を糖尿病食に変更したり、捕食をしっかりと準備しておく

糖尿病の症状にもよりますが、航空会社に連絡をした際に、機内食を糖尿病食に変更してもらうことも検討するべきでしょう。


基本的に航空会社では機内食を糖尿病食に変更する対応をしていますので、サービスを利用することをおすすめします。


また、低血糖の予防のため、おやつ代わりの捕食を用意しておくことも必要です。

体調管理にはくれぐれも気を付けること

糖尿病の人は体調管理には十分に注意する必要があります。


急激な症状の悪化や血糖値の低下による意識障害などに陥る可能性は常にありますので、それに対する備えをしておくことが必要です。


旅行先での行動や食事などに気を付けるとともに、低血糖になった時のためブドウ糖などは常に持ち歩くようにしましょう。




まとめ:糖尿病の方も海外旅行保険にはしっかりと加入し、事前の準備をしっかり行って旅行に出かけよう

いかがでしたか。糖尿病の人が海外旅行に出かける際に加入できる海外旅行保険と旅行について注意すべきことを解説してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。


海外旅行は夢と期待にあふれていますが、同時に思いもよらない危険と隣り合わせでもあります。


安心して海外旅行を楽しむために、海外旅行保険には必ず加入をするとともに、事前の準備をしっかりと行いたいものですね。


ほけんROOMではおすすめの海外旅行保険についての記事を書いています。
 


お得に海外旅行保険に入りたい方はぜひ読んでみてください!  

ランキング